2017年07月01日

ハイポジ(1)きら たかし (双葉社アクションコミックス)


きらたかし氏も古巣の講談社をでたのか。
新作は「リプレイ」ものでした。45歳のおっさんが妻に三行半を突きつけられやけになってデリヘルをたのんでハッスルしてたらホテルが火事になって意識を失って次に目覚めたら高校1年生になっていた。
中身は45歳のままだけど、45歳ともなると「強くてニューゲーム」ってほどじゃなくなるのがおもしろいな。考え方や所作がいろいろとジジ臭くなって。
このリプレイモノでの白眉は、当時高嶺の花で眺めているしかできなかった彼女とお近づきになるってのはよくある展開だけど、それと平行して、その後結婚することになる妻も同じ学校にいるってことだよ。妻という気楽さから妙に馴れ馴れしくしてしまう。でも、三行半を突きつけられることも去来して、むこうも悪からずおもってるのに邪険にしたりもする。
今回メカメカしいものはタイトルのウォークマンだけだけど、絵は相変わらずばかうまで、この高嶺の花の高嶺っぷりも、のちに結婚する妻の若かりし頃も、ここいらの描き分けの巧さ絶妙さは舌を巻くわー。人もメカも上手だよなあ。

さあどうなっていくか。楽しみです。


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2017年06月30日

サルまん 2.0~サルでも描けるまんが教室 2.0~ 相原 コージ,竹熊 健太郎 (小学館 小学館クリエイティブ単行本)


かの名著「サルでも描けるまんが教室」の続編。
物語自体は食い詰めた2人が再び這い上がるって図式でした。
それがどうしてダメになったのか、語り下ろしの座談会なども含めて詳細に。あとは相原x竹熊の仕事関連を資料のようにドーンと。相原氏の奥様の若かりし日の姿なんてもありますね。すごくシンプルにいうと究極の内輪受けのファンブックにはなるわなあ。ファンなのでおもしろいけど。

結論としては「10年早いんだよ」状態だったわけです。
2.0なんてタイトルでもわかるように、今回は、メディアミックス的な展開を強く意識しておりとくに竹熊氏のそっち方面のチカラの入れようが鬼気迫る感じで、命がけの空回りをした挙句にバーストしたと。そして、今、わりと時代がそういうところに向かっている。ちょっと様相はちがいますけど大筋では外れてない。だからもったいないことをしたのかよくいう慰めの言葉「時代が追いついてなかった」みたいな。

しかし、つくづく「オメコ好きけ」の方のインパクトは時代を超越してるね。またしても大笑いしてしまいましたよ。

惜しかったのかどうか。でも、サルまん2.0をやってたら相原氏の名作ゾンビマンガ「Z〜ゼット〜」は読むことは叶わなかったかもしれないしなあ。

読む価値はある。10年前のネットやマンガのあの「空気」が妙に生々しく真空パックされなおかつ封印されている。
ただ、(税込み)1620円もするんだなあ。その価値はどうかなあ。10年前のもので、なおかつ打ち切りのものだから。いっとき太田出版あたりから出してたカルトマンガの復刻的な感じかね。


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2017年06月29日

大上さん、だだ漏れです。(1) 吉田丸 悠 (講談社アフタヌーンKC)


アマゾンレビューにあった上手いフレーズをいただきます。サトラセの物語。
エロエロ妄想でアタマがパンパンになってる女子高生。気になる男子高校生とひょんなことで知り合いになるけど、カレは「サトラセ」だったのですね。さわると本音を言わずにいられなくなる。で、「チンコみせて」といってしまうわけよ。
そういうことではじまるエロコメと思いきや……ってな。

なんぼでもドタバタラブコメに持っていくことができたのに、こっちのほうに「船」をすすませたのはなんでだろうなあと考える。

ただ、構成どうなんだろうな。3話と4話で、この2人以外の脇キャラがパンパンと登場するんだけど、彼らはまだ早いんじゃないかなとおもったり。
それ抜きでそのまま学園祭の話に突入しても問題はなかったし、どうしてもっていうなら3話でひとり、2巻でまたひとりって感じのほうが。なぜなら、1巻クライマックスにもなる学園祭のエピソードで3話4話の2人がわりにどうでもいいから。

でもまあいい感じです。新鮮。2巻期待。


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2017年06月28日

ゲーマーズ! (2) 高橋つばさ (KADOKAWA 角川コミックス・エース)


1巻買ったのはつい先日で、すぐに2巻が出て読むことになりました。
原作はラノベ。ゲーム好きな主人公が学校1の美少女に「ゲーム部」に誘われるもなんかちがうので辞退する。で、そのことを友だちが揶揄してたら主人公すごく反論して「おれを馬鹿にしてもいいけどゲーム部を馬鹿にするな」と怒る。それを美少女が目撃して惚れてしまう。
友達は事情を知るのに、主人公が頑として認めようとしないのでこいつが病的に鈍いのは女性になれてないからだと似たような境遇のアタマが乾燥わかめみたいな女性をあてがうとその乾燥わかめは友だちのほうを好きになり、友だちの彼女は主人公と友だちについて相談しているうちにカンチガイされてとこんがらがっていく状況。

そういやアニメ化もするんだね。

アニメ化の絵はラノベの絵を準拠しているけど、本作、作画が抜群です。ラノベとどっちが「かわいい」っていうと好き好きとは思いますが(というかラノベのほうの絵はオビでしかわからない)肉感的でパイオツドーンでいて清潔感があり無駄なエロさがないです。そしてなによりいいのが表情。

[ぼくたちは勉強ができない 1 筒井 大志 (集英社 ジャンプコミックス): ポトチャリコミック]

ここで書きました。いいラブコメ、萌マンガは、女の子がその状況でジャストな表情をしていること。このマンガ、その点が図抜けてます。衝撃的なほど。

上記の美少女が惚れるときの顔が本当にジャスト。1巻のクライマックスです。これは貼ろうかと思ったのだけどやっぱりご自分の目で確かめてどうぞ。
それでおれも惚れ込みましたよ。

ただ、マンガとして考えるとね〜。

ちょっと長くなるかな。

実は「おそ松さん」がきっかけなんですけど、アニメをマメに録ってマメにみるような習慣がつきました。それまではわりと全然です。今はBSで録画できるものは全部録画してみられる範囲でみております。
その中にはラノベ原作のものも多々あります。どんどんとそのマンガは王者のマンガ原作のものに追いつけ追い越せのいきおいで増えてきている印象です。
で、思うのはラノベはアニメ1クールに向いてないなあと。

「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」(ロクでなしまじゅつこうしとアカシックレコード)を今季はみてました。全12話楽しく拝見しました。でも、タイトルである「アカシックレコード」は最終回の最後の会話で出てきたってことに驚きました。
そう、つまり本題にたどり着いてない。そう思ってみていると、次のクールがあること前提なのはともかくとしてみんなとってつけたような残尿感な終わり方多いなあと。

ラノベは文字媒体で、文字媒体は会話シーンがもっともテンポがよくて読みやすい。だから会話だけの小説が多いしそれはラノベが倍率ドンで多そうな気はする。ラノベはほぼ読んでないから推測。まあ、原作ラノベのアニメやマンガを読んでの推測なんでそう外れてないでしょ。
本作「ゲーマーズ」もなんだか進まない。1巻はいい。でも、2巻以降も同じ感じで人間関係がいたずらに複雑になっていくだけで進まない。たぶん、ラノベのペースだと「いたずらに複雑」ということはないと思う。それが正解かどうかはわからないけどきちんと整理はついているとは思う。じゃないとマンガ化もアニメ化もしないと思うし。

だけどそうなったとしても、なんだおまえら同じ場所で話してばかりいやがると。

それはマンガとラノベのテンポがちがうからだと思うのよ。そして、おれがラノベやもっと飛躍していえばノベルゲー、エロゲー、が苦手なのはそこかなとも思ったりする。あとついでにいえば演劇。とにかく画面転換しないんだよね。その場の会話でいろいろ展開したりなんだりってのがオーソドックスになっている。

たとえば「ゲーマーズ」にしても、上記の美少女に惚れられる場面、ビルの裏の人気のないところで展開してますが、マンガにして25p。この間、ほぼ主人公と友だちの2人の会話だけで進行している。

たぶんに原作を忠実にコミカライズしたんだと思う。でも、原作は25pは使ってないだろうし、仮にいろいろな描写を含めて25P使っていたとしても読むのに問題はないだろう。でも、マンガだと「この場面長くない?」「セリフ多すぎない?」とは思うわけよ。

2巻にしても「運命の人すぎんだろうがよおおおおおお」って最高の展開があるんだけどさあ。そこまでは冷静になるとまどろっこしい。

かようなアンジャッシュのコント的なすれちがいが複雑すぎてうっとおしいレベルになってきたかなー。

でも、女の子描写が最高すぎる。全員カワイイ。セリフが多すぎて再読性が弱いのが弱点かな。
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2017年06月27日

凪のお暇 1 コナリミサト (秋田書店 A.L.C.DX)


ジャケ買いだけど大正解。
唯一の趣味が節約でゆるふわに無難にOLライフを過ごそうとしたナギさん(タイトルは名前なのね)でしたけどある日過呼吸になって退社。そこで失業保険をもらいつつしばらく休みをとろうとしている女ひとり節約サバイバルマンガ。
なんていうと「34歳無職さん」なんてのもふと思い出しますが、彼女は28歳だし、だいぶノリがちがいます。

と、これがさらりとダークサイドに踏み込んでくるんですよ。
前半だから1コだけネタバラシありつつ紹介させていただくと、退職を期に風呂ありだけどひと間のなにもないアパートに引っ越す。月3万円。
そいで図書館で次になにをやるか本を読んで考えようとするもなにも思いつかない。そうしているうちに上の階に住んでいるおばはんがアタマをよぎる。自販機に指を突っ込んでお釣り銭をさらったりパン屋でパンの耳をもらってるような人。う、気がついたらああなっちゃうんじゃないの私?とじわじわと焦りを覚える。と、そんなときに彼女の洗濯物が落ちたのを発見して届けてあげると、おばあちゃん、部屋の中は悠々自適のゴージャスライフ。エアコン完備でプロジェクターで大画面の映画を楽しんでいる。もらったパンの耳はチョコポッキーにして食べるためだそうで。

こんな感じで、一見、深くて重いようだけど実はいい人とか実はこうだったって感じで読んでいて心が楽になるのがわかりとってもいいです(ま、前記のおばはん、厳密にいうと小銭泥棒だけどな)。

ただ元カレ。カレの扱いはどうなんだろうな。話をかきまわす存在ではあるんだけどな。なーんかな。

目描写ほか、いろいろと個性的な絵でありつつも、ハロワにいってるときの主人公があきらかにメイクしているのがわかるとか相当洒脱。
なお、主人公そうとう巨乳じゃない?しかも、それをだれも追求しないタイプの無駄巨乳。だからあんな大きく描かなくていいんじゃないかなーって。無駄に目がいってしまっておれ(読者)が損だわ。

それはそれとして。2巻も楽しみにしてます。


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2017年06月26日

ポンコツンデレな幼馴染(2) 海月 れおな (講談社 KCデラックス 月刊少年マガジン)


いやあヒドイマンガ(ホメ言葉)。
たぶんに、今度アニメもやる「アホガール」からの派生とは思うんです。
普通にしてれば超美人でツンデレなんだけど、他がすべてダメ。このダメへのメーターの振り切り具合が破格すぎて。
漁師が履く胸まであるゴム長を履いて登校する女子高生ですよ? その理由が、雨の日に溝がつまってあふれるところに胸までつかるとプールになるからって。もう「???」の嵐でしょ。

そういう事例がずっと。表紙の意味不明な絵も理由がわかると笑えるというか苦笑いしてしまうという凄さ。

1巻からすごかったけど2巻は画力アップ、そして「きれいどころ」増量でさらにこのヒロインの気の毒さが加味される。

これだけかわいいのにどうしたいとか思わないヒロインはすげえよな。と、少女マンガのギャグだとこういうのたまに登場するな。そうなんだよな。手心が加わってない感じ。多分に作者は女性じゃないかと思うんだわ。アホさがリアルで細かくて現実的なんだよ。膝とお尻に穴があいた主人公にプレゼントされたカーディガンを着てきたり(いや直せよ)、幼いころの回想で、老人用の手すりのある小便器あるじゃん? あれにまたがって用を足そうとするところとか。

いやあいい意味で予想を全然ちがったところから攻めてくるのがまだ新鮮。どこまでネタがつづくか見極めたくなってきたわ。

ただ、いろいろなものを捨ててるのが心配。萌えは捨ててるし、ゲラゲラ笑うってギャグにするにはヒロインがかわいすぎるしで、どう読んでいいのかわからない読者が多いんじゃないかしら。かといってヒロインをブスにするのもちがうし(途端に昭和になる)、作風からデフォルメを多用するのもちがうしな。わりと修羅の道だよな。



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2017年06月25日

はなまる魔法教室 1 井上 知之 (小学館 裏少年サンデーコミックス)


作者は知らない人です。とよ田みのる氏と宇仁田ゆみ氏っぽい画風と、魔法使いが小学校の先生として赴任してきたっておれが小学生の時にアニメでも特撮でもあったような話じゃんと思って買いました。
実際内容はそのとおりです。魔法使いの才能のある小学生をスカウトという目的で小学校にやってきた魔女先生です。

非常に丁寧。先生も魔法も生徒たちもすごく丁寧に描かれてます。おまけページに全生徒の名前と姿を描き下ろしてあるのがその証ですね。設定キッチリできてまっせってことです。それが活かせなければ単なる無駄設定ですが、意味はあるようです。いろいろなところで**君は**な性格だからこうなるって学校生活が有機的に作用してる。

すごくいいエピソードがあるのよ。

主人公となる魔法に興味津々な少年。彼は誰よりも早く魔法を習得する。しかも、それはなかなかすごい魔法(個人差があって誰がどういう魔法を習得するかはわからないって設定ね)。だけど、、、って。
これはあとで続いていくフリに決まっているけど、非常に泣けた。
このエピソードが読めただけで、このマンガ買ってよかったと思った。

[島崎遥香 - Google 検索]

あと、魔法使いの先生は彼女デキそうじゃない? 演技とかそういう特性はどうかはまったく知らないけど、読んでてこの子が瞬間的にアタマに浮かんだのよ。なに考えてるかわからないポーカーフェイスなところとか。
まあでも、現実的には二階堂ふみさんかね。

そう、この作品、しっかりと作り込んでいるし、魔法のギミックもCG映えしそうだから、アニメより実写がむいてそうな気がするのよね。



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2017年06月24日

古見さんは、コミュ症です。 4 オダ トモヒト (小学館 少年サンデーコミックス)


4巻目。調子はいいんだけどちょいとワンパターン臭が。
古見さんという超絶美人で中身も最高だけどコミュ症。彼女と愉快な仲間たちが織りなす学園ライフ。というラインにそって、学校行事を行うってショートギャグ。
正解とは思うんだけど人間の欲の深さときたら底なしだでよ。なーんか、ワンパターンだなあと。

読めば読むほど丁寧にギャグを練って適度に萌え場面もあるしいいんだけどなー。

本書がとくにいいのはメインより多いデフォルメの古見さんが非常にカワイイことだよな。本書の1番はコミュ症を治すためとして無理難題をふっかけられる古見さんがサボウェイで買い物してきた帰りのデフォルメの顔だね。最高。相変わらず「フンス」も最高。でも、ワンパターン。

そうなるのは、今回、新規のキャラ2人がもうひとつだったのと、短めのネタが滑りがちだったからかなあ。名前で呼んでほしいネタとゴマが顔についている(のを指摘したいけどできない古見さん)ネタはかなりすべっていた(と思った)。

軸としてはまちがってないけど、ワンパターンと思うのは、個々のネタの練り込み度が足りなかったからでは?という結論で。辛口ですまんす。

5巻はどうなる。なお、「かぐや様は告らない」の5巻はシリアスをぶっこんできました。



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2017年06月23日

とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話 佐倉色 飛鳥新社


1番の弱点はタイトルだね。わかりやすいけど、略すことができない。この本はタイトルにキャッチーさが必要だと思うのでなんかうまい略語をこれからでも考えるといいと思う。
というのも、amazonのレビューにもあったし、この本のオビの裏にもあった、「ものづくりに携わる人の「転ばぬ先の杖」になりますように…………」という点で大きく存在意義のある「モノ」だから。

あらすじはこう。
新人漫画家がデビューしましょうとなる。ところが担当にかなりアレな方がついてしまった。彼の無茶苦茶な仕事に彼女も疲弊して壊れていく様を彼女の視点で描かれている。

固有名詞をいくつかそのまま出してありそれが売りになっているので、いろいろな問題がさらに複雑になっていきそうな気はするし、これが事実無根として名誉毀損で訴えられて出版差止めにあったとしても「むべなるかな」と思えるようなくらい実名で書いている。
まあ、問題の担当は仮名だし顔も似てるかどうかわからないし、この作者の画風は3次元の似顔絵は描けなそうな感じなのでそういうことはあまり問題はないけど、みるひとがみると誰かはわかるし、主観や憶測による人格攻撃もかなり多い(起こった事実からそう考えてもおかしくないとは思える説得力はあるけどな)。
この出版社ひどい!担当クズ!って思いながら、読み終わったあと、ふとこれのどこまでが本当の話なのか?って考えるとゾッとするんだよ。読んでいるときは担当のクズさに恐怖して、読み終わると作者がわりと憶測でここまでコテンパンに描いてあるだろうことに恐怖する。2度美味しい。

本書でも、編集によってペンを折った元漫画家がネットから応援というカタチで登場するが、逆に、漫画家にあることないこと上に告げ口されて編集を辞めてしまったって事例もある。そういうことを描いてはいるがそれが本当かどうかを正確に分かる人は誰もいない。
つまりはそういうレベルでの攻防であり、本になったから読んで「へーほー」と眺めてみる一般人にあーだこーだいわれる領域ではないのだけどさ。

そして、本書がこうやって完成し出版することができたのは作者がある点で「強い」からで、そうじゃなかったら埋もれていただろう案件だろうね。
実際、何度も懐柔されそうになっててそれに流されそうになっているし、担当が同じようなケースで「こういうときこうした」って武勇伝を自ら語ってるし。書いてないけど微妙に「なにか」をちらつかされて引き下がった事例もそこそこあるんだろうなと。

と、いろいろ考えられるけど、本書のキモであるところの、応募者全員にカラー色紙1600枚強を「無償で」描かされたのは事実のようだしな。これがあるから「根も葉もない」とはいえなくなってるわけで結局むこうも動けない状態っぽいね。これはいまでも出版社のページにお詫び文として残っているし。

だからといって担当の人格攻撃とかわりと最初からの上から目線はなんだろうなと引っかかりやよくないほうの感情は同時に持ったりもする。
被害者一辺倒じゃねえぞこいつって。

そんなこんなでこのカラー色紙はけっこうな呪具になりそうな。持っている方は大事にしよう。こんな想いのつまったものなかなかないぞ。

そしてマンガとして読むといろいろとね。実際、「画」としては作者は仕事してるだけだし、エネミーとの「戦い」はほぼ電話だし。それを1冊分起伏をつけて怖気立たせながら読ませるあたりすごいんだけど、何回も読んだりふと冷静になると「?」と思ったりする箇所がポコポコでてくる。

たとえば主語が妙にでかくなってきたりとかな。そもそも、前記に引用したオビ裏のキャッチの主語が超デカイ。やたらとクールジャパンって単語が連発されてるし。
大げさじゃ?と思うけど、皮肉なことにそうやってでも本書は「前例」として残るという偉業はなし得た気はする。それがどうであれ、話題になり、内容を理解されて「共通言語」となる。いや、なった。おれも話題になったから手にとって買ったんだから。そうじゃないと買うタイトルと表紙の画ではない。
今後、「佐倉色みたいになりたくないんですけど」みたいな釘の刺し方ができるわけだ。これは各方面非常に大きいような気がする。
本書にも引き合いにだされていたビッグネームとちがってデビュー作を描いたばかりの新人がこれをやったってのも大きい。

これが今後どういう化学変化をもたらすかはわからないけど、その意義は大きい。作者自体も次にどう動くのかはわからないけど、知られた名前にはなったし、今後の「マンガ家」としての活躍は期待してはおります。




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2017年06月22日

ぼくたちは勉強ができない 1 筒井 大志 (集英社 ジャンプコミックス)


我ながらラブコメづいてる2017年だなと。でも、手に取ってしまうのはこういう感じのものが多いです。
だから逆にいうと目は肥えているとは思うわけよ。という前フリからおわかりのとおりこれはいいものでした。

勉強ラブコメ。初期設定にはかなり無理があったけど、がんばって通して、通ってしまえばこっちのものだと終盤は安定している。本作の弱点は初期設定が強引でツメが甘いこと。そこにひっかかるヒトはあかんやろな。

学校の理系と文系の超天才美少女。でも、彼女らはなぜか逆の進学を希望している。文系は理系に、理系は文系に。で、そっちのほうはド阿呆。だから学年イチの秀才(どっちも80点)が奨学金を援助するという餌にのって勉強を教えることになると。
強引な設定。さらに強引なのはお互いがその理由。お互いが不得意な方向を目指す理由ね。これは補完していったほうがいい気がする。でも、あとは2人、終わりにもう1人似たような経緯で参加してなじんだらもう美女3人相手のハーレムラブコメ完成。

ラブコメをみててひとつ真理を見つけたんですよ。ラブコメ、エロコメ、なんでもいいわ。女の子図鑑なマンガにおいて成功のための絶対条件ってなにかわかります?
「女の子がカワイイ」そう!でも、これだと70点。まだ先がある。それは、「状況やセリフに応じたジャストな表情を描くこと」です。もちろんマンガですから表情だけじゃダメで、すべてがジャストである必要はあるんですがとくに表情ですね。
2次元が最大限に有利なのはそこだからね。3次元のほうが表情に味わいがある。でも、2次元のほうがいろいろと思い切ることができる。だからよりジャストにはなる。
この状況でセリフにはその顔しかないって正解がある。それをたくさん決めるとマンガは名作となる。ラブコメに限ったことではないんだけどね。

5話6話7話の女の子3人のソロ回でそれが大爆発した模様。

5話の文乃っちの「バカ」、6話の暗いのがこわくて腕にしがみついているリズりん、7話の使用済み水着を渡したときのうるかとかジャストです。

作者は知らない方ですが2巻以降はライバルの鞘当とか出してくるのかしらね。あんまり人間関係をいたずらに複雑にしないほうが良い気がするんですが。


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2017年06月19日

働かないふたり 11 吉田 覚 (新潮社BUNCH COMICS)


すばらしい。またいろいろと突き抜けた感じがありますね。
ニートの兄妹とそのまわりのユカイな仲間たちの日常ショート。
11巻は話がいろいろと進んだ。ニート兄の友だちの丸山とその家族の話、妹の友だちのユキちゃん一家の話。ここいらがページ多め。
でもそれよりも個人的には兄妹の父親の会社のOLさんと兄の出会いですね。もともと接点はあったんですけどはじめてちゃんと会って話をしてって、なんだかそれだけのことなのに「うぉおおおおお」ってなるのは不思議ですね。というか、それだけこのマンガの登場人物たちに夢中ってことっすか。
あとはアップ時に女性陣をかわいく描くようになったね。前巻くらいから画風もちょっと変わったけどこれがまたいい。

ここしばらくは、かなり思いきってシモネタにふったのとか、描きたいものを描いておられておれは好感。amazonでシモネタアレルギーの方にダメを出されていたけど、おれは好感。とくにおたふく風邪明けに描かれたかなり思いきった超巨乳キャラはおもしろかった。突き抜けた感がスゴイ。「描いちゃったもんねー」感というか。

相変わらず単行本特典としてシールを封入してるのもエライなあ。(しかしぶっちゃけこのシールのニーズはどんなもんやろか)



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2017年06月18日

美しい犬 上 オオイシヒロト ハジメ (秋田書店 少年チャンピオン・コミックスエクストラ)


ハジメという原作者が「バーナード嬢曰く。」「ヨルとネル」「オンノジ」などの施川ユウキさんということで決めました。作画の人はわかりませんけど、1巻ジャケットの「これでもか」って巨乳も決め手にはなってます。あと「上巻」ってのも次で終わるのも大きいね。

表紙の絵以上にエロい内容でしたよ。

平凡な少年。失踪した同級生の事件を期にエロいことが立て続けに起こるようになってる何故か?ってあらすじでもないと思いますがこんな感じ。
なるほど施川ユウキ氏の絵じゃできないエロさやな。たとえば、1巻表紙の爆乳子ちゃんは副乳らしいのよ。そこを見せてあげようかっていったら全部みせなきゃならないから目をつぶらせて手を添えてそこを触らせるってシーンとかな。

上巻はそういう雰囲気のあるイミフなエロシーンばかりで童貞の主人公が翻弄されっぱなしなのですべての謎があきらかになるとあとがきで原作者がおっしゃってるように下巻を読まないとなんともかんとも。
そいでもって1番エロいシーンが「美しい犬」とのものってのもどうじゃ?

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2017年06月17日

初恋防衛軍 1 堀 祐介 (小学館サンデーうぇぶりSSC)



ジャケ買い。ラブコメなんだけどかなりぶっ飛んだ話。
「恋の行方が想像を凌駕し続けるSF初恋サスペンス」だそうで。どこまでネタをバラしていいのかわからない。
ただ、結論めいた最大限のネタバレをさせていただくとイマイチ。
いろいろなネタの謎解き的なものはないのはまあいいわ。「そういうもの」で進行してるマンガ(すべての創作)がほとんどだし。だけど、それらのネタをろくに処理してないのに次から次へと先に新規設定がかぶさっていってよくわからなくなる。それがぶっちゃけ「想像を凌駕し続ける〜」の正体。
それらの謎や行き着く先はきちんと決まっているんだろうけど、その順序や手順がアタマ悪すぎるみたいな。

「考えてみれば簡単な話だ。」1巻の終盤の主人公のセリフです。ただ、このカンタンは日本人の9割が「最初に」すぐに思いつく「カンタンな話」なんですよね。それを主人公は延々と気がつかない。バカという設定もちょっとあるのかもしれないし、事態が急変しすぎて混乱していたという言い訳も考えようとすればできる。ただ、バカすぎだろ。
そして恐ろしいことに、「それ」は序盤ではやってはいけないことだったんですよ。なぜなら「それ」をやったら主人公は死んでいた(ぶっちゃけ殺されていた)から。
そういうことを「偶然やってなかった」にしたらダメじゃない?そしてなぜ突然「それ」に気がついたかはわからないんだよ。そりゃあ日本人の9割が気がつくことだし、ひらめいても仕方ないんだけどその予兆とかもなにもないってなあ。そういうところは読んでて非常にシラケる。

あと、作画。モノの質感がおかしい。ま、ぶっちゃけかなりアレなんですけどすごくがんばって描かれている。でも、いくつかその作画はダメだろって背景とか小道具があるんだよな。
たとえば布団、たとえば封筒、虫。そして人間との大小の割合も怪しいところが非常に多い。
キャラもなあ。ほぼ主人公と彼女のふたりで展開する話だけど、彼女というキャラが掴みづらい。掴みづらいすなわち魅力が薄い。これもわりと致命的。今後の意表を突く展開のためにあえてそうしてるのかもしれないのであまりつっつくのもなんだけど。

でもまあそれより話だよなあ。2巻どうしようかなあ。


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2017年06月16日

アヴァルト(5) >光永 康則 (講談社 シリウスKC)


5巻にしてさらに白熱してくるってどんだけよ。おもしろいおもしろいおもしろい。3回書くほどおもしろい。
RPGみたいな中世ファンタジーってのはあちこちにあふれてますけど、中世ファンタジーみたいなRPGのマンガってあまりなさそう。本作はそれなんだよな。
不条理なゲームの世界でちゃんと死んだり血なまぐさい事が次々と起こり、その「バグ」として生まれた神と戦うという(ごめんねサラリとネタバレして)展開。
複雑な設定を経て、全開でこの世界の戦いの火蓋が切って落とされた感のあるのが5巻。いろいろなフォーカスがピタリと合う。この気持ちよさったらないね。ココまで読んでてよかった。
未読の方はここまで読んでからいろいろ判断しましょう。1巻だけでの相当インパクトはあるんですが3巻あたりでちょっと「おや?」ってなるんだけどそこいらの仕込みが5巻で鮮やかに花開きます。

サイコーサイコーサイコー 3回書くほど(以下略


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2017年06月15日

AIの遺電子 6 山田胡瓜 (秋田書店少年チャンピオン・コミックス)


毎話読み切りの近未来版ブラックジャックな連作。
毎話読み切りだけど単行本を通してなんかノリがあるよな。6巻は名作ぞろいじゃないか。そういう流れのような気がする。
人とは何か? ココロとは何か?ということが通底するテーマではありますが6巻はその取り上げる題材と内容に「残る」話が多かった。

マンガ家さんがAIで自分の作品を作ってみたらすごい下手クソだったけど反応がワンパターンの編集にみせたらどうなる?

古い記憶にある生みの親に優しくされたことが忘れられなくて連絡を取って会ってみる。

AIに頼らずに古代文字を解析しようと思ってた考古学者の苦渋の決断。

なかでも、受験日に風邪だったのでロボットを操縦して受験するというネタが面白かったな。こういうギミックが派手なの好きなんだよね。

ということでいい作品だよな。あとで読むと人生経験を重ねたからって印象が変わる話もありそうだし。


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2017年06月14日

オッス!はるかちゃん 2 宗我部としのり (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


おかしなマンガだよなあ。
「THE男」の応援団に入った紅一点。上が学ランで下がチアガールのスカート。そして爆発しそうな巨乳。ああ、爆乳。世の中にはいいコトバがある。
で、基本は硬派な応援団の毎日にその爆乳のはるかちゃんが根性でついていく。
エロは爆乳だなあということくらいでな。
だから応援演舞なんかでおっぱいが「たゆん」と揺れる。合宿で風呂から上がったらTシャツ姿にブラがちょっと透けている。そういうライン。そして硬派バカの団長以外の部員が「おいおいたまんねーな」って思うと。彼らもハードな練習してるわけで雑念にとらわれてばかりもいられないのよね。
もっと具体的にいうとエロコメになるところっておっぱいからの吹き出し「ぽよん」だけなんだよな。まああと上記の通り団員の「すげえおっぱい!」くらい。

それで1冊応援団マンガとして読ませるのがすげえわ。応援団マンガなんだよあくまで。余計な要素が非常に少ない。えーと、久保ミツロウ氏の「アゲイン!!」より正統な応援団マンガじゃないかなと。

だから描き下ろしだろう巻末の番外編がすばらしい。団長以外の団員が合宿で限界になってるんだよ。彼女のおっぱいなんかでのエロ妄想がパンパンで抜きたいって思っている夜の話。

しかし、はるかちゃんのおっぱいのカタチがモロわかりでウエストがきゅっとしまってるウソ学ランって実際に作ってみてグラビアアイドルとかに着せてみたらいいのに。ガテン服を着てる同じく爆乳のおねえさんの謎作業服なども。思った以上にエロくてハマると思うんだけどね。


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2017年06月13日

ファイアパンチ 5 藤本 タツキ (集英社ジャンプコミックス)


毎巻毛色がちがうのがスゴイですね。5巻はもはや哲学書ですね。21世紀のジョージ秋山先生のようじゃ(ジョージ先生ご健在ですけどね)。

5巻前半はトガタを追うアグニ、中盤はアグニを追うトガタ。そして最後は、、、ってずっと衝撃的かつ「静か」な展開なんだよな。ずっとトーンは静か。冬を舞台にした文芸大作映画のムード。でも、とんでもない展開。

これは最後まで考えてないとできないだろうなあ。おれが編集なら「この先どうなるの?」ってたずねるし、それに「適当に書いたんで考えてません」っていわれたらボツにするもんな。
だから「先」があるのは間違いない。「次」があるのは間違いない。でも、読んでてすごくドキドキする。

同日いっしょに楽天ブックスから届いた「僕のヒーローアカデミア」の14巻も同様なんだろうけど、本作とちがった意味でドキドキする。
どっちが上で下でっては思わないけど、今は「ファイヤパンチ」のドキドキのほうがおれの中では大きい。

希望に満ち溢れたポジティブとしかいいようのない言葉を呪いの言葉にしたのは発明だよな。まあ、悪魔的発明(このはやりも6月いっぱいだし使っとこうと)。



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2017年06月12日

1日外出録ハンチョウ(1) 福本伸行,萩原天晴,上原求,新井和也 (講談社 ヤングマガジンコミックス)


スピンオフの先輩「中間管理録トネガワ」の5巻と同時発売。
トネガワの成功から単行本5巻分でいろいろあった世の中を経由しての本作は、いろいろな意味で先輩超えしている完成度。
地下でドカチンをやってるハンチョウが50万ペリカもの大金を払って1日外出券を手に入れて、つかの間の外界を満喫する話。基本1外出1話の読み切り。

このフォーマットでもって流行りのグルメネタ(遊ぶネタ)をぶっこむんだからおもしろくないわけがないんだよ。

ということでいい意味でスピンオフ的なギャグマンガ展開を広げてるトネガワと、いい意味でフォーマットに沿ってるハンチョウと2つの棲み分けはバッチリ。

で、トネガワではカツ丼回という名作があるけど、ハンチョウではオムレツライスが最高峰かね。この回を超えるかどうかで判断されるようなところがあるね。見本で手本になってる。

個人的には「宮本ダム」で1番笑いましたが。

そう、トネガワとハンチョウのちがいは、ビジュアルに訴えかけるギャグが多いことかな。ハンチョウのほうが1枚絵でガーンと笑わせるところが多い。宮本ダムはその最たるものね。同じ原作者でもちがうものだなあと感心したり。

ともかく。どちらも非常によくできてます。今のところ。ただ、最後の話が変な引きになってるのが気になったな。そういう長々としたのはトネガワはしょうがないとしてもハンチョウは止めておいたほうがいいんじゃないかと思うんだけどな。


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2017年06月11日

中間管理録トネガワ(5)福本伸行,萩原天晴,三好智樹,橋本智広 (講談社 ヤングマガジンコミックス)


「このマンガがすごい!」で1位だったときに目を疑ったよ。発売されたのは知ってる。わりとおもしろいこともまとめサイトで部品みたいな状態であれやこれや読んだので知っている。でも、1位か?と。
だってスピンオフだぜ? 所詮パロディだぜ?

だから既刊全部がKindleで安いときに思いきって買ってみた。当時で4巻まで。

そうしたら襟を正して「すみませんでした」とあやまることになる。公の場でちゃんとあやまるのは今がはじめてなんだけどね。

おもしろい。スピンオフの概念を大きく覆すおもしろさ。そもそもの元ネタを知らないと100のおもしろさがe得られないし、その100は元ネタの100には届かないはずが、本作においてはあちこちで元ネタの100を超える。そして、あまたあるギャグマンガとしてみてみても100に近い数字を叩き出している。
画期的な作品ではある。まあそれでも元ネタである「カイジ」を読んでおかないと100のおもしろさはないとは思うが、おれは読んでしまっているから。トネガワの最期も知ってるから。

ただ、野中英次氏の「魁!!クロマティ高校」がざっくりとした池上遼一氏の絵柄やその他もろもろの薄いパロディでありながら元ネタを知らなくてもおかしいのと同じ現象は起こってはいるのではないかと。そういう感触はある。

それは最新刊5巻でも然り。

ただ、かなり皮肉なことに5巻ではややパワーが落ちている。そりゃあ5巻だからなあ。スピンオフで5巻もつづくなんて尋常じゃないよ。全体的にはやや息切れ感。トネガワ以外のキャラにたよりすぎたところが気になった。

ところが5巻では柳の下のどじょう2匹めの「1日外出録ハンチョウ」とのコラボがあるんですよ。スピンオフとスピンオフの組み合わせってなんだよ。と思いつつもこれがこれまでの中でも最高傑作なんですよね。名作中の名作であるカツ丼の店でふたりが出会いバトルする話。これがふたりの持ち味を活かしつつすごくいいところに話が落ち着いているという。
これを読んでしまうと「1日外出録ハンチョウ」を読まずにいられなくなるというずるさ巧さ。まさに悪魔的(いちおう使っておかないとね)。

あと、個人的には上記の経緯なので、Kindleで買い続けている作品のひとつでもあるのです。「1日外出録ハンチョウ」は紙の本で買いましたがこれから後追いはこういう感じで安いときから買っていくってパターンになりそうだなと思いました。そういう2つの意味で画期的な作品ではあります。



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2017年06月10日

僕のヒーローアカデミア 14 堀越 耕平 (集英社 ジャンプコミックス)


amazonのレビューが大変なことになってるのな。さもありなんな展開。11巻の区切りからこっち延々と展開し続けているからな。もはや「展開病」とでもいいたくなるくらいに展開している。

またアカデミアを出て外部修行編になる予定。修行先の新キャラ。くわえて敵にも新キャラと、新キャララッシュ。新設定と、なんていうか止まらない模様。
今のところ、置いてけぼりはくらってないし、新キャラはまあまあうまくまわっているし、旧キャラなんかもそのままなんとか「忘れてませんよ」という感じで。
まあ、率直に書くと、「まだ破綻はしてない」ってライン。相当危険信号は灯っている。その不安からのアマゾンレビューの酷評ラッシュじゃないかと。
多分に、当初にはない後づけ設定や構成のような気はする。どうか知らないし、それは作者の脳内にしか真実はないことだけど。そしてそれらの広げた展開がどこかでつながるかどうかも作者のさじ加減ひとつなんだな。
うまくつながって大コンボをかまして「気持ちいい!」ってなってほしくはある。

ま、おれは期待をもって様子見します。

上記amazonレビューにもあったけどアニメが非常におもしろい。アレにいいインスパイヤを受けてほしいなとも思う。


posted by すけきょう at 17:27| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする