2017年10月31日

BOX~箱の中に何かいる~(3)<完> 諸星 大二郎(講談社モーニング KC)


完結。本作は週刊少年ジャンプで描かれていたころのように「少年向け」ってオモムキではありますね。昔の言葉になりますけどジュヴナイル。
諸星流の閉じ込められた空間からの脱出劇。もはや流行りじゃないところがまたなんか「らしい」。
毎回毎回たのしいパズルを盛り込んで、謎が謎を呼びつつも王道展開でアクションありドタバタありラブコメありでクライマックスらしいクライマックスとキレイな着地点。実写でも2時間くらいでうまくまとめられるような「手頃」感。
まあ、円熟の境地に達した味わいを堪能させていただきました。


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2017年10月30日

上野さんは不器用 3 tugeneko(白泉社ヤングアニマルコミックス)


3巻。
天才少女上野さんが作った超発明品を同じ科学部の後輩くんを自分のトリコにするためだけに使おうとして失敗してえらい目に遭うという、ラブコメなんだかエロコメなんだか。
主人公ドラえもんとのび太を兼任してるよね。

空気中にイスを作り出すという発明で彼の頭の上に座りおもむろにそのまま落ちて彼に自分のヒップアタックを御見舞してやろう作戦は地べたに尻を強打しまくった挙句に最後に「怪我しますよ」とお姫様抱っこされるという話からはじまってるのに最後は手を「恋人繋ぎ」するのにテレるってあたりの上野さんはやっぱり最高すぎますね。

ということでラブコメの伝統の男が鈍いってのも昨今じゃ珍しくなってきたような気もしますが本作、蓄積により、すべてが上野さんの策略と気がついたとき田中(田中って名前なの)はどうなるのか。いっきに上野さんにお熱になるのか、「キモ」ってなるのか。どっちでもいいけど、マンガ内ではそこまで描かないだろうなきっと。

キャラがまた3人増えてきた。キャラはでもあくまでゲストであり賑やかしだわな。細かく活かしてはいますけど。巻ごとにキャラが増えているので4巻は4人いるんだな。


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2017年10月29日

少女マンガはお嫌いですか?(1) 森田 羊(講談社 BE LOVE KC)


少女マンガ誌の編集。現役JKの天才漫画家の担当になる。しかし、天才で看板なので無理難題を押し付ける。で、「大人の恋愛漫画を描きたいから」って理由でえーと、綾野剛氏に似てなくもない薬剤師とエッチしてこいといわれる。それではじまるロマンス。

社会現象にまでなった「逃げるは恥だが役に立つ」(Google日本語入力で「にげるは」で変更候補が出る)なんかもそんな感じだったし、昨日取り上げた「一度セックスするまで死ねない」もそう。あと、男向けもそうだけど、最初の設定ありきで、なおかつ、少女マン家系はもっとあからさまに実写ドラマで応用できそうな設定ではあるよなあと思った。
本作が実写ドラマ化してる感じは手に取るようにわかるもの。それこそさっき綾野剛氏って書いたけど、星野源氏と新垣結衣氏の「逃げ恥」カップルでも成立しそうな感じやで(ちょっとちがうか)。

まあそれでいい感じでどんどん進行していくわけだ。面白おかしい感じとちょっとエッチな感じのさじ加減は本当ドラマ向けやなあ。
JKの小悪魔向けさと旬の主演女優が誰でも演れそうなちょうどいい感じの主人公、あと、ちょいとシニカルな天パーイケメンと、まあいい感じのドタバタで展開していきます。

後半の主人公とイケメンが擬似恋愛として共闘する感じと、JKのいじわるっぷりと、1巻ラスト3pの予想の付かない展開は良かったです。2巻たのしみ。


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2017年10月28日

一度セックスするまで死ねない! 1 深海 魚(小学館フラワーコミックスアルファ)


