2017年03月06日

アイアムアヒーロー in NAGASAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、ZQNの設定を踏襲してなおかつその「場所」ってのを活かしつつ展開。
長崎も茨城もも学生さんが主人公で、長崎編は弓道部の美少女ギャルJKと童貞少年。軍艦島に逃げようとしたら本編のショッピングモールやビルのようなボスとの攻防戦になる。
やっぱりスピンオフでも本編でやったパターンのどれかになるのかなと思ったり。
ただこの主人公が徹底的にヘタレで逃げよう逃げようとしまくるところが新しい(でもうざい)のと、女の子がカワイイ&エロいのが売りかしらねえ。
茨城編でも書いたけどこのシリーズは続けてほしいし、もっと斬新な切り口がありそうな気はするんだよなあ。


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2017年03月05日

アイアムアヒーロー in IBARAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、「ZQN」の設定を踏襲してなおかつその場所を活かしつつ展開。
茨城も長崎も学生さんが主人公。茨城は犬と童貞くさい少年。それでいてモトトモダチ、現在いじめっ子いじめられっ子での「小競り合い」。でもZQNなわけで命がけの小競り合い。
本編もZQNが介在した命がけの痴話喧嘩がOPでしたからね。というか最後までそうか。
世界観が共通してるので入り込みやすいし話が早いのがいい。そういったところではおれはこのシリーズ買います。本編が終わってからもまたやってみてほしい。もうちょっと原作から離れた大胆な切り口がいいな。大阪も茨城も長崎も「入口」からはじまるじゃない。あれがねえ。もう入り口すら省略してもいいんだけど、それだと1本の作品としていろいろ困るのか。
・あ、あとアンソロジーもあったな。あれはダメだった。アレに比べればマシかな。

・茨城は小ネタの積み重ねが秀逸。一般市民や金の亡者の叔父一家のZQN化のときの滑稽さは本編もかくやというくらい細かくおもしろかった。
・犬がすごくたのもしかったけど、犬はZQN化しないんだよなこの設定だと。だから良かったのか。でも、どう考えても感染してるよな。ZQNに噛み付いてたし。
・茨城あまり関係ないのも痛かったか。ときおりZQNのいる茨城名所案内みたいなのがあってそれはそれで悪趣味でよかったけどさ。納豆まみれになっても工場でウロウロしているZQNとか。


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2017年03月04日

淋しいのはアンタだけじゃない 2 吉本 浩二 (小学館 ビッグコミックス)


待望の2巻。また一段とすごいところに到達し、多分、その最終着地点はとてつもないところになるのではないか。そしてそれは作者自身もきっちり読みきれてないというところがスゴイ。

佐村河内守氏は「聞こえているのか?」ということではじまった難聴者の世界をマンガにするという壮大なココロミは2巻にして急転直下。「聞こえてるのか」という問題は根深く厄介ということを丁寧に解き明かしていく。これはミステリーもかくやのスリリングな展開。
そしてホラー。まったく無音じゃない世界に生きる難聴者は、無音の世界より怖い。言葉の分からない国に置いてきぼりされた気持ちになる。他言語ならばその気になれば習得し理解できるが難聴者にとっては一生わかることがない。つまり、永遠に言葉が通じない国に「ひとり」なわけだ。最強の疎外感を味わっているわけだ。これはそのまま映画になりそうな題材ですよ。
で、当初の課題。「聞こえているのか?」ではなくて「どのように聞こえているのか?」になるんだよな。ただ、そういう「こと」と別に、相変わらず冷静沈着な「カメラ」をお持ちの吉本氏は同情の姿勢をみせつつもシビアに佐村河内氏を観察している。

医者への話が多い巻。みなすごく真摯に「先」を考えておられて感服する。


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2017年03月03日

大阪ハムレット(5) 森下 裕美 (双葉社 アクションコミックス)


シリーズひさしぶりでしたが最終巻とのことです。短編2編収録。
読み書きのできないおばあちゃんと少年の交流「サリバン先生」。男子高校生の目から通してみた在りし日の村の風景「山の花嫁」。

「ここだけのふたり!!」や最初の「少年アシベ」のときにあったトゲトゲした人間関係はすっかりなくなったのだけど、その分、熟成された甘みの中の苦味が非常に効果的な昨今の作品。
「いいひと」をストレートにいい人に描く。本作も裏がない「いいひと」が多い。「サリバン先生」の読み書きできないおばあちゃんの小動物のような愛くるしさ。「山の花嫁」に出てくる不細工な男に嫁いだ美人妻、少年が憧れた先輩。どちらも気持ちのいいくらいに裏表のないストレートな美人。昨今のマンガよりマンガ的な欠点がない美人。だけど非常に苦い展開が待ち受けている。なんだこの感じ?
さきほども書いたけど初期のトゲのあるひねったキャラ。「少年アシベ」だったか「ここだけのふたり」だったか忘れたけど、可愛くて清楚っぽい乙女が庭で草木に水をあげてるのを不細工な少年が木の陰でぽーっと見とれてる。その後ろから、あの子が水をあげてるのは大麻よって。それが好きではあるのでいまだに妙な違和感があるんだけど「これでいいんだ」と。それが森下先生が選んだ作風や道だしなあ。

少年の憧れた先輩と高校にいったら映画を一緒に行こうとバスで約束するシーンなんてしびれる。しびれはするしおもしろく読ませていただいたのです。
ただ、なんていうか、おれとはいろいろと合わなくなっている。その気持は残る。
「なのなフォトごろー」は好きだったけど、コママンガは合わない感じが強い。



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2017年02月21日

白暮のクロニクル 10 ゆうき まさみ (小学館ビッグコミックス)


大詰め。大詰めというよりクライマックスだわな。一見あっさり味(実はダシがしみしみ)で展開していくけど、それはマンガとして比較するとあっさりであって小説や映画だとこんな感じで理詰めでそれぞれの糸が寄っていく描写はよくあるわな。
そう、本作はどうも実写映画なニオイが強く感じられるんだよな。実際やると1本2時間じゃ収まらないで長くなるんだろうけど。
今回は「ああこの絵を構想時から描きたかったのかな?」って決めのグッとくる絵がたくさんあってそこもクライマックスらしかった。
次で終わるそうだけど、なにかドーンって展開があるのかしら。ゆうき先生は最後は静かに終わるって印象があるのでそれはないと思うのだけど。

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2017年02月20日

それでも町は廻っている 16巻 石黒 正数(少年画報社 ヤングキングコミックス


最終巻。実に堂々たる最終巻。くわえて最終巻まつりとでもいいたくなるような最終巻。って最近読んだな。そうだ「中2の男子と第6感」の最終巻がそうだったのだ。ただ、中2は4巻で本作は16巻。「ひっくるめて」ということではそれ町のほうがだいぶ堂々としている。

もともと謎や仕掛けの多いマンガであるけどそれらに対するそこそこの謎解き編がある。でもなにかは終わるということでいろいろなことの「ケリ」がつく。つかないのもある。「ケリをつけ」進行することもある。

やっぱり残るのは日常。そして過ぎ去ったのは青春ってことなんでしょうか。ぶっちゃけ劇的な変化はない。だれかが去ったとか死んだとかない。でも泣けてくる。それは本作が「終わる」ということを暗示しているからなんだろうなあと。だから16巻はどれが最終話でも良かったんだよな。でも、作者が最後の最後にあれを用意したということはつまり「それ町2」はねえってことでもあるんだなあと。

おもしろかった。長いことありがとうございます。

あと紺先輩がかわいすぎ注意報。ありったけ在庫処分してますので注意。おれは実はたっつん派ですが(きいてねえよ)。

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2017年02月19日

ダンジョン飯 4巻 九井 諒子 (KADOKAWA ビームコミックス)


いや愕然とした。完璧な起承転結の結だな。そうか本作は巻ごとの4コママンガだったのか。いわれてみれば、巻ごとにノリがちがってたからな。
3巻の転から4巻のための布石だったのね。そしてネタバレになるけど以降も続くための布石。結ではあるが終わらないという。すばらしく良くできてる。

しかも、話は1巻の起承転結の「起」であるドラゴンに食べられた主人公勇者の妹を助けるためのドラゴン戦という。伏線回収というか本線のクライマックスにあたる。
なおかつ、ドラゴン戦が本当熾烈でな。本作がグルメマンガというジャンルであるなら最高にハードな戦闘シーンがあるグルメマンガってことになる。
そしてグルメマンガでもあるという(なんだこの文章)。架空のモンスターを料理する。当然のことながら竜を食べるわけですが、かんたんには食べないのよ。それぞれモンスターならではのギミックみたいのがあって今回もそうとう「おー」ってなる。あと、この「世界」も。さらに深く描かれていた。そしてポイント。それには「意味」がある。なぜ世界を深く描くか? せっかく考えたから、ボクチンお利口さんだから、って様々な理由があります。本作の場合、「描く必要があったから」なんですね。そこに痺れる。

描くでいえば3巻4巻で増えたキャラもとってもいい。

すばらしかった。3巻では「なにやってるんだろう」とちょっと思ったけど、これで全部つながったわ。4巻まで買え&読め。それから本作を語れ。とくに批判めいたこと書いてる方。


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2017年02月18日

僕だけがいない街 9 三部 けい (KADOKAWA 角川コミックス・エース)


主人公以外の動きにフォーカスを合わせたスピンオフ。外伝。アナザーストーリー。なんでもいいけど。

ネパールのエッセイコミックを読んだときにそう思っていたけど、作者はたまらなく「ヒト」を描きたいヒトなんだなあと。
ヒトとヒトとの結びつき、つながり、関係、そういうものが生み出すミラクルを誰よりも強く信じ描こうとされておられる。
ということで、主人公が眠っている間に彼らが必死で生きていた様子を描いております。

また読み直したくなりました。ケンヤが涙が出るほどいいやつでなあ。

それはそれとしてわりと背景がぞんざいということにいまさら気が付きました。本編でそんな風に思ったことが1度もなかった。

参照:
[非日常的なネパール滞在記(1) 三部けい&りえ (スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス): ポトチャリコミック]





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2017年02月17日

少女Aの悲劇(1) あさの (講談社 講談社コミックス)


同級生が地球観察の宇宙人だったけど、それを知ったのが人を人とも思わない冷血天才だったって。で、バラされないよう監視目的でいっしょに暮らそうってラブコメっぽい設定でギャグ。
小学館はショートラブコメは萌えに特化し講談社はギャグに特化する(他出版社はデータ不足)傾向にあるなあと思う。ちゃんとしたラブコメはコママンガでストーリーを押し出して展開してってスタンスが講談社らしいと思ったり。小学館はどっちでもいいから売れればおれの勝ちってスタンスっぽい。

美術は成績10で2だったけど、ひとつマンガにおいての絵の良し悪しを語らせてもらえるとしたら、人物に対するモノの大小のカタチが正確でないとシラケるってのがある。本作はすごくシラケる。それが効果的に使われるマンガもあるけど本作そうでもないし。便座は大きすぎるしベッドは小さすぎる。そういうのが随所。
主人公の宇宙人ちゃんはコメディエンヌとしてはとっても有能で、表情の豊富さやツッコミの的確さはかなりのものがあります。その年の主演女優賞ノミネートでもおかしくないかもしれません。デッサンはアレですが。あとノリとしてはイッテQのイモト的かな。
相方の冷血天才の言動や行動もおもしろい。

けど、そもそもの宇宙人というネタはほぼ活きてないまま1巻は終わります。耳がエルフ的なのと小便がメロンの臭いがする(わりに漏らす)のと。その臭いだけ非常に興味はありますが(おもちゃの消しゴム的に)。
そういう状態ですが、だいたいふたりのかけあい漫才で1巻の間は持たせてますからね。スゴイなあ。
メインが宇宙人をそうと知らずストーカーしているやつを退治する話で、次が宇宙人がこよなく愛してるエロフィギュアが壊れたのを直しにいく話だからな。不思議なセンスだよなあ。


ああそうか。集英社の落ちこぼれサキュバス出てくるギャグマンガに構造が似てるのか。だいぶちがいますが。


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2017年02月16日

中2の男子と第6感(4)<完> 福満 しげゆき(講談社ヤンマガKCスペシャル)


完結巻。なんていうか、完結巻らしい完結巻で終わりらしい終わりでよかった。ネタバレにならないと思うけど112話から最終121話までは最終回ラッシュみたいな感じでこれでもかこれでもかと最終回っぽいエピソードが続いて圧巻でした。

中2君が妄想で女性を出します。でもそれはファイトクラブみたいに中2君の妄想でした。と思ったら妄想の本物に出会ったりその姉に出会ったりおっぱいさわったり吸ったりするという話です。あんまりエロくないですけど。どうも福満氏のエロは「こういう女性がこうなってるのがいいんでしょ?」って作者が前に出てくるからパンツを脱ぐのに躊躇する感じがある。わりに初期からそうだな。

福満氏も手塚治虫氏のようなスターシステムを採用されており、主人公は例の感じだったし、映画化もした「生活」や残念なことになったゾンビマンガの主人公みたいに寡黙で内気だけど動きが素早く強いって感じです。
福満氏のマンガはひねってるようでストレート。わりとフルスロットルでいろいろ出し惜しみせずにくる。青林工藝舎なんかの短編時代はそうでもなかったですが、メジャー展開してからはあからさまってくらいわかりやすいです。ただ、それをわかっていてもなんか仕掛けてくるんだろう?って妙に身構えてしまうところがあるんですよね。「ストレートなんかい」って拍子抜けしたり。本作は最終回ラッシュが圧巻だったので拍子抜け感はなかったです。
「本体さん」の女性キャラのマジメで丁寧で優しくてちょっとバカな感じは唯一無二でとってもいいので、次作でも活かしていただきたいなあと思います。このヒロインもスターシステム的に毎回でているような感じもありますけどね。
あと途中ででてきたけどどうなったのか有耶無耶ったおさげの子のそれからも描いてほしくはありました。


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2017年02月15日

熟花の告白~オンナたちの都市伝説~ 大見武士 (リイド社 SPコミックス)


大見先生のリイド社エロはストレートなエロ。ただ、マンガとしてストレートなエロで中身は歪んでいる。少年画報社はどっちも歪んでいるかあるいはマンガのほうにギミックがある感じか。
今回は熟女の方の浮気経験話と変態経験の2本立て告白インタビュー式。年下をいただく系の前半と、露出など変態行為の後半。
エロに関してはもう大ベテランなので安心してエローって思っていられます。ああでも、少年画報社近作のちょっといっちゃってる系のメンでヘラな女性描写にひっぱられて快楽で狂気の域に片足踏み込んでる感じの顔してるね。大見先生のマイブームだとは思いますが。ぼくはとくに是でも非でもないかな。
個人的にツボだったのは高身長の女性が低身長をいたぶるように逆レイプする変態ネタかな。

あと大見先生のお楽しみといったら巻末のエッセイコミックですね。今回も良かったわ。いっときスプラトゥーン漬けだったようですがそれはスイッチで2が出るまで小休止なのかしら。



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2017年02月14日

お前ら全員めんどくさい! (6) TOBI (ほるぷ出版 メテオCOMICS)


ワンアクセントフックの効いたラブコメが多い中、本作は男先生が女生徒らにモテるハーレムモノってわりとマンガだと王道であるものをストレートに描いていてすげえしそれが6巻目だからさらにすごい。
わりと着実にキャラが増えていくけど交通整理はできてる。ただ、仲が進展することはないというラインなので渋滞は起こってるわな。出口のない循環道路を交通整理してれば必然そうなるわな。それなのにまたひとり増えたな。そりゃあタイトル通りになるわなあ。

どう落とし前をつけるのかが知りたいところ。あとはあまり興味ない。TOBI氏は次作で新境地を読みたい。ピカレスクロマンとか(絶対無理か)。


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2017年02月13日

からかい上手の高木さん 5 山本 崇一朗 (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)


ここしばらくは「からかわれ上手の西片くん」ってノリでからかわれる西片くんが愛らしくてたまらなくてかいぐりかいぐりしたくなるという性癖が歪みそうな作品でけっこうやばかった。

(参考動画 [トータルテンボス「今月のいたずら」 - YouTube]

ところがこの憎たらしいマンガは5巻で巻頭巻末に爆弾を仕込んできやがった。
くわえて、表紙にもなってる彼女のつきあいで水着を選ぶなんて神をも恐れぬ行為をドンとメインに置いている。なんて憎いことをしやがる(おれは結婚してるけど経験ないぞ)。

個人的には巻頭巻末の爆弾も最高だったけど台風のエピソードがまた最高だった。ここまでわかってくれる高木さんは神だね。そう、西片くんは高木さんのものすげえありがたみを理解してなさすぎる。わかってもらってるからからかいがハマるってシンプルな事実に気がついてない。ここまでわかってもらえる人と出会うこと無く一生を終えるほうが圧倒的に多いんだから。なんとなれば両親より分かってもらってるだろ。

巻末に本作のスピンオフを募集してるね。受賞作は連載&コミック化だって。ぜひやってもらいたいのは永遠のサザエさん空間をさまようふたりの時計の針が進んだところだなあと。あるいは出会ったとき、高木さんが西片くんを「からかおう」と思ったきっかけとか。作者が描いてない「旨味」は山のようにあるね。つーか、作者は自分のクビをしめることにならないか?


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2017年02月12日

働かないふたり 10 吉田 覚 (新潮社BUNCH COMICS)


大台突入おめでとうございます。それだからかわかりませんがここしばらくで一番濃密でキレキレな内容です。いや、ニート兄妹がダラダラしてる日常ギャグマンガだからそんな形容詞は似つかわしくないんですけどね。でも、キレキレで濃密以外に適当なコトバがないですよ。
9巻はあっさり描画ってここでも書いてましたが、10巻になってまた濃くなっております。思わずWEB連載のところでバックナンバーを読み返したりしましたよ。

[働かないふたり?|?くらげバンチ]

・描画が濃いめになって女性キャラ(男性キャラもか)がみんな底上げされた感。とくに描き下ろしの4コマが濃い目。主役の兄妹以外ね。妹は美少女で巨乳なのにニートでもったいないって設定だったのに怠惰な生活の末、それが「お似合い」になってきつつあるねえ。不細工ではないけどなんかいろいろたるんでるわ。だから入浴シーンがあったけど倉木さんのそれのほうがねえ。

・そのお気に入りの倉木さんと戸川さんというキャラがとっても可愛く描かれておりそこが1番よかった10巻です。とくに戸川さんの本のエピソードはよかった。ああ、倉木さんの実家のシーン(描き下ろしか?)もよかった。
あと、スマッシュチンコゲーム(前記の入浴シーンは女湯より男湯のこれがメインという)で腹抱えて笑いました。

・兄がスーパーマン化警報。「ツヨシしっかりしなさい」のツヨシ化というか。その分、顔がひどく描かれてるのかしら。でもトータルでリセットされたかのような新鮮さがありました。また11巻目にむけてガインガイン邁進なさってください。登場人物は全員幸せになってほしいなと思います。

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2017年02月11日

オッス!はるかちゃん 1 宗我部としのり( 秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


ベテランマンガ家にして初の少年誌連載だそうです。だから初の少年週刊誌の新書サイズの単行本だそうです。へー、意外。
「あまえないでよ」からはじまってそこそこのファンです。最近お見限りでしたので久しぶりに買ってみたのがこれだったのでした。
応援団モノ。おっぱいの大きなJKが応援団団長に命を救ってもらい、イキオイで応援団に入部する。 学ラン女子。しかもあざといことに下はスカート。おっぱいボインボインと、こういうところを丁寧に押さえつつ、応援団の硬派なところイマドキのゆるめのところもいいさじ加減で描いており、応援シーンでは胸熱だし、エロシーンもちゃんと入っている。脇役も過不足なく丁寧に配置し描いている。ベテランの安心の味わいだなあ。


しかし、だいぶ絵が変わったな。絵が変わったからちょっと距離が空いたのかなって思い出した。全然悪くはないけど初期のほうが好みだな。それこそ羽田としのり名義で成年コミック描いていたころとか。


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2017年02月10日

六道の悪女たち 2 中村勇志 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)

六道の悪女たち 2 (少年チャンピオン・コミックス)
中村勇志
秋田書店 (2017-02-08)
売り上げランキング: 637

最高だ。1巻のミラクルって往々にしてある。実は最初、2巻のよみはじめ、本作もこれだったかなーって思ったけどちがったね。最高だ。
悪女に惚れられる陰陽師の呪術がかかってる主人公。ヘタレだけどヤンキー女性が超フォローしてくれるので無敵になる。
2巻は見た目10歳の高校の番長が登場。このキャラが抜群。彼女はケンカが鬼のように強いけど、見た目同様中身も幼いから「恋」がわからない。だから主人公の呪術が通用しない。そこで主人公がやったことがまた最高。ヘタレキャラだけどすごく男気があるんだよな。この流れ、最初は地味かと思ったら本当にすごいシーンだなと気持ちを改めた。たぶんヤンキーマンガ史上初の描写だよ。そいでそれからの展開がまた熱い。
主人公もかっこいいし、ヒロインもかわいい。そう、ヒロインがかわいいってのがすごい。描画的にガンガンかわいくなっているし、呪術ではあるけどああも一途なのがまたいじらしくてかわいい。ただ、これでちょっと疑惑が出てきた。それは後への伏線になるかもしれないので書かないでおくが。
・いやま最高。次はどうなる? またいい引きだったし、これからも楽しみ。
・あと、ひとつ疑問として、主人公みんなと仲良く「ウェーイ」を望んでいる。それをして「楽しい学園生活」としている。やっぱオタクも心の底じゃそういうのを求めるもんなのかね。


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2017年02月09日

非日常的なネパール滞在記(1) 三部けい&りえ (スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス)


「僕だけがいない街」の作者によるネパールの紀行マンガ。家族でいってる編と、それ以前に様々な作品のおまけあとがきマンガで収録した独身編とあります。これを読むと「紀行マンガ」というもの、ひいては、「紀行文」というものにおれが求めているものがぼんやりとみえてくるような気がします。
夫妻はネパールに惚れ込んで、ともかく「行きたい」「居たい」との思いでいるわけで「滞在記」としているそうです。それがよくわかるのですが、それがあまりおもしろくない。
それはもう作者がネパールの魅力は「人」といいきってるように、道中で出会ってどんどん広がっていく人のネットワークややりとりが主になっていってるからな。どんどん「ウェーイ」の輪が広がる。そこはそれ、きちんとそれをおもしろく描いてはいるし、ときには泣けるのだけど、それをネパールでやるのはどうなのかな?とかさ。いや、この書き方だと誤解を生むな。ネパールで起こったことだけど、なんていうか、それがネパールで起こったってことにネパールにあまり思い入れのないフラットな状態のおれとしては「知らんがな」って軽めの拒否反応が起こるというか。息子さんの感じとか別に日本だってあることだしさ。

あとネームが多いね。それもまた「熱量」と思うのならそうなんだけど、それもおれの求めてるものと微妙にちがうかなーって。「行かないとわからない」と「行ったような気持ちになれる」のちがいいといえばいいのかね。おれは後者が望みなのかなと。つまり、ネームが多いより、描画を精緻にしてほしいかなと。できるのにやらない感があってさ。それもあえてだし狙いはあるのだろうけどさ。

それはそれとして思わず「シンギンボウル」なんか調べてみたよ。だからそこそこ興味はわいてはいるんだよな。

[アマナマナのシンギングボール(シンギングボウル) - YouTube]



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2017年02月08日

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 9 横田 卓馬 (集英社 ジャンプコミックス)


安定の9巻。競技ダンス部マンガ。ほとんどスポ根マンガ。ということでおれが唯一買ってるスポ根マンガといえよう。
主人公が1巻まるまる活躍していない。脇役の試合がメイン。それでいて試合中に回想シーン。これで1巻分。そして「持たせる」。これはスポ根マンガの安定期での手段ではありますね。だれが最初にはじめたんだろうね。水島新司先生か、梶原一騎先生か。

キャラがみんないい人でみんな強いってのは難しいよなあ。今はだいたいそういうのが流れのような気がするけど。途中まで追いかけていた「弱虫ペダル」もそうだしね。

主人公はともかくヒロインがキャラとして弱い気がするんだよなあ。いい子なんだけどさ。



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2017年02月07日

僕のヒーローアカデミア 12 堀越 耕平 (集英社 ジャンプコミックス)


ちょっと特別にココロにきたマンガは読み終えた瞬間にもう1度読み返す。本作それ。しかも、11巻12巻連続。11巻も反動でここに長々といろいろ書いたけど12巻も良かったわあ。

前巻はいろいろと区切りの回で「次から新しい展開」ってなっての本作。だいたいが祭りの前の盛り上がりが好きで祭りの本番自体はどうもあまりのれないタイプなんだけど、本作は本番の祭りもまたすばらしいです。
仮免試験です。ヒーロー志望の他校との熾烈な争いがメインです。システム的に学校対抗の戦いになるのでこないだまでとちがってチーム戦が熱い乙なものです。しかも、各人「必殺技」のお披露目もかねてますし。ここいら非常にスマートにまとめて展開していていいですね。段取りがとてもいいです。

ただおれが「オッ」と思ったのはその戦いの前の必殺技習得の訓練編ですね。
主人公を憎からず思っていてこれまでもよくチームを組んだり共闘している女子が彼に恋心を持ちはじめております。
ふと、「ONEPIECE」を連想しました。ONEPIECEはチーム内に恋愛要素を持ち込まないということで有名です。それを念頭においてあえてこういう展開にするって、いいかたはちょっと物騒ですが「宣戦布告」をした回なのではないかと思ったりしたんですよね。
ヒロインが恋心を持ちはじめている反面、主人公は師匠であるオールマイトより、自分を倣うのはやめろとアドバイスをもらっている。それはつまりジャンプで1番売れているONEPIECEを倣わずに別のラインで勝負を挑んでいるって決意表明なのかなあと。ONEPIECEのほうは「ドラゴンボール」に倣ってるところがありますよね。こっちは「伝承」みたいなものではありますよ。だからそれはそれで「恋愛要素なし」はトップを走っていく決意みたいなもんで立派ではあります。

あと、上記の学校対抗の対決。そうなると必然、他校の描写もでてきます。ソレに対してもムリなくすっとキャラを覚えられたのですげえと思いました。おもしろいことはおもしろいけどだいぶ前からキャラの把握を諦めて読んでいる「ワールドトリガー」とは大違いです。いろいろと異形のモノも描写OKだからヒロアカのほうが有利とはいえるのですけどね。


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2017年02月06日

ぱらのま 1 kashmir (白泉社 楽園コミックス)


おっぱいの大きなお姉さんが電車に乗って津々浦々を旅するマンガ。「てるみな」は架空の場所への旅でこっちは実在。現在住んでいるところ(富山)や前に住んでいたところ(江戸川周辺)を旅されていて(厳密にいうと富山は計画段階だったけど)興奮しました。

ちょっと誤解されるかもしれないけど、電車旅の「ぼんやり」したところがよく描けていて、なるほど架空の場所が出てくる「てるみな」もそうだけど、古くはつげ義春さんの「ネジ式」にしても電車で向かってぼんやりするというのはフィットしているんだなあと。旅のぼんやり感ってのはあるし、それって電車の旅が1番大きいような気はするんだ。

お姉さんはどことなく理由もないけど吾妻ひでおさんの少年誌に連載していた行き当たりばったりの旅マンガに出てきそうな「どうなってもいいや」的な軽めの厭世感があって魅力的です。吾妻マンガの場合性別がちがいますけどな。
お姉さんのお兄さんのガチ鉄は「○本の住人」のお兄さんにも似てますね。ってことはあの利発そうなメガネお嬢さんがこんなおっぱいになるのか?(なにをいってるんだ)


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