スパイファミリー 全巻 1-13巻 最新刊 セット 遠藤 達哉 集英社 ジャンプコミックス コミック 全巻セット SPY FAMILY SPY×FAMILY スパイ ファミリー クリスマス プレゼント 贈り物 ギフト 【新品 / あす楽対応 / 送料無料 / ラッピング可】 - MCK
13巻を読んだ。ちょっと異様なくらいおもしろかった。
なんていうかな、「覚悟を決めた」おもしろさというか。
なんの覚悟かというと、居続ける覚悟というかな。
マンガっていくつかのレベルがあると思う。「バクマン。」ってマンガでは、マンが家における成功の証として自著がアニメ化することってあった。でも、SPYxFAMILYはさらにその先にむかっているような気がする。
より売れることってのもあるけど、ワールドワイドに認知され、たとえば、作者名やキャラの名前が一発変換されたり(いま、竈門炭治郎とか竈門禰豆子って一発変換できるがアニメ4話くらいまではできなかった)、ありとあらゆるグッズ展開され、老若男女にキャラが認知され、みんなにモノマネされ、パロディのネタにされ、って「大事な共有のもの」として認知される感じ。
アーニャのモノマネをして似てるかどうかみんなわかる。この領域。
そして知名度に沿った風格が備わり、さらに一段レベルが上ったおもしろさが備わった。
過去にもいわゆる「国民的人気」って称号がついたものはそうなっていると思う。
アンチも増えると思うけど、それはもう宿命だよね。おもしろいからムカつく、人気あるからムカつくって人種はいつも一定数いるからね。
売れること知られることによって「おもしろいマンガを描かねば」って常人には想像もできないようなプレッシャーがかかるだろうし、それで押しつぶされるひともいるんだろうけど、打ち勝った場合、さらにおもしろくなる。
前置き長かったけど、最新13巻がえらくおもしろかったと。そういうことをいいたかったわけです。
夜帷の覚醒パンチの目も覚めるようなアクションからはじまり、夜帷へのご褒美シーン、ロイドのシリアスからのヨルさんオチ。
そいでアーニャとダミアンの甘いのもいれつつの、新キャラ登場からの婦人会の一件がまたいいんだ。終戦直後のピリついた感覚を描いている。これ、時代劇なんだよね。ちびまる子ちゃんやサザエさんより昔って考えるとおもしろいよな。
新キャラの老夫婦も曲者っぽいしな。緩急もテンポもバッチリだわ。
ここにきて何回目かのピークがきているような圧倒的な完成度。貫禄がぐっとついてきた感じ。
(こういうことがあるから売れているもの=悪って決めつけるのは危険だし、損なんだよね)
SPY×FAMILY 13 (ジャンプコミックスDIGITAL) - 遠藤達哉