2018年04月05日

団地ともお 31 小田 扉(小学館 ビッグコミックス)


31巻。ともおといういかんともしがたない小学生男子のほがらか小学生マンガ。

前半は実験回が多くて度肝を抜かれるな。しかも、かなり実験的。

クルマを売るから家族で最後のドライブ。鬼に変身する友達。ともおで考える算数。透明ランナーの行く末。そしてともおが出てこないのに前後編の仮想家族の話が実験のピークかね。

それ以降はもうちょっとフレンドリーになる。ともおの母と父のつきあいはじめからの通信機器でのやりとりの歴史なんかは名作だと思った。
そしてこっちのハートフル編(仮称便宜上)でも団地内住人総出のゴミ片付け編は壮観だった。

ということで大ネタ2本入りでしたね。もう似て非なるものはなにもない世界になってきているよな。


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2018年04月04日

めしばな刑事タチバナ 29 坂戸佐兵衛, 旅井とり(徳間書店 トクマコミックス)

めしばな刑事タチバナ 29 (トクマコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.4.4
坂戸佐兵衛, 旅井とり
徳間書店

悪夢の27巻時代劇編を乗り越えてまた通常運転に戻ったけどこれが正解。
そして通常運転とはいえ、最近の巻にあったローテーションに落とし込んでいなくてそこも正解だったなと思います。

ジャムパン、ポップコーン、そして大ネタは即席味噌汁の世界。ああ気がついたけど、最近外食チェーン系のネタは減っているな。タチバナですらそうなんだなあ。外食産業が下火になるわけだ。

この方式は正解だけど、村中ちゃんの扱いが微妙という問題は出てくるわな。どっちがいいんだろうかね。いちおう、「究極超人あ〜る」におけるサンゴ的な立場にはいるみたいで皆勤賞を目指してはいるんだけどね。味噌汁編オチの村中ちゃんはとってもキュートであった。


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2018年04月03日

CITY(4) あらゐ けいいち(講談社 モーニング KC)

CITY(4) (モーニング KC)
Posted with Amakuri at 2018.3.30
あらゐ けいいち
講談社

ちょっと路線というか目指す先がわかった。というか答えはオビにあったんだね。

「CITYはみんなが主人公」

4巻まででトータル60人が出演しているそうで。それらは1回こっきりのキャラは少なくて、そのCITYに住まって日々行動している。あちこちに見切れたりしてる。
そしてそれは「日常」とちがい女子高生ばかりではないし、逆に女子高生がいないわけでもない。女子高生のいないCITYも女子高生ばかりのCITYも不自然だしね。

4巻では見開きで4コマをするという超大技がクライマックスになっている。パーティー会場でそれぞれが4コママンガをやっている。これをみたときにいろいろと合点がいったね。

アニメの「日常」のEDも街を延々と俯瞰で映していくのあったな。あれだよ。壮観だった。

相変わらず「笑う」ってことはなかったですが、「楽しい」ってことではトップクラスです。絵をみてるだけで楽しい。あちこちのひとが不意にリンクするだけで楽しい。これはやっぱり強み。

あとカワイイも強い。老若男女かわいい。かわいいを描くことに全精力を傾けてるよな。萌えでもエロでもなくてカワイイ。


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2018年04月02日

ゲーマーズ! (4) 高橋つばさ(KADOKAWA 角川コミックス・エース)


もうアニメで見終えた感があるし、それを追いかけてるような4巻ではあったけど3巻よりはおもしろくなっていたなあと思いました。

ごめん、そもそも原作(正確にいえば原作を基にしたアニメ)がスキではないです。だから相当健闘してるんだと思います。

つまりはゲーマー、ゲーム好きとその周辺がカンチガイにカンチガイを重ねて混沌とした恋愛模様になっていくのをニマニマ眺めるという、ラブコメをメタにしたような味付けが原作で、ラノベ、ひいてはジュブナイルによくある延々と会話したり状況を俯瞰で整理したりするシーンがつづくわけで、それがたとえば、カイジのようなギャンブルだったり、SAWやCUBEのようなデスゲームだったり、ハンターハンターやジョジョのような殺し合い心理ゲームではなくてラブコメで相手がどう思っているのかをカンチガイしてどう明後日の方向にころがっていくかをニヨニヨと眺めているという構図であるとおれは受け止めてます。

例に取り上げたマンガもそうだけど、それをマンガでやると文字ばっかりになるんですよね。もともと文字ばかりの小説はそれでも不自然さはないけどマンガはとたんに不自然になっていく。

そこに果敢に挑戦しているような気はした。最後のデートの話なんかはかなり頑張っておられるような。
絵もムチムチがなくなったけど全体的に著しく底上げされているような気はしますし。
うむ。まだマンガは「好き」だな。アニメはたとえアマゾンプライムビデオに入ってもみなおすことはないと思うけど。


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2018年04月01日

隣町のカタストロフ(3) 菅原 敬太(双葉社 アクションコミックス)



最終巻。非常にいいボリュームでちょうどいい感じで終わった。
重力が逆さになって天変地異じゃなくて地変天異になるの。すべてのものは空に向かって落ちていく。そのなかにあって必死でサバイバルしていく人々。
1巻はオムニバスかと思ってたら2巻になり話に連続性が生まれたかと思ったら一気呵成に終わっていった。

この天地が逆さまになる現象はかなり限られたところでだけ起こってる。なぜか?それがポイントとなってなるほどというオチに向かっていく。「なんじゃそりゃ」って思う人はあまりこの手の物語にふれてない方だと思うわ。「そういうもんだ」力がすごいんだよね。

そしてオチがまた気が利いている。すばらしい全3巻。このボリュームのラストを飾るにふさわしいラストだと思いました。

キャラはサイコパスの地下アイドルが最高ね。実写化して上手く演じることができたら映画の「エコエコアザラク」の菅野美穂氏のように「すべて」を持っていくんじゃないかな。

非常によかったです。こういうのこそけっこうなカネかけて実写映画化すべきだよ。


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2018年03月31日

ものするひと 1 オカヤ イヅミ(KADOKAWA ビームコミックス)

ものするひと 1 (ビームコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.3.31
オカヤ イヅミ
KADOKAWA

あまり意識してなかったけど「いのまま」って食エッセイをお書きになられた方だな。最近みたなこういう画風と思ってたらいっしょだったという。
これはオリジナル。
純文学作家の日常を描いたあまり「おこらない」話。ダブルミーニング。あまり事件は「起こらない」し、主人公はあまり「怒らない」ひとだね。

食えないものだから警備員のバイトをする。終わってすぐに帰りの電車でポメラをあけてパチパチキーボードをたたく。
おもしろいのは「たほいや」って言葉遊びをするという企画で異業種の方といっしょに学園祭に出たんだけど、みんな「食えない」からいろいろなことしてるんだよね。マンガ家のひとも作曲家のひとも。

あと「そういう人」となぜか知り合う女性ってのも登場する。マストドンみてると「なんで?」って思うくらい顔が広いヒトがプチ自慢トゥートしてて「なぜに?」と思ったりもするんだよね。
彼女は2巻以降も活躍されるのか。

うん、ポメラがすごく欲しくなるね。だれか買って。小説書くから。
読了するとすっかり夜が明けたけどまだ朝じゃない外の空気を吸い込んだような気持ちになる(ちょっとあてられて文学的に)。
(と、amazonのアフィリエイトを貼ろうとしたらプレミアがついてけっこう高いことになってるのな今)



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2018年03月30日

北陸とらいあんぐる 3 ちさこ(KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ)


おー3巻とはすごい。
北陸3県、福井石川富山のJKが上京して女子寮でキャッキャウフフする話。北陸ネタ満載。
というかなりなきわものだったけど3巻の終わりには話が展開するという。まあ、ネタバレしてもいいんだろうけど、3人まとめて生徒会に入ることになるという。なんていうか普通の女子校話としても展開していってるし、それに不自然なところはなかったな。

安定しておもしろい。作者が石川県金沢のひとなのですけど、まんべんなく福井と富山にも愛がむけられていて、なおかつ先輩は新潟のひとという。このまま日本海側網羅ってことになるのもすげえだろうなあ。

