
ゆるり愛しのひとり旅/おづまりこ【3000円以上送料無料】 - bookfan 1号店 楽天市場店
献本
タイトルの通りの旅エッセイコミックです。「ゆるりより道ひとり旅」の続編になるんでしょうかね。前作は関西在住の作者の近辺のひとり旅が多かったですが、今回は遠距離になってますね。続編でスケールアップ!セオリーです。でも「ゆるり」です。
尾道に、札幌に、倉敷など。奈良や神戸もいっておられます。
80ページ以上描き下ろしでオールカラーです。
最大の特徴は「愛」でしょう。好きなことを好きな風にやる!そのためのひとり旅という大前提で、旅前にテーマを決めて、それだけを好きなだけ満喫すると。
たとえば、尾道では「レモン」。札幌では「六花亭」。倉敷では「マスキングテープ」。神戸では「パン」とか。これらに「愛」がつまってます。楽しかった美味しかったおもしろかった、それすなわち愛おしかったと。
寄り道などもありますが、テーマがはっきりしているので、毎回切り口がピシッと固まっており、そのテーマに沿った「ゆるり」されておられる感じ。だから、旅だけど、店だけとか、食事だけとかにグググとフォーカスしていて、作者の絵の世界に溶け込んでいく感じがしていいです。「るるぶ」的には使えないですが、超個人的な愛ある旅になっており、新鮮で楽しいんですよね。
絵がやっぱり唯一無二ですね。かわいくてホッとするイラストレイテッドな絵柄でありつつ、食べ物にかける愛(描写)がすごくてそれがやっぱり見どころではありますね。問答無用で美味そうなんだよね。かと思えばコンビニおにぎりで済ましたりもしてるし。
唯一の登場キャラともいえる作者(他はゲストとかモブですね)がまたいい感じで旅をまわしているんだよね。
また、倉敷だの尾道だの札幌だのいちいちおれも行きたいところばかりってのがねえ。尾道はおれだったらイカフライ食べる旅に出るなあとか。
あと、家に帰って自分のためだけに買ったお土産をあけるシーンってのも他の旅マンガにありそうでないところでいいですね。
その発展形として日帰りで神戸で13個のパンを買ったあと、ひとりで食べる日々なんかもマンガにしていますね。パンを食べ終えるまでが旅ってことなんスね。
第9話 奈良でカフェ旅 その3 | ゆるり より道ひとり旅 https://crea.bunshun.jp/articles/-/52503
読むことがデキます。大量描き下ろしだしそれがまたいいのでおもしろかったらお買い求めされるといいですよ。

ゆるり 愛しのひとり旅 (文春e-book) - おづまりこ