2018年12月09日

CITY(6) あらゐ けいいち(講談社 モーニング KC)

CITY(6) (モーニング KC)
Posted with Amakuri at 2018.12.1
あらゐ けいいち
講談社

どんどん純度の高い「かわいい」になってくるな。マンガ全部がかわいい。そしてそれがギャグマンガの生き残る道なんだと思う。
ぶっちゃけかつてあった破壊力のある笑えるギャグというのはスピードも量もそしてそれゆえ相対的に質もネット、SNSのそれには負ける。
それで「萌え」を軸にギャグマンガは発展してきた。
これまでもすべてのギャグマンガにかわいいは内包されてきている。その主従が逆転されたというわけだ。しかも、かなり大幅な逆転だ。
とはいえそうなってけっこう長いよね。

そういうことを「日常」のときから考えている。なぜならそのラインに「萌え」というより「かわいい」で攻めてきている。そこのほうが実は茨の道ではあるよな(作者の特性でもあるんだけどさ

それでいて「CITY」においてかわいいをますます先鋭化させている。日常でのその「対象」をより拡大化してタイトルの通り街の老若男女に分け隔てなく「かわいい」を描こうとする。その「かわいい」を逆に利用する攻めの姿勢。

そう、あらゐ けいいち氏がすごくでクールなのは、主従こそ逆転したけどギャグをあきらめてないことだよ。あきらかにまだ追求している。

たあいえ6巻。意外にパターン化してきたなー。今回のクライマックスは劇団テカリダケの公演か。

6巻は攻めよりも安定の巻だったかなと。



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2018年12月08日

マーチャンダイス 3 大石まさる(少年画報社 ヤングキングコミックス)


完結。火星のアパートのマーチャンダイズの住人たちを描いた群像劇。
舞台が火星でありながら西部劇までいかない1950年代のグッドオールデイズなアメリカン。
住人は一癖ありそうなひとばかり。凄腕の殺し屋。ボニー&クライドなカップルな強盗。サイエンティスト。マッド・サイエンティスト。元宇宙海賊の首領などなど。
それらがオムニバスの1話完結が徐々に収束して、なんつか、大石まさるの「大きい」ほうの話でお馴染みの壮大なオチへとつながるです。

すべてに安心安定でなおかつSでFなロマンも堪能。

今回は人物と表情で魅せるところがステキでござんした。絵も話もどんどん進化してるけど、SでFなところとコメディセンスは変わらないっすねえ。それが悪かろうはずはなく。

たとえば、SでFなところを抜いた非センスオブワンダーな純日常なきらら的な作品を描こうって気はまったくないご様子。それは前作にあたる「タイニィドライブ」での初期の「りんりんD.I.Y」シリーズ的な姉妹のふたり暮らしに「いろいろ」混ぜることからも伺える。吾妻ひでお氏じゃないけど、背中に「SF」ってアザができてるご様子。じゃあおれのいえることはひとつしかない。

次回作を楽しみに待ってます。




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2018年11月30日

アタシのセンパイ しおやてるこ(少年画報社 ヤングキングコミックス)


いまだに「チョコレート」のしおやてるこってイメージが拭えないおれが悪いし、毎回、商業のほうの単行本はわりと買ってるんだけど、そのたびに不思議な感じになる。親戚の子が会うたびにどんどん大きくなってるのにいちいち驚く自分的な。ジジイだなあ。

「チョコレート」 しおやてるこ (芳文社)
http://www3.plala.or.jp/sukekyo/comic/2006/c0603.htm#c51

本作は百合です。
女子校を舞台とした元陸上部の主人公がずぶ濡れの先輩に体操着を貸したことからはじまるめくるめく恋愛劇(いうほどめくるめかないか)。

まずかなり本格的な濡れ場描写があることに戸惑う。(おれには)エロくない。いや正直、実写でも2次元でもエロ目的で同性愛を選ばないおもしろみのない性嗜好なもんで。
というか痛々しいんですよね。それぞれのキャラが「つながっていたい」「いっしょにいたい」の延長上にある性行為。
あいみょん氏の「ふたりの世界」の歌詞にある「まだ眠たくないのセックス」というフレーズ。これ。快楽のためじゃなくて愛の確認のための副次行為。

その感じが非常にありまして、とくにエロくない(おれには)。それが目的ではないだろうし。

そいでもってどんどんこんがらがっていくというか「深淵」をのぞく感じね。すれっからしとして「ああこのパターンか」とは思うけど、とても丁寧にそれをやっていて感情が揺さぶられる。

彼女らの未来にサチあれと。

ただ、基本、どの作品でもあるしおやてるこ空間というか、しおちんワールドというか、あののんびりしたやりとりや雰囲気。本作はかなり薄味になっていたけど、主人公の親友の眼鏡の子が非常にいいキャラだった。ずっと主人公を心配しててさ。彼女にとくにサチあれと思うよ。



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2018年11月24日

異世界おじさん 1 殆ど死んでいる(KADOKAWA MFC)

異世界おじさん 1 (MFC)
Posted with Amakuri at 2018.11.24
殆ど死んでいる
KADOKAWA


ここしばらくで1番ストレートに声に出して笑ったな。これはネタよりもテンポがいいのかしら。

交通事故で昏睡状態のおじさんが17年ぶりに目を覚ました。そして異世界にいってたと。その証拠にって魔法が使える。そして異世界はロクなことがなかったと。でも、よくよく聞いてみたら美少女ツンデレエルフに惚れられたりしてる。だけど17年前はツンデレって言葉なかったしって。

でもって異世界で覚えてきた魔法をつかってユーチューバーやって金を稼いで、ゲームハード戦争の行方を気にしていたセガ信者のおじさんはXbox Oneを買ってもらってご満悦なのよ。大好きなガーディアンヒーローズはこないだXboxでセールやってたしな(おれが買ったのよ)。

いろいろ混ざってるんだよな。構造としては異物が居候するってドラえもんなんだけど、軸足は異世界でのダメダメな思い出話。魔法で現実で大騒ぎってことはしない。おじさんいろいろ非常識だけどモテないオタクとしてあるいは異世界でのソロパーティーとしてそこそこの常識人だから。

まあ結論としてはセガユーザーは異世界にいってもダメなままなのか。セガユーザーの受難はまだ続くか。

ネタ自体はありそうだけどこれをおもしろがらせる力量がすごい。おじさんのキャラがすごい。まー笑った笑った。笑わせてくれるマンガが1番有り難くて尊い。「有り」「難い」んだよ。




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2018年11月23日

怨霊奥様(1) 若狭たけし(フレックスコミックス)

怨霊奥様(1) (フレックスコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.11.16
若狭たけし
フレックスコミックス

引っ越してきたマンションの怨霊と結婚した旦那さんとのドタバタホラーラブコメ。

若奥様は怨霊だったのですという出落ちのようなネタで1冊もってるのがすごい。これがまた昭和の30分の実写ドラマのようにほのぼの系の話がつづくのがいいんだな。

旦那の職場にいってみる、お隣の花子さんと交流、嫁姑戦争、流行らないクレープ屋を繁盛させるとか。

このスタイルがなつかしくも落ち着く。ずっと読んでいられます。もちろん、画もギャグをはじめ全体的なセンスもすべて今のそれ。かなり不思議な立ち位置にいますよね。マンガにあまり影響を受けてないマンガの文脈からちょっとずれたところにあるマンガというか。作者の特徴ではあるけど、今回はそれが出すぎてない感じもある。テレビ的すぎないというか。

奥さんは怨霊なだけあってこわいし、怨霊なだけあって霊力が暴走すると大変なことになったりするけど、毎話1コマだけかわいい顔をみせるんだよな。それがまたいい。

実写ドラマなんかはガッキーなどを起用して「美人女優の無駄遣い」ってレベルでやってほしいなあ(ただ超美人が出るのは役の上では必須条件だからな)。2巻も楽しみです。

あ、波瑠さんがいまだと旬か?(ずっとキャストを考えている)




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ひそねとまそたん 名緒のそら 青木 俊直, 和場 明子(KADOKAWA 単行本コミックス)


2018年の夏に放送された同名アニメをキャラクターデザイン他もろもろを担当されていた作者自身によるコミカライズ。

岐阜自衛隊の極秘チームとしてドラゴンを駆って空を飛ぶ女性がいる。そして国を救うプロジェクトに参加するという話です。実際はかなりユル目に展開します。

本作では登場するメインチームでありながらドラゴンに選ばれずパイロットになることができなかった名緒さんにフォーカスをあてて話のアナザーサイドを描くというもの。
んー、正直なところ、いまの3倍のページ数がほしいところ。本当に副読本的になっているのが惜しい。話もアニメの中盤あたりまでもたどり着かないしその時点で登場してないキャラも多いんだよね。とくに名緒さんがお気に入りパイロットスーツのデザイナーが登場しないのはおもしろくないよな。

あと、アニメのゆるいキャラにしっかりしたロケハンが活かせるような精密な背景画なんかもちょっと弱い。

ただ、アニメにはない、あのシーン、このシーン、あのセリフ、このセリフなど、ファンとして読むのならこれほど楽しいものはない。

そこに意義をみいだせるなら。アニメの追体験はできるよ。おれはまだHDDに残ってるひそまそをみなおしたくなった。





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2018年11月21日

33歳独身女騎士隊長。天原 (フレックスコミックス)

33歳独身女騎士隊長。 (フレックスコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.11.16
天原
フレックスコミックス

1回2pで3年連載で発売され、現在も連載中のマンガだそうで。

唐沢なをき氏に「かね!めし!おとこ!」って植物人間ならぬ即物人間になるってな4コマがございましたが、そういう感じの33歳の独身女騎士隊長のお話。処女。ただ、非常にディルド的なものを活用してるタイプの処女。
中世魔法な舞台で、負けず劣らず即物的な姫や、逆にどうやって赤ちゃんが生まれるのかわからなかったりとか、そういうのがたくさんでてきて1回2pであるにも関わらず濃い展開が繰り広げられているのです。

騎士たちが温泉に入って疲れを癒やしてたら、湯船の穴から王子がハーレムに襲撃に来るとき用に作ってた穴から姫が登場してきて、騎士たちに「明日出会いがあるかもしれんから一応ムダ毛処理しろよ」ってボーボーのみんながショリショリしはじめたりな(主人公はそれでも処女のママだけど)。
エロネタ満載だけど、そこらは即物的ではありません。だから全年齢対応。中身は相当どぎついっすけど。

まー、この方の、中世RPGな世界のシモな方面のニッチをつくのは本当天才だよなあ。とくに帯のクール教信者氏もおかきになってる隊長の「練習相手」のネタは最高ですね。これは世界中でこのひとしか考えつかないだろうなあ。

原作としてあちこちで描いておられるアレやコレや本人の同人で連載しているアレはどうなったのかと思うけど、まだまだついていきたい作者です。


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2018年11月16日

don't like this 鶴谷 香央理 (リイド社 torch comics)

don't like this (torch comics)
Posted with Amakuri at 2018.11.16
鶴谷 香央理
リイド社


「メタモルフォーゼの縁側」2巻と同時発売。短編集かと思っていたけど、これで1冊の長編なんすね。
「メタモルフォーゼの縁側」はすごい売っている書店があった。平置きとポップでドーン!みたいな。

本作はおひとりさまで社会人の女性が「趣味:釣り」をはじめてみる話。

タイトルは毎回、don't likeな事柄に好きが増えていくってことなのかね。それともdon't likeからdon'tが消えるのかな。

1回4pでどんどん釣りをやっていく話。釣りに行ったり、釣ったものを料理したり食べたり。スローライフというんでしょうか。ここいらは「メタモルフォーゼの縁側」同様、作者のもっている生来のテンポがじわじわと効いていきます。
1回4pのスケッチ以上ドラマ(ギリギリ)未満で、はじめてイソメを買ってみて、箱にある生物感とか、最初に釣った感激、その魚を食べるなどの話が 4pで1エピソードです。
とくに素手で魚にさわると魚が火傷をするって話がおもしろい。

1回4pで2年に渡る連載。絵柄の変化もある。作者はそのときそのときの影響元を素直にアウトプットしているような感じがいいです。こういう漫画家のほうが長く続けておられる感じがします。

釣りバカとか、釣りキチのような、熱狂はなく、いい距離感を保ちながら趣味に接しているのイカス。



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2018年11月15日

BEASTARS 11 板垣巴留(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


すばらしい。動物たちの世界の話。1巻当初の、全寮制の学校で肉食獣が草食獣を食べるという事件のカタがつきました。
まあ、同じ演劇部と大晦日の夜に対決をしたんですね。
そして超展開ではあるなと思っていた、現役高校生がヤクザの組長になるという展開も元サヤに収まることになったようです。

これら全部、完全にマンガのチカラでねじ伏せている。無理矢理も無理、強引も強引。でも、それがマンガなんだよ。荒唐無稽上等。そこいらの「本質」のようなものをあらためて感じ入りました。

まあ、そもそもがケモノが人間みたいに社会生活を送っているという前提自体がアレなんだしね。

登場する男性キャラがほぼすべてかっこいいってのがすばらしい。悪人がひとりもいないしなんとなれば全員かっこいい。それこそ1巻の犯人も。いやまあヤクザの組長をやっていたルイ先輩なんかしびれるね。超かっこいいのに草食獣的な「弱い」ところがあるのがいいしなあ。男心に男が惚れて。

そして非常に少年チャンピオンらしいとも思った。ここにきて実は超王道ということに気がつきました。





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2018年11月14日

メタモルフォーゼの縁側(2) 鶴谷 香央理(KADOKAWA 単行本コミックス)





ツイッターでどこかからのRTでまわってきたのにピンときて買ってみました。1巻をおためしで買って、「おおこりゃええわい」と次の日に2巻も買いました。
おひとりさまで書道教室をひらいて日常を過ごしてる75歳の老婦人。あるときBLをなんとなく買い、目覚める。そしてそのうちに知り合い、おたがい初のBL友達ができるわけだ。
2巻では出会いのきっかけとなるBLの先生に会いにコミケに行くところからはじまる。

和紙に水滴が落ちて滲む。そのように物語が進行していく。それぞれがそれぞれの(憧れの漫画家も含む)物語が滲んでいく水滴のようにひろがりまたちがう色をつけて、そして、繋がっていく。それはゆっくりでドラマチックというものでもないけど、確実に広がる。それは読者(おれっすね)のココロにも。

たとえばJKは幼馴染との友達から恋愛に移行とかそういうレベルですらない、じわっとしたところにあるし、老婦人は娘から終活について示唆される(死ぬまでそこにいるの?)って。

そして、

「人って思ってもみないふうになるものだからね」

老婦人の言葉の含蓄が深いことよ。

ということで、おれも思ってもみないふうになりたいなあと。そのためにはアクションだなあとも。

あと、隠し味にある「こうの史代」がええっすね。2巻ではちょい少なめでしたかね(2巻のアンケートハガキのイラストなんかがその風味の代表だけど、老婦人の所作とかね)。

短編集も出てるんですよね。買おう。



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2018年11月11日

レイリ 第5巻 室井大資 岩明均(秋田書店 少年チャンピオン・コミックスエクストラ)


抜群によかったな。武田の将軍の息子の影武者として雇われたキレッキレの女剣士レイリ。4巻では、上司の命令に背いて恩人を救出しに脱走し、絶体絶命の城での戦いのつづきからはじまって大きく話が動く。

ただ、やっぱりテンポは遅いよね。現在のテンポを「おれ体感」で表すとBPMの平均は120のところ110以下ではあるよな。

Amazonのレビューでもあったようにイミフのコマや流れが多い。それが独特の味を生み出しているし、たぶんに原作者の岩明均氏のネーム原稿での細かい指示があるし、それに逆らう表立った理由もないだろうし忠実に行っているんだろうが、それらも含めて意味が分かりづらい間がある。
こういうときは素直に「意味がある」として受け入れることにしている。マンガにおいては、描いてあるものはすべて「必要」だから描かれてるわけでさ。ゼロから積み上げて100になるまで描き込まれているわけです。アニメもしかり。映画やドラマなどは逆に「引き算」の意味が出てくるだろうけどね(たとえば、オール富山ロケで撮影された「散り椿」
なんかは地面に砂利を敷いてアスファルトを隠して撮影されていたわけでね)。
その意味や効果は1番わかってるのは作者であることはまちがいない。なんたって自分で描いてるんだからね。意味のないものを描き込む必要はないからね。

そして5巻ではレイリの影武者であった、武田信勝少年がすばらしくかっこいい。彼の苦悩や働きが手に取るようにわかるので行動のいちいちに言葉を重ねなくても涙が出て心を揺さぶられる。5巻クライマックスでの彼の表情と心の動きはマンガならではの表現だと思う。この間や感動はほかのどのメディアでも描くことはできないとは思う。これこそが字の通りの意味である「珠玉」ではある。
その前のレイリの決意も素晴らしかったね。

そしておれはあまりに感動したのでウィキペディアなどで「ネタバレ」してしまったわ。ああいろいろ知ってしまった。レイリは出てこなかったけどさ。

あと、上記の武田信勝氏は主人公としてゲームになってるのね。

(160) Game of the day 2137 Vasara 2 (婆裟羅 2) 2001 Visco - YouTube https://www.youtube.com/watch?v=p3bGyNQfFyE

うむ。右肩上がりは続いている。



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2018年11月04日

アリスと太陽 1 凸ノ 高秀(集英社 ジャンプコミックス)


「オモコロの人だから」と上のガキが買ったのを読みました。週刊少年ジャンプに連載中です。おお、オモコロの作者がジャンプに描いている! まあ、小学館に描いてる人もいるか(くまのケーキ屋の)。

超キュートで歌の上手い帰国子女ちゃん。それと非モテ陰キャの少年。だけど音楽の天才。そして彼のアップしてたボカロ曲を追い求めていた帰国子女ちゃん、アリスちゃんが、陰キャの太陽くんと出会って化学変化を起こすという音楽マンガ。そしてグラミー賞を目指す。

2人で学園祭やったりライブやったりテレビに出たりしてました。

「女の子」のかわいさが安定してないなあと思ったわ。それが1番の懸念。つまりは画力もそうだけどもっと大きいところで。すごい可能性は感じられるけど。
一方でコマは小さいけど演奏シーンはなんか迫力があるね。こっちは同じ意味で大きく感じられるけどなぞ。
ストーリーはA地点からB地点に行くとするとそれをいたずらに複雑にしている感じがしないでもないなあ。たとえば、最後のテレビ収録のときに優勝しそうになったからってテレビ局の倉庫に閉じ込めるとかさ。そんな複雑なことにする必要ある?って。
ちょっと煩雑になってるなあと。マンガは全体的に細かく煩雑になるきらいはあるよな。おれが読んでいるのでいうと「HUNTERxHUNTER」を頂点として、「ぼくたちは勉強ができない」とかカイジ的なのも細かい。ヒロアカや鬼滅の刃もそうだ。それが読み応えや深みを与えるのはわかるけど、それは諸刃でもあるんだよね。

うむ。2巻でははじけてほしいもんだなあ。バンドを作る展開になってるようだけど。




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2018年11月03日

1年A組のモンスター (1) 英貴(一迅社 REXコミックス)



女子校。1年A組にいるモンスター生徒5人と、得体の知れない童貞教師(自己申告)との争いを描く学園漫画。

現役のプロモデルが半裸になって「襲われた」といったらあなたはどうなる?って脅かされる。そこに主人公はどうリアクションしたか。そういうマンガよねー。

まあいろいろあってそのモデルさんは先生のことをちょっと気になる存在になってって感じで仲間を作っていく展開かしら。

ラスボス、スポーツ万能、アーティスト、金持ちの子と。

不気味な先生ネタは前にもあったけど、こっちのほうがこなれてるし目標が明確っすね。ただ、その主人公の童貞がイマイチ魅力ないかなー。それは2巻以降で正体が明らかになるにつれてキャラがついてくるのかしら。




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2018年10月30日

デリバリーオブザデッド 1 ホリユウスケ(日本文芸社 ニチブンコミックス)




「シャッフル学園」の作者の新作です。

ゾンビのデリヘル嬢がお客様を癒すために性的サービスするというエロマンガです。
彼女らはかなり本格的にゾンビです。人語は解さないし、性的サービスだけです。ただそこでもドラマは生まれますよ。

ゾンビネタが流行ったときに「どうせゾンビになるなら最後は女性ゾンビのオッパイをもみながらかじられたい」ってネタがあるじゃないですか。そこいらを発端として練り込んで特化して1本の作品へと昇華していったわけです。

前作「シャッフル学園」は当時流行りだったデス・ゲームでもかなり異彩を放っており、コミックスのオビでも1番複雑なバトルロワイヤルのような売りにしておりました。
1クラスがあるとき異世界に飛ばされます。そのときのショックで男女問わず中身が入れ替わります。そしてそのひとりに殺人鬼が紛れてました。そして連続殺人がはじまるわけです。バトルロワイヤルで「君の名は(当時はなかったので転校生でも)」を混ぜたのです。

どちらも軽い思いつきの奥を掘ったらなにが生まれたのかというところまでかなり考え抜いて工夫をしております。

本作も、いろいろなタイプの嬢と客と「プレイ」を描いております。プレイがまた新鮮なんだ。それこそがキモです。エロにも結びつきますし、話もむすびついていきます。

1番わかりやすいのは2話。人間恐怖症でちょっと仕事にも自信をなくしかけているひょろメガネくんが主人公です。彼は思い切ってゾンビのデリヘルを試します。自分を変えたくて。そして勇気を持ってゾンビにくわえさせるわけです。嬢は危害をくわえることがないよう訓練されておりますし、もともとが風俗産業で働いていた方という設定です。でも、まあ、ぶっちゃけ、人語を解さない意思をもたないゾンビにくわえてもらうのは勇気がいるよね。それで彼はひと皮むけるという感じで。

ゾンビとエッチするという点においてもいろいろなネタ出し、バリエーションを考えており、「おおなるほど」と思うところが多いです。

前作よりさらに画力もアップしており、エロシーンもかなり実用的なものになっております。ネタバレになるのは悪いのですが、客もそのプレイも、大枠のストーリーもかなり練り込んであります。もうひとつネタバレをすると、目の前で妻をゾンビに食い殺された旦那の前に嬢が現れたらどうするか?どうなるか?とか。

2巻がどうなるか正直なところなんともいえませんね。たださらに化けることは期待できます。


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2018年10月18日

ものするひと 2 オカヤ イヅミ(KADOKAWA ビームコミックス)

ものするひと 2 (ビームコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.10.18
オカヤ イヅミ
KADOKAWA

作家さんのリアルでのんきな日々を描いているものですね。2巻です。
1巻の終わりにロマンスがあるのかと思ったけど、いい距離感のままだったな。まあ10歳離れてりゃこうなるのがいいんかしら。お互いに「やっていいのか」って距離感とか。

売れてない作家ライフであるが楽しそうでいいよねえ。きれいな透明な水でスイスイと泳いでいる魚のようじゃ。もっとリアルはドロドロしてる水面下の駆け引きのようなものもがありそうな気はするけど同世代の同年代や文壇バーでのほほんとやっておられる。

まあ、あと、こういう感じでなんか縁ができていくヒロインな。あれよあれよとなんかいろいろといろいろなところに出入りするよな。こういう立場の人って不思議だけど荒唐無稽ではないよな。どうやってこういう立場になるんだろうな。

あとは1巻と同じでリアルで売れたい大きい主人公が小さいポメラをポチポチ叩いているのが印象的だなあ。電池変えたりな。相変わらずほしくなる。そういえば2巻のオビではポメラの中のひとが書いてた。ええなー。ポメラ買って元をとるために小説を書こう(小説をなめてる)。

1巻で作家仲間と遊んでいた「たほいや」は今回「ワードバスケット」になった。これ持ってたんだよな。

同じだけど飽きないね。ただ3巻でも同じだったらちょっと考えるかなー。




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2018年10月16日

ボクらは魔法少年 1 福島 鉄平(集英社 ヤングジャンプコミックス)


小学生男子2人が魔法少年となって活躍する話。ただ、フリフリのドレスになるというアレな感じ。
そのアレな感じをこれでもかと推してくるのがとてもブレがなくてよろしいかと。
変身した自分がカワイイと自覚するのがキモで、ナルシストと女装に目覚めていく小学生男子と、実はいろいろとアウトなところがいいね。

そして、「それだけ」なんだよね。それなのに1巻分いろいろなネタをぶっこんでもたせているのがまたいい。とくにふたりのケンカから以降の話づくりがいいね。キャラが本格的に「乗って」くるし。新キャラの参加もいいタイミングだし。

あと「マンドラゴラ」ネタな。こりゃパーマンではできんところだわ。感心した。

ということで小学生男子(ほか)はまちがって読んでどんどん性癖が歪まればそれはそれでいいんじゃないかと。




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制服ぬすまれた (Flowersコミックス) & ベランダは難攻不落のラ・フランス (CUE COMICS) 衿沢世衣子



ベランダは難攻不落のラ・フランス (CUE COMICS)
Posted with Amakuri at 2018.10.10
衿沢世衣子
イースト・プレス


短編集2種同時発売。
すべての作品はすべて衿沢世衣子の作品ではある。ただ、本作はそれぞれ偏ってる気がする。
最初は収録の時期が偏ってるのかと思った。実際、「難攻不落〜」のほうが古めの作品が多いが、2018年発表の作品もどちらでもある。

今はもうないゆらゆら帝国というバンド。あるときに同時に出した2枚のアルバム。「ゆらゆら帝国のしびれ」「ゆらゆら帝国のめまい」これを連想した。「めまい」のほうがバンドだけで作り上げたもので、「しびれ」がいろいろなゲストを読んでメロディアスになったもの。
同じでありちがいがあり、2枚組で出さないで別々に出すことに意義はある。でも、必ず対になっている。本作の短編集もそんな感じ。

本作は「難攻不落〜」が従来の衿沢世衣子作品、「制服〜」はなんていうかなこれからの衿沢世衣子というか、もっというとよりざっくりいうところの「マンガ」っぽいところがある。こういうとすごく語弊があるんだけどさ。

「ベランダは難攻不落のラ・フランス」は、「ベランダ」「難攻不落商店街」「ラ・フランス」という短編(他にもあるけど)をまとめたもので、「制服ぬすまれた」は表題作でTRACK1に収録されている。そのタイトルもそれぞれのカラーを表している気がする。

金髪姉妹。JKの姉が音楽発表会のために同級生の男子を連れ込んでいるのを小学生の妹が発見する。それで祖母から隠そうとする「ラフランス」。
中学時代の仲良し5人組が高校になって再集結する「難攻不落商店街」シリーズ。3話ある。
お隣さんの小学生少女がベランダづたいに遊びに来る「ベランダ」。

一方、プールに入ってるうちに制服を盗まれて文化祭のコスプレで泣いていたJKといっしょに犯人を探す「制服盗まれた」のストレートでずんずん進んでいく感じ。
ほかにも蕎麦屋の出前をしているパートのおばちゃんかと思ったら女子中学生だった「ワニ蕎麦」
とくに1番の異色作「カラスが鳴くから」はかなり面食らった。
発売前にタイトルだけですごく気になっていた「ハンドスピナーさとる」も、なるほどハンドスピナーをこう使うかと感心。

そうだね、「制服〜」のほうはダークネスとはいえる。すべて犯罪の臭いが漂ってます。そして、主人公も他キャラもどこか「マンガのひと」みたいな感じで展開していきます。もっというと「制服〜」のほうは「難攻不落〜」にくらべるとより「マンガ」してるなと。

さきほども書いたように優劣はないです。ただ、そういった意味じゃ「制服〜」のほうはよりマンガっぽいのに作者のすべての作品と比べても異色作でありつつマンガの短編集としてのまとまりがあります。非常に新鮮でありながら確実に進化も新味も感じられて新しい衿沢世衣子味。

いっぽうで従来の衿沢世衣子味であるところの「難攻不落〜」での2018年の収録である「リトロリフレクター」は従来の路線からさらに大きく突き進んだ意欲作としてすばらしい。この2冊合わせてのベストと思う。

ぜひ「難攻不落〜」からどうぞ。もちろん2冊ともどうぞ。


ゆらゆら帝国のしびれ
Posted with Amakuri at 2018.10.16
ゆらゆら帝国
ミディ


ゆらゆら帝国のめまい
Posted with Amakuri at 2018.10.16
ゆらゆら帝国
ミディ




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2018年10月15日

シネマこんぷれっくす! 2 ビリー(KADOKAWA ドラゴンコミックスエイジ ひ 4-1-2)



シネマ部の美女3人(4人)と新入部員(オトコ)の映画談義。「次に来るマンガ大賞2018」の9位だそうです。
アクが強いわりにわりと3人以外のキャラが全員「あれこれ誰だっけ?」があるなあとは思った。基本映画話なので問題はあまりない。

オビにもあった漫画原作の実写映画化のネタがよかった。ホメの方向で展開しているのが新鮮だった。一応disも混ぜてるけど「マンガの実写なんて」のを名作を挙げることでダメージを受けるって流れにしたのはエライなと思った。「釣りバカ日誌」「ぐわーっ」ってやり取りとか笑えた。バーフバリもみたくなるなあ。インド映画がお好きなんだろうな。

各キャラの設定も活かしつつ展開していくけど、1巻ではあまり思わなかった「過渡期の絵」がすげえ気になる巻ではあった。キャラの描き分けと背景と。精進あるのみじゃ。




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2018年10月12日

イジらないで、長瀞さん 特装版(3) ナナシ(講談社 マガジンポケットコミックス)


特装版を知ったので探し回って買いましたよ。そうそうたるメンバーでしたよ。おもしろかったよ。ただ、本編がなー。

後輩小悪魔黒肌にいじめられる先輩モジャひょろ美術部の話。

相変わらずエロ攻撃とかあるし、ちょっと先輩後輩が惹かれ合ってるのはわかるけど、全体的にマイルドになってきている。お互いの距離感や関係がわかっているからそうなるほうが正しくはあるんだけど、1巻のどうしていいかわからずに暴走してしまい、いやがらせなのか愛情表現なのかからかいなのかよくわからない感じになるのが好きだったんだよな。

3巻は悪い意味で予定調和。悪い意味で落ち着いている。あといい意味も悪い意味もあるけど安定感はある。クオリティマシマシ。あるいは編集に止められてるのかしら。もっとフェチ心を刺激するようなの。それでいて成年コミックにはならないという良い意味でのギリギリが

前記の特装版にあった、クール教信者氏なんかそのへん筋金入りで、長瀞さん(あ、ながとろって読みますよ)を巨乳に描くんだからな。そういうブレないところすげえと。

そういうノリを4巻は期待!(特装版はもういいかな)



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2018年10月11日

僕だけに優しい物語 田所 コウ(リイド社 torch comics)

僕だけに優しい物語 (torch comics)
Posted with Amakuri at 2018.10.8
田所 コウ
リイド社

あ!このヒトだったのか!

[更新:2018-10-06 田所コウ 真夏の夜のレンタルビデオ]

本作をみた瞬間にあああ!って。「おこげ寿司」の名前でWEBで発表していた作品が大好きでさ。それとこれとが結びつかなかったのよ。おれが読んだ作品には表紙にあったタイプの女の子はなかったしな。実際表題作(で未読だった)にのみあったタイプだったもんな。

ということで短編集。最新作からして2014年。というのもそのあと「彼女のやりかた」というマンガを連載されているからなのね(ソッコーで注文した)。

上記リンクの「真夏の夜のレンタルビデオ」。遠出の仕事をしてクルマで帰るのめんどくさくなったから知らない場所の知らない民宿に素泊まり。探検家気分でスーパーで弁当を買って、なんじゃこれはというレンタルビデオを借りてみるという話。
カワイコちゃんが出る要素のないマンガ。

つづく「ペヤング大好き斎藤さん」は主人公斎藤さんはベテランOLさんが昼休みに女子力を下げないままペヤングを食べようという話。彼女もとってもかわいいしキュートだけどカワイコちゃんではないんだよね。

で、表題作に出てくるあからさまな美少女は異星人だったりするんだよね。異星人が普通にいる世界でつきあうことになったしがない中年フリーターとの恋の話。
あとはまあ、あらすじも省略するけど、「キャベツ畑の宇宙戦争」「ヒロインは君だ」「はぐれロボぼっち」といい、いや、そういうオチになるかね普通?ってあっけにとられる話と、元から「なんだその設定」って話が多い。基本は日常に藤子F不二雄印の「SF=少し不思議」設定が多い。そうです。大大大好物です。すっかり本家より好きになりました。本家は最近新作描いてませんしね。

好きな話は空飛ぶホウキで通勤するOLさんの話「通勤飛行」。
そして思い入れがある話は「病院前のラーメン店」。入院してるときに病院の前にあったラーメン屋に念願かなっていく話。
これ、まったく同じシチュエーションで3ヶ月入院していたとき病院前にあった日本蕎麦屋さんに行きたいなってずっと思ってたけど、おれが退院する前か退院して通院していつか!と思ってるうちにつぶれちゃったのよね。だから、本作のようにラーメン屋に入店する後半からは話ちがうけど、やっぱそう思うよなって。
あとさらにいうとエピソードにあった、看護師が診察するときに持ってくるステンレスのキャスターに反射してパンツが映るってのもなあ。おれのところの看護師はズボンではあったけどそういうセクハラ発言をしてキモがられてたなあと。

とってもいい。今の連載は女性関連にフォーカスを絞っておられるようですが、もっといろいろなぶっ飛んだ系の本作もたまには描き継いで2作目の短編集もぜひ読みたいです。



posted by すけきょう at 23:40| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする