2017年09月22日

映像研には手を出すな! 2 大童 澄瞳(小学館ビッグコミックス)


2巻!
JK3人組の妄想と冒険にみちたアニメーション制作マンガ。子供の頃にあった「ごっこあそび」やアクションマンガを描いてるときに脳内で炸裂したあれこれを具現化しつつアニメを描いているってのがいいね。
2巻はロボ研の依頼でPVを作るという。なるほどそういうテがあったなあという「学園漫画」展開。アニメコンクールに参加してどうこうって展開は彼女ららしくない気はするからこれは正解。

想像力もこだわりも妄想も現実もどんどん加速していって2巻のクライマックスも上映会ってパターンは1巻と同じだけどやっぱりこれは決まりなのかねえ。今回もばっちりハマりはする。
そしてなにがよかったって映像研の情熱が「伝染」るシーンだな。ロボ研も彼女らの本気にどんどんヒートアップしていく。うーん。ものづくりは美しい。素晴らしい。

あと名前が出ていた音曲浴場も登場ということはつまり入浴シーンもあるけど、これがまたJK3人の入浴シーンなのに世界一エロくなかったなー。それも「らしい」けど。


posted by すけきょう at 18:46| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編(13)(14) 福本 伸行(講談社ヤンマガKCスペシャル)




13巻14巻まとめて出ました。やたらと遅くなってましたがなんだったのだろう?大幅加筆修正ってやつかしら?そのおかげで楽天ブックスの注文が溜まってて13巻だけ3冊届きましたよ。まだ返本処理してないな。

ということで13巻14巻。2巻で時間が何分動いたのだろう。ワンポーカーという賭けをしてます。1枚づつ出して数字の大きい方が勝ちって基本で複雑なルールがアホほどある。それでレイズするかどうかで2巻。

マンガ家(に限った話じゃないけど)は何人か許されている立場の人がいる。たとえば江口寿史氏は描かなくても、連載を落としても許してもらってる。もうまともなマンガを描かなくなって久しいけどマンガ家っぽいスタンスでいらっしゃる。
冨樫義博氏もときおり描いたら評価される。また、江川達也先生はどんどん絵が薄くなっても評価されていた。

そういう感じで福本先生もなんかいろいろと許されてる感じはあるよね。最初のエスポワールあたりだったらワンポーカーは全部込みでコミック3巻くらいでまとまっていたような気はするよね。

でもいいじゃない。福本先生の「カイジ」なんだし。「トネガワ」や「ハンチョウ」の元ネタなんだし。そしてわりと重要なことは「おもしろい」しな。雑誌媒体で読んでたら毎週毎週「死ね」と思うかもしれないけど13巻14巻でみたら「ああまあこれはこれで」って。

クライマックスではあるしよろしいんじゃないでしょうか。しかし、「カイジ」は落としどころが難しくなっているなあ。


posted by すけきょう at 17:30| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月20日

酔うと化け物になる父がつらい 菊池 真理子 (秋田書店書籍扱いコミックス)


WEBで発表されて話題になっていたもの。
酒乱の父親に振り回された半生を描いた自伝コミック。エッセイコミックとか酒飲みエッセイではないわな。
本作で描きたかったのは酒飲みの家族あるあるじゃなくて、私は酒飲みの父親がいたおかげでこういう人生でしたってことだけだよな。そこが潔い。Amazonのレビューに酒飲みの家族に苦しめられている読者に向けてのなにかがあったらよかったですなんてのがあったけど、作者はそういうのはここで描く気がしなかったんだろうなと。それはわかるような気がする。

酒に弱いがあの当時の「男」として無理に飲まされていく内に酒乱となる父。
母親が宗教に狂った挙句に自殺するという1話からしてピーク。そしてまわりのひとは誰もその苦しみを理解してもらえず、あまつさえも父親が酒に「逃げ」ているのは幼い作者たちが原因のようなことまでいう「友達」がいるという。

リアルゆえにこの「地獄」になれていくから徐々に主人公は酒乱の父親を「常態」として飲み込んでいき、話が酒乱の彼氏にシフトしていくのが興味深い。これがなかなかのクズだけど、あれだけ酒飲みを嫌ってたのにつきあい婚約までしたのは酒飲みのクズというあたりのリアルさ。

