2018年05月01日

まかない君 6 西川魯介(白泉社 ヤングアニマルコミックス)


作者最長寿連載も最終巻と。
美女3姉妹と同居している男子大学生が毎食炊事をするというマンガ。
料理を作る過程の前半と、みんなでワイワイ話しながら食べる後半で1セットってのが基本。
当初は後半、美女が食べる姿が艶かしくてドキドキって要素があったけど、いっそ清々しいほどなくなった。そのかわり食材にまつわるおもしろほら話を語り合うという感じ。そしてこっちのほうがおもしろいという。
ワンパターンの美学に徹しておられたなあ。作者、1巻2巻で男女の機微を描くラブなコメを得意とされてますが、本作は気持ちいいほどそういう要素は途中から放棄していたな。あ、6巻に「ほんのり百合」がありましたが。

そして終わると聞いて思うのは、2015年がピークで急激に店じまいしはじめたグルメマンガブームよの。つづいているのはそれが始まる前からあったものだけと。
本書はその黎明期(2012年から連載)から2018年までと。こうやってみるとその期間のすべてにいたわけでね。偉大な話です。

作者も「クッキングパパ」な生活からはいったん開放されるのかしらね。

反動ですげえエロイの描いてから、アニメ化即決定するような代表作を描いてスタジオジブリがアニメ化しようそうしよう。





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2018年04月30日

ゆくゆくふたり タダノなつ(フロンティアワークス リラクトコミックス Hugピクシブシリーズ)



pixivコミックじゃ!高いんじゃ!とはいえ、これは1000円以内。前に買ったのは1000円だったんじゃ!(千鳥ノブ風)

高校生女子と大学生男子のウブウブ恋愛ことはじめなマンガ。

これ、アマゾンに非常にいいフレーズがあったのでおれもいただきます。これいい意味でWEBマンガ的なゆるさと長さがあるんだよね。
WEBマンガもかつてとはちがって今はわりと雑誌掲載の二軍みたいな感じで最初からはじまるか、もとはすぐに商業が入ってきてバックアップするみたいな感じが多くなってきているけど、そうなったらそうなったで独特の連載形態もありいわゆる雑誌連載とは違ったノリが生まれてきているなあと。それが前記のようなゆるさと長さ。テンポもちがうね。

もう付き合ってる状態ではじまってウイウイしたまま最後までダラダラと(いい意味のダラダラね)いくことができるのがすごい。意外にこのふたりやることやってる感があるのに、ふたりで歩くときの手をつなぐのとか、知り合いや友達につきあってますと告白するのに抵抗があるというのがおもしろいよな。
あとは、恋人ができたらやりたいことって、男女でちがうよなあって。たとえば相合い傘とかさ。後ろから抱っこして髪の毛をわしゃーっとか。
来世にそなえて恋人ができたらやりたいことリストをどこかに記しておこうかと思いました。それにはこのマンガが参考になりますよ。


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2018年04月29日

大きい女の子は好きですか? 5 愛染 五郎(竹書房 バンブーコミックス)


長寿連載だよね。
あまり強くない大学の女子バレー部。その寮に住み込み管理人として弟が入り込む。弟はエロマンガ(あ、エロマンガなんすよ)の宿命で選手である姉以外のメンバー全員とやりまくり。姉とはつかず離れずのプラトニック。
その設定で5巻。5巻はさらにメンバー補充で8人になりました。補充メンバーもこの巻で無事やってます。姉はまだやってません。処女です。でも、いつか弟とやらなければってことでフェラの練習をお風呂場でして、コーフンして「ぬるぬる」を出して湯船を汚したバツに他メンバーを全員マット洗いするという罰ゲーム(これが5巻クライマックス)をしたりしてます。