ま、富山の子の兄が金沢でデートして金沢カレーにおどろくってあったけど、たぶん、富山県民の過半数以上は金沢カレー食べてると思うんだよねー。どっちかというと石川よりカレー好きが多い県民だからな。金沢カレーチェーンもカレーの市民アルバ以外は県内にまんべんなくあるし、レトルトならアルバもあるしなあ。インドカレーの店も他県に比べても異様に多いはず。なんとなれば街道沿いはラーメン屋とカレー屋は半々くらいじゃないか(それは石川もいっしょか)。


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2018年03月27日

空電ノイズの姫君 (2) 冬目 景(幻冬舎コミックス バーズコミックス)


JKバンドマンガ。有名なギタリストを父に持つちびっこ天才ギタリストと、超歌がうまいけどまだ才能が開花してない黒髪ロング美少女。
ギターはバンドに入って初ライブ。美少女は歌声がもとでちがうバンドの助っ人コーラスに。
丁寧にそれぞれの人を描いてじんわりと話が進んでいく。話がわからなくなることも、各キャラを見失うこともない。テンポがかったるいわけでもないけど、やっぱり独特の時間が過ぎていくなあと。基本、これはおれの好みの時間ではないので、すごいファンということにはならないんだけど、本作は好きなので終わりまで見守りたいなとは思う。
んま、早く、この2人でバンドやれとは思いますわ。


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2018年03月26日

ハイスコアガール(8) 押切蓮介(スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックススーパー)


8巻です。そしてアニメ化です。めでたいです。
6巻から2年ぶりに復帰です。いろいろあって。ただ、そのいろいろあってからの復帰でずいぶんと恋愛寄りになっていったんですよね。そりゃまあ主人公らは成長しているし今は盛りまくりの高校生だからしょうがないところもあるんですけど。

ヒロインと恋敵のタイマンが8巻のメインだったけど、アレっすよね。無口クールで表情とゲーム内の分身の動きで感情を表すってタイプなんだけど、高校生となるとその違和感がハンパねえなとは思うようになりました。そのままの性格でいながら年相応に盛ってるし。
アニメでヒロインの声の人いるのか?って感じはする(ムフーとかあるからいるんだろうけど)。

かわいいけど、リアリティがどんどんはがれていく。それはもうしょうがないっていえばしょうがないんだけどね。20代ばかりなのに「おまえらなんだ」ってマンガとかもあるしな(これもゲーム関係あるマンガ)。

しかも、そういうのでありながら、部屋に主人公を呼んでふたりでゲーム三昧のちに寝るとか謎の行動をとったりする。しかも、これがマンガの魔力なのか変な存在感もあるんだよね。とくに、主人公ひとりにゲームをやらせて寝そべってる彼女の妙なエロさな。

しみじみ不思議なマンガではあるよなあ。ただ、最近「ゲーム」はこじつけすぎのような気がしないでもない。とくに主人公、原付きの免許をとってみたりなんかちょっと「ゲームだけじゃアレなんじゃないか」モードになっているよなあ。あの人生だと高校がゲームバカのピークになるはずなんだけどねー。でも、それになると主人公らしくなさすぎるからね。それならもうちょっとゲームから距離をとればいいのにとも。実際、おれも恋愛脳がピークだったころに流行ってるゲームわからんし。

まあ難しいところっすね。しかし、押切氏のマンガっていつもどこか現実と決定的なところで断絶しているような気はするな。うまくいえないけど。


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2018年03月25日

メランコリア 上 道満 晴明(集英社ヤングジャンプコミックス)


道満晴明先生の新作はオムニバス短編集ですね。連作で徐々にキャラがリンクしていく方式。
ざっくりとした世界を共有しつつそれぞれが読み切り12pのドラマを繰り広げていく。
氏の同様の趣旨としては、キャラがリンクするのが「ヴォイニッチホテル」で短編なのは成年コミックから大量にあるという具合です。
本作は非常に余韻が深いように思った。
わりに突拍子もないネタや話は抑えめで、起承転結をふまえたストーリー重視の短編が多い。そのために従来のアナーキーな道満晴明節を望むファンからは物足りないようだね(amazonレビュー調べ)。

・女子高生3人を殺すために森のなかに連れて行く殺し屋の話とか。
・治験薬のバイトの話とか。
・時間を戻すハンドスピナーを宇宙人からもらった話とか。

どれも重たい余韻が残る。だから次の話にすっと進めない。それが弱点ではあるんだけど、珠玉の作品集ともいえるわけですよ。

下巻も楽しみです。たぶん、もっと複雑につながっていくんでしょうな。あと、あのインスタ映えのポーズ実際に流行るといいな。

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2018年03月24日

平太郎に怖いものはない 前編 スケラッコ(リイド社 torch comics)


「しょうゆさしの食いしん本」と同時発売。
平太郎16歳。ゴンちゃんという美人さんとお好み焼き屋をやってましたが、怪異現象が現れて、それまでの積み重ねで、出ていってしまい、怪異現象がありつつもお好み焼き屋をたんたんと営むという。
で、タイトル通り平太郎は怖くないのです。すべての怪異現象をただ「邪魔くさい」という応対。たとえばテレビの置いてある下にある押入れ(ってはいわんよね)から黒いヒモがあるので引っ張ってみたらそれは髪の毛でクビだけの女が出てきてなめてくる。邪魔くさいからちゃぶ台の脚に髪の毛を結わえ付けると。そういった感じで(表紙にもいますね)。
でも、ゴンちゃんのこと、そしてゴンちゃんに一目惚れした転校生にはココロが穏やかじゃないガラスの十代の平太郎。

おばけが出るけど怖くない。かといって逆にギャグめかしているわけでもない。平太郎のミニマルでシンプルな生活の「邪魔」として存在するという状態。それらをスケラッコさんのさっぱり目でありながらディティールがしっかりしてるイラストレイテッドな絵で描かれているという。
非常に独特。怖がらない人にとっての怪異は「日常」に負けるんだなあと。さすが「盆の国」の人じゃ。

下巻読まないとストーリーとかまだカチッとわからないし、おまけにあるけっこう長めの江戸時代の妖怪実録話が下敷きになってるみたい(古語なんでよう読んでないです。読みたいとは思うけど)。ですので、そういうところの感想は保留。


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2018年03月23日

ゴールデンカムイ 13 野田 サトル(集英社 ヤングジャンプコミックス)


北海道変態殺伐旅も目的の終着点である網走にはいって全キャストが集結して一気呵成のおもしろさ。
それでいながらグルメネタも北海道観光ネタも変態もアクションも全部入り。すごすぎるよな。
正直ここ2巻くらいはちょっとかったるい警報があったんだけどぶっ飛ばしたね。
「おもしろい」しかない驚異の13巻。次巻が素直に待ち遠しい。

余談:アニメ化しますよね。最近、アニメをみては外国人のリアクション動画芸人をみるのが決まりになりつつあるんですが、本作はどのように受け止められるのか楽しみでしょうがありません。意外にこの一瞬先にギャグがあるのかウンチクがあるのか殺伐としたアクションがあるのか予想がつかない感じは外国のモノにはあまりないような気もするんですよね。そんなことねえか。


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2018年03月22日

古見さんは、コミュ症です。 8 オダ トモヒト(小学館 少年サンデーコミックス)


古見さんという才色兼備なのにコミュ症がユカイな仲間とワイワイするマンガ。
8巻は修学旅行という大ネタがありましたが、これがちょっとピーク。本作の最高峰でした。つまり8巻が最高。

これまでも運動会や文化祭などの大ネタがあったし、実に、毎回趣向はこらしてるけど、今回はその仕掛けも含めてすべてが完璧にうまくいってる。

古見さんはコミュ症だから中学のときに修学旅行をサボったのよ。だから不安なのよ。今回も行けるかなあと。そこからもう仕掛けがはじまってるし、今回、いっきに3人も新キャラを導入する。修学旅行編の前に1人、そして古見さんと同じ班になるということで2人。この3人ががっつり芯を食い、修学旅行編の最大貢献を果たす。満を持した感じで温めていたキャラなのかしらね。普通でありながらキャラが立っていてなおかつ美味しいところをもっていくポテンシャルもあるという。
その新キャラメインでありながらもこれまでの準レギュラーも要所要所で美味しいところをとっていき、「修学旅行あるある」をからめつつちゃんと笑いに貢献してるからなあ。
なおかつおれにはあまりありがたくもないけど入浴シーンなんかもあるし(その2pあとに大笑いできるシーンもある)サービスシーンもあちこち満載。

いやもう表紙から終わりのおまけページまですべてあちこちにからみついて「おもしろ」に作用してる。すばらしすぎる。会心の1巻。大ネタイベント編は学園祭が最高と思ってたけど乗り越えたね。


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2018年03月21日

しょうゆさしの食いしん本 スケラッコ(芳文社 芳文社コミックス)


「平太郎に怖いものはない」と同時発売。
作者がしょうゆさしに手足がはえたものとして相方のビッグフットさんと暮らしておられての日々の食エッセイ。自炊。ああ、外食を再現してみようってのが多いかな。
作者がしょうゆさしで、相方ほか家族もジンガイって造形以外はなんていうかすごくオーソドックス。マンガの展開も料理も。
もうちょっと細かくいうと、ちょっとだけハレの日の「料理」なんだよね。自炊というより。
1話は会社員時代に毎朝コンビニでブリトーを買っては食べていたなあと思い出しては自宅でブリトーパーティーをする話(トルティーヤの皮を買うと簡単ね)。
そういう「ちょっとだけ」がミソ。自炊と料理の中間点の豪華な夕食、ちょっと洒落た昼食というライン。これが絶妙にセンスいい。

一昨年あたりがピークで去年はだいぶ陰りをみせはじめたグルメマンガブーム。生き残っているのはかなり食の要素を薄くしほかで補強したものか、キャラがずっと愛されているものか、似たものがない孤高でただただセンスがいいモノとなった気はする。おれは去年かなり意図的に避けていたのでつよく結論は出せませんが。
本作はその最後の。
ピザの生地づくりに熱中したり、ちゃんこ鍋、手巻き寿司パーティー、クリスマスにラザニアとか。みんな「美味しい」が容易に想像つくものを気取らずかといって変にデフォルメせず、美味しそうに簡単に作って、美味しそうに食べるという。かなりスタンダードな作りなのにマンガとしておもしろいのがすげえなあと。

とりあえずブリトーは作ってみたいなあと思いました。


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2018年03月20日

踏切時間(3) 里好 双葉社 アクションコミックス(月刊アクション))


アニメ化とな。これは意外。
踏切で電車が通過するまでのショートストーリーオムニバス。アニメ化で気がついたけど、案外と出てる人が準レギュラー的になっていたのね。

小さくて元気なJKと同級生で大きくと寡黙な男子。雨の日。彼が傘を持ってないから貸してやる。でも、JKがさすと男子高校生の顔に傘があたり、男子が持つと女子高生が全然濡れる。だからJKをおんぶして傘をさすことにする。でも、もう濡れてる男子高校生の背中におぶさるのでパンツまで雨水がしみこんでどうたらこうたら。おまけにちびっこ巨乳だからおっぱいの感触がとか。

高校に入ってゴスロリデビューしてSNSでは名が売れている。そんなある日踏切待ちでぎっくり腰。天を仰ぐポーズで動けなくなる。そんなときに中学校の同級生男子に会う。

多感な時期なので通学路はいっしょだけどLINE上でしか会話しない兄妹が2巻から引き続き登場とか。

エロ、ギャグ、にだいぶ寄せてきて、賑やかに1話をすごすという独自のスタイルが確立したような3巻ではありました。なるほどアニメ化。みれたらみようと思いました。


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2018年03月19日

早乙女選手、ひたかくす 5 水口 尚樹(小学館 ビッグコミックス)


5巻とな。
3巻がそうだったかな。ときおりかったるいんだよねこのマンガ。それが出た感じ。4巻は最高だったので5巻のかったるいのも6巻にむけての布石とは思いたいのだけど。とはいえ、全体的に出たんじゃなくて5巻は最初のほう、4巻の終わりからの引き継ぎと、今度は5巻の終わりのほう。なんかかったるかった。
思うに双方引きの回だわな。

4巻の終わり、ヤエさんが高架下で抱きついてきた。5巻はそこからはじまったけど、なんかその回がしょぼい。そのあとのドキュメンタリー番組の話ももうひとつ歯切れが悪い。
ところが、学園祭は全編最高。その打ち上げの女子会もいいし、弟のスーパーの買い物話もとてもいい。

うーん、冒頭の抱きつくエピソードも、終わりの早乙女選手がサトルに関して隠してることとか、「そんなたいそうなことか?」と思うからなのかもしれないな。いやま本人には重大なことっぽいだろうし、実は物語の根幹に関わることなのかもしれないし、そうだったらスマンかったとあやまるしかないんだけどさ。
わりに3巻くらい、実は軽いフリならもっと昔から引っ張ってきたことだけど、それってどうなの?って思ったりはずっとしてたんだな。

えーと、早乙女ヤエ選手。超ボクシング強くて腹筋が割れているけど中身は超乙女の女の子とボクシングの才能はないけどボクシング愛と早乙女選手愛にあふれてるサトルくんとのラブコメです。ぼくはそのラインでいいんだよ。この話で非サザエさん志向でおもしろおかしく卒業までつづいてほしいなあと。

あと、おれには笑い率が高そうなので早乙女選手の弟のケータの話のスピンオフも連載したらいいんじゃないかと思ったりします。ゴリラのエピソード最高だった。


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2018年03月18日

僕らの蟹工船 小林多喜二『蟹工船』より 唐沢 なをき(KADOKAWA ビームコミックス)



なんかお久しぶりといったらあれだけど。
そしてこうきたかというおどろき。
古典文芸名作「蟹工船」をベースにしたBLってことなのか。ちょっとしたワンアイディアのような気がするけどそれを1冊にまで昇華して、ミュージカル仕立てや少女漫画的にしたりとか、あらゆるアイディアをぶちこんでかなり本格的なBL化(というかBLのパロディ化?)がなされている。女性アシスタントの功績なんだろうか。
劣悪な環境で船内のどこでもうんこくさいのをバラの花が舞っているという表現にしたり、チンチンを蟹のはさみではさんだり。フルーツの男体盛りをやったり。

いやもうノリはまったくもって往年の唐沢なをきマンガ。お久しぶりといったらあれだけどなつかしいわ。そして、BURAIKENではワイルド、さちことねこさまではラブコメ、ヌイグルメンでは特撮俳優の青春ドラマって感じで、本作はかなりBL。実に、唐沢マンガで1番エロティックじゃないんかねえ。

ただ、全体的に落ち着いた感じがあるなあ。往年のノリなのに往年のギラギラはどこかに置いていったような。ネタじゃなくて全体的な雰囲気というか。

でもまあおれは唐沢なをき先生の「こういうの」求めていたんだなあとは思った。よかったです。


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2018年03月17日

六道の悪女たち 8 中村勇志(秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)



まだつづく暴走族一味との戦い。いよいよ芯を食ってるところだけど、まだ終わらないってのが、ややシラケ注意報が自身から発令された感。

謎の陰陽力で悪女が自分に惚れるようになった六道くん。悪女に惚れられ助けられつつも自身のチカラでどんどんのしあがっていく(本人はそんな気がないけど)。
最大の敵と思った暴走族幹部が全員六道のクラスに転校してくる。そして意外にも有効的に文化祭を盛り上げようとした。でもそれはワナだった。
本作においてジョーカーともいえる乱奈さんを人質にとり六道は奪還すべく学校の屋上をひとりひとり幹部をやっつけながら登る。そして屋上にたどり着いたのが8巻と。
久しぶりだったので全部あらすじを書いてみました。

そいでラストファイトのまま引きです。だから次の戦いがいいか悪いかで決まるけど、ちょっとだけなんかかったるかったんだよね8巻。読み直すとそんな不備もないし中だるみもいっさいないけどなんかそういうのちょっと感じた。
ひとつ考えられるのはこれまでより次の巻が出たのが遅かったからなのかなと。

椰子谷さんがおもいのほかカワイかったのが8巻最大のよかったところかな。



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2018年03月16日

金剛寺さんは面倒臭い 1 とよ田 みのる(小学館 ゲッサン少年サンデーコミックス)



最高だ。
金剛寺さんという面倒臭い女の子とつきあうラブコメ。
お相手は心優しい鬼とかいろいろあるけど今のところはあまり鬼は関係ないね。その設定は2巻から本格的に動いていくようだけど。

そして最高だ。

発表する作品すべて名作のとよ田みのる先生ですが本作の最大の特徴はスピード。そしてテンションの高さだね。たぶんとよ田マンガ史上最高のスピードとテンション。
1話で両思いになる。2話で手をつなぐ。3話で親と肉体言語で会話する。そして4話ではなんとケーキを「半分こ」するんだよ!そしてすべての話に笑いと涙がある。これは比喩表現とか大げさにいってるのではなくて、おれは声を出して笑い目から涙を流している。おれの涙腺を決壊させるトリガーはいまや高級羽毛布団より軽いのでアテにはならないんだけどね。笑いは重いぞ。でも笑ってるぞ。

クロックアップ。これまでのとよ田マンガのエッセンスを超圧縮してなおかつスピードアップ化を図ってる。そしてそれは成功してるというか「異様なもの」になっている。それが本作の正体。非常にエクストリームなラブコメの極北をひた走っている。

それでいて1巻はグランドプロローグという。恐ろしすぎる。この先どうなるんだろう?

ひょっとして1巻の新鮮フィーは失われて、魔界+ラブコメと、わりとアベレージのとよ田みのるマンガとして落ち着く可能性はある。
ただ、そこで前記のようなかつてないテンションの高さとスピードが「効いて」くるのではないかというワクワクが止められないのよ。

絶対に2巻のほうがおもしろくなるはずだ。そう思わずにいられない。


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2018年03月15日

さすがの猿飛G (1) 細野不二彦(ヒーローズ ヒーローズコミックス)


さすがの猿飛の現代リメイク。
amazon"忌憚なさすぎて無邪気の域に達してるのが多数"レビューだと当時の「さすがの猿飛」とは別物ってあるので、こういうリメイクマンガの難しさを思うなあ。
おれみたいにデビューからずっと単行本出たらノータイム買いをほぼほぼ続けているものにしてみればこれまでを踏まえて、なおかつ、細野不二彦ギャグセンスを注入し、現代によみがえらせるならこんな感じになるなあとわかりやすくはあった。

成人前のふたりでやや大人になった。時事ネタ、最新テクノロジー、流行り廃りをたっぷり盛り込んでアクションたっぷりの忍者学園モノ。
スマホを駆使する肉丸。VRをかぶっての訓練。パルクール勝負。うむ。「お手本」みたいなアップデート。

こう、リメイクってのは当時のノリのまんまになることはまずなくて、作者の変化による作風芸風の変化ってのは如実にでるけど、そこはそれずっと最前線で突っ走っておられてるわけで問題は「ほとんど」ない。

1コあるんだよね。最大にしてわりと人にとっては致命的といえるようなものが。

本作をはじめて手に取られた方には伺いしれないとは思うのだけど、細野不二彦氏は「美少女」を描くのが最大の武器ではあったんだよね。前も書いたけど、それをいつしか封印というほど大げさではないけど、他の武器を鍛えに鍛えることによって「それだけ」と呼ばれることがないようになった。
リメイクだとどうしても「それ」を求める往年のファンは出てくるし、細野氏も重々わかってると思う。たぶん、近作と比較しても魔子ちゃんの描画の気合の入り方はなみなみならぬものを感じる。ただ、超ぶっちゃけ、「それ」は手放したら二度と手に入らなくなると思うし、リビドーなんかにも如実に関連してくることとは思うのよね。ぶっちゃけ枯れるね。枯れてない人をみたことがない。エロは枯れたと思ったら「盛れ」ばなんとかなるところあるからともかく萌えは本当「期間限定」のスキル。それを自覚されたから細野氏はほかを鍛えだしたのかもしれないけど。

そして正直にいうわ。当時から細野氏をそういうマンガ家として接したことはないんだよね。可愛い女性は「ああカワイイ」と思うよ。でもある種そういう記号みたいな感じで。オッサンみてオッサン、オバハンみてオバハンみたいな。だからおれには最初からそこは問題ないんだ。さすがの猿飛の魔子ちゃんも、グーグーガンモのあゆみちゃんも、ギャラリーフェイクのサラも。ただ、「ごめんあそばせ」の鬼龍院ひな子は別格だけど、それはまた別の話なので省略。

肉丸の眉毛がキメすぎじゃねえかってのと、が〜まるちょばみたいな脇キャラがいい味出しそうだな。風間くんとかも今後もうちょっと活躍させてほしいとか。


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