そして後半は父親の死。

すべてにたいして矛盾ばかりなのだけどよくわかる。父親の死に涙。あれだけムカついてた父の「友達」に感謝など。身内の死ってそういうことなんだよなあと思う。おれはここまでものわかりよくなかったけどなあと。

そう、本作、いろいろと思い出したり思い当たったりすることが多いんだよな。

うちとこも麻雀やってたなあとか、「友達」がクソみたいなことばかりいってたなあとか。それでいて、おれもいつかはこういう感じのオヤジになっていくんだろうかなとか。

いろいろと振り絞って描いておられるその気概は素晴らしいと思うけど、なんだかとっちらかったものになっている。それも含めてリアルではあるんだけどね。
だからこそズシンとくるものがありますし、それは後でくることもありますので、読んでおかれることをオススメしておきます。

posted by すけきょう at 19:07| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

クミカのミカク 4 小野中彰大 (徳間書店 リュウコミックス)


異星人が行き来するようになった地球で異星人も普通に会社で働いている職場のグルメマンガ。主人公のクミカさんは「食べること」を地球に来てから覚えた。空気を吸うだけで栄養を補給できたから。

ということでハンバーグやうどんなんかを「これは好きな味だ」なんて感激して食べるという図式でした。

過去形です。なぜならもはや4巻にもなって、クミカさんもすっかり地球で「食事」に慣れていってますから。それでもはじめての食事を美味しい美味しい食べてますが。

そしてこれはグルメマンガ全体にも通じることなんですよね。
「ダンジョン飯」が顕著ですが、グルメマンガ全体の頭打ち感に反応して徐々に形態を変化させていってます。本作も毎回クミカさんが新メニューを食べては感心するという図式ばかりではなくなりいろいろなパターンになってきてます。そしてメインに据えられるようになったのは、クミカさんを好きな会社の同僚との恋の行方ですね。

各キャラの描き分けもキャラの立ち方もバッチリなので問題はないし、この先どう転がるのだろう。クミカさんとの結婚がゴールって感じはしてるけどな。




posted by すけきょう at 22:53| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月18日

恋愛ラボ(13) 宮原るり(芳文社 まんがタイムコミックス)


13巻。中学生恋愛がどんどこ進展していきます。異存はないです。
クリスマスに男女でいちゃいちゃを中学生のうちから覚えてたらロクなもんになれませんよ。
そいでこれは最終的にどこまでいくんでしょう。妊娠中絶あたりまででしょうか。このノリでそこまでいったら神のマンガになるでしょうが、まあ常識的にムリだわな。
クオリティは抜群ですけど、発展ということでいうと、「僕らはみんな河合荘」よりは打ち止め感も漂ってますね。さてどうなる。



posted by すけきょう at 07:53| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月17日

デザイナー 渋井直人の休日 渋谷 直角 宝島社

デザイナー 渋井直人の休日
Posted with Amakuri at 2017.9.10
渋谷 直角
宝島社

今度映画もやる「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール」の作者による最新作。
おされデザイナーで独身50代の渋井直人さんのあまりシブくないかっこ悪い日々を描いた作品。

おされで女の子が抱かれたいってうるさいから今度パーティーきてよっていそいそといったら同じカッコしてる野郎ばかりがいて愕然としたり。

デザインをパクったのがバレて、もめてたら擁護をしてくれる人(これはオマージュです的な)がTwitterでいて黙って応援してたらボッコボコになってアカウント削除になってしおしおになったり。

乃木坂46にハマって写真集を手に取ってるところを悪からず思ってた仕事先の女性にみつかって、開き直れってすげえカミングアウトして余計に傷口広げたりとか。

うん、つまり、失敗のマンガなんだよ。ネットでたまにみかけるマンガやドラマで失敗する場面をみると痛みを覚えるって種族にはキツイかもしれない。そしておれは本作でその気持ちがちょっとわかった。

都内でおされデザイナーなんて「かっこいい」のカタマリじゃない。DJも趣味でやってるんだよ?それがほんとしょうもないことくだらないことで悩んで失敗して凹んでるってオチのマンガが延々と続くのよ。

構造としては「孤独のグルメ」の原作者久住昌之氏と泉晴紀氏のユニット泉昌之氏の「食の軍師」の本郷をはじめて失敗するキャラが出てくるマンガを鬼のように手がけられておるけど、その派生とはいえます。ただ、その舞台がかぎりなくオサレなデザイナーやら出版やらDJやら音楽業界やらだということです。
これがおもいのほか重く感じる。
いまさらそういうことにコンプレックスやら嫉妬や羨望を感じるということではないけど、有名デザイナーってのはたどり着いたオシャレ族のかなりな上層部と思えるのよね。そういう方のせせこましい考えとかかっこ悪い失敗とかはなんかとってももにょる。
そして気がつく。失敗したことは確かだけど、前提がオシャレだと。インスタで知り合った20代の女性とデートとか、DJで自分の好きな音楽に食いついてくる可愛い子とか、ジャケットをデザインしたアーティストのインストアライブのあとに楽屋に呼んでもらえるとかな。
嗚呼それなのにそれなのにと。
後半彼女もできるしな。

とにかく複雑な気分になるマンガだわ。


posted by すけきょう at 18:08| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月16日

異種族レビュアーズ masha (KADOKAWAドラゴンコミックスエイジ ま 7-1-1)


鬼才天原帝国氏の「貞操逆転世界」につづく原作モノ。これも天原帝国氏による原作は読んだことあるな。
RPGなファンタジー世界における風俗レビューマンガ。
たとえばエルフは長命で500歳を超えるのもざらにいる。でも、見た目は10代20代の美少女にしか見えない。でも、まあ、年増も年増ってマニアックな風俗になるから安い。よって人間には最高なところで点数は9点(10点満点中ね)
ところが人間以外の種族には「マナ」が腐ってるのがみてとれるから2点とか。おふくろより年上とやれるかって。だから人間の50歳代のほうが最高。若いから。でも、人間にはババアなので2点。
そういうマンガよ。要領はわかったでしょ。

で、「貞操逆転世界」同様いちおう少年誌枠みたいなところでの連載なのでプレイ描写はナシ。そのあとのレビューとその前の入店時のやりとりでお察しって状態。天原帝国氏のはプレイも描いてたな。
ただ、その世界の風俗の小ネタが満載でそれがいちいち楽しい。
フェアリーの店でやるときは、チンポの勃起時のサイズをはかるやりてババアがいるとかな(大きいのは入らないから)。
最高にすげえなと思ったのは火竜の店な。全身に火をまとってる竜の娘の店。当然のことながらセックスはできないので、彼女で焼肉を焼いて食べるという。でもって、ウリはウインナーをねえ。うん。

と、ココまで読んでふと思ったのよ。これは異世界ものだし、グルメものだなと。ダンジョン飯と根本は同じじゃん?ダンジョンのモンスターを食べる話。ダブルミーニングの「食べる」な。

巻末おまけマンガがまた気がきいてるしこここそが天原帝国氏の真骨頂といえるので雑誌よりコミックで買いましょう。巻末のネタでわかったけど、消しが薄いみたいし(そんなエロはないですが、コミックは雑誌とちがいおっぱいをちゃんと描いてる模様)


posted by すけきょう at 18:43| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

隣町のカタストロフ(2) 菅原 敬太(双葉社アクションコミックス)


「地変天異」が起こった街のオムニバスパニックドラマ2巻。
引力が逆になってすべてのものが天に吸い込まれていく状態。そこで必死で生きていこうとする人々を描く。
ときには読み切りで、ときには連続ものでって、いって、まさかグランドホテル的につながっていくとは思わなかった。そりゃあわりあいと狭い地域でそういうことが起こってるんだから生き残り同士が出会うのは不思議じゃないわな。でも、まさかなキャラがまさかなところでつながってまさかなまさかとか非常にまさかだった。

長く続かないと思うがどういうラストを迎えるのだろう。現時点では想像もつかない。


posted by すけきょう at 19:13| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

なんでここに先生が!?(2) >蘇募ロウ(講談社 ヤンマガKCスペシャル)


1巻は1巻じゃなかったんだよな。単巻扱いでな。「このマンガがすごい!WEB」なんかにランクインしてて「へぇ」と思って買ったらエロくてよかったなと。そしてまさかの2巻。あれ?1巻のヒロイン先生ってこんな感じだっけかなーって思ってたら、まさかのキャラ入替えの2巻という荒業。もとの2人も出演するけど。
女教師と男子生徒が不本意ながら組んず解れつして不本意ながら女教師が性器部に刺激を与えられてイッてしまうという構造です。
あとがきによると前のキャラを入替えたのは前のキャラは描ききったからだそうで、いわれてみればこの構造がワンパターンで続くのならキャラを変えるほうが合理的だわな。

2巻は硬派男子生徒と小さいほんわか系女教師がいろいろなところでくんずほぐれつすると。1巻はいわゆるラブコメ定番の平凡な男子高校生と表面上をキリッとしておかないと地が出て生徒になめられるからって怖がられてる先生でしたかね。

流れるプールで溺れて浮き輪の空気が抜けたからあわてて空気を入れないと、でも、メガネがなくてぼんやりしかみえない、あれが空気を入れるところだなって思いきりくわえたらそれは私の乳首ですありがとうございます。って感じのラッキーにもほどがありおまえらたいがいにしておけよスケベが連発するわけです。

わりと本当にそれだけで、1巻で終わったのは賢明だったけど、描画に男子のチンチンを刺激するマジックがこめられていたための続刊ということでなるほどしょうがないわなそれならばとおれも異存はない。こういうので変にストーリーにこるのもおかしいしな。

ただ、おれ最近わりに成年コミック的なものがあまり読めなくなっているのでややトゥーマッチです。脂っこいものはマンガもきつくなっているお年頃でした。


posted by すけきょう at 19:15| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

ストレンジ・ファニー・ラブ チョーヒカル(祥伝社 フィールコミックス)


最初に書いておくと、9月の「このマンガがすごい!WEB」のランキング投稿募集がきたら1位で投稿します。最高です。

構造としては単純。藤子・F・不二雄的なSFにラブコメ要素が混ざっている。

うれしいと浮かんでしまう体質の少女が一目惚れする話「ヒコウ少女」
浮気したために別れた彼女のことを忘れたいからタイムワープして告白を中止する「タイムワープで」
背中に硬い鱗がはえている美少女の苦悩「不純恋愛」
など7編にあとがきマンガがまたオチがついてて話としても非常にいいので1編で8編。ハズレ無し。最高です。

表紙にもなってる「トーカの日」なんてすげえよ。生理の期間は女子は透明になってしまう世界の話。みたことないネタだな。でも、生物学で考えると生理期間はみえないほうがいろいろな面で有利ではあるよな。で、その設定でラブコメ。心を閉ざしているメガネ地味女子がトーカ(透過)中にメガネをこわしたからイケメン同級生と手をつなぎながら帰る話。甘酸っぱいのよね。つまり自分はトーカ中もそうじゃないときもクラスで透明な存在みたいなな。
そこらへんの(あえてこの表現)「浅さ」が非常にいい湯加減なんだよな。深くしたり細かくするだけがSFじゃないしよくできるってわけじゃないんだよな。そこらへん考証や設定を細かくしてもおもしろくならないからいい意味で割り切っている。

ということで、描いたものが実写する筆で死んだ彼女を蘇らせる「一筆一筆撫でるように」はボロボロ泣きました。

弱点があります。表紙はいい表紙だけど中身がわかりづらい。くわえてオビのコピーがさらにわかりづらい。それはすげえ勿体無いと思う。

先月1位で投稿した「大きい犬」とか、その前に1位で投稿した「好奇心は女子高生を殺す」とかと同じ並びではあるので、そういう内容を反映した表紙とオビのコピーがよかったように思える。わりに表紙の絵と中の通常絵は違うし。

それが惜しい。だからすごく声高に言うわ。本作最高だって。ラブコメ短編としてもSF短編としてもええど(どっちかというとSF寄りかね)


posted by すけきょう at 17:40| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月12日

1日外出録ハンチョウ(2) 上原 求, 新井 和也, 福本 伸行(講談社 ヤンマガKCスペシャル)

1日外出録ハンチョウ(2) (ヤンマガKCスペシャル)
Posted with Amakuri at 2017.9.7
上原 求, 新井 和也, 福本 伸行
講談社

変化球の妙を楽しむ2巻ではあるな。
「カイジ」のスピンオフ、地下チンチロの回の班長が主人公のスピンオフ。月1の外出日をいかにしてエンジョイするかというグルメ主体のおっさんの「おひとりさま」マンガ。
そのベースを1巻でそこそこみせてからどこまで変化球を打ってみようかってのが今回かな。複数人のもあるし本編ばりのコンゲーム(騙し合い)もありの切り口やギャグもすごく凝ってた。
なんつーか、ロックアルバムで言うとお手本のようなセカンドアルバムだな。衝撃のファーストアルバムのノリをうまく活かしつつ新味をくわえ飽きさせずこんな引き出しもあるよとのアピール。
手練れだ。
ただ、圧倒的な既視感。なぜなら「トネガワ」がもうあるからね。どこをどうしたってある種のパターンは生まれるし、お約束をいくつか踏襲しないと成立しないのがスピンオフの宿命でその縛りは実はトネガワより多いからけっこう厄介なんだよね。
かといってワンパターンのよさみたいなものは実はあまり求められてないという。だからいろいろとしんどいんだよね。

でもまあ最後からひとつ前のの肉魔神との戦いの話はおまけのイラストまで含めてすげえおもしろかった。そして最後のプックプクノテッラテラも。前回の引き(つまり今回の頭ね)がいまいちだったのでそれを考えると3巻もちゃんとおもしろい布石になってるので安心した。

このマンガ(とトネガワ)の存在ってかなり大きいとは思うんだよな。スピンオフの概念をひっくり返してるからな。実際、マンネリと長期化がひどい本編を軽やかに超えてるからな。



posted by すけきょう at 12:00| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月11日

別式(2) TAGRO (講談社 モーニングコミックス)


「変ゼミ」がやっぱりどうにもすきになれないのであまり本作も乗り気ではなかったのですが2巻になっておもしろさが急上昇です。
別式とよばれる女剣士たちを描いた作品。江戸時代と現代をおもしろリンクさせ、江戸の女子会的なおもしろいのってノリにみせかけて重くて太めのストーリーも着実に歩を進めているあたりの巧さ。
予想以上に話がいい。ちょっと悲劇しかみえてこないラストですし、おれの嫌いなオープニングはクライマックスってやつでしてねえ。あれがどうつながるんかって。
ハーレム状況で男が空気で、女性陣の葛藤をメインに描くってのも新しい構造のような気はするんですよね(女性マンガにはありそうだけど)。

あとアニメ化をねらってるかのようなポップな雰囲気もステキ。グロいところは思いきりグロいけどな。でもポップ。ポップはもともとのTAGRO氏の芸風でもあるがよりポップ。


posted by すけきょう at 23:21| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月10日

ヴィジランテ 2 ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 別天 荒人(集英社 ジャンプコミックス)


「ヒロアカ」の世界を借りてのスピンオフマンガ。2巻になりました。といっても同時に買って同時に読んでます。4コマのもあるそうだけど、上のガキによると「ダメなスピンオフの代名詞になってる」とのことなのでちょっと控えてます。
ただ本作はこれまた「トネガワ」「ハンチョウ」に匹敵するくらい名作ですし、ある点で本編を超えております。
人間にそれぞれ現れる特異体質により犯罪はより凶悪になるが、それを守るヒーローも強力になるという世界。ヒロアカ本編はそのヒーローを育てる学校にフォーカスをあてた作品で、本作はイリーガルなヒーローに焦点をあてている。ちゃんと国の認可を得てないヒーロー。自警団ね。それがタイトルにもなっています。
主人公は地面を早く滑る能力、おっさんはなんと無能力でただ頑丈、そして女の子は跳躍できる。そんな感じ。やっぱりヒーローに比べたらちょっとパッとしない。

・設定におんぶにだっこという点はある。スピンオフの宿命であり特長でもある。でも、本編の複雑さにくらべると非常にスッキリストレートで読みやすい。キャラは基本3人で、敵役も少ない。ほどよく話は独立してるし、ほどよくリンクしている。そして2巻ではどっちが早いのか同時にはじめたのかわからんけどネタもかなりなリンクをみせはじめてきている。

・当然のことながらヒロアカをみてると超楽しい。じゃなくてもときおり出てくる共通のヒーローがとってもいい味を出してる。2巻では飯田くんの兄のインゲニウムが登場し、のちに飯田くんたちを苦しめたステインも登場する。2人共超かっこよくてさ。

・なるほど原作者のあとがきを読む限り、いわゆるアメコミの映画モノに多大な影響をうけていて、ヒーローとリアリティのバランスが非常に「それ」。Netflix時代のストーリーの匂いがする。

・アニメがあり(もう終わるけど)、ヴィジランテがあり、もう1個ありで、すごい同時進行で本編の作者堀越氏はちょっとプレッシャーからか力がはいりすぎているんじゃないかと思ったりする。これまた引き合いに出すけどONE PIECEの作者も日本一のマンガになったって自覚とともに鬼のように仕事されるようになって格段に情報量が増えて「つまらなく」なったからね。おれには。
・それと同じ現象が見受けられる。

・しかし3巻が楽しみだ。すんげーおもしろいわ。そしてこれを読むきっかけが本編の14巻15巻がもにょってたからってのもまた不思議な現象な。


posted by すけきょう at 22:02| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月09日

僕のヒーローアカデミア 15 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)


さてどうみる15巻。「最高に」おもしろかった。泣けた。

でも、これは「アカデミア」関係ないよな。

主人公と選抜チーム。あとプロ何人かで、ヤクザの家に少女を救出に行くの巻。
14巻の苦しい苦しい前フリが終わり、「おもしろ」を燃やしている。いろいろな要素も混ぜ入れている。実際おもしろい。でも、「アカデミア」からどんどん離れていっている。もともと戦いがはじまるとアカデミア関係なくなる。でも、今回は全編とくに関係がないよな。もとのインターンってシステムからして本作でもツッコミは入ってるけどきわめて苦し紛れ的な要素なんだよな。
こうなっていくという大きな流れは作者の中にはあると思う。ただ、それを読者にすんなりと受け入れされるやり方は正しくないような気がするんだよな。

つまり、作者の最大の弱点は「お膳立てが弱い」ってことなんだろうなと。

ただそこでわからなくもないのは、正統的にわかりやすさや読者に合わせて納得の行く展開にしていくと15巻の展開はあと3倍か4倍くらいかかりそうなんだよな。そういうフォローをしても弱いね。「これを見せたい」って絵がある。それを逆算してそこに向かわせる道作りがあまり上手じゃない。
同じ弱点は尾田栄一郎氏も抱えている。ただ、「ONE PIECE」がいいのは各島でそのエピソードはリセットされるってことなんだよな。下手だからキレイにリセットしないで中途半端に謎や遺恨を残したりもしてるけど。
本作はそれよりもウニョウニョしている。時間の進み方も著しく悪いし。

でも、おもしろいんだよ。ここだよな。
新キャラもオールマイトのたぶんここだけであろう出番もレギュラーメンバーでありつつももうひとつ地味な切島をフィーチャーした戦いも、退屈であろう会議も、ミリオと緑谷の2人同時にショックを受けさせることでうまくインパクトを出しているし、飯田くんの声掛けもいいタイミングではあった。おもしろいんだよ。

でも、ここでもうひとつ「でも」なんだよ。

15巻にしても大いなる前フリなんだよ。オールマイトのオールフォーワンとの戦いからこっちずっと前フリでお膳立てなんだよ。長いよ流石に。そして16巻で熾烈な戦闘は行われるだろう。でも、実はそれも「お膳立て」なんだよ。恐ろしい話だ。だって、15巻16巻の戦うべき敵って14巻に出てきてるんだよ?本線にからむ相手であろうことは間違いないしなんらかの展開はあるだろう。でもな。
それともあれか? 同時発売のスピンオフ2種を読んだらわけがわかるって仕様になっているのかな(1種読んだわ。次に書く)

ということでおもしろいけど釈然とはしてないんだよね。うーむ。


posted by すけきょう at 17:50| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

月曜日の友達 1 阿部 共実 (小学館 ビッグコミックス)


大名作の予感がするね。
大名作になるかうーんいつものかーってのか。でも、本当の本気の阿部共実作品って感じがあちこちからビリビリする。これまでの総ざらえって気合の入り方。

小6から中学生になった少女。まわりの変化に対応できない。まだ外で走り回りたいし化粧とか服とか全然わからない。
そこに謎の少年が現れる。彼は超能力を身につけたいと思っている。それの訓練に毎週月曜の夜だけ学校で会うという密約を交わす。って話。

絵の凝り、ネームの凝り、とにかくあちこちからこれまでにない上昇しようという「圧」を感じられる。もうかなりのキャリアなのにこの探り探りの全力投球感はスゴイね。
どうなりたい?どうなる?ってのを見極めるために最後まで読みたいと思います。

少女EYEで小学6年から中学1年の狭間の変化を描くって新鮮ではあるよな。

なお、オビであった「ちーちゃんはちょっと足りない」はおれ的にはあまり好きじゃなかったです。



posted by すけきょう at 18:22| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月07日

創世のタイガ(1) 森 恒二(講談社 イブニングKC)


若者らが洞窟に入ったら地震ででてきたらマンモスがいる時代にいましたって話。
マンモスも謎の生物も原始人もいるのでかなりシッチャカメッチャカなサバイバルになりそうだけど、どうなるんだろう?ちょっと長くなりそうな感じが。氏のマンガ「自殺島」はリタイヤしたからなあ。
まだあまり語るべきことはないプロローグです。


posted by すけきょう at 18:39| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月06日

俺を好きなのはお前だけかよ 1 伊島 ユウ(集英社 ジャンプコミックス)


「ぼくは勉強ができない」と「かぐや様は告れない」がよかったので集英社ラブコメ侮りがたしと手を出してしまいました。ラノベ原作ってことをちゃんとみておけばよかった。

幼馴染のすぐに飛びついて抱きついてくるロリっ子と、すぐに胸を押し付ける清楚系軍人口調の巨乳生徒会長。そのどっちからも好かれてて告白されるのは時間の問題と思ってた腹黒主人公が、実はどっちも親友の野球部部長が好きなんだけどどうしようって相談される話。

なんだろう。なんかそういうことなんだろうなという随所にある仕掛けに忠実に進行していってその先の展開もそういうことなんだろうなという感じで逆に超予定調和。そこにいたる「ユカイ」な感じもあまりなく。それならストレートにふたりにホレられる話のほうがかえってリアリティがあったんじゃないかと思ったりも。
出てくるキャラクターも誰もすきになれないし、それこそ逆に2巻になるとそれらを全部ひっくり返すような出来事が起こるんじゃないかと思ったりもするので2巻が楽しみです。


posted by すけきょう at 11:58| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

銀の匙 Silver Spoon 14 荒川 弘(小学館 少年サンデーコミックス)


かなり間が空いての14巻。キャラの大半は忘れてたけどそんなキャラ重視じゃなくて、こうなってこうなってって淡々と時間軸に沿って進めてる感じで。

やっぱりこのマンガ、ひいては荒川弘氏の最大の弱点は女性キャラが全然かわいくないことだな(個人の感想です的)。大友克洋氏に匹敵するマンガ巧者ではあると思うけど、そういうところまで匹敵しなくても良かったんじゃないか。いわれてみれば代表作のハガレンも記憶に残っている女性キャラはいねえな。

あと話における吸引力もよくわからんことになってしまっていて、最終巻はやっぱりそこそこ大きくなってから同窓会チックなエンディングなのかしらね。


posted by すけきょう at 18:22| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

愛のバビロン(1) 相原 コージ(日本文芸社 ニチブンコミックス)

愛のバビロン(1) (ニチブンコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.9.1
相原 コージ
日本文芸社

相原コージ氏が原作ということで。
ちびっこを監禁してはアイドルを育てるパンダの穴というところでアイドルの卵たちが女囚さそりやあしたのジョーやプリズンブレイクやそういう感じのサバイバルをしているという話です。
随所にある細かい説明(クロロフィルムで眠らせるのは現実的ではないとか)は相原コージ節とも言えるものですね。「ムジナ」「異種格闘大戦」「Z」などでもおなじみです。
あと漫才的なやりとり動き、随所に「相原コージ」を感じますし、それをきちんと会得して自分の絵で表現できている作画の藤田かくじさんもスゴイ。女の子カワイイしね。かわいくないとえげつない展開が活きないもんね。

しかし、大きくなりそうな話ですが大丈夫(ちゃんと終わるとか)なんでしょうか。それがちょっと心配です。

あと背表紙が地味じゃないか。なくしたかと思って必死に探していたわ。



posted by すけきょう at 18:01| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月03日

映画大好きポンポさん 杉谷 庄吾【人間プラモ】(KADOKAWA ジーンピクシブシリーズ)

映画大好きポンポさん (ジーンピクシブシリーズ)
Posted with Amakuri at 2017.9.1
杉谷 庄吾【人間プラモ】
KADOKAWA

でました書籍版。

[映画大好きポンポさん 人間プラモ pixiv: ポトチャリコミック]

もともとpixiv版になっていたものを書籍化したものです。いまでもpixivで読むことができると書籍にも書いてありました太っ腹だね。

中身に関しては上記の通りですので、書籍版とpixiv版の違いをば。

※良かったところ

やっぱり読みやすい。pixivだと感じられないボリュームが有る。途中のコラム(後述)が挟まることによって雰囲気が変わる。
女性陣がよりかわいくなった気がする。多少の加筆修正はあると思われるがポンポさんもナタリーさんもミスティアさんも書籍のほうが可愛くなった。

※悪かったところ

PCで最初に発表したのを紙に印刷したとき特有のぼんやりした印刷具合。やっぱりモニタでみるモノだよな。でもだからってこの書籍版を電子書籍で買うのもどうかね?とは思うが。本で持っておきたい人のためのモノだろこれは。
あと、ラストの「90分」をマンガでも体現してたのがニヤリだったけど間のコラムでテンポをおかしくされたのでちょっとアレになった感は否めない。ここらへんは考えに考えてああされたんだろうなとも思うけど。

※追加されたこと

コラムと、あとがきマンガと追加マンガ。
これが、コラムは各人の初登場時の好きな映画の解説で、追加マンガはさらにその言及マンガなんだよな。二度手間感。ただ水増しという感じではないな。
各シーンの合間はイラストにして、コラム→マンガで並べても別にそれはそれで良かったんじゃないかとも。

それぞれの映画は見たくなるね。ジーン君のだけだわな。全部見たことあるの。

ということで書籍版はお布施の意味で買ったけどやっぱり何度目かのボロ泣きしたのでいい買い物でした。800円なら安い安い。

そして帯からの情報。祝アニメ化!もとがアニメ目的だったそうなので紆余曲折とその間の本作発表による膨大な広告効果によってアニメ化。できることならば「この世界の片隅に」ばりの大名作に仕上げてまたにわかファンを増やそう。そしたらおれは「おっせー(半笑い)」と優越感に浸ることができるから。「この世界の片隅に」のときと同じで(実際、ピークのときはおれの漫画版の感想にもアクセス多かった)。
(余談だけど、コルベットさんの心の3本が全部アニメで「アリーテ姫」はその「この世界の片隅に」の片淵監督のものなんです)

pixiv版も書籍版も何度も読み返しているけど、やっぱりジーン君が予告編をまかされたときにすごく胸が高鳴る。仕事のプレッシャーをぶっ飛ばす瞬間のシーン。「超楽しい」ってモノローグにガーンとやられる。これに勝って、これより美しいモノはこの世に存在しないよ。

しかしナタリーさんが不憫。じっくり彼女目線で読み返すとずっとジーン君を目で追って徐々に信頼し好きになっているのにジーン君は徹頭徹尾まったく眼中にないからな。ここが本作のもうひとつの最大の特徴なんだよ。「ものづくりの業」ね。前も書いたけどさ。


posted by すけきょう at 15:50| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする