鬼姫神社通り商店街 / ミヤギトオル 【本】 - HMV&BOOKS online 1号店
Xのドクショと!@kusatu9 さんのオススメで。キンドルセール情報にたっぷりと私情をはさんでくるから好きなところだし、信頼もしていますので。
本書はそこの紹介です。
「いいマンガだなあ」と読んでいる間に何度も思う。1回くらいは声に出していったかもしれない。そんないいマンガです。
1話1ページがすっかりあらすじなので丸引用
>
都内某所にある鬼姫神社
そこに祀られている鬼姫様は
お腹が空くとお賽銭を持って
商店街へ繰り出していくという
>
そいで、商店街でグルメ三昧。美味しいとツノがちょっと出てしまう。
夜は商店街の店主を襲う悪霊を退治する。
そのうち、鬼姫様の一番弟子の猫又や、ハワイ土産の人形に宿った精霊や、座敷わらしって、妖魔も増えていってにぎやかになっていく。
親しみやすいイラストレイテッドであり絵本的でもあるやさしい絵。でも細部までしっかり丁寧に描いてある。毎回の料理も美味しそうだしなあ。
鬼姫様が呑んべだから居酒屋もバーも多く登場するけど健全な作りだからお子様でも大丈夫じゃないか?ここいら現在の「子供向け」のさじ加減はわからんけど、かつて少年誌は酒飲みが大量に登場したり主役だったりするから問題ないやろ。子どもが小学生だったら読ませたいと思うよ。
赤系のカラーだけ入ってるオール2色という作りもとてもいい味を出している。鬼姫さまの着物の椿の色とか。中綴じの週刊漫画誌の巻末を飾る的な(有名どころだと黒鉄ヒロシさんとかの)。
マンガは章仕立てになっていて、全4章。1章は上記の通りの内容なんですが、2章はグルメより妖怪にフォーカスされて、3章4章は劇場版鬼姫さまって長編を前後編という、不思議な作りでありながらも見事な読み応えと面白さがあり、クライマックスのち大団円になります。
1章で設定を紹介して、2章で仲間が増えていき、3章4章でオールスター出演で話を盛り上げるという展開です。1章のフォーマットでやりきることもできそうだけど、展開させていくのはちょっと勇気がいると思われますが、見事にやってのけています。
あー、ジブリが映画化したやつでみてえ〜
と、本音がでてしまうくらい、1冊として完成度の高い長編劇場アニメな物語で読み応えがあります。
舞台は東京都世田谷区豪徳寺とその商店街をモデルにしているとのことで、しばらく調べてましたよ。ペガサスのナポリタンセット食べてえ〜(どこがモデルなのかよくわかりませんでそした)。
いいマンガです。おれは電書で買いましたが紙の本でほしいですね。
鬼姫神社通り商店街 (コミックエッセイ) - ミヤギ トオル
これもいいですよ!無料!
ミヤギトオル短編集: ミヤギトオル短編集 - ミヤギトオル
オリジナルの婚姻届を作った話 - ミヤギトオル