1番巨乳で1番淫乱な人がなんでそうなったかという豪快なエピソードもエロかったな。

なんだろう、この安定感。しかも、乱れに乱れてるはずなのに妙な清潔感と弟と姉の純愛感。

4巻はいやにおとなしくなったのよ。コンビニにおくからって気を使っていたのか。だって、4巻はエロいシーンはあったけどセックスシーンってなかったよなたしか。5巻はその反動かと思うくらいガーンとエロいシーンが多くてよかったわ。

って、最近やりまくるほうのエロコメで買ってるマンガってこれだけだなあ。



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2018年04月28日

よつばと!(14) あずま きよひこ(KADOKAWA 電撃コミックス)

よつばと!(14) (電撃コミックス)
Posted with Amakuri at 2018.4.28
あずま きよひこ
KADOKAWA

今年15周年で2年5ヶ月ぶりの単行本。
そいでめちゃくちゃおもしろいんだからずるいよな。
ここんところスパンが開いているので統一感ということでいうと移ろい続ける絵柄やノリでちょっとガツガツ読み返している人には違和感がすごいかもしれないけどおれはそれほどでもないのでとっても楽しい。
1巻から12巻までが1部だと思えばいいんじゃないか。13巻と14巻はもはや外伝のノリ。あるいは、よつばと2といった趣。そうおもえば14巻は14巻で恐るべき完成度と楽しさがある。実際、12巻までが夏編で、13巻から秋編という感じはあるしね。

今回はいつもにまして「よつばが楽しい」という感じなのがポイントかね。ビーズに糸を通してネックレスを作るのに熱中したり、ゴミ袋で作ったドレスでお姫様気分になったり、ビュッフェで大フィーヴァーしたり。あらあらよかったわねえ。って親戚のおばちゃんみたいな気持ちになってみてしまう。ビーズに熱中してるよつばをみてると女の子なのねえって。

ギャグもちょっと毛色が変わったな。よつばが東京の満員電車でもまれて「これがただしいの?! ただしいことなの!?」って叫んでまわりが汗をたらって流してるシーン。
スーパーでみつけたやんだのスーパーかごにビスコを次々にいれるたびにジャケットのお子様が中空に浮かぶとか。ああ、そういや「あずまんが大王」ではときおりシュールなギャグあったなあ。大阪がフライパンをガンガン叩いてみんなを起こそうとして寝ぼけて包丁を持ってただ佇んでいるのとか。ああいうの実は好きなひとなんだよなっと思い出したり。

絵は「目」の中をがりんがりん描くようになったな。おれはいまの絵柄も全然好きよ。ふうかなどはムチムチ感が減った気はするけど。いま、よつばと!が終わったら14巻の絵柄で全部描き直すのかな?この絵柄のあずまんが大王もみてみたいような。

あーおもしろかった(ですませていいよなもはや)

あ! 14巻最大の弱点。恵那とみうらがまったく出てない! 15巻ではよろしくやで。

あと、毎巻いってるような気もするが2年5ヶ月ぶりだからいいやろ。新人はこのマンガをマネしすぎるな!いいことはあまりないぞ!あずまきよひこ氏だから成立してるところあるから。







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2018年04月27日

大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック(2) 植芝 理一(講談社 アフタヌーンKC)



母親と死んだ父親のみていた自分と同級生だったころの母親のフラッシュバックによって「ふたり」の母親にメロメロになる男子高校生の苦悩を描いたものです

2巻でもグイグイでいきます。どんどん作者の趣味が全開になってきてブルマお尻マンガになろうとしている。母親がマンガ家で自分でブルマをはいて鏡に写して模写したり、主人公の同級生の漫研の子もブルマ履いたり。もちろん高校生の母親も。さらっとした線なのにねちっこいおしりのカーブがすごいね。官能劇画の大家ケン月影氏と対極にありながら芯が「お尻愛」で共通しているという。

とりあえずお尻を描ければなんでもいいな2巻で、今後もそれでもなにも問題はないんだけど、3巻では新展開はあるのかしらねーっていったところ。こういう展開があってもワンパターンでもいいってのはいいよね。



