2017年05月04日

僕らはみんな河合荘 9巻 宮原 るり (少年画報社 ヤングキングコミックス)


宮原るりは憎たらしい。
「そつがない」って微妙にホメ言葉にはならないかもしれないけど、これまで読んだ限りじゃ、そつがないことにかけては最上級を進呈してもいいんじゃないかと思うよ。ソツナシストってか。
画力ストーリーキャラ全てにまったく欠点がない。ギャグセンスは個人差があるから人それぞれだけどそれすらも大掛かりなネタの一部に組み込む技術の高さはすごいよ。
そう、「そつがない」の最上級はつまり「そつがない」という批評に対しての答えも用意してあるんだよ。9巻はそれが爆発してしまった。雑誌で読んでなかったので虚をつかれるというもんじゃなかった。

河合荘に住んでいるユカイな面々を描く。最年少の高校生は1コ上の女子高生に恋をしています。でも、告白もできないし、むこうも妙に気にしたりしつつも距離があいてって、「おなじみ」の寸止めラブコメです。

後半の爆弾投入にamazonのレビュー(画像クリックでリンクしてあるので読めますよ)もすごいことになってましたが、おれは前半の「仕込み編」であったヒロインとその恋敵だった人の「友情」がとってもいい感じだったしいい流れと思った。
それすらもいつもの「イメトレ」妄想パターンのギャグのあいだに滑り込ませているし。

すべてがつながっていて、この先もすべてがつながっていく感じ。あらゆるところに散りばめられているパーツのいっこいっこが全部機能しているという恐ろしさ。

そうみると9巻だけでも前半部の麻弓さん(もっといえば8巻の麻弓さんたち)のギャグも、前記の友情の流れを差し込むところも、花火大会の「いつもの」にみえる盛り上げようも、途中のベタすぎる怪談回での「元通り」感も全部周到に周到に計算されて配置し、作動させていることがわかる。

本当の神はそういうのすらまったく感じさせないんだろうけど、神ではないので分かってしまう。そしてそれでもかなり肉薄しており、その巧さに舌を巻かざるをえないわけですよ。

あー憎たらしい。


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2017年05月03日

ムッツリ真拳 1 杉田 尚 (集英社 ジャンプコミックス)


女性が圧倒的に力をもって支配してる世界、エロパワーで女性に対抗できる男が現れた。それがムッツリ真拳の使い手だったと。で、学園を牛耳る生徒会と戦うマンガ。
理屈なしのアホエロマンガなところが素晴らしすぎるのですが1巻分おれのモチベーションが続かないという弱点がありますね。
乳首OK、かなりきわどい疑似ペッティングOKと、こういうのの基準の移り変わりが、またいろいろあっておれが思春期のころの過激なレートに戻りつつありますねえ。

[[第1話]ムッツリ真拳 - 杉田尚 | 少年ジャンプ+]

Web連載だから?

すごく、整形のシリコンおっぱいなフォルムですね。


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2017年05月02日

妻に恋する66の方法(2) 福満 しげゆき (講談社 イブニングKC)


1巻は新書風のジャケットだったけど2巻はいきなり「いつもの」感じになっている。
しかし、しみじみ良くできているマンガだなあと思うのです。

本編とはちがう、ちょっと大きめな話からはじめさせてください。

エッセイコミックを描くことで1番必要なのはなにか?
コレに関してはわりと唯一解があると思うんですよ。
「観察眼」ね。
コレのない人でこのジャンル成功している人はただのひとりもいない。
「観察眼」はけっこう広義にわたるぼんやりした言葉であるけど、それもそのはずで、どこをどうみてるかってそれぞれちがうし、それをどう描くかってのもまたちがう。
極端な例でいうと手塚治虫氏の逸話を描いた「ブラックジャック創作秘話」でおなじみの吉本浩二氏のエッセイコミックなんかは「正確」という点ですごい観察眼。
正確に映しとるのは大事だけど、それをどう切り取るかってことで、えげつないほど正確にちゃんと描くのが吉本浩二氏。

