2017年04月13日

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10 横田 卓馬(集英社 ジャンプコミックス)


高校生社交ダンスマンガも最終巻。10巻で一気に2年時間をワープさせて「その後色々あって、みんな立派になりました」オチ。それを10巻の単行本の大半を使ってやることができたのでまあ作者もぼちぼち本望なのかね。

本作終わりにプロトタイプの読み切りがあった。ほぼ話も踏襲しているし、キャラも同じだけど、絵が全然ちがう。この読み切り時の絵だったら単行本をジャケ買いしてなかったなあと思うので、本編の絵はやっぱり魅力的なんだなと再確認。

次作もこの絵でガーンと。あと、本作の主人公とヒロインは地味で優しくていいやつって「薄め」だったので次は濃い目の主人公が大暴れするようなのがいいな。


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2017年04月12日

手品先輩(3) アズ (講談社 ヤンマガKCスペシャル)


テコを入れられるところは全部いれてみた生き残りをかけた総力戦の3巻といったオモムキ。
キャラを倍に増やし(2人→4人)、お色気も手品ネタも増量し、増えたキャラが大道芸部との合併だったので大道芸でエロって展開も。
その心意気やヨシ!

それでいて、この手のクセの強い女の子萌えギャグにおいてはトップクラスの「なにも起こらない」ワールドは持続。へんなバランスで成り立っております。

しかし、あらためてこれまで2人でこんなフェロモンぶちまけ女といっしょにいてなんともなかったもんだよなあ主人公の男。だいたいがこの手のエロに強めの萌えギャグは、男キャラがほとんどインポ疑惑だよな。

今回1番味わい深かったのが帯についていたQRコードな。「スタンプ風画像」プレゼントだよ。スタンプじゃないんだよ。画像が並べてあって、手動で画像を保存して、手動でメッセージやLINEに貼り付けるという。この物悲しくなってくるような貧乏くさい工夫が本作に非常にマッチしている。

SDキャラにいろいろなバリエーションがあるけど、これの「正解」をみつけてほしいなとはちょっと思った。



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映画大好きポンポさん 人間プラモ pixiv


話題の作品です。pixivで無料公開しています(2017/04/10 19:15:58現在)
無料公開なので思いきりネタバレで書こうと思います。
上記リンクより読後、「つづきを読む」よりどうぞ。




追記あり
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2017年04月11日

どこか遠くの話をしよう 上 須藤 真澄 (KADOKAWA ビームコミックス)


久しぶりに氏の本を手に取った。上下巻というのが決め手かな。

どこだろネパールとか? 山岳地帯が舞台。モノと話ができる少女が主人公。彼女が納屋で異邦人が病気で苦しんでいることを知ってからはじまるお話。
終わらないとあらすじらしいあらすじも書くことができないが、話が芯を食うまでの間のもたせ方がすばらしい。飽きさせず徐々に核心に迫っていく感じ。匠のワザがさえわたりますね。

上巻の終わりにわかる事実で、最初からこれまでに1本線がググググと走る瞬間、ゾクゾクする。

名作の予感あり。






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2017年04月10日

あかぼし俳句帖 5 有間 しのぶ (小学館 ビッグコミックス)


いっとき「THEごーしちご」ってSNSにハマっててユルユルの俳句で楽しもうなんてことやってて、ボーダイな数の17文字を投稿してて「俳句ってたのしー」って気分ではいたのよ。歳時記サイト読んだりな。

だからおっさんが俳句の魅力にハマっていく本作は非常におもしろい。

読めば読むほどおれが前記のSNSでやっていたのはなんちゃってなんだなということがわかるくらい俳句の奥の深さがわかった。季語の大事さとか、逆に季重ねって季語が重なることのダサさとかわかった気になった。それはすごくエキサイトなマンガ体験ではあるんだよね。

でも、それが俳句に興味のない人にどう映るのかさっぱりわからない。趣味趣味マンガってそういうもんだと思うけど。

5巻ではおっさんが俳人としてひと皮むけるシーンで感動したりもする。次で終わるのが残念だけど6巻もつづいたのはやっぱりおもしろがる人が多かったんだね。すごく奥が深いね。おれもさらにおっさんになったら地元のこういうサークルに入ろうかと思ったけどだいぶ怖くなったわ。


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2017年04月08日

ディザインズ(2) 五十嵐 大介 (講談社 アフタヌーンKC)


五十嵐版けものフレンズも2巻かーって1巻発売時には「けものフレンズ」なかったね(あとおれけものフレンズみたことない)。

HA、ヒューマナイズドアニマルという人間とけもののハイブリッドをベースにすごく大きな話が動いております。そういうけものフレンズなキメラとハローバイバイ関氏の年に2回くらいやるやる都市伝説SPな陰謀と策略の世界との融合。

2巻で特筆すべきところは五十嵐マンガの萌え度がドドンと上がったことかな。見開き2pでチョコレートを食べているクーベルチュールちゃんのかわいいことかわいいこと。あと、メイドのジャスミンちゃんもカワイイね。これまで氏の猫描写にはカワイーってのは思ったけど、人物は萌えとは逆方向のモノかと思ってたから、この萌えはかなり新鮮。

と、だれも書かないところを言及しておいたところで、あとはこの美しくも血なまぐさい世界観にどっぷり浸れる超絶絵を眺めよう。超絶的な状態のモノたちが超絶的な動きをしているのにそれが理解できるというすばらしさよ。これこそが「絵がうまい」ってやつ。そういうシンプルでいて表現者側にとってはこの上なく難しい奇跡を楽しむことができる。幸せだ。


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2017年04月07日

天国ニョーボ 3 須賀原 洋行 (小学館 ビッグコミックス)


迷走の3巻。
1巻ではガンで他界したニョーボがあの世から戻ってくる。2巻では他界の原因となったガンの闘病記になる。3巻ではどうなるかと思うと2巻で決着がついてなかったのでそのつづきと。しかも決着がつかず。でもって4巻で終わるそう。
ん? こうなると1巻のくだり必要だったか? そしてそれが必要なら3巻は大急ぎでニョーボを「殺さない」と話が進まないだろうに、なぜか3巻は「現在」の子供らの先行きについて「予想」まで入れて描いたり、かと思えば、作者の学生時代を描いたり。
いちおう、その理由も描いてある。


(天国にいるニョーボさん)「ダンナが前回、今回と、闘病記を休んでほんわかした話を描いてるのはなぜ?」
ジグちゃん(フロイト)「無意識の領域から「ここから先を描くと心がやばいぞ」と信号が出ているのだろう」「このまま描き続けるとまたニョーボが死んでしまうという」という強い抑圧に襲われておるのじゃ。



あー、こういわれるとなにもいえないって気にもなるけど、それ以前に、もう3回4回死んだときの模様を軽くは描いてるんだし、覚悟はできてるのかと思ったわ。そして「それ(抑圧)」を優先させるとマンガのクオリティは下がると思うし、事実下がったんだけど、それはそのあとのニョーボさんの遺言である、息子たちを独り立ちさせるまで金を稼ぐ必要があるから闘病記でもなんでも描きなさいってのとちょっと反しないかい?

まあ、もうちょっと作者側に立つとすると、息子のことを託されたからには息子の先行きを描かないとダメだし、入院してるときもおれの手料理を美味しそうに食べていたってことで、冗長におもわれるかもしれないそれらの描写は「必要」なのかもしれない。
ただamazonの「5つ☆レビュー」にあるように、実在ニョーボシリーズのこれまでの愛読者ならそれも込みで楽しむことができるかもしれない。でもそれなら古巣の竹書房やら講談社で描くのがベターだよな。お初の小学館で「はじめて」読む人相手にこういうの描くのはありていにいって悪手だろ。はじめての人にはちんぷんかんぷんに思われそうだ。

まあ、おれも反論されないように書いておくと、奥さんをガンで亡くしてます。実在ニョーボさんより若くして、かつ前に。だから1巻2巻はかなりココロにきた。「そういうこと」で。
そして別に物書きではないWEB日記書きとしてでも、奥さんの闘病記は書く気になれない。書くことができない。それは上記のジグちゃんの見立てと同じ理由だろうと思う。
だからこそそれを書きはじめた作者はすごいと思った。「モーニング」を創刊から読んでいたので作者はデビュー時から実在ニョーボ(OL)でブレイクしたところとか存じております。それでこれまでコミックは買ったことはなかった。そう「判断」したから。おれにはいらないなと。
でも、本作は買わないといけないと思ったので買った。これは読まないとダメだって。だからこそ3巻にがっかりしてるんだよ。

描きはじめた以上はハラをくくって「ちゃんと」ニョーボを殺さないと。それが表現者としての責任と違うか? そしてニョーボさんとの約束じゃないのかな? この「ちゃんと」ってのはすなわち作品としてのクオリティを高めて名作として完結させろってことだよ。
それを考えると現在、1巻と、2巻3巻がチグハグすぎるんだよな。さらっと振り返るなら振り返ることにしないとダメだったのにそれもできずに3巻でもまだ闘病記の決着はつかないまま。そして次で終わるんだよね。どう考えても4巻も闘病記で終始しそうだよなあ。

絵もなんだか妙な大ゴマと意味がうすそうな描画が目立つようになったしなあ。食材だけ1ページ映す芸のない調理シーンとかなああ。

1巻も2巻もホメてたんだぜおれ。

http://sukekyo.seesaa.net/pages/user/m/article?article_id=425393955

http://sukekyo.seesaa.net/article/441450453.html

いやまあ4巻で大逆転がもしかしたらあるかもしれないから一縷の望みってのは残しておきたいとは思いますがねえ。



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2017年04月06日

まかない君 5 西川魯介 (白泉社ヤングアニマルコミックス)


料理を作って食べるマンガとみせかけてずっと3姉妹とバカ話をしているマンガも5巻になりますです。作者最長記録だよね。
料理は工程も含めて複雑になり、話はややマニアックになりつつありますが、どちらもどこかでブレーキをかけようと心がけておられる模様。複雑になりすぎよう、マニアックになり過ぎぬよう。その匙加減のベタランっぷりを「おお、これはなかなか」と楽しむのが通っぽいかね。

1巻あたりだと3姉妹が食べたりしてるサマのエロさにあたれられたりするまかない君でしたが「まかない」だけに慣れた感じ。女性の艶っぽさは抜けたし、メガネの三女はつまみ食いしすぎてけっこう下膨れて来てるしなあ。もうかつてのようなエロは描けないのかしらね。この連載終わったらセルフでエロい同人をお描きになりそうでもあるんだけどね。



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2017年04月05日

団地ともお 29 小田 扉 (小学館 ビッグコミックス)


模索している時期と、いろいろな意味でストレートなときと、針が振れている傾向にあると思うのですよ。長寿連載ですからね。
で、29巻は実験してるね。

いきなり60年後のともおたちが出てきて、その次はカスタマーセンターと母親の会話だけ、長ズボンの呪いの話という、けれんの極北のような作品3連発で度肝を抜く幕開けです。

そしてカレンダーにシールの話で大笑い。こういうモノを題材にしたネタ本当に好きだわ。

その後も実験の手を緩めず、アンケート、新聞係、心霊業界ときて、大作がやってきます。ハリウッドで映画化できそうなくらいの前後編で。「何屋敷かなともお」です。これ実写でハリウッドくらいの金をかけたのをみてみたいわ。

相変わらずスゴイままだなあと満足の1冊でした。次は30巻ですし王道編かね。そしてアニメも劇場映画化ですかね。ともおが劇場映画になるとどうなるんだろう? ンまあ、NHKのアニメスタッフにはやってほしくない感があるけども。



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2017年04月04日

トーキョーエイリアンブラザーズ 3 真造 圭伍 (小学館ビッグコミックス)


最終巻。いい感じの終わり方だ。地球調査にきたエイリアンの兄弟が東京を舞台にドタバタすると。
このマンガは1巻から3巻までずっと「上京して、ひとり暮らしからみた東京」を描いている。それがおれのときと見える風景に多少の差異はあるけれども本質のところで変わってはいないことをこのマンガを通じて知ることができてよかった。

ひんやりしておりややカラッと刺すような感触なんだよな。東京のひとり暮らしがみている風景って。視覚触覚ないまぜだけど。そういうの描くことができる数少ないマンガ家だと思う。

それは別に地方人じゃくても異星人でも同じだしね。東京が懐かしくなった。住んでしまうとキラキラしたところがものすごいいきおいで減っていくもんな。渋谷とかも今記憶にあるのはセンター街のビルの隅に捨ててあるマクドナルドの袋とかゲロとかだし。そしてそれでも魅力的ではあるんだよね。なつかしい。

次回作に期待してます。




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2017年04月03日

バイオレンスアクション 1 浅井 蓮次 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


読んでおいてよかったわ。

「専門学生の女性がバイトで殺し屋をやっている」

これがおもしろいマンガである確率は実は恐ろしく低い。なぜなら誰もが考えつくような陳腐な設定だから。
よって書店でみかけたときも1回スルーしたんだ。でも、町山智浩氏がホメてたってどこかで読んで「ほお、それなら」と。そう思ってみてみるとネットじゃもうどこも売り切れ。うむ、みんなよくわかってるわ。

そう、これ名作。

あらすじは書いたね。それ以上のことは書くことができない。そしてあと感想は「名作」。これ以上も蛇足になる。よってこれからの文章は蛇足。こういうちょっと文体が変わるくらい名作だと思っていただければいいのでせっかちな人は上記の書影をクリックしてもう買うといいよ。Kindleならすぐ手に入るしアフィのパーセンテージが大きいからおれの実入りも大きいし。

名作のゆえんはしっかりしてるところだね。アクションも設定も。
ヤクザな社会が舞台。デリヘルのサイトからたのむとすぐさま派遣されてさっくり「仕事」をする。その中のひとりで「ナンバーワン」が主人公ね。
ナイフも格闘も銃もなんでもござれ。そして簿記2級の勉強中。
こういう設定を書けば書くほど陳腐に見えるな。でも、そうなんだもんな。

ドライなんだよな。この雰囲気はかなり思い出す人がいる。北野武氏だ。
「その男、凶暴につき」「ソナチネ」などの殺人がかなり身近な映画、「座頭市」「アウトレイジ」なんかの何が起こってるのかわからないくらいのアクションの監督。
そう、本作は北野武氏への挑戦状だと思った。「たけしの挑戦状」はゲームだけど、このマンガは「たけしへの挑戦状」だ。

「これをおもしろく実写映画化できるもんならしてみろ」と。多分に、世界で1番おもしろく映画化できるのは彼だと思う。ドライなのに血の匂いがするという相反した「画」を実写でできる人はそういない。しかも、ユーモアの糖衣で。
マンガ化できる人もしかり。

まあ、つまり、このマンガの「バイオレンス」はそういう感じ。

だから北野武氏に読んでもらいたい。町山氏がオススメしてくれないかな。

1巻に必要なものはみんな詰め込んである。で、2巻ではどの「部品」を使って展開していくんだろうなあと。



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2017年04月02日

シャッフル学園 5 ホリユウスケ (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


完結巻。日本一複雑なんていわれてたデスゲームマンガ。特殊な環境で、クラスメイトの中身が入れ替わってる状態。それで殺人鬼も混ざっている。殺人鬼は誰の中にいる?って、あらすじだけでもめんどくさそうなのがわかるマンガ。

タネ明かし編になる5巻を読むと「うむー?」ってところはあったけども、最後がこの作者らしくてよかった。いわく「童貞愛」にあふれててな。これ以上は書かない。

各描き分けも細かいギミックもトリックも着地点もかなり健闘していたなあと。まあクライマックスの展開からラストにやられたんだよ。読み直そうとは思わなかったけど(なんていうか殺しまくるスプラッタなことに比重をおきすぎてるから)。

次回作も期待しよう。


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2017年04月01日

ゴールデンカムイ 10 野田 サトル (集英社ヤングジャンプコミックス)


最高だ。最高のギャグマンガだ(といいきっていい配合になったよね)。
なんでもかんでも入れた闇鍋よろしく、あらゆるジャンルがあらゆるジャンルに入り込むという状況のマンガで唯一くらい他要素が入らない殺し合いの部分でもギャグが混ざってきたわ。96話の最後のページね。声出して笑ってしまったわ。
この時代の北海道はアホや奇人がヒグマなどと跳梁跋扈してたんだなあとまちがった歴史を脳みそに刻みつけられる。

ということで、北海道を舞台に財宝を求めての大騒ぎは、気球での空中戦なども含めて、ちょっとグルメ少なめになったけど最高潮を持続しているというミラクルの光に照らされて依然ギラギラと輝いているのです。

相変わらず1pあとにはなにが待ち構えてるのか読めない展開だしなあ。すばらしいです。なんだろうこのテンション持続力。マンガ内のコトバでいうとずっと「勃起」してる状態だ。



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2017年03月31日

アイアムアヒーロー 22 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックス)


完結しました。ちょっとネタバレありで書きたいので、そういうのお嫌いな方は読んでから出直せなさい。




つづきを読む
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2017年03月30日

100万の命の上に俺は立っている(2) 奈央 晃徳( 講談社 講談社コミックス)


1巻を読んだのもつい先日でほぼつづけて読みました。作者作品ともに前情報なし。ジャケ買いってやつです。
異世界モノです。ある日突然クラスメイト2人とともに異世界にジャンプされ、おかしな人にクエストをクリアしろといわれる。世界は異世界の定番中世RPG的。モンスターをやっつけてレベルアップしながらクエストをこなしていく。
2巻ではキャラ(パーティーとNPCと)が増えて、よりハードなクエストがはじまってます。2巻で終わりきらないような。
それなりの知識がないと読み進めるのがとってもしんどいマンガです。そしてそれなりの知識があると「なんだかなー」が多いという。

シンプルにいうなら設定や目指すところはかなり複雑で「高いところ」なんだけど、それを表現するに見合うスキルが伴ってない。

メタの構造で、人々や魔物が生きて暮らしているところをプレイフィールドとして、彼らは「勇者」となり「ゲーム」をしている(もしかしたら今後それをひっくり返すなにかがあるかもしれないけど)。死んでも生き返るし魔法やら不思議な力を使うことができる。虚空から武器を出したり、ランクアップしたらジョブチェンジができたり。かなり(ってもありモノを下敷きに)練り込んだ世界の情勢の中、自分らがどうするかって(クエスト自体が具体的なものじゃなくて謎解きの要素がある)探り探り進行する。
キャラは主人公以外メインは女性。なおかつ主人公以外の男性キャラは甲冑に身を包んだりなどで極力顔を見せないようにしたりしてる。キャラにしても、設定は細かく深いんだ。読モだったりいじめられっ子だったり男性恐怖症だったり。
主人公は、厭世的で人嫌いでありながらも、狡猾でわりとドライな人の道に外れがちな行動に躊躇ない。3人のうち1人でも生き残ればセーフというシステムを利用するためにあーしてこうしての応用な。ゲームの構造を点く的な。

これらの魅力的な要素が全部、見せ方や活かし方が上手くいってるとは思えない。全部ね。

すべてのバランス調整が甘いんだな。だから、個別では魅力的なものが噛み合ってない。原作者がとくに「一生懸命すぎ」るんだな。抜きどころがなくて詰め込みすぎたためににっちもさっちもいかない状態。

「尺の都合で「登場人物は知ってるけど漫画内にはまだ書けてない情報」がいくつか出てきているので順に書いていきます。」

2巻のおまけ設定ページのまえがきが裏付けてます。「登場人物は知ってるけど漫画内にはまだ書けてない情報」は漫画には必要のないものです。そしてそれが後々必要ならこういうもの書く前に全力で漫画内に盛り込むべきです。ほかの「どうでもいいところ」を削ってでも。

これだけギチギチの設定で動く場合、それぞれのキャラのバックボーンは切り捨てるべきか、むしろそっちを活かすなら設定をゆるやかにするかどれかを省略しても成り立つかどうかをすごく一生懸命考えるべきです。設定が読モとかすごくどうでもいいし、前半にあった主人公がクラスメイト2人とクエストってハーレムか?とかの期待するシーン不要じゃないかね? 実際2巻にいたる前にそういうところ全然どうでも良くなっているし(ぶっちゃけ別のヒロインが登場してるし)。

ビュッフェで美味しそうなものをあれもこれもととってみたら大皿から零れるわ、料理同士が混ざって干渉して味が台無しだわって。

そもそも。タイトルに即するなら主人公のソロで、クエスト毎にゲスト登場って構造のほうが良かったんじゃないかなーって。まあ、後々の構想に障るのかもしれないけどさ。

ところがよ、それらのダメを飲み込んでも「これ、どうなるんだろう?」ってのは残るんだよね。何回も書くけど、あちこちに「美味しい」ところはあるんだよ。たとえば、ゲームの世界に住んでいるとして勇者一行を傍目からみたらどう映るかとかさ。上記のように、本人とゲームマスター以外は時間が止まっている。そしてジョブチェンジだの武器を変えたらそれは突然変わっているようにしか見えない。そういうのが伺える(ビジュアル化すればいいのにと思うのだけど)のがおもしろかったりさ。
だから非常にもったいないものがあるんだ。

どうしたもんだろうなあ。

つーか、逆のほうがおもしろかったような気はするんだよな。自分らの住んでいるところを舞台にゲームしてる存在と干渉してクエストするみたいな。あー、それは「GANTZ」か。





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2017年03月29日

AIの遺電子 05 山田胡瓜 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


ちょっと「難しく」なってきている印象。
ロボットやヒューマノイドが普通にいる未来(近未来ではないよな)での医者が登場するショートコミック。
すでに主人公である医者は「世にも奇妙な物語」におけるタモリ氏のような狂言回しな役割になる回が多くて、だいたいはその話のみのゲストで患者の、人間だったりヒューマノイドだったりロボットが主役。
そいでもって話はややもしたら哲学の領域に入り込んでいるかのような深く込み入った「人間とは何か」みたいな話が目にとまるようになってきたなと。それが難しいなと。話として難しい。そしてマンガのおもしろさとしても難しいなと。考えさせられて余韻は残るのだけどそういうのばかりずっと読んでもなあって。ひとつひとつクオリティは高いし先に控えてる未来という気はするんだけどさ。もっとこういろいろな切り口の話とか笑える話とかほしいなあって思うようになった。ずっと「苦味」ばかりなんだもの。
とくにヒューマノイドの殺人鬼の話は非常に不気味。マンガとしてのオチが弱すぎるのも不気味。



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2017年03月28日

純潔戦線 (1)草野 紅壱 (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


魔法少女モノです。「まどか☆マギカ」な現実的な火器を使用して敵というか今のところ変質者を退治するマンガです。可愛い女の子が2人出ているのに、裸になるのは男ばかりという誰得なギャグです。

かなりどうかしている設定と描写なのに魔法少女は純粋でなくてはいけないって設定もとっても意味がわからなくていいです。

ただ、作者の前作「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」はリタイヤしてるので心配です。その場その場のシチュエーションはおもしろいんだけど話の芯を食わないので集中力が続かなくなるんですよね。そこらへんどうかは2巻でわかりそうな気がするのでまあとりあえず2巻までは。


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2017年03月27日

時計じかけの姉 (1) いけだ たかし (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


本書はいけだたかし版の淫魔の乱舞説。

いわく、女子高生がキャッキャ百合百合していた「ささめきこと」が「あずまんが大王」としたら、日常をじっくりと描いた「34歳無職さん」が「よつばと!」となるから、エロエロの本書はあずまきよひこ氏が別名で描かれた淫魔の乱舞じゃなかろうかと。

シャッターな商店街。そこの時計屋には姉弟が住んでいる。姉は時計の修理をし、弟は男娼をしていると。そんな話。

あとがきによるとエロい美少年が描きたかったということでして、そりゃあ描きたいんだからしょうがないわな。ということで、かなりブレーキを踏んでない感じのエロ描写です。

[時計じかけの姉:作品・シリーズ | 幻冬舎コミックス GENTOSHA COMICS]

まあまあ。1話読んで判断してみてください。これよりも後ほどになればなるほどノーブレーキでアクセルは踏まれます。

そして、エロエロなのに商店街の様子ときたらまるで「それでも町は廻っている」じゃないですか。のん気でコメディな商店街描写。でも、商店街の連中はだいたい弟の「客」という異常事態。なんだこりゃ。興奮を阻害してるような、変なエロさが醸し出されるような。

さてどうなるんだろこのマンガ。


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2017年03月26日

サイケまたしても 8 福地 翼 (小学館 少年サンデーコミックス)


うなるほどおもしろかった。
うちとこのお嬢さんが買っていたものだけど6巻くらいからおれと交互に金を出し合って買うことになりまして。だから読んだのは実は最近だったりします。ちなみに8巻はおれが出しました。
8巻はネパール編の完結巻。

と、その前に、なにがおもしろいかを書くために未読者にちょっとあらすじと説明を。

超能力バトルの話です。少年少女が超能力で戦います。だいたいひとり1能力って「ジョジョ」あたりからのルールなんでしょうかね。エスパー魔美とかだとバトルはないけどたくさん能力持ってましたよね。
主人公サイケは近所にあるモグラ池で「溺死」することで1日前に戻ることができるという能力を持ってます。
それを駆使して、どんな敵にあってけちょんけちょんに負けてもそれを「リセット」することで勝ちます。何百回も愚直にリプレイするわけです。
ラスボスが登場してます。そして度重なる能力駆使のために身体がボロボロになっております。だから世界に何人もいない完全に病気を治療できる能力のいるものを探してネパールに飛びます。それが7巻8巻。

ネパールというのがミソなんですね。主人公には「モグラ池」がないのですよ。だから能力を使えない。つまりただの死にかけです。たよりになるのは仲間2人だけと。

7巻ではやっとの思いで治療の能力者に出会うところまで、そしていいところでラスボスが登場します。そして8巻。
すごい熱いんですよ。これまでの集大成。爆発しております。肉弾戦あり、知能戦あり、ギャグあり、駆け引きあり、友情、正義、などなどこれでもかとこれまでの要素を美味しくまとめてます。たとえるなら、「キラキラ☆プリキュアアラモード」の3月26日放送回。これまで作ったスイーツが全部のっているデコレーションケーキのようです。

「ワールドトリガー」同様の主人公が努力と弱い能力でやりくりする系とはいえます。だからスカっとするところが少ないし、味わいではありますが描写が「モチャモチャ」してます。でも、決めるところは決めているしキャラはすごく立っている。
能力戦も限界までネタを出してそれを利用しているのがいいね。キャラのひとりアナという女性の触れたものに絶対にはがれないガムテープを出すという能力の汎用性の高さよ。

8巻でいい感じでひと区切りだからまとめ読みに最適ですよ。



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2017年03月25日

CITY(1)あらゐ けいいち(講談社 モーニング KC)


モーニングではじめたあらゐけいいち氏の新作はやっぱり「日常」みたいなやつだった。
ちがいというと前回はJKメインだったのが今回は町に暮らす方々ということで。今のところ学生さんはかなり意識されておられるのか出てこない。

メインで動くのがぐーたらフリーターの南雲氏(女性)でアパートの家賃支払のためにレストランのバイトをはじめたとかそういうことはどうでもいいような気はするね。

最初はどうなるかと思ったけど後半から調子が出てきたみたいでみんな元気よく動くようになってきたのでひと安心。

「日常」を読んでらした方には「いつもの」あらゐけいいち節といえば通じるし、もうちょっとつけ足すならちょっとハイテンション気味っていうと更に通じるかな。

新しい方向性としては「セクシー」かな。まあ、アヒル口の回のことですけど。変顔で笑わせるってのいうのではあるけどそれに「女子力」とかエクスキューズが足されたのが「日常」のときとちょっとちがう。

すぐに2巻が出るので全体的な評価はその次に。キャラが弱いかなあ。


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