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2018年04月26日

カフェでカフィを 2 ヨコイ エミ(集英社クリエイティブ 集英社クリエイティブコミックス)

カフェでカフィを 2 (集英社クリエイティブコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.4.26
ヨコイ エミ
集英社クリエイティブ

2巻。見逃すところだったやべーやべー。

コーヒー(お茶)のある日常を10pほどのショートで。各登場人物はゆるくリンクしている。

1巻の試行錯誤はだいぶ「ラブ」なほうに寄せてきて絵柄も安定してきて(前巻は描かれていた時期が広い)、職人芸を堪能できる2巻になります。
絵ではとくにつるかめ琺瑯の社内恋愛カップル(1巻でも登場)のクライマックス3pで非常に感じ入るものがあった。この「朝」感あふれる絵のすごさ。
話は停電の夜のふたりがすぐにつづいたその後も含めて王道でよかったなあ。ああ今回、わりに全体的に王道だね。

新幹線が止まる話、JK2人でラブホに入る話など、流行りをとりいれたのかしら、の、百合風味もよいよい。

個人的には2巻さいしょの松本零士ーなオッサンに「うまくいってくれ」とは思った。

1巻の「カオスみ」はなくなりましたが楽しい2巻でしたわ。



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編プロ☆ガール 川崎昌平(ぶんか社 ぶんか社コミックス)



「重版未定」の作者による描き下ろし作品。描き下ろしというか書き下ろしというか。マンガ1本6pにつきその話の解説が6pつくという仕様。コラムを読んでいるのかマンガを読んでいるのか。
その理由は最初にあるんだよね。依頼のときの会社の注文なんだって。1話6ページのマンガを15話でそれをベースに192ページの単行本を作れと。それに応えたのが本作。まあ、それがわかってたら買わなかったね。

「重版未定」は気にはなっていたんけど正直「マジか」って絵だったので、amazonかなんかの試し読みでみては二の足を踏んでいたんだよね。内容がよくてもなあと。
本作も絵に関しての感想は変わりません。こりゃあ3週間で書くことができるわって。こういう絵を書く人はたまに意地をみせて「うわ、すげ」って絵を挿入するけど、そういうこともないです。たぶんそれは字のページに時間を取られたからだと思います。

これでマンガがおもしろいから不思議。出版社から「本を出して」って依頼されたり、「こういう本の企画あるけど」って営業したりするところですね。ブラックという定義がわからなくなるほどブラックだけど、飄々としてたり、あらゆることをなんでもないとクリアしたりと。かと思うと、入った新入社員が消えるとかも日常茶飯事と。
うーん個人的にはおもしろそうな仕事だなと思う。やりたい。就職のとき出版社に入れないから編プロに入るって思いつけばなあ。

んまあ、おもしろかった。1000円はないなあ。つまり90ページ1000円の本だからな。エロ同人か。



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2018年04月24日

US-2 救難飛行艇開発物語 1 月島 冬二(小学館 ビッグコミックススペシャル)


オビの「超理系コミック」ってのが気になって買ってみました。
日本の海難救助に使われている飛行艇の新機種開発の話。「プロジェクトX」はみたことないんだけど、そういう感じ。それに池井戸潤氏のビジネス根性もの略してビジ根風味がある。
これが超熱い! 理系というイメージとはほど遠い熱さで終始する。

次の機種をオスプレイにしようかなーって自衛隊を説得するところからはじまって、ありとあらゆる工夫を駆使して開発を勝ち取るくらいまでが1巻のあらすじだけど、これがあちこちでまさに血の出るような努力をされているんだなと。そしてみんな一丸となって邁進する。
こういう仕事熱心マンガは流行らないんだし、おれもちょっと前までは唾棄すべき対象だった気はするけど、なんだろうなあ、年齢なのかなんなのか。昭和的といわれようが「一生懸命は尊い」ってのをふっと思ってあっさり涙してしまうんだよね。

オチは表紙にあるんだけどさ。見事後継機を作ってすげえ!ってことになってるから。だけどそんなことは関係ないんだよな。
ということで2巻たのしみ(来年の冬みたいけど)。2巻からいよいよ本格的に作ることになるから。

あと、完結編作れ作れいわれてるのについゴジラの映画を撮ったり、引退する引退するいいながら新作を作ってる監督に送りつけるといいぞ。彼らはどちらもわりとツボなんじゃないかな。

あー、そこで具体的なのが出たので書いておくと、シンゴジラの机上であーだこーだいってるシーンがスリリングだった人はけっこういいよ。個人的には飛行機系も熱血サラリーマン系も自衛隊系ミリタリー系も興味も知識もうすうすだけどおもしろかったよ。

あとコラムも超充実。だからマニアもそうとういいんじゃないか。飛行艇マニアって「宮さん」以外にいるのかわからんけど。なあでも「紅の豚」って飛行艇だったよね。




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2018年04月23日

かぐや様は告らせたい 9 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ(集英社 ヤングジャンプコミックス)


ピークきました。マジ卍。最THE高。
1巻ほぼまるごと体育祭で、準備段階からはじまり、あらゆるネタをぶっ込んでいて、9巻の表紙にもなっている石上という会計の過去編をメインに据えて1冊で驚くくらい完璧にまとまっている。
体育祭という流れで、普通に本編が展開されるパターン。とくにシリーズ連載している主人公の生徒会長が実は苦手なものがあって藤原書紀が特訓する編もこれまでで最高傑作だったりするしなあ。

各キャラのお約束もあり(新キャラのミコさんがやや弱かったけどまあしょうがない)、「置きに行く」というのでもないけど、ここでこのキャラが決めるってのがもうこれ以上無いタイミングで発動したりして、新キャラとして本格デビューの生徒会長のダメ父親もいい仕事してるしで、スキがなさすぎる。んまあ、この仕掛のために配置しました感はあちこちであるけどそれもセーフのレベル。

そして石上ですよ。彼の遺恨が晴れることになってよかった。心の底からよかったと思う。そりゃあ石上もああなるけど生徒会長にココロ開くわけだ。

泣きも笑いも盛りだくさんでしかも、すべて体育祭で展開するという。それでいて同じような話はなし、安易な体育祭あるあるはほぼ控えているという。
何回読んでも(4回立て続けに読んでます)クライマックスに涙するわ。マジ卍。


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2018年04月22日

惰性67パーセント 4 紙魚丸(集英社 ヤングジャンプコミックス)



ほんとにっ!相変わらずエッチだけどエロくないなっ!

美大生のダラダラライフ。表紙のメガネエッチJDがメインでなんかおっぱいバーンとかパンツがドーンなシーンがてんこ盛りなんだけどエロくないんだこれが。
そいでもって絵がまたすごいリアルな質感のおっぱいなのに、なんだか技術の無駄遣いな感じがしてもったいない。それこそ4巻にあったエロマンガ家のアシスタントにいってチンポを描けっていわれるが如し。チンポはどうせ発売される本だとモザイク処理されるけど、それはそれとして作品としてはちゃんとしたいから描けって話しのようじゃ。
まあ10代はギンギンになるかな。いい意味でだらしないえらい生々しいエロでなあ。でも、それをどうするこうするじゃない。
ラブコメのエロ寄りってジャンルには入るんだろうけど、ラブコメの要素も非常に薄いという。いちおう、メガネの子を悪からず思ってる同じ大学生はいるんだけどなんていうかねえ。

でも、それらがすべて「いい」んだよね。愛はないけどピースとエロとタイトル通りの惰性が存在する。永遠にここにいたいぬるま湯である大学生にエロという極上のスパイス。でも、それは愛に変質しないという。ありがたい話ですね。たしかにこれでふたりがくっついたら普通に成年コミックになるだけですから。ゆるーい前戯が続いているわけだ。
でもって「いい加減やれよ!」って思う方は紙魚丸氏の成年コミックを買えば解決だ。よくできてる。







成年コミックの紹介あり
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2018年04月21日

青少年アシベ(1) (アクションコミックス 笑平, 森下 裕美(双葉社 月刊アクション))


「ヤングジャンプ」で連載していた森下裕美氏最大のヒット作。ついこないだもアニメやってたな。それのスピンオフというか高校生になったアシベ少年たちの物語ね。久しぶりすぎてあまりキャラを覚えてなかった。
アシベとスガくらいはわかるし、ほかのキャラも森下氏のシンプル描画をきちんと自分の作画ベースでふくらませてなおかつ年齢を経てるという上手さはある。だけど、それぞれのキャラを覚えてないんだよね。まあシンプルにおれが悪い。続刊「comagoma」も買ってはいたけどちょうど森下氏の4コマがファミリー化しているときでおもしろくなかったんだよな。

ああ、作画のひとはBLのひとなんだ。だからああいうノリなんだ。というか、アシベとスガオのイチャイチャをベースに同人を描いてる。そのキャラにそうとうフォーカスが合っている。wikiをみると森下氏がざっとしたネーム原稿にはしてるのね。
ゴマちゃんはアシベがオーナーの水族館にいる。その水槽でアシベが裸で泳いだりもする。スガオと無邪気にチューしたりもする。天然さはあまり変わってない。
不思議なマンガだよなあ。JKの鼻の下の産毛を描いたりとか。どうしてそこをフィーチャーするんだ?ってのはやっぱり森下氏のノリなのか。

後半、BL描いてる女子とまおちゃん(って男性キャラ)とのケンカのエピソードがよかったな。



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2018年04月20日

ライカンスロープ冒険保険 3 西 義之(集英社ヤングジャンプコミックス)


3巻。「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」のアニメ化を受けて連載も開始するから本作がどうなるのかと思ったらまだつづくようで安心。
主人公らの過去やふたりの出逢いなどが描かれ、amazonのレビューでえらい強めのdisがありましたが相変わらずちょいエロ路線もあるしでとてもいい感じ。

中世RPGの世界。魔王討伐の悲願をもって今日もあちこちでパーティーが旅立っていく。そこで転ばぬ先の杖としての保険業を行うのが主人公らと。それで冒険の途中で全滅したパーティーを回収して蘇生するサービス。

今回はその魔王軍のほうに動きがあり、なおかつ主人公の過去やらにうまくリンクして因縁の相手が現れるなどの盛り上がる展開。うまいねえ。非常にうまい。
そしていい引き。今回派手なバトルはあまりなかったのだけど、その分、お色気とストーリー、構成で魅せてくれたね。




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2018年04月19日

初恋ゾンビ 11 峰浪 りょう(小学館 少年サンデーコミックス)



いま、書影(というかアフィリエイト)をひっぱるのにamazonのページを呼び出したら【編集担当からのおすすめ情報】なるものがあった。

注目度No1のラブコメディー、
今が読みごろです!!
今回で11巻、
まとめ読みするのにも、
ちょうどいいタイミングです。


11巻はちょうどなのかね。
10巻のクライマックスからの仕切り直しで原点に還っての11巻というおもむき。10巻のとき、おわるための布石か、まだつづくための仕込みかって書いたような気がするけど、後者だったのかしらね。

幼馴染と久しぶりに会う。幼馴染は初恋の子だったんだけど、実は男だったとみせかけて男装女子だったのでした。
というベースに、男子の初恋の相手が上に幽霊のように浮かんでいるのが見えるという設定。
これら設定を組み替えて、ん?組み替えてというか、練り込みなおし、仕切り直しで、はじまることになりました。

大きい変化は男装女子だったことを主人公への恋敵にバレてしまうことね。おっぱいの大きなエビナさん。この方、女性作家にしてはかなり思いきった巨乳だよな。そこに感心する。また女性作家らしく描写がリアルだし。

でもって問題なのは、いまだに初々しくておもしろいんだよな。というか、そういう感じになってきて、主人公を取り囲む三角関係こそがメインディッシュになり、ラブコメおなじみのニブチン主人公を取り囲みデレの2人がまたいい感じで新鮮味のあるかわいさを出してきた。それがねらいだったのかねえ。

巻末おまけもいい感じでしたね。

これで、着地点はみえなくなったなあ。三角関係ネタはくっついたあとにあぶれたひとりをどうするかだよなあ。しかも、今回のは4人いてふたりあぶれるってことになるんだよね。そこをうまく処理するかが最後のポイントになるんかな。




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2018年04月18日

タイムスリップオタガール(3) 佐々木 陽子(フレックスコミックス ポラリスCOMICS)

タイムスリップオタガール(3) (ポラリスCOMICS)
Posted with Amakuri at 2018.4.18
佐々木 陽子
フレックスコミックス

30歳ニート&腐女子が13歳の自分にタイムスリップ(というかリプレイだね)する話。
3巻もとてもいい感じで進行。
本作のタイムスリップやリプレイものとしての特長は、すべてのデキゴトが小さいことだね。
すでに懐かしネタや大義のようなものはなくなってて、当時はできなかったりいえなかったことをニートで腐女子のままとはいえ30歳までに積んだ経験値と鈍ったメンタルでガシガシ行く。同級生男子なんかおこちゃまなので気軽に話したりできる。それに免疫のない男子はドギマギする。でも、本人は自覚がない。

先輩オタクとしての知見(コピー本の作り方とか)を後輩(でも同級生の姉だから年上だけど)に伝えるとか、腐女子スケッチを「キモっ」っていわれてることに開き直ることができたりとか、自分の小さな言動が微妙に未来を変えてることに罪悪感を持ったりとか、そういう感じがとてもいい。
あとはもうすでに死んでる優しかったおばあちゃんに孝行ができるのは素直にいいなあ。おれもそうしようというかそうしたい。でも、現状ネットのない世界にいくのはきついかなあとか。
そういう矮小なことでも「おもしろい」ってのが立証されてるのがすごく新鮮です。



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2018年04月14日

高嶺と花 10 師走ゆき(白泉社 花とゆめCOMICS)

高嶺と花 10 (花とゆめCOMICS)
Posted with Amakuri at 2018.4.13
師走ゆき
白泉社

大金持ちのお坊ちゃんの見合いに出るように強制された子会社の社員の娘。でも、娘は乗り気じゃないのでJKの妹に押し付ける。妹ははっちゃけたリアクションを取る。そして「これでもくらえ」とキスする。そのことではじまりつづく「お見合い」。タイトルどおり高嶺くんと花さんの話ね。それが10巻つづくからすげえよなあ。

いっきに10巻まで読みましたが、6巻くらいまでは脇キャラも活かしてのワイワイしている感じが楽しかった。お坊ちゃんの「俺様」感が強すぎるのでいきおいまわりのキャラが「いいひと」で固められるんだよね。それはヒロインで主人公のほうもそう。アクが強すぎる2人が主人公なんだよね。
7巻ではお坊ちゃんが無一文になる。8巻では同居することになるというかなりなテコ入れもあるけど、9巻からはやっぱり「オイ、おまえらもうつきあえよ」ってくらいの気持ちが蔓延し始めたな。それはそれで果てしなく続くワンパターンへの前振りとなるのか、それともさらなる展開への布石となるか。

ということでわりに相思相愛になっててまわりにもバレバレでライバルもいないけど(双方ともアクが強いから)、展開はあまりない10巻と。花さんが自覚してラブラブ一直線になっている。高嶺さんのほうはもうだいぶ長いことラブラブなんだけどな。
ただ、テンポ、ふたりのやりとり、ギャグのセンスなど読んでてとても心地がよいので人気があることも納得ですね。


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2018年04月13日

ダンジョン飯 6巻 九井 諒子(KADOKAWA ハルタコミックス)



いやおもしろかった。感服したよ。上手い。とにかく上手い。

3つの変遷が上手い。

・キャラ変遷
・目的変遷
・本質変遷

ちょっと込み入ってなおかつネタバレ。別に行を開けたりめんどくさいのでそのままいきますので以降の文章はずっと読んでて6巻も読んだ人向けね。

キャラ変遷。6巻ではまた以前のパーティーが現れた。あー、やっぱちょっとあらすじいるかな。

RPGな世界ね。ダンジョンの下層で妹がドラゴンに食べられた。少数メンバーで助けに行くことにした。でも、パーティー全滅のバラバラでカネも人もないので道中の食事はモンスターを退治して食べることにしようという設定が本作ね。

4人パーティーが前のパーティーといっしょにいるというところから6巻ははじまる。前のキャラが登場する。前のキャラも新たにパーティーを率いて同じ目的だった。ところが、ってことでいろいろあるのが前半。そして、そのパーティーのひとりがあらたに新キャラとして加わる。
ここが上手い。それぞれのキャラは信条や目的によってそれぞれ考え行動している。それは同じ目的のようでもちょっとちがう。同じパーティー内でもちょっとちがう。そのために袂を分かつことになるのだが、ひとり残ったメンバーはまた別の目的のために彼らのパーティーに近づく。これらすべてに意味があるし、スジが通っているし、ストーリー展開において無駄がない。
まわりくどいようにみえて最短距離で新パーティーをきちんと誕生させている。またいいキャラだし。

で、それらの変遷に応じて目的も変わっている。最初の目的は妹を連れ帰ること。それは4巻で成功したかにみえた。でも、邪魔が入り、妹はラスボスに連れ去られてしまう。そして6巻ではそれを連れ帰ればOKじゃないことをかなり衝撃なカタチで知らされることになる。だから、目的を変える。はい、ラスボスを退治すると。
このギャグのような目的の変遷。というか実際作者もマンガ内でギャグにしている。でもそれは至極自然な流れになっている。

物語ということに関してここまでの急ハンドル急ブレーキそして次につながる本質変遷を上手くやっているのはちょっとないので「物語」を作っている人はすごくよく研究されるといいんじゃないかな。

そして本質も変わる。上記の設定のために否応なしにダンジョン内のモンスターをおっかなびっくり食べる「グルメマンガ」というテイだったのが根本から変わっている。
これは昨今のグルメマンガブームの衰退にすごく敏感に反応しているような気がする。もっとも極北であったグルメマンガだから逆に功を奏したのかわからないけど、その分野の戦いからすっと手をひいた感じが鮮やか。それでも食べたりはしてるけどな。
ユーモアを絶対に引かないってのもあるな。4巻以降はシリアスな展開が多いけど、随所にあるギャグは絶対に切らさない。これも本質ではあるね。6巻のすごくおぞましくも衝撃的な見開きのシーンが「すごくかっこいい……」ってのはなかなか書けんぞ。

という絶妙なさじ加減と舵のとり方で、うまい具合に「ダンジョン飯」は4巻以降の変化を見事に成功させたね。それが6巻で確定した。いやおもしろかった。


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2018年04月08日

AIの遺電子RED QUEEN 1 (少年チャンピオン・コミックス)



1話完結で未来のブラックジャックなんてふれこみのヒューマンストーリーを描いていた作品が長編に仕切り直して展開します。
ヒト、ヒューマノイド、ロボットのいる未来。その中にあって人格とはなにか?ひいては人間とはなにか?という問いかけに対するストーリーはこれまでのシリーズ同様で、狂言回しでありストーリーのキーマンであるヒューマノイド用の医者だったスドウが主人公として旅に出るところから話ははじまる。
アフリカの架空の国を舞台とした緊迫感あふれる切った張ったのストーリーが展開している。銃が発射されるような展開。

まだ真芯はとらえてない模様ではあるけど、そんな長くつづくような話でもないような気がするんですがどうなることやら。最近秋田書店はイケイケですね。「こんなたくさん弊社の作品が漫画賞をもらってますよ」リーフレットが同梱されていました。


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2018年04月07日

ヴィジランテ 4 ―僕のヒーローアカデミアILLEGALS― 別天 荒人(集英社 ジャンプコミックス)



やばい。超熱かった。
「僕のヒーローアカデミア」のスピンオフ作品です。本編よりちょっと前、勝手にヒーローやってる自警団ヴィジランテの活躍を描いてます。
4巻はこれまでの積み重ねていたものの爆発回。
ずっと影となり日向となりヴィジランテに立ちはだかっていた敵との全面対決。そしてそれを「影」として、オモテではヴィジランテにいるアイドルのライブを同時進行させる。これらどっちもそれぞれでやれそうなネタなのに同時進行し、それが相互作用しあってる。
くわえてヒロアカ本編に登場するヒーローの活躍もからめるという。
これでわかったね。ヒロアカの設定や舞台というのはこんなにも魅力的なんだと。ぶっちゃけ「本編」うかうかしてる場合じゃねえぞ!と。ヤクザ編のマイナスを今からモーレツ取り返せよ。
というか1回、マジで、原作の古橋秀之氏に本編のこれからの展開をちょっとみてもらったらどうだ?ちょっとアイデアもらったりしたら?本気で。おれが担当編集ならマジでそういうわ。もったいないもの。こんな魅力的な舞台を作り出してるのに。

この4巻、とくにアニメでみたいわー。彼女らの曲も聞いてみたいし、ナックルダスター(ヴィジランテのリーダーね)の動いてる戦いもみてみてえ。いやもう主人公がちょっと影が薄い以外は完璧の4巻だよ。


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2018年04月06日

僕のヒーローアカデミア 18 堀越 耕平(集英社 ジャンプコミックス)


18巻。長くなると思ったヤクザ家に少女奪還作戦はわりかしあっさりめに終わった。クライマックスに「なにが描いてあるかわからない現象」が起こってウワって思ったけど、それ以降の展開は良かったっす。やっぱ結論としてヤクザ編は必要ないエピソードではあったな。これがこのあとどう作用するのかわからんけど、ヘンに紐付けないほうがいいような気はするなあ(治崎が復讐の鬼になるとか)。

そいで後半は人気投票1位と3位(2位は主人公)の登場する編。ヤクザ編では全くいなかったからな。
ただ、これも「BEASTARS」と同じ現象が起こっている。すなわち、ここまで散々ハードなことやって、ひとり再起不能で、ひとり死んで、その後にほのぼの編ってチェンジアップにギャップを感じすぎて違和感を覚えるパターンな。

んまあ、いろいろとスジが悪いのでアンチがいるのはわかる。でも、それでも、やっぱりそれぞれのキメのシーンはすごいよなあ。気持ちが沸き立つ。
19巻からのガーンって盛り返しを期待。


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2018年04月05日

団地ともお 31 小田 扉(小学館 ビッグコミックス)


31巻。ともおといういかんともしがたない小学生男子のほがらか小学生マンガ。

前半は実験回が多くて度肝を抜かれるな。しかも、かなり実験的。

クルマを売るから家族で最後のドライブ。鬼に変身する友達。ともおで考える算数。透明ランナーの行く末。そしてともおが出てこないのに前後編の仮想家族の話が実験のピークかね。

それ以降はもうちょっとフレンドリーになる。ともおの母と父のつきあいはじめからの通信機器でのやりとりの歴史なんかは名作だと思った。
そしてこっちのハートフル編(仮称便宜上)でも団地内住人総出のゴミ片付け編は壮観だった。

ということで大ネタ2本入りでしたね。もう似て非なるものはなにもない世界になってきているよな。


posted by すけきょう at 21:27| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする