2018年09月22日

サイケまたしても (13) 福地 翼(小学館 少年サンデーコミックス)


おお、13巻いきなり最終決戦みたいな、全編クライマックス巻ではあった。
興味深いのは、ボスの取り扱いかな。これまでの2人のボスはなんていうかな大義名分があり、そうするために理由がある。事情がある系だったけど、今回の敵は純粋に悪。
いわれてみれば「ONE PIECE」の最大の発明ってそれなのかもしれないね。純粋悪党の再評価。物語に深みをもたせるために「盗人にも三分の理」よろしく、悪だけど事情がある的なものが多い。そのほうが苦味が増す。ただ、その傾向が強まったためにどんどん苦くなっていったんだよね。
あと、事情がある悪党のほうが改心したら仲間にしやすい。プリキュアが得意なパターンですよね。実際、サイケの前ボスも仲間にならないまでも協力したりしてるからね。

と、今回はそれをぶっ飛ばして純粋にやっつけられるような悪だなと。主人公にわざわざそういわせたりしてるし。

うむ。少年サンデーのハンタやジョジョとしてがんばっておられます。

ただ際限なくバトル漫画としてインフレ化してるよね。リセットして主人公に学校に通わせるとかそういう方向はもう絶望的な状況。戻る必要もないけどさ。



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2018年09月21日

保安官エヴァンスの嘘: ~DEAD OR LOVE~ (5) 栗山 ミヅキ(小学館 少年サンデーコミックス)


いよいよややこしいな。西部劇の時代。モテたくてモテたくてたまらないことだけがタマにキズの保安官エヴァンスが大活躍するラブコメ。
これがラブもコメも置き去りにしてかなり純粋な西部劇アクションにウエイトを置きはじめている。3巻の長編で味をしめたのかしら。

今回も表紙にも登場しているニューキャラ・アビーと回想ではやたらと登場している父親を迎えての谷底での銃撃戦やら、エロ本を買いに来ただけなのにギャング団撲滅作戦に巻き込まれる話など、非常にこっているし、がんばっておられる。ただややこしいしそのためにギャグやラブコメが薄くなってるバランスになっている。コレは正直なところ「残念」ではある。

現代を舞台とした戦略的心理戦ラブコメみたいのが描けそうだよね。「かぐや様〜」みたいの。ただ、作者、正直なところあんまりラブコメやりたくなさそう。なにかまだまだ別のネタはもってそうね。それがアクションなのかどうかはわからんけど。それを描くための筆力を身につけるためにがんばっておられるのかしらとかいろいろと考える5巻ではあった。

もうちょっとだけギャグに寄せてほしいかな。5巻でも随所にキレのいいギャグは仕込んでいるんだけどね。オークレイのバースデープレゼントみたいな大笑いするネタはしばらくないなと。




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かみくじむら 1 大見武士(少年画報社 ヤングキングコミックス)


真面目系クズの主人公が人里離れた村のハーレムに連れ込まれるという話。
大見先生の作品は少年画報社の代原をあつめた作品集(1stコミックス)からみてるけど、最近はいろいろなことをやって模索されてるなあ。新たな方向探しというか。
そのなかでちょっとサスペンスやホラーめいた話をぶちこんでくるようになってきたなあ。
本作はそういうからみ。エロハーレムものだけど、微妙に不気味なものが奥底に漂ってるね。
和式耽美エロということで雰囲気は最高でその手の味付けが好きな方にはたまらないものがあるような気はします。

ただ、どうなるんだろう。正直こういう設定は好きではないのよね。それを乗り越えておもしろいかというとねー。



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2018年09月20日

古見さんは、コミュ症です。 (10) オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


いま1番おもしろいマンガはこれだ。
2018年は無職になったりそれまでのドタバタで精神的にかなり消耗して正直マンガどころじゃなかったけどそれを上書きしていくイキオイの名作が次から次へと繰り出されている。それらはポトチャリコミックのバックナンバーを読めばいいじゃないということですが、それらすべておさえて1番は本作です。

古見さんという超美女なのにコミュ症が友達100人を集めるという高校生デビューを目論むマンガです。

10巻では1年から2年になりました。9巻かけて1年間を費やしたと。そして10巻でクラス替えを。クセのある女性キャラを総入れ替え。
そしてマンバギャルの新キャラを隣の席にして大々的にフィーチャーする作戦に打って出た。これが大成功というレベルじゃない完璧な成功。
しかも、そのマンバギャルが古見さんの2年になって最初の友達であり、かなり親友になり、只野くんに恋慕させるというにくたらしい技を繰り出してきた。古見さん自身、着実に只野くんを好きになっていっているというのに。

そしてなおかつ2周目の学校行事に突入した! これが白眉だったりする。1回目のコミュ症とはだいぶちがうコミュ症であるところをぶちかましてくる。これはすばらしい。2周目の体育祭と文化祭が楽しみだ。修学旅行はないんだろうけどな。

くわえて画力がいよいよすごいことになってきた。ぶっちゃけ最初の4巻くらいまではそこがわりと弱点ではあった気はするけど右肩上がりによくなっている。それでいて扇情的な方向には向かってないのがすごい。けっこうシモネタも多いのに。

1番おもしろい。このあいだ9巻まで全部読み直したらすごく楽しかった。7巻からは1巻ごとに音が聞こえるイキオイでクオリティがましている。そして最新刊が1番というのがずっと上書き更新実施中。
1番おもしろい。

アニメだとここから2期か3期か。もうアニメ化しねえと嘘だろ。世の中そんなアニメ化にふさわしいおもしろいマンガねえぞ!超気合い入れてアニメ化してほしいわ。修学旅行編が劇場版になるくらいのイキオイの。






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2018年09月17日

コアゴア G=ヒコロウ(コアマガジン メガストアコミックス)

コアゴア (メガストアコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.9.17
G=ヒコロウ
コアマガジン

8年ぶりの新刊だそうですよ。2007年から連載していて1回も落としたことのないという大河連載。1回1pだからねえ。
こうなると歴史そのものを楽しむ感じで、ヒコロウ氏のさまざまなネタを圧縮した超濃厚の1pから徐々にゆるくなっていくけど反面、絵のネタに比重がかかっていく。えーと、以前のは言葉遊び的なネタが多かったのが絵で笑わせる系にと。
そして68からちょっとだけ登場した魔王ズガガーン様がとてもいい。もっと出ててほしかったけど。

最大の弱点はパクりたくなることだよなあ。活かした言い回しをSNSにパクりたくなる。正直にいうと多少アレンジしていただいたりしてる。

盟友の道満晴明氏もお祝いイラストでお描きになってたけど次また8年後ってなるとせつないので芳文社あたりでコミックを出して売れてほしい。で、あれやこれやのセリフを声優さんに意味がわからないなりに絶叫してもらいたいものです。

「26才でセーラー服で なにやってんのさあんた!!」
「やりたい事をやっている!!!」



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2018年09月14日

クミカのミカク 6 小野中彰大(徳間書店 リュウコミックス)


最終巻。
異星間での行き来が当たり前になった世界。別の星からきたミカクさん。彼女は「食べる」ということをしなくてもいい人種でした。呼吸することで必要な栄養を摂取できる。でも、ひょんなことから「食べて」みると食べるのワンダフルってことになってってグルメマンガです。

6巻ともなるともう食べなれてしまって「新鮮」みたいなリアクションはなくなって会社内の人間関係、とくに本人の恋の行方にシフトが向かう感じです。
わりにいい感じの着地点。ラストもイキな終わりだった。

しかし、今年で終わったグルメ作品多いね。本格的にジャンルとしてのグルメは老舗といくつかの成功例を残して店じまいですね。おれの買っていたグルメマンガもめしばな刑事タチバナくらいかな。ブームの終焉でしょうか。だからいいタイミングとはいえますよね。それでいてかなり健闘したほうじゃないんでしょうか。

次に終了するジャンルは、デスゲームか、異世界モノか、ジンガイのラブストーリーか。というか、本作はそういうのけっこう複雑にまたいではいたな。


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2018年09月12日

粘菌人間ヒトモジ (2) 間瀬 元朗(小学館 ビッグコミックススペシャル)



ストレスがたまると人がドロドロのスライムになるという奇病がある世界の、その奇病対策スタッフにフォーカスしたオムニバス作品。
2巻では2編。新興宗教の親子の断絶の話。いじめられた経験があるドラマ脚本家が自身の体験かと思うような原作の脚本を担当させられてストレスがたまってどろりんちょとなる話。
相変わらず人間ドラマが濃い。しかも、つづく3巻ではちょっと新展開ありそう。そこいらも上手い。
おもしろいわー。



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2018年09月11日

サマータイムレンダ 3 田中 靖規(集英社 ジャンプコミックス)



島にエイリアンが侵略してくる。島民が次々の入れ替わる。それに気がついた少年がなんとかしようと同じ時間を繰り返すという話。
方向性が決まった3巻。表紙にあるHカップの女性が大活躍する。
ゾンビとはまたちがう敵なのでやっつけ方が新鮮。

ただ、全体的に盛りすぎな気がするなあと。設定が細かすぎて窮屈なような。しかも、3巻から急にそれがドカドカ現れたような。ただ、その仕込みが4巻で花開くといいよなあ。

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2018年09月10日

ヴィジランテ 5 ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 別天 荒人(集英社 ジャンプコミックス)


ヒロアカスピンオフ5巻。よりクールな感じ。今回はゲストヒーローにイレイザーヘッドとファットガム。表紙に描いてあるからネタバレやないね。
本編より数年前、自警団、ヴィジランテを結成して活躍している3人を描く。とはいえ、5巻では師匠と呼ばれる1番強いひとがほぼ出てない。主人公とヒロインが活躍の巻。大阪にいったときにファットガムさんといっしょに戦うわけだな。
これまであったシリアス展開はちょっと控えめでドタバタとコメディアクションしている感じ。とはいえ、実は、奥に横たわる問題の深刻度は本編を凌駕するんだよな。しかも、本編ともシンクロしているところもあるし。で、数年前からこうだってことはこの作品はハッピーエンドになるのか?なんて考えたりなあ。
そこらへんの構成は本編よりしっかりしているから十分に考えられてはいるんだろうけどな。

考えられてるところというと前記のように奥底に横たわるネタがじわじわと忍び寄っているのがいいよなあ。そのための大阪編でもあるからなあ。またファットガムがかっこいいし、相方の女性刑事も設定盛りだくさんのわりにまとまっていていい。

ヒロインさん(地下アイドル)の歌も聞いてみたいなあ。アニメ化しろ。そういわれてみれば4巻のライブの感じは本編20巻の学園祭ライブに影響を与えているのかしらね。また、本編の作者もベタぼれだもんねえ。絵も話も惚れ込んでいる感じが伝わる。毎巻のイラスト寄稿も力入ってるもんなあ。

とはいえ、ちょっとインターミッション巻ではあるな。次巻の爆発期待。

あ、あと、前々からいおうとしてたけど、ヴィランとヴィジランテって混同しやすいよなあ。おれ、最初、ヴィランが主人公のダークな話かと思ってたんだもんなあ。





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2018年09月08日

ぼくたちは勉強ができない 8 筒井 大志(集英社 ジャンプコミックス)



毎度毎度バランスが尋常じゃないラブコメ。8巻はなんといっても文化祭が白眉。
文化祭は各キャラが問題を抱えてきて、メガネ主人公が孤軍奮闘してそれぞれの問題を解決しつつも別の問題発生と転がって転がって、それぞれのキャラとラブとコメやりつつ爆走していくという針の糸を通すような精緻なストーリーが展開していく。すごかった。

あとオマケにあったキャラ人気投票がおもしろかったなあ。基本ストーリーは勉強のできない美少女同級生3人の家庭教師をするって話だったのに1位が当初は敵役だった先生になるところがいいよなあ。まあ、キャラが立ってるもんなあ。

時間も過ぎていっているのでこれから怒涛の展開にはなりそうだな。



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僕のヒーローアカデミア 20 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)



19巻から好調を引き継いだ。20巻もよかったわ。
とくに前半、ジェントルとのバトルから文化祭への流れ。いろいろときつかったけど、首の皮一枚「アウト」だけど、いろいろな方の温情でセーフとして、そのまま文化祭へとなだれ込む展開。
あの敵はまあどう転んでも地獄なところをまあまだマシに処理した苦しい感じはあるけど、ラブラバがかわいいのですべて浅野忠信よ。あ、それは元旦那だね。チャラよ。今後も活躍させてあげて。彼らは「正義の味方」として役に立つよ。長く続いたらいつか出てくるだろうな。

んまあ、ネームをギチギチに詰め込んだ読みづらさもまたピークだけど、絵もまた非常に細かくいろいろな情報を圧縮してつめこんでいる。1-A全員見せ場があってかっこいいライブに、その後の文化祭堪能編と、異様な情報量だけど、19巻で花開いたデフォルメ絵と作風でそんなにイヤミなくみせる。ここに1番感心。

そこをクライマックスとしながらも、後半のちがう流れへとうまくつなげていたのがまたよかったな。

ワイルドワイルドプッシーキャットの復活から、ヒーローランキング、ベスト1にエンデヴァー。そしてベスト2との共闘。淀みがない。そして20巻の終わりにエンデヴァーの息子ショートにフォーカスする。

ただ、エンデヴァーのバトルはおもしろくなかったなあ。複雑にしたがる、細かく描写したがるってのはおれがワンピースを読んでいた最後のころからけっこう顕著になっていて、ヒロアカのほうもそれに準じてきているような感覚はあったんだ。
非常に難しいことをやろうとしてるのはわかるよ。エンデヴァーのバトルにしても発端がビルのけっこう上の階の外が一望できる高級焼き鳥店でエンデヴァーとNo.2とが酒を飲んでいるところを空を飛ぶ脳無が急襲してそのまま空中戦がはじまるわけでさ。「さあ描け」で描けるもんじゃないくらいめんどくさくて細かいところだと思うんだわ。ただまあ複雑なバトルを描くと発生する「なにが起こってるのかよくわからない」現象もまた発動しているわけで。それが続くと読むのがかったるくなるのも防ぐのは難しいし。

でも、これらが1冊におさまって堪能できたからね。440円+税でこれだけ楽しめる娯楽ってそうそうないぞ。いつだってマンガはコスパ最高さ。



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2018年09月06日

えれほん うめざわ しゅん(幻冬舎コミック バーズ エクストラ)

えれほん (バーズ エクストラ)
Posted with Amakuri at 2018.9.6
うめざわ しゅん
幻冬舎コミックス


2018年の7月8月はマンガの当たり年で、2018年を代表するような作品がボコボコ発売されている。本作もそのひとつ。気持ちが追いつかないくらいすごい作品。

鬼才の短編集。うめざわ鬼才は短編集が多いんですけどね。
今回はディストピア作品集とでもいいそうなくらい、将来ありそうなディストピアな未来を4編。

リア充爆発しろが具現化した世界「善き人のためのクシーノ」
JASRACの波及が会話にまで及ぶ世界「かいぞくたちのいるところ」
生まれてからもへその緒で繋がれてないと死んでしまう臍子がいる世界「もう人間」
描き下ろし、あるマンガのパスティーシュですけど、作者は描かないだろうって点では、田中圭一氏の手塚マンガにも似ている「NOWHERE」

どれもこれも現在からの地続きの悪夢である説得力をもたせるためにすごい情報量。もっとぶっちゃけ文字量。ほとんど小説なくらい。それでいて視覚による刺激も多いので、挿絵の多めの小説ということにはならない。ここがわかってない人が多いんだよね。すごく凝った話を書く人は多いけど、それは「マンガで書く意味があるのか?」というラインを超えてしまう。あるいは、絵と内容が絶望的にあってない。

と、ネタバレになるけど、表紙の絵は詐欺ではあります。もっとリアルな浦沢直樹〜大友克洋〜な劇画ラインです。

描き下ろしはともかく、どれもこれも2時間オーバーの映画をみたような「疲労」がありますね。すごいです。

個人的には「もう人間」がとってもしみるな。もう1歩進めたメイドインアビスの「カートリッジ」みたいなことまで発展できたりとかいろいろ考えてしまう。

そうなんだよな、1作1作読後の余韻がすごい。めまいがする。


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2018年09月03日

邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん 服部 昇大 (ホーム社書籍扱コミックス)



あれはステマだったのかな。はてな匿名ダイアリーで知ったのです。邦画を紹介するマンガ。
これがとってもおもしろい。
いわゆる「アレ」な邦画が大好きで、というか、それしかみないような女の子が、わりに薄めの洋画すきな男子にツッコミ入れられながら紹介するというモノ。

これがすげえ笑えるんだ。

たとえば市原隼人氏を大フィーチャーして、貞子をいじって、國村隼氏の韓国映画をいじって、洋画を見たと思ったら実写版ドラゴンボールをみたり、バーフバリをみたりとまあそういう映画です。

元ネタみてなくても十分面白い。宝島や洋泉社あたりの映画を「ああいう風に」みるってやーつのデスイヤーズモデルといったおもむき。そして元ネタをみたくなる。すばらしいですよ。たぶん、そのおもしろシーンまでの道中は退屈なんだろうなあとは思うんだ。いや、そういう映画はみるんだよ。とくにここで取り上げた映画はアマゾンプライムビデオとかにわりとあるという素敵さ。とりあえず「クリーピー」と「コクソン」はみねえとな。

視点はまあそういうことでカルト的なところ、昔なつかしクソゲーハンター的な、と学会的な、トホホなラインだけどその処理と「おもしろそう」なところの取り上げ方、そのリアクション、昭和の少女漫画のパスティーシュな絵柄も相まって非常に心地のよい世界。いつまでも読んでいられる。部長と映子さんが結局まったくラブコメ的な進展がないのもいいし。

彼女はこのラインにありつつも最高に良くできた映画「カメラを止めるな!」はどう見るんだろうと思ったり。




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銀河の死なない子供たちへ(下) 施川 ユウキ (KADOKAWA 電撃コミックスNEXT)


完結した。
上巻ではどうなるかと思ったけど、下巻を読みました。なるほど。「まあ」名作。
「なんだと」とカチンと来られるかと思いますが、「まあ」のところにかなりの気持ちが入ってます。
死なない親と2人の子供の話。子供らのもとに赤ちゃんがやってきた。彼らは育てることにした。2巻では彼女が大きくなり死ぬまでのミラ編と、その後のマッキ編を描き下ろしで。

たとえばラップなどの様々なフックは下巻でも生きているけど、あらたなフックはあまりなく、そして、かなりまっすぐに真っ当に「終わら」せてきた。そうかなり真っ当に生と死にむきあって終わらせた。

もう歴史上数多ある表現者によって向き合って描かれた生と死だ。それがどんな意見であれ「あー、それなー」ってなる。絶対になる。感動するしないとは別の次元において、「あるある」になる。斬新な切り口は絶対にない。もう語り尽くされている。なぜなら人類、そして文学での、最大のテーマが生と死だから。

そこで「まあ名作」ということだよ。下巻はなにも意表をつかずにまっすぐまっすぐ「それ」をかましてきた。上巻ではまだどう転ぶかわからなかったけど。でも、施川ユウキ氏はシリアス的な話はちゃぶ台返しはあまりしないか。

描き下ろしのマッキ編の突飛なようであらかじめ決められていたような運命を受け入れる感じはすごかった。

まあ名作だよ。火の鳥に肉薄するくらいの。



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2018年08月30日

君は008 (2) 松江名 俊(小学館 少年サンデーコミックス)


スパイ養成学校マンガ。
2巻ではクラス全員無人島でサバイバル編がメインですね。少年漫画の王道として展開していきますね。それにスパイならではというか、これまた少年漫画王道のガッツと友情でまわりを動かしつつも、いろいろな創意工夫で乗り切ると。この創意工夫が今のところスパイっぽいところかな。

ヒロインがほぼ紅一点としておっぱいやおしりを惜しみ無く出す。単行本描き下ろしおまけで乳首もばっちり。んまあ、記号にモノをいわせた女体ですね。ボーンとかバーンとか。

エンターテインメントの塊でサービス満点にくわえて少年漫画の熱い展開。王道だよな、実に王道。



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2018年08月29日

やんちゃギャルの安城さん 2 加藤雄一(少年画報社 ヤングキングコミックス)


表紙でピンときて、2巻帯の背表紙のところの「発売即重版」なんてあったのでほおと思って。
探し回って1巻ともども読みました。
表紙や裏表紙の絵や情報からは、優等生メガネくんがエロギャルの同級生にエロ攻撃されてドギマギするマンガなんだろうなと。
果たしてそのとおり。そういうマンガです。
ところが、(以下いつもの感じなので省略)

なにがいいかって丁寧。ほぼ2人が登場人物ではあるけどものすごく丁寧に繊細に展開しています。ギャルがなぜ優等生を好んでいるのかわかりませんがことあるごとにベタベタして、最初は「エロいからドギマギする」だったメガネくんも徐々に彼女の人柄に惹かれはじめていくさまを1巻2巻と変遷しているサマを描写していってます。ヤリマンっぽくみえるギャルも実は全然だし、メガネくんは気がついてないけど彼のときおりみせる男らしさに惚れていってますしね。カッコだけギャルで実は純粋って例のやつ。

2巻は夏休み編で、こいつら学校ないのによく会ってていいなあと思いつつも上記の通り丁寧に距離をつめていく。メガネくんは彼女の存在が日ごとに大きくなっていくし、それで惹かれて近くなってくるメガネにギャルもまんざらじゃないしって。好き好きメーターの上がり具合が読んでて心地良い。

2巻に超いいクライマックスが用意されてるんだけど、それも2巻のアタマから周到にあちこちに設定や伏線をちらしてるんだよね。いやあ涙。何回読んでも泣けるわ。

あ、そしてエロアプローチといってもギャルの子はスタイルはいいけどおっぱいがない。でも、ちゃんとエロいしいい感じになってるあたりの画力も確か。表情がいいんだよな。あと身体を近づける感じとか。そいでもって好いてることがよくわかるし、1巻から2巻へとどんどん好きになっているところも「画」としてすごくよく描けてて素直に「いいなあ」と思えるのですよ。

準エロやソフトエロという位置においてもかまわないんでしょうが、すごくいいラブストーリーとして推したいところですよ。





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2018年08月28日

はしっこアンサンブル(1)木尾 士目(講談社 アフタヌーンKC)



工業高校で合唱部をやるマンガ。「げんしけん」の作者による新境地。

声変わりによって超低音になった自分の声が嫌いで喋らなくなった男が主人公。工業高校に入学したのも喋らなくて済む職業に就けるのではないかと思って。
ところがそこに合唱部設立に燃える男がいた。彼に「見つかった」主人公は、行動をともにするようになる。

1巻では主要人物をジワジワ動かしております。すごくいい感じでキャラが動いております。げんしけんの最初の方まであったなんていうかリアルに重点をおいたものではない集団劇としての「キャラ」がうまく機能して少しづつ近づいたりストーリーとキャラを積み重ねております。

大量に登場人物がいるけど、みんな好いたらしくて、なおかつみんないい感じに「マンガ」です。木尾士目氏のマンガでは1番「マンガ」って感じがしますね。そこが新鮮ですごくおもしろい。
大量に実在する歌を書いておりますのでJASRACに相当支払っていそうなな気もしますが、それらの曲をいちいち聴きたくなってSpotifyで検索しながらみてました。合唱の定番である「Believe」なんてはじめてききました(これはYoutubeでしたが)。

あと、半沢、八田などの最初から最後まで物語にからむけどそう重要じゃない(いまのところ。たぶん最後まで芯を食った活躍はしないと思う)脇キャラがとってもいい。こういうツッコミ役だったりアクセントだったりして作用するキャラをうまく使うのは大事だよな。



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2018年08月15日

妄想テレパシー(6) NOBEL(講談社 星海社COMICS)


また停滞中の巻だったな。
4巻がたしかそうだった。5巻で動いたから安心したけどまた停滞してる。
というのも本作は「サザエさん」ではなくて時間が進行しているからね。だからちょっと地味なターンなんだよな。ちゃんと高校を卒業する方向に動いて6巻ではまんま受験勉強巻。
登場人物が全員いいひとだから動かしづらいんだよな。全員いいひとで自分を好きでいてくれる彼氏候補ほかみんなのココロを読んでいるって罪悪感にちょっとかられるってのがおもしろいんだよな。だけどおかげでちょこちょこっとしか物語が進まない。いい人ばかりの物語は平坦で平和で退屈。よってテレパシーあんまり関係ない青春ストー=リーになってる。前は、ポーカーフェイスの彼氏のエロ妄想って変化があったけど最近それもおとなしめだしな。

まあでもそういった感じでよく6巻しのいだなと。

そして7巻で終わるそうだ。だから、まあラストへと怒涛の展開になるんだろうと。期待を込めて。







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2018年08月13日

金剛寺さんは面倒臭い (2) とよ田 みのる(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



2巻もおもしろかった。
杓子定規できちんとしている金剛寺さんがいろいろ自由な樺山さんとつきあうラブコメ。
とよ田みのる氏特有の激しくぶっちぎる表現の極北ともいえるくらいの強調表現。すごいを通り越して感動にまで結びつけるそれな。
金剛寺さんとの愛が炸裂するたびに奇跡が起こる。
2巻も調子よく飛ばしてました。
ところで感じ入ったのがカバー見返しの作者のあいさつですよ。


初めての連載では
運命では無く
意思で切り開くドラマにしようと
思いました。
金剛寺さんでは逆に
運命とか偶然の出会いを
大切にするようになりました。
自分の中で変化が
あったんだろうな



これが味わい深い。おれも人生にはどうにもならないなにかだれかによる「思し召し」があるよなあと。そのなかでも自分らが思うことをやると道は拓けると。
本作そのメッセージが強くて読んでいて多幸の素がドバドバあふれてくる。文字通りの醍醐味です。

読むと元気になりますし、なんか「がんばろう」という根拠のない発奮が湧き出る



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2018年08月10日

プラネット・ウィズ 1 水上悟志(少年画報社 ヤングキングコミックス)


現在(2018-8-10)絶賛放映中のアニメです。
4年だか5年がかりでかかれた1000ページオーバーのネームをもとにしたオリジナルアニメシリーズを本人が漫画化したというものです。同じネームをもとにしてるだけあってアニメのコミカライズとしてのシンクロ率は他のものとは比較になりませんね。しかも、すごく新しい手法。

1巻はアニメにして2話のひきくらいまですね。このペースだとコミックは全6巻とか?

記憶喪失の少年。気がついたら謎のメイドさんと先生と呼ばれる謎の大きな猫と暮らしている。そして世界に異変が起きる。突如海上に現れるなぞの物体。それに戦いを挑む7人の戦士。そして少年の敵はその7人の戦士だった!みたいな。

アニメは現在最高潮にいいところ。序盤や中盤でクライマックス級の盛り上がりになるのが水上悟志パターンであるがまさにそれ。

絵は「こんなだっけ?」と思ったりもするけど、まあ。

ということでマンガはいい感じで復習になっていいです。


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