死にかけて28歳彼氏いない歴年齢の自分の心残りは「セックスしたい」に気がついて、手当たり次第になった挙句にイケメン上司に「おれをその気にしたらしてあげる」と持ちかけられてはじまるロマンスね。
非モテのリケジョだからってネットなんかのハウトゥものを真に受けて「視覚刺激」とばかりに脚を出してみたり、胸につめものいれてみたり、「ヒント」ってキスしてもらったら答えはキスねとばかりグロスで唇をぬらぬらにしてみたり哺乳瓶を渡して口唇期の幼児プレイがしたいのねとか明後日の方向に暴走するのをアハハとみる構造。

逆もまた真なりだけど、主人公の暴走を受け止めつつ愛を育むイケメンがやっぱりイケメン過ぎるようなきがするんだよね。まあ、そういうものか。

次も楽しみです。ってか、もうほぼほぼセックスしかけてるんだけどな。


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2017年10月27日

ロマンス暴風域 鳥飼 茜 扶桑社

ロマンス暴風域
Posted with Amakuri at 2017.10.27
鳥飼 茜
扶桑社

ドエグいマンガだなあ。なんとなくそうじゃないかなと思っていたのだけど。予想以上に行き止まり感ある。
高校の美術講師の男。風俗であった女性に一目惚れ。美術をやや目指していた彼女もころっといかれる。でも、彼女は人妻。なのに風俗も彼との逢瀬も辞めない。そしてどっちもハマっていくという。
なにがどう転んでもバッドエンドに向かってアクセルベタ踏みの話。

ただ、しびれるくらいいいシーンがあった。なぜか主人公の実家にふたりいくんだよね。で、恋人として紹介する。そのあとロクな思い出のなかった高校に忍び込んで始める。「これまでの嫌なこと全部仕返ししよう」って。なんかそこでちょっと、こういうのしたかったなあ。って。
そこでダンナから電話がかかってきたりね。離婚はしない。風俗は辞めない。そしてこの関係は続けるだって。そいであの苦いオチか。

Amazonのレビューにあったな。女性に感情移入されない女性を描いているって。でも、あちこちにゴロゴロいそうなリアリティはある。それは男もそうだな。つまりどうしようもない誰からも祝福されないタイプのふたりを描いているんだなと。
するってえとタイトルが秀逸ね。2ch用語でいうところの「ラリる」。そうなってるふたりを描いているわなあ。まわりを引っ張り回すって意味での暴風域。ふたりのあいだにも暴風域。まあ、迷惑な話だよなあと、上記の高校に忍び込むくだり以外は淡々と冷静にみておりました。

なんか苦いわ。で、つづきはどうなるのこれ。いちおう話のカタはついているんだけどな。


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2017年10月26日

隠れオタクの恋愛戦略(1) 大場 玲耶(講談社 KCデラックス 月刊少年マガジン)


隠れオタク同士の男女。男性はなんとかさりげなくオタクだって彼女にアピールしたい。女性はオタクがバレると絶対にひかれると思うから必死で隠す。そういうカップルのアンジャッシュ的なすれちがいラブコメ。
本作、最大の特徴はオタク方面がすべて実在するもの。「まどか☆マギカ」だの「FF零式」だの。「ハイスコアガール」みたいな迂闊なことはなくてちゃんと各方面に許可を取ってる模様。
ただまあ実在しててもなんちゃってでもこういうネタって難しいなということが確認できるにとどまる。
本格的に知っている人にはたのしいんだろうけど、おれはFFとかニコ生とかそういう文化はさっぱりわからないので、それが「おもしろい」のかどうか理解できない。これは架空のオタク作品をそれっぽい作品のあるあるとして公約数でざっくり描いて展開するのにくらべてのアドバンテージがあまりない。ここはせっかくなんだし死ぬ気でがんばってほしいところだけど、これがくわしくなったりその守備範囲を広げたり掘るほど「そんなアホみたいに守備範囲が広くて博覧強記のオタクってイマドキいねえだろ」って気もしてくるから難しいわな。実在の作品を使ってるのにリアリティがなくなるって無意味だしな。

話自身はオタクあるあるのいいところをついていると思うんだよな。コミックのショップ特典ペーパーをさりげなく落として自分がオタクであり、彼女と共有できるんじゃないかってさりげなくみせようとしたら同じクラスのニワカオタクやろうにみつかって捨てる羽目になるとか。

絵は的確だと思うけど、女性が描く少年誌のラブコメ特有の妙な清潔感があるなと。なんだろうねこの感じ。致命的な弱点ではないんだけど、どっちもすごく「きれい」に描かれている。
いろいろなところに可能性を感じるので2巻まで期待してみます。


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2017年10月25日

レイリ 第4巻 室井大資 岩明均(秋田書店 少年チャンピオン・コミックスエクストラ)


やっぱりおもしろい。
戦国時代。実名の歴史上の人物がバンバン出ている中レイリというめっぽう剣の腕が立つ少女が活躍する。
なんと4巻サラリとネタバレするけど徳川家康と話してますよ。
岩明均氏のマンガの最大のポイントっていうとわりと意見が別れるところがあると思うんだけど、「岩明マンガ全部」ってつけると実はグググとフォーカスが絞られてくる。
それは、表情だけ置いてあるコマがあること。

4巻。武田家に捨てられた高天神の立てこもり。レイリの命の恩人が指揮を取っている。レイリはすべての命に背いてそこに向かう。もともと死ぬことに恐れがないし、いままでやっていた「それ」も恩人のためにやっていたことだから。
だから向かう。そこに、唯一くらいレイリより剣が立ち、なおかつ恩人から離れてたときレイリの面倒をみていた男が立ちはだかる。
「主命に背けば死罪」
「じゃあ切れば」
と、レイリは男の横を通り過ぎていく。男はそのまま行かせる。
以降17コマ一切の台詞がない。そしてレイリの表情、男の表情ですべてを語る。
こういうシーンに感動を持ってくる。表情だけのコマで感動を喚起する。まあ、凡百のマンガ家がおいそれとできる技じゃないわな。

ところが作画の室井大資氏は100%をこえて応えてる。このガチンコがあとからわーっと効いてくる。

台詞もモノローグもない状態、表情だけでなにを考えてるどうしたいってのが見て取れないとわからないんだよ。それをあらゆるキャラでガッチリやっている。くわえて、悪人を描かせると室井氏はたぶん岩明氏を越えている。悪い顔の「引き出し」が多いんだよね。
本作、徳川家康、織田信長、どちらも悪役なんだよね。食えない家康、ラスボスとしての風格十分の織田信長。どちらもとってもいい「キャラ」だ。

恩人とのやりとりは最高だったな。号泣。


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2017年10月24日

かぐや様は告らせたい 7 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 赤坂 アカ(集英社 ヤングジャンプコミックス)


1回軽くさーっと読んだら、新キャラでてくるわ、かぐや様、わりと行動がワンパターンになったわで、ムー?って思ったけど読み直すとやっぱりいいね。クオリティ高いままでしたよ。
ただ、7巻の主役は新キャラですね。解散した生徒会をもう1回選挙するということでそれがメインでしたがその対抗馬に1年生女子。それが新キャラですよ。7巻表紙でもありますね。
この子と主人公の討論が7巻のメインでな。しかし、シリアスパートがすばらしくうまい。5巻6巻ではなかったギャグ混じりでありながらもきちんと読ませるし泣かせる。

そして「古見さんはコミュ症」でも書いたけど、ラブコメにおける主人公はスゴイやつ説。本作の白銀御行は超人レベル。7巻では上記の新キャラ相手にすごいところを見せつけてました。その分、ヒーロー・ヒロインのラブラブはあまりなかったような気がしましたけど。

あと、編集がまたいい仕事した。今回生徒会が舞台がなかったのでヒロインはお手伝いさん兼同級生兼親友の早坂さんとからむことがおおかったのですが彼女相手に怒る時のフォントがまたいい。一部藤原さんとかも使ってますし、前も使っていたんでしょうけど、後半の「だれが妻よもう!!」では最高に活きていた。

アニメ化の報告しろよそろそろ。絶対に動いてるだろ。



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2017年10月23日

古見さんは、コミュ症です。 6 オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


オー!6巻にしてかなりベテランの風格が出はじめてきたな。安定安心の1冊になっている。

古見さんという超人なのにコミュ症。だけど超人故にまわりはヘンにお察しするからコミュ症のままのコと愉快な仲間たちの話。

古見さんがヒロインとして堂々と立ちつつまわりの女性キャラ(まあ男性キャラも)もきちんと活かすという。とくに帯にもあった、各キャラが恋人だったらと非モテ3人衆が繰り広げる各キャラの妄想話は素晴らしかった。そうかおのおののキャラはけっこういいポテンシャルを秘めているのか。

と、ここで、同時期に読んだ「かぐや様は告らせたい」の7巻でも思ったので同じことをそっちでも書くけどさ、ラブコメの主人公が主人公たる所以だよね。
6巻で主人公がひと皮むけそうになっている。
「ゆらぎ荘の幽奈さん」がエロくてダメだって問題になったときにKindle限定無料の1巻を読んだところ、主人公がすばらしくナイスガイで、なるほど、エロコメやラブコメは主人公が「彼がモテるのはしょうがない」と男性読者に思わせなければならないというハードルを乗り越えているのですよ。

本作の主人公只野くんはその点全てに対して「平均点」という男なんですよね。勉強も体育も容姿も身体測定の数値も平均点。ところが、主人公の古見さんの考えていることや、ほかのコミュ症の考えていることがぱっと分かる。「お察し」力が尋常じゃない。
だから、6巻で初登場のヤンキーっぽい風体だけど古見さんばりのコミュ症の男をいともかんたんに手玉に取るわけです。本人はそういうつもりはないんでしょうが。

古見さんほか女子キャラもすげえよかったのですが、とりわけ主人公の活躍が目立つし、ああこいつはこのままなんやかやありつつも古見さんと結婚してしまうし、それはまあしょうがないよなあって思わせるものが見えてきたな。
よし、結婚はおれは許す。

あとそろそろまた古見さんに喋らせようよ。1巻1話以来あまり饒舌に話ししてないじゃん。



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2017年10月22日

美しい犬 下 オオイシヒロト, ハジメ(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス エクストラ)


おー、下巻がすごくキレイにまとまって「なんだこりゃ」に全部道筋がついて回収されて終わり、最後にキレイで上質な「なんじゃこりゃ」が残るといううまい着地点。やっぱ施川ユウキ氏は上手いわ。
ネタバレになるかな。これはつまりひばり書房などのカルトホラーマンガを今施川ユウキ風に再現してみたって感じなのかなと思った。
おれは基本ホラーマンガはこわいのキライだから読まない派だから、カルトホラーといってもリアルタイムでは知らないで、唐沢俊一氏などのアンソロジーを読んだぐらいだけど、あらゆるところがフワフワしてるのに変なところを律儀にスジを通したりしてるとかつうじるものがあるような気がする。

タイトルのように美しい犬に翻弄される少年の話。

ただ、まあ、最終的に残る感想は「なんじゃこりゃ」だな。施川ユウキ氏もあとがきでそう思われるのが本望なんて書いてらしたし。


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2017年10月16日

すうの空気攻略 4 福井 セイ(小学館 サンデーうぇぶりSSC)


え?次で終わるの? 4巻にして最高になったのに。
田舎からきたすうちゃんが母親が残した「空気を読んでうまくやるマニュアル」を読みながら失敗や笑いを繰り返しつつ、3巻の終わりに「最強の布陣」たる5人のメンバーができる。いやこれがとってもよかったのよ。5人がうまく噛み合ってるのをみてすうちゃんが泣くシーンあるの。これがギャグのつもりなんだろうけど本当に感動的なんだよね。
5人の描き分けがまたすばらしい。それぞれのキャラの立て方。性格の差異はそれがキモなんだからアタリマエだけど、見た目の描き分けの配慮がすばらしい。それぞれの記号をきっちり活かして、なおかつ女性っぽく私服なんかは気を使ったそれも性格ごとにコーデしてるし、それが極端ってギャグはなくてみんなアタリマエに着こなしてる感。
5人の活躍でもっとみたかったなあ。もう空気攻略とか関係ないじゃん(とはずっといってる派)。とはいえあと1巻あるから楽しみにしてます。


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2017年10月15日

Spotted Flower 3 木尾士目 白泉社

Spotted Flower 3
Posted with Amakuri at 2017.10.14
木尾士目
白泉社

アマゾンレビューでかなり叩かれてますね。
「げんしけん」のメンバーがたどらなかったルートをたどるマンガ。
斑目っぽい人が最初にホレた人と無事に結ばれたルート。
1巻では子供が生まれる前にセックスレスになったのでなんとかセックスしようと四苦八苦するほのぼのな話。
2巻では「二代目」のキャラもからんできて、なおかつ子供が生まれる。
3巻ではそのキャラたちがからみはじめて、斑目が浮気するのよね。
奥さんが子供を産んでヘロヘロのタイミングで、元カレといるのがたまらなくて浮気だって。ダメだなー。
と、まあ、こういうダメな人を描くのがもともと作者の芸風ではあるからな。
うーむ。たしかに「4巻はもう買いません」って意味もわかるんだよ。そういった意味か「げんしけん」と「二代目」ってこういう鬱展開をなくすようけっこう繊細にココロを砕いておられたんだなあと。

あと、メガネのコのすべて飲み込んだ上で愛している感じがすごい。ここで彼女と斑目に明確な差がついたよね。それは性差ってのもあるかもしれないけど、彼女の「愛」が報われてるのはおれは美しいとは思う。

それがあるからおれは4巻買うけどね。


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2017年10月14日

バイオレンスアクション 3 浅井 蓮次, 沢田 新(小学館 ビッグコミックススペシャル)


マンガになったなという感想を持ちました。
1巻のときにビートたけし氏だったらどんな映画を撮るのかみてみたいと思いました。
2巻はただただおもしろさのカタマリだったなと思いました。
そして3巻ではマンガになったなと思いました。良し悪しでいうなら両方の部分があります。それを書いたら早いかな。

専門学校に通う20歳の殺し屋ガール。ここしばらく非常にこのたとえを書いている気がするけど、「Dr.スランプ」におけるアラレちゃんバリの無敵さ。まだ苦戦を強いられているという状況はないね。
3巻では監禁するためだけに存在するというヤクザが管理してる不気味なビル。そこに監禁されている囚人を救いにきた3人組の殺し屋を迎え撃つという展開。全体の8割くらいかな。

この戦いがマンガだった。すなわち実写化してもこのおもしろさは絶対に出せない域に達したなと思ったんだ。
そしてそれを無理やり実写化するといわゆる「Vシネマ」になってしまうなと思った。
それはいいことなのか悪いことなのかわからない。ただ、ずっと実写ドラマ化やアニメ化を視野に入れつつやってたら3巻のおもしろさには到達しなかったろうなあ
みちたかってクレイジーなキャラと、主人公の相棒となるスナイパー。あと上記の3人組。これらの濃いキャラクターが入り乱れてドタバタするというのは非常に「マンガ的」。そしてこれを実写化するとしょうもない感じになるのは目に見えてるじゃない。もはやだれもこれらを演じられる人はいないだろう。そういったマンガ的に突き抜けてしまったんだよね。良し悪しだよほんと。

マンガは素晴らしいよ。マンガが最強だよやっぱり。



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2017年10月13日

私だってするんです 1 小谷 真倫 (新潮社 BUNCH COMICS)


好きなオトコに女性のオナニーについて調べてくれと頼まれていろいろと調査する話。
女性はセックスの話はするけどおたがいのオナニーの話は絶対にしないそうです。まあ、男性もそうしないけど女性はもっとしないみたい。
で、なんとか聞き出せる人を探し出してはそれを実践してみてレポートとしてイケメンくんに提出するという話。

鉄棒とかのぼり棒とか机の角とか自転車のサドルからはじまって、電マ、またエロシチュエーションとして腐女子的なこと、自撮りとかにも追求している。

その視点は新鮮でいいです。
ベタなのもあるし、たとえばただ布団にしがみついて股間をあてるってのはそれぞれが名前があるけど共有化されてないこととか(シャッポとかいってたかな)あって非常に「そうだったのか」という発見が。

話としてはどうでもいいんだけど、オトコの意図やストーリーの進行のほうが要領を得ない感じでふわふわしてる。

作画も全体的にそうで、モノの大きさとの縮尺とか、有名人の似顔絵(出川氏、伊集院氏、みうらじゅん氏っぽいのが登場しているがみんな普通にひどいクオリティ)とかなあ。

まあ、女の子はカワイイしエロシーンはエロいし、おまけもその手のネタだし、作者がやっていたお水世界のネタもおもしろい。2巻まで待ってみようかしらねえ。「おおそうだったのか」が1コ2コあるだけでもめっけもんだし。



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BEASTARS 5 板垣巴留(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


ビビるほど急展開。
動物が人間みたいに暮らしてる世界。肉食獣と草食獣が表向きは仲良く暮らしている世界。
ハイイロオオカミなれど心穏やかな主人公は園芸部でヤリマンの草食のウサギにホレますが、ウサギは学園でトップを狙う主人公が裏方をつとめる演劇部の部長であるアカシカと愛人関係にあるのです。
と、4巻終わり、ウサギはライオンだけのヤクザ組織に拉致されます。組長に食べられるためです。それを奪還すべきハイイロオオカミは単身ヤクザ組織に乗り込むという5巻です。
え?と思った。このまま突っ走るのか?って。突っ走ったよ。いくつか後戻りできない展開が起こってるよ。大丈夫なんかこれ?ってくらい急展開。急展開に興奮するより心配するくらいの急展開。

1巻冒頭の学校内で草食が肉食に食い殺されるなんてネタはもう完全に雲散霧消しちゃったね。だって、今更その犯人がわかったところで5巻のモロモロのインパクトにはかなわない気がするんだもん。だれが犯人でも「ああそう」って感じになる。

そこがなんか残念だけど、6巻はどうなるってのはかなり強いね。


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2017年10月11日

六道の悪女たち 6 中村勇志(秋田書店少年チャンピオン・コミックス)


5巻が終わったときすごく心配してたんだ。
最大の敵のメンバーがこともあろうに同じクラスにまとめて転校してくる。そいで友好的に過ごしていたけど、それは六道の最大の武力を持つ乱奈さんの弱点を見つけるため。その弱点がみつかったので「仲良しごっこは終わり」だと6巻では血みどろの戦いが始まると。
と、6巻はまだそのための駆け引きでした。そもそも六道は普通の平和を愛するオタク少年だからドンパチの殴り合いは性に合わないし、むしろ命がけで止めようとする性質があるから全面戦争にはどうしたってならない。
そう、だから、6巻は敵に騙された乱奈さん以外のメンバーで知力体力を尽くして対決を避けるって「総力戦」なんだよ。これは予想できなかった。そしてそれが素晴らしい。各キャラが要所要所にガチンと噛み合って「いい仕事」をする。感動した。また飯沼が涙が出るほど男前でな。こいつが1番かっこいいわ。

それはそうと思ったけど作者の弱点。お膳立てが上手ではないな。5巻にポッとでてきた竜宮ってレディースが話の中核にいるってのはなあ。降ってわいたような配置だったんだよな。そりゃまあしょうがないってのもあるんだし、6巻で表紙になってる竜宮のボスはほれぼれするくらいかっこいいけどさ。そこが残念というか、もうちょっとうまくやれたんじゃないかと思ったり。

あとややネタバレになるけど、鬼島連合に取り込まれた乱奈さんに、六道が「そこにいるやつらちょっと殺しといて」っていえば一瞬で終わる話ではあるよね。乱奈さんはDr.スランプにおけるアラレちゃんばりに無敵なんだし。
でも「それ」をやらないところに感動があるんだよね。いや、分かっちゃいるんだけどさ。そういうの「いかんともしない」って状況を作り上げてそこに追い込まないとって気もする。六道はなんで歩道橋で無傷だったのか?とか、雷乃さんは学校じゃなくてもっと遠くで監禁しておけばよかたんじゃないかとか。
まあ、重箱の隅ってのは承知。不粋ってのも承知。作者よりにすごく考えればいくらでも解釈はでるのも承知。でも、それはすっきりと読者にわからせるってのも大事やろ。

しかし、わりとクライマックスだぞ。7巻で終わるのか。そういや六道で6巻だったな今回。


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2017年10月10日

働かないふたり 12 吉田 覚(新潮社 BUNCH COMICS)


作者のあとがきがおもしろかった「いつ終わんだこのマンガ」だって。いや、自虐ではないと思うけど芯食ってる。マジいつ終わるんだろう。
兄妹のだらだらニートライフ。どんどんキャラも増えていってよくわからない広がりを見せています。
12巻では11巻で風邪で調子の悪いときにイキオイで出してしまったオーストラリアのおっぱい大きい子ちゃんをもうひとり出すという暴挙に出ました。ほぼその出落ち感にもかかわらずインパクトは絶大。「Dr.スランプ」でガッちゃんが2人になったくらいのインパクト。

そしてそのふたりの役立ちどころは、ニート兄と戸川さんとの関係の行方ですね。今回これが特筆すべき変化のひとつでした。兄がおっぱいボーン子さんといるときに戸川さんと会うと戸川さんが意味もなくその場を立ち去って「なんで怒ってるのかしら?」と自問自答するという流れ。
その兄と戸川さんの今巻の最後のエピソードがいい。この関係から目が離せない。
そのあとの丸山のエピソードも定番で鉄板だけどよかった。丸山には幸せになってほしい。つーか、登場人物は全員幸せになってほしい。無理だろうけど。まあそれぞれそれなりにね。

毎巻おまけにシールがついてましたが今巻はポスターでした。シールのほうがコストがかかるんだろうかねえと思ったり。



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2017年10月09日

ぼくたちは勉強ができない 3 筒井 大志(集英社 ジャンプコミックス)


理系の天才が文系の大学を、文系の天才が理系の大学、そいでスポーツ特待生が英語の大学をそれぞれ目指すといいだしたので、すべてに秀才の男が彼女ら(3人とも美少女)の家庭教師をするというラブコメ。

展開が早く、3人ともいい感じでいい子でそれぞれにアプローチしていくも、お互い親友同士なので足を引っ張ったりの泥沼にならず、健全にちょっとはみ出すお色気ってラインで上手く進んでいる。

作者の最大の特長はまとめるのが上手いことだね。1話のページ数に内容を圧縮して美味しいところをうまく配置する。とってもきれいな盛り付けをするタイプ。プレバトで土井先生にホメられるタイプ。

その成果がいかんなく発揮されていたベストは主人公男がスマホを買う回。風呂に持ち込んで勉強したら捗るってきいたのでそれを試していたら、機械音痴の彼が次々と彼女らに連絡を取ってしまう。彼女らも風呂に入ってるという。
ドタバタとギャグと3人の入浴シーンがキレイにまとまっている。すばらしい。同じ内容を同じページ数でまとめるのは他作家にはなかなか難しいと思うぞ。
同様にパジャマパーティーの回も素晴らしいね。
作者はマンガ家にはかなりめずらしい多人数を上手く動かすという才能をもっている。

全体的なストーリーもそれぞれをチクチクと適度にコマをすすめている。とくに、文系の天才の子は他2人の思いをしってるからややひいてるけど、少しづつ自分の気持ちに気がつきはじめているというあたりの進行が上手い。文系の天才だけあって駆け引きを知ってるんだな。他の二人はそういうのもちょっとバカで直情径行だから。

匠の技ですね。安定安心の3巻でした。


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2017年10月08日

メメント飛日常 カラシ ユニコ(小学館ビッグコミックス)

メメント飛日常 (ビッグコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.10.4
カラシ ユニコ
小学館

「100年後にも残る才能」なんて帯にありましたよ。大きく出ましたね。2117年にも本作が売ってるのでしょうか。
SFのさじ加減が絶妙な作品集です。
最近読んだ「好奇心は女子高生を殺す」「大きい犬」「ストレンジ・ファニー・ラブ」などの流れとはまたちがう、かなり現実のそれにウエイトを置いているためにSF的な要素のギャップがまたスゴイ。
「ザ・人間チャレンジ」ではネコが人間になれるかどうか会社で働くことで試される。会社でPCで入力作業を延々やる。
「BAR俺のドッグフード」は飼い犬が家出する。そしてBARを経営していたという話。

どこが現実にウエイトだよ?っておもわれるかもしれないけど、ネコの話はともかく、犬の話はかなり人間関係を深く細かく描いているんだよ。

「孤塔にて」は動物が出てこない。ものすごい高いビルの屋上。トイレしか無く、降り口が見当たらない場所に殺し屋のオトコが降ろされる話。すごい世界観。

だいたいがハッピーエンドってのがまたスゴイね。だいたい執筆された順に並んでいると、どんどん絵がさっぱりしていくんだよ。その絵にも救われているけどかなりどうかしてる話に重いリアリティが内包されている。

そして表題作がクライマックスに用意されていた。
1度だけみたそこにあるわけのない幻のバス。それがくるかもしれないということで毎日もう廃線になってるバス停で待つ少女の話。これは作品集のタイトルになるだけの作品だし、これは100年後にマンガのアンソロジーに収録されていてもいいと思うわ。おれが選者だったらまあもしかしたら。


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2017年10月07日

萌恵ちゃんは気にしない 1 喬文 (KADOKAWA MFC)


気にしない萌恵ちゃんの活躍を描いたギャグです。
萌恵って名前はあざといのを狙ったのかと思ったら「堂田萌恵」→「どうでんもええ」→「どうでもええ」ってシャレになっていたのでした。他の方も準拠。
モノゴトに動じないポーカーフェイスでマイペースな萌恵ちゃんを真ん中におきさえすればなにが起こってもええやろってことで、宇宙人は彼女をさらおうとして、それを守るために魔法少女の同級生は彼女を守り、血を吸いたくなる発作に襲われた吸血鬼の血を吸うJKは彼女を襲うなどのハチャメチャな展開。ハチャメチャって久しぶりに書いたな。
「ガキの使いやあらへんで!」に完全にチカラを抜いた松本氏を他のメンバーがいろいろと工夫して世界記録を出させようって企画がありました。それをふと思い出しました。萌恵ちゃんはあらゆることがなすがままで、まわりが進行させていく感じです。

細かくて精緻な描き込み、萌恵ちゃん以外はバリバリに動くアクション巨編。ものすごいアホらしいことをすごい技術で描いてるからこそ発生する笑いがありますね。
後半ほどナンセンスに加速していきます。萌恵ちゃんが幽体離脱する話とか、

なお、宇宙人のお姫様のムチムチな肉付きが超好みです。その肉を隠すために外界にいるときはゴスロリってのもまたいい。昨日そういう人のドキュメンタリーをみてたのでタイムリー。



posted by すけきょう at 19:11| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする