からかい上手の(元)高木さん(23)【電子書籍】[ 稲葉光史 ] - 楽天Kobo電子書籍ストア
からかい上手(?)の西片さん (ゲッサン少年サンデーコミックス) [ 稲葉 光史 ] - 楽天ブックス
アニメ化も実写化も映画化(アニメでも実写でも)もされたメガヒットマンガ「からかい上手の高木さん」のスピンオフです。これが原作にも増してすごかった。
原作の概要。
中学生で同じクラスの席が隣同士の西片くんと高木さん。西片くんは高木さんに勝負を挑めども、大抵の場合、負けてしまい、高木さんにからかわれてしまうって、ショートコミックです。
ふたりの初々しいキュンキュンするやり取りが美味しさの秘密です。
そして、人気の出た高木さんのスピンオフを募集する「高木さん杯」でグランプリを受賞したのが、「からかい上手の(元)高木さん」だったのです。
(元)高木さんってことで、高木さんと西片くんは大人になり結婚して「ちー」という保育所に通っている女の子と3人で暮らしているという話です。
なおかつ、1巻完結の「からかい上手の(?)西片さん 」は、中学生になった「ちー」が隣の席の大代くんをからかおうとする話。スピンオフのスピンオフという感じでしょうかね?
からかい上手の(元)高木さんは最終巻でした。本家の「からかい上手の高木さん」は20巻で終わってますが、(元)高木さんの最終巻は23巻です。本家を越えてますよ。すごいよね。
なお、からかい上手の(?)西片さんは巻数表記がなくこの巻で終了のようです。
そして本作がすごいのは最終巻の内容にもあります。以降、ネタバレになります。全くの未読の方にいまさら全部読んでくれってのも酷な話ですし、本作もネタ元のほうも、コミックを一気に読破するって話でもないですからね。
本作は雑誌内にある役割として、人気長編漫画の合間の箸休め的ポジションなんですよね。実際、連載当初はそういうコンセプトのもとに描かれていたとは思うわ(雑誌で読んだことはありませんので推測)。
ところが人気が出すぎた。だからこそのアニメ化ドラマ化でコミック20巻でスピンオフだから。ま、昨今はアニメ化でも決めたらすぐにスピンオフがはじまりますからね。
「からかい上手の高木さん」の原作って最後は告白して、スピンオフにつながるって感じになるのかと思っていた。
ところがそうはならなかった。あるいは、おれがみてない劇場アニメやドラマではあるんかもしれないし、劇場の実写の予告をみてるぶんには告白しそうな感じはあるね。(劇場アニメはみました。なるほどちゃんと劇場クオリティだった)
https://youtu.be/UVhSFYNaa1k?si=eyaIzvW45M8FoNLu
で、なぜか、スピンオフである(元)高木さんの最終23巻では、中学の回想からはじまってて、なぜかふたりの仲が進展しはじめるし、プロポーズもある。しかも、上記の実写映画版(劇場アニメ版もか)とちがう、わりと静的な感じである。
うぇええ?本編でやらなかったつきあいはじめやら告白をやるか?と。なおかつ、それが本編からスピンオフへの橋渡しになり、スピンオフはちーの小学校入学で終わるわけです。
高木さんはスピンオフでも、西片をからかって、ちーもからかって、みんな幸せそうに暮らしてますし、その幸せも長く続きそうです。というか実際に(?)西片さん編へと続いていきます。
なんという「からかいサーガ」なことでしょう。からかいフォーエヴァー。
本編よりキモをついてなおかつエモエモな大団円を描くってすげえ話だよああ。
そして、高木さんって下の名前なんだ?西片もそうか。あと「ちー」もちーって名前じゃないだろ。
からかい上手の(元)高木さん(23) (ゲッサン少年サンデーコミックス) - 稲葉光史, 山本崇一朗
からかい上手(?)の西片さん (ゲッサン少年サンデーコミックス) - 稲葉光史, 山本崇一朗