エッセイコミックなのかどうかの論議もあるとは思いますが、「ど根性ガエルの娘」。1巻1話の話が実は全然ちがう視点で描かれたというので話題になったじゃないですか。あれをみると人がみえたこと、どう描くかってのは様々ってのがわかりますよね。

そういう中、すごいのって「あ、そうだった」と気づかせる思い出させるところですよ。

で、本作ですよ。いつまでも「モテナイ」という自身の気質が痛いほどよく分かるんですよね。いろいろと思い出させる。
おれも奥さんラブでありつつも、奥さんがこっちを好きなことにずっと懐疑的だったので、実家に帰って戻ってくるとホッとするし、遊びで喧嘩みたいなことをしてたときについ押し倒したらそこにまったくもって自分好みの人妻がいることにドキリとするとかまったくもって新鮮でありながらも同時にあるあるなんですよね。
ここいらができてないエッセイコミックってアホほどある。そして誤魔化すために自分を道化としておもしろおかしくだけを強調するというクソ寒いの。
いちいち具体例を挙げてもキリはない。そしてそういうのもけっこう「あるある」として重宝されてる方が多いし、そういう方を無駄に挑発してもいいことはないしな。

これらは本作に限ったことでもない福満マンガの特色ではあるんだけど、本作には、各話終了後に「中国嫁日記」のように奥さんからのひとことがあっていい。それがまたいちいち嘘がない「らしさ」があってさ。

奥さんカワイイなあホント。愛が溢れまくり。


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2017年05月01日

CITY(2) あらゐ けいいち (講談社 モーニング KC)


1巻で保留にしてましたけど、2巻はよくできていると思った。
1巻はモロモロ「動かす」ための仕込みに手間がかかっていたのではないかと推測。
あとおれ内の結論として主人公の南雲さんがイマイチなんだよね。2巻はわりと出番が少なかった。それが良かったんじゃないかな。
いろいろな仕掛けが連動しはじめた感じがあってそれも良かったな。南雲さんの出前勝負で2人の人生が変わってたりとかな。そのうちの1人は「日常」に出演されていた方の未来の姿だったり。

あと1巻では出演しなかった学生さんがいきなり「日常」のお蔵入りみたいなネタをぶっこんできたりと、シバリなしがシバリなのかと思うくらいの自由さがまた風通し良かったし。

しかししみじみ絵が上手い人で手間ヒマかかったもの毎回描いてるよなあと思う。そしてその1本の線にいたるまで「かわいい」が行き届いているのがいいね。

波長が合う「日常」の巻を読んでいるようだった。楽しむことができました。

あと登場するカメラ、中身はLOMOとかでいいから出してほしいわ。


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2017年04月30日

BOX~箱の中に何かいる~(2) 諸星 大二郎 (講談社 モーニング KC)


箱の中に閉じ込められたわけありが脱出しようとドタバタする話。
これが最近の諸星大二郎氏のギャグっぽい明るさと、デビューからの伝統である融合系&なんだかわからない系の気持ち悪さと、妙にヴァイオレンス(西遊妖猿伝なんかでも滲み出てる部分よね)なところと相まって、唯一無二の世界を作り出しておられますね。

ただ、こういうデスゲーム系にしちゃあ牧歌的すぎねえかなあと。新しいアプローチであるけど、新しいのは誰もがやってないからというよりやったら割合と台無しになるって分かっていたからじゃないのかなと思ったり。

次で終わりそう感。


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BEASTARS 2 板垣巴留 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


1巻はずっと気になっていたのよ。でも、チャンピオンで連載だろ?って。
ところが、心酔している「六道の悪女たち」と共同フェアを開催してる。両方2ヶ月連続新刊発売。おお、すげえなおい。それほどなのかと手にとってみましたよ。

動物の世界です。人間以外の哺乳類が服を着て文明の利器を使いこなして生活している世界。その学校の演劇部が舞台です。
1巻冒頭に殺人事件。草食動物が肉食動物に殺されたと。被害者は演劇部の部員。それでの悪評を晴らすべく舞台は予定通り開催されることになるって感じの2巻。演劇部マンガなんですね。
・主人公はハイイロオオカミ。ただし非常に心優しいし弱気。演劇部でも裏方に徹しております。ただ、2巻ではトラブルで舞台に立つことになりました。

1巻の殺人事件、2巻冒頭のビッチウサギ、そこいらがわりと「置いて」はあるけど、ないがしろになってる感じがした。今の話をすすめるにはちょっとワキによけていてもらうべきなんだろうけど、ちょっとだけでいいから進行させておいたりして読者に「忘れてませんよ」アピールをした方がいいんじゃないかと思ったわ。

それはそれとして。
「ふくらはぎが涼しい」というフレーズは本当にすばらしい。この1フレーズだけであの洋画のケモノ社会の長編アニメに肉薄した感あるね。

アイディアはいいし、きちんと青春物語になっているし、ケモノ世界のルールもよくわかるし、多分に「ズートピア」(ここでいうならぼやかすなよ)っぽいんだけど、ズートピアではなあなあにされていることも踏み込んでいて興味深い。

ということなので、「ズートピア」が生涯にみた映画ベスト3で発売日にブルーレイディスクを買ったマイドーターに読ませたところ「うーん」っていってました。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2017-01-06)
売り上げランキング: 1,553

まだ2巻ですし、すぐに3巻も出るので追いかけるタイミングとしてはいいですよ。

おれは来月は「六道の悪女たち」とともに発売をお楽しみにしてる1冊とします。




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2017年04月28日

うちのクラスの女子がヤバい(3)<完> 衿沢 世衣子 (講談社 マガジンエッジKC)


完結。
思春期のみにおこる誰の役にも立たない超能力、無能力があるJKのお話。
1話ひとりでだいたい1クラス。最後のエピソードが美しかったなあ。非常によかった。
本作はこれまでの衿沢作品にはないスケールの大きさ。アクションの動きの派手さと色恋沙汰をわりあいと表に出しておるという意欲作でありつつもそれらがすべて功を奏している。これまでの衿沢世衣子世界を壊さずになおかつ新味を出すのに成功している。

特筆すべきはみぞれちゃんかな。JCで巨乳という。ロリ巨乳でっせ。体型にわかりやすい特徴をもたせ、なおかつこれまでと顔の造形がちがう感じもまた意欲的。彼女とそのエピソードはラストエピソードに関係があるんだな。教育実習の方もそうか。そうずっとそうだったけど3巻はラストエピソードへと連なる伏線が張りまくり。

うむ。何回も読み返すがやっぱり最高傑作だ。高校1年が2年になるのにこんな感動するマンガは他にない。
おれが鈴木敏夫さんだったらヒゲモジャオバケにこれで長編アニメを撮れっていうけど、ヒゲモジャはもっと若いのが好みか。じゃあ、シンゴジラの監督でもいいかな。

次回作に期待してます。


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2017年04月27日

あしたのジョーに憧れて(3)<完> 川 三番地 (講談社 KCデラックス 月刊少年マガジン)


完結か。決められていたかのようなすっきりした完結。
ちばてつや氏のアシスタント時代を描いた、川版の「まんが道」ですね。
きちんとアシスタントとしての成長度合いも描かれているのが憎いですよね。1巻ではかなり初歩的なことを描かれてました。失敗もありました。
それが3巻では応用編であり、全マンガ家にむけたメッセージ的なこともあります。それでいてすでにしてロストテクノロジーとなりつつある技術を惜しげもなく公開してるよなあ。ちょっとした門外不出なところとか。

と、そういうマンガであるから、「これでもか」って背景の超絶具合に舌を巻く。自身のマンガ家生命だけでなくちばてつや氏や他スタッフの名誉も背負ってるんだもん、気合も入りまくりだったんだろうな。描いてある技術や熱意も惜しげもなく投入している。ページ単価というか手間がかかってるんだろうなあ。「まんが道」が手塚治虫ステマだったのと同じかそれ以上だな。「まんが道」で知った手塚治虫まんがって多いもんなあ。

あと物語最重要キャラの御城さんってやっぱりオリジナルなのかね? かなりそれっぽいけど同時期にデビューした超絶絵の女性SFマンガ家っているか?


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2017年04月26日

わたしのふしだら 2巻 大見 武士 (少年画報社 ヤングキングコミックス)



シリーズ完結。うーむ。
悪魔と契約して999分だけ若さを手に入れた女教師が生徒と「同い年」になり恋愛するという話。
で、時間を伸ばしたいときはセックスをするという。
ご推測のとおりの結末になりました。前回の「ぼくらのふしだら」よりどよーんとしたラストになりました。

ここまで「やめてくれ」って思うエロシーンも珍しい。
「ホテル・ニューハンプシャー」ってジョン・アーヴィングの作品で姉弟相姦するシーンもかなり痛々しい(映画でみて原作はエロいかなと思ったら原作が痛々しかったのよ。だから印象深い)のがあったけどそれを超えたね。
やってること自体はわりと普通なのになあ。
ずっとバリエーションを描かれてるベテランの面目躍如ではありますけどやりすぎだよなあ。
サキュバスが最後までエロエロな目に遭わせて命を奪うってのや、昔のマンガ的表現で精を絞りすぎてペラペラになるってのは、普通にエロいし、なんとなればそこわりとストライクなところあるけど、本作はなかったんだよなあ。メンヘラとつきあってなんでもやってくれることに感激するのもつかの間であとは苦痛しかなくなるってのはつまりこんな感じなのかなと思ったり。そしてそれを描くことができている凄み。

作者もさすがにしんどかったようなので次は馬鹿みたいに明るいものになるかもしれないとのことで「ギャグマンガ家」としての作者が好きなおれとしては楽しみにしております。ただ、この路線売れてるそうなんですって。いわれてみれば書店でもけっこう平積みやったわ。


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2017年04月25日

かぐや様は告らせたい 5 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ (集英社 ヤングジャンプコミックス)


おお、全ては5巻収録44話45話前後編「花火の音が聞こえない」に至るまでにあったのかと思うくらいのこれまでの最大最高のクライマックスが用意されてました。
これを描きたいがためにここまで引っ張ったのかと思われるくらいのハマり具合。あまりの鮮やかさに「やられた」と思ってしまいましたよ。なににやられたのかよくわからないですが。
そして、さらにすばらしいのが46話。全力でそれをリセットしにきた。全力の「なんちゃってー」。そして本当に戻るのがいい。実のところ44話45話だとやや物足りないくらいな気はしてるんだけど、シリアス編を連発されると逆に安くなるもんな。それなら最後の「ぐにゃーぐにゃー」の四宮さん的な路線を磨いたほうがいいって判断だよな。

圧倒的正解。

作者判断か編集判断かわからないけどおれが編集ならちょいちょいシリアス入れようっていいたくなるなあ。そうしなさに「プロみ」感じるわ。

そのほかいろいろな細かいネタがあちこちでリンクしているのがいいよね。ラーメン四天王のJ鈴木が44話45話ではすごくいい仕事してるしな。

とはいえ、もうおまえらめんどくさいからつきあえよとも思うせっかちな年寄り。四宮との親との対決にシフトしたらいいんじゃないか。ってそれだとタイトルも変わるか。

ともあれ。5巻までは読まれるといいと思いますよ。おれは6巻楽しみ。ついコンビニでヤンジャンで表紙だから立ち読みしてしまったわ。


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2017年04月24日

亜人ちゃんは語りたい(5) ペトス (講談社 ヤンマガKCスペシャル)



丁寧に変化させているなあの5巻。
ヴァンパイヤやデュラハンや雪女やサキュバスが出てくる日常マンガです。

アニメみててあらためて惚れ直していたのだけども、アニメ最終回の水着回ってのはオリジナルなのかと思っていたら原作があったのですね。そこからはじまります。佐藤先生の爆乳水着姿がエロいってことですが、これはアニメのほうに負けますねえ。作者の女体はエロくない。悪い方に妙にリアル。

その後がよかった。というか、アニメでは省略されていたデュラハン考察話とか、ヴァンパイヤ家族話につづいて、新「亜人」が登場するタイミングが鮮やか。これがどう「本線」と絡んでいくのか。

与太話。
しかし、佐藤先生と実際にエッチをいたすことってできるのかね。筒井康隆氏の短編にあった世界一美女の話。生まれたとき産婦人科の医者がたまらず自慰をした。オヤジは3歳になるまでに自慰のしすぎで死んだ。死刑を覚悟して強姦しようとしてもスカートを捲った瞬間に射精が止まらなくて死んでしまう。だから、50歳すぎてもまだ処女ってのを思い出すのだけど、そうなるんじゃないかなあと。
あとさらに余談だけど、佐藤先生がマニアックな体型だった場合、それでも催淫効果はあるわけとすると、その地域に爆発的に特殊趣味の人が増えるんじゃないかと思った。いわゆる樽ドルとか骨皮筋衛門とか。そうじゃなくても年齢によってもあるな。ロリ好きの地域が佐藤先生の加齢に合わせて熟女好きが増えるとか。そこいらはアンソロジー的なネタだね。そうじゃなくてもこの地域の教師モノ(ジャージモノ)のAVの貸出率が異常とかありそうだよなあ。
佐藤先生にしてみたらすごくいやだろうけど。


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2017年04月23日

カメントツの漫画ならず道 1 と カメントツのルポ漫画地獄 カメントツ (小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



ネットでなにかと話題を振りまいたお方の2冊同時発売です。
「漫画ならず道」のほうがゲッサンで連載中で「ルポ漫画地獄」はオモコロってWEBで連載されているものですね(まだいちおう連載中ですよね)。

「漫画ならず道」のほうはともかく、「ルポ漫画地獄」は全部収録されてないし、1ページ4コマ漫画的なサイズで真ん中にちんまりという老眼にやさしくない仕様。値段もけっこう勉強されているのだけど正直「つかまされた」感あり。パラパラ漫画などのサービスもあるけど、それは「ぼのぼの」でもあるしね。
でも、「ルポ漫画地獄」のほうがおもしろいんだよな。おもしろいっていうのも語弊があるけど、いろいろな手法や表現を模索されていて興味深い。

[カメントツが書いた記事]

こちらがオモコロのほう。名作は押さえてあるなと思うのですが、こちらのほうが「なんでもあり」感がスゴイのです。

ただ、それらの修行の成果が「漫画ならず道」ではよくあらわれていて、インディーズ界のエースが満を持してメジャーデビュー感ある。そこいらはさすが小学館。

両作品でのちがいというと、漫画ならず道は担当さんとのかけあい漫才になっていることと、カメントツさんをはじめかなり「漫画用」にはしゃぎ度を高めに描いてること。
あとひとつは、カメントツ氏が才能を自覚し開花していることかな。

それは「かわいがられ」の才能。大物に限らずではあるけど、基本目上の人にかわいがられる才能がある気がする。
西原理恵子さんにはじまり(エッセイ(ルポ)関連のマンガ家さんで西原さんにいじってもらうと1人前感あるよね)、青山剛昌さんやらあだち充さんやら。

ちゃんとかわいがられてる。それをおもしろおかしくルポマンガにして成立させている。おおスゴイ。

と、前記じゃないけど、インディーズから応援していた私のアイドルがどんどん遠い存在になっていくのねと。
思い起こせば「まあじゃんほうろうき」を描いていた西原理恵子さんにもそれを感じてた。リーチ棒を胸にはさんでたりとかにドキドキしてた純情だったころのおれを思い出すよ。

なあなあしすぎるとおもしろくないので今後はそこいらのさじ加減もポイントかなあとか。

ただ、のむらしんぼさんの描き下ろしあとがきで涙がでたよ。


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2017年04月21日

大江戸国芳よしづくし 崗田屋 愉一 (日本文芸社 ニチブンコミックス)


ああしくじった。
これは3月分の「このマンガがすごい!WEB」のランキングにねじ込んでおくべき名作だった。4月に入ってから読んだために間に合わなかった。

絵師、歌川国芳氏と、彼を食えない時期から金銭面精神面でサポートしていた遠州屋佐吉との友情を軸に実在の有名人がからんできてドラマを作り上げるというもの。
大きく2話あって、七代目市川團十郎氏の話と、鼠小僧次郎吉と遠山の金さんの話。このどちらも感動大作で「別々に」映画化できそうなクオリティ。まあ、わかりやすいお涙頂戴ではあるけど、これがすごく丁寧でいい仕事。
絵は劇画よりで力強いけど繊細なところもよくわかりバッチリ。ストーリーも史実とフィクションの混ぜ具合がまたいい感じでなあ(とはいえ史実のこといわれてもフーン程度なので噴飯モノかもしれないのですがおれにはわからなかった)。
なおかつちょっとしたBL風なタッチと雰囲気。男衆がみんながみんな本当にかっこよくていいやつなんだよ。古き良き(って古いんだけど実際)江戸っ子の粋で熱い感じがしびれる。
とくに国芳と佐吉の友情がね。直情径行でダイレクトに情に熱くて涙もろくて子供みたいなところのある国芳と冷静沈着でクールだけど国芳の絵のチカラと人柄にココロの底から惚れ込んでいる佐吉ってBLだとベタな組み合わせじゃない? それがとてもええんよ。しかも、そんなクールな佐吉さん、龍の入れ墨が体中に9匹いるんだよなんかセクシーじゃない?

ともかく薄い本を作りたくなるよ!(どの方面にプッシュしてるんだよ)


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2017年04月20日

めしばな刑事タチバナ 25 坂戸佐兵衛,旅井とり (徳間書店 トクマコミックス)


実は通販で買い漏らしてて、書店でみつけたとき買おうかどうしようか迷ったんだけど、買ってよかったわ。
25巻は1巻通して、ホットケーキとお好み焼きという粉ものキング2大巨頭相まみえるカタチ。

25巻ではホットケーキ編ではほぼ主役。そして全編出ずっぱりの本作のマドンナ「村中ちゃん祭り」巻だったのです。
入浴シーンとかは既刊にあるからそれをみてくれって感じだけど、今回は様々な服を着た喜怒哀楽豊かな村中ちゃんを堪能できるのが最大の見所だったりします。
高校時代の村中ちゃんからはじまって、ジャージ姿、旅館での浴衣姿、メガネにスーツの教授姿などなど。
つくづくカワイイねえ。そいで、もうひとつポイントは、案外と巻によりおっぱいの描かれ方がちがうんだけど今回の村中ちゃんは全編通して大きめに描かれていてそれもまたポイント。
もともと、村中ちゃんがいいなと思うのは心筋梗塞で3ヶ月入院していたときの看護師にそっくりな子がいて(小柄だけど)、良くしてもらってたからなんだよね。その子がまたかなりのパイオツカイデーでなあ。

話の方もコミックスを意識した凝った作りになっていて、ホットケーキの小ネタ(生地を生でなめる)から入ったかと思うと歴史、美味しい店ときて、途中お好み焼きにシフトしつつも最後には家で作る美味しいホットケーキのコツってオチに戻るという。しかも、間にはさむインターミッション的なところに、「うすやき」ってお菓子と、焼き餃子という、「焼き」でまとめる小技も効いている。
まさに円熟の境地。25巻に即すると「よく焼き」で。まっことすばらしいできでした。やっぱりこのマンガはスゴイ。


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2017年04月19日

レイリ 第3巻 室井大資 岩明均 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックスエクストラ)



1巻2巻同時発売からの3巻。
影武者がやられて、チャンチャンバラバラのあとの軍法会議が、チャンチャンバラバラと同様の迫力のある息を飲む「戦い」だったのがすばらしいね。
歴史がわからないから武田がどうなったのか織田信長がこの先なにをしたのか(ずっと後の子孫は浅田真央さんの引退に生放送で号泣してたことは知っている)がわからないから、シンプルに楽しむことができてラッキー。世界史専攻してて良かったー。(って世界史もアホーだけど)


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2017年04月18日

あつまれ!ふしぎ研究部 1 安部真弘 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


「侵略!イカ娘」の方の新作ですね。
正直なところ「イカ娘」はリタイヤしたのでお試しということで買いました。
オカルトと催眠術と手品の好きな子3人が男生徒を巻き込んで「ふしぎ研究部」という寸法です。
エッチなところはけっこうなところまで踏み込んでますね。裸回とかありますしね。胸をさわったりパンツをみたり。

ああこんなだったと、3〜4巻つきあってたイカ娘のノリを思い出しました。

あとがきに人柄を感じましたよ。

もう1巻つきあってみようかなー。


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2017年04月17日

六道の悪女たち 3 中村勇志 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


すげえなあ。3巻もまた一気に駆け抜けた。

新人は3巻でつまづくことが多いなあという持論はまったく通じなかった。

悪女にのみモテまくる呪いを使った六道少年の苦難の日々を描いてるヤンキーアクションハーレムラブコメマンガ。
3巻はバイクを全面的にフィーチャーしてバリバリ走らせている。バイクの絵って難易度マックスの描画だそうですが、なんなくこなしてる。ばかりか、熾烈なバイク上の戦いを出し惜しみ無く描きまくり。

あとがきによると作者はバリバリにバイク好きだそうでなるほど上手いわけだ。それでいながらバイクにうとい読者(おれとか)にもわかるようなギャグや描写もまったく手を抜いてない。
こういう好きなものを描くときは往々にして「リアル」に描きたがる。とくにバイクやらクルマやらミリタリー関連のマニアはそうなりがちだけど、そんなことはないんだよね。マンガとしてのおもしろさを優先させている。おれはそれに感動する。

それぞれのキャラも適材適所でいいシーンがあるしなあ。ただ3巻はゲストヒロインも主人公も食ういきおいでレギュラーキャラ飯沼が大活躍。同じクラスのヤンキーで最初に六道に惚れてる向日葵(スケバン)にぶっ飛ばされて以降、いっしょに行動をともにするようになった生え抜きのヤンキー。
バイクだけ趣味が悪いってネタで最初から最後までストーリーもギャグも美味しいところを持っていく。最高だった。

いいマンガ。


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2017年04月16日

バイバイ人類 3 萩原 あさ美 (集英社 ジャンプコミックス)


非常にマイペースで展開している3巻。
インベーダーものだね。ゾンビとちがい、いろいろなクラスがあり上層部はかなり頭がいい「なにか」が人間を乗っ取って街を形成しつつある。そこにいろいろエキスパートのJK3人が乗り込んでいくという。
爆弾や銃を駆使するJKと、超人的なチカラとゾンビ的な気持ち悪さで襲ってくるモト人間との戦い。おお、エンターテインメント。

話も展開や描写は派手なのに淡々と進行していくし、各キャラもいい感じで動いていて、ふと冷静になると「ありえねー」って超展開をサクサクと飲み込ませていく。
まだ冷静100%ではないかな。


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2017年04月15日

僕のヒーローアカデミア 13 堀越 耕平 (集英社 ジャンプコミックス)


ちょっと苦しい13巻。今後のための布石を置きまくりで、「伏線を張る工事中」ってのがもろわかりでちょっとしんどかった。

「次」からおもしろくするためにどれもこれも必要なんだろうけど、けっこう風呂敷が大きくなっていっているので、これはきちんとたたまれる風呂敷で、おれはこの広大な風呂敷をたたむのをちゃんと楽しんで読んでいくことができるのかという不安も湧いてくる。長編にはありがちだけどな。

1番強く感じたのは轟くんがいいやつだなということかな。


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2017年04月14日

セブングレイズ 01 吉田聡 (秋田書店 ヤングチャンピオンコミックス)


久しぶりに氏の作品を手に取りました。
デビュー作もそうで、暴走族マンガがメインのようでいてなにげにこういうファンタジー的な設定をお好きでいらっしゃるんだよな。周期的にそういうのをお描きになっておられる印象。とはいえ、ここ10年くらいはお見限りでしたのでそう断定もできないんですが。

宇宙人が調査で来る。たまたま発見した男をサンプルとしてコピーする。さて調査に行こうと記憶の同化している途中でアクシデントがあり、なにもわからない状態で野に放たれる。「らーめん」と「せっくす」という2つの単語だけを残して。

今のところ話が進まないんだよな。じわじわと展開してるけど芯を食ってないし、おれもイマイチ入り込めない。マンガ自体は超ベテランらしく読みにくいとかそういうことはまったくないんだけど、どうしたいんだかさっぱりわからない。
何箇所か声を出して笑わせるあたりすげえなと思うが。

2巻までは読んでみるけど、なんかなあと。


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