2017年05月17日

空電ノイズの姫君 (1) 冬目 景 (幻冬舎コミックス バーズコミックス)


ギタリストの父親を持ってギター上手な女子高生とミステリアスな美人の同級生の友情を軸に進んでいくあまりキャッキャウフフしてない「けいおん」。

これがあまり読んでいるわけでもないけど冬目景氏の作品ではいまのところもっとも楽しい。

ベタなキャラ配置で、バンドに誘われてるギターJKさんがボーカルに美人JKさんを誘って、ベースで天然だけど猪突猛進な男を取り合うとかそういう展開?って気はする。そしてそれを避けたとしてもベタではあるし。

ただ、それがどうしたっていうんだよ! とは。

本作、もっともいいところは、きちんとギター弾いてる音が聞こえるところです。上記ひきあいにだした「けいおん!」はまったくそういうのなかったから。太くてうるさいエレキがギャンギャン鳴ってます。そこがいい。

ということで主人公の癖っ毛の「長くつ下のピッピ」みたいっていわれた子がとってもいいわ。相方の21世紀の「吉祥天女/吉田秋生」みたいな子も。



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2017年05月16日

ハルモヤさん 2 まんしゅう きつこ (新潮社 BUNCH COMICS)


1巻でたのもかなり前だしどうしようかと思っていたけど買って正解。非常に良かった。
アラサーだけどほぼ引きこもり状態なので少女みたいなナリのハルモヤさんの終わりもはじまりもないどうしようもない日々を描いている創作マンガ。
作者はブログのぶっちゃけエッセイコミックで有名になられたけどそのテイストにクロマティ高校とか古谷実ギャグ時代のテイストなどを織り交ぜつつ非常に独特の味がでている。

描くの楽とかそういう理由もあると思うのですけどよく出てくる河原の土手描写がすごく似合うマンガなんですよね。
卯月妙子さんのマンガなんかと客観的に比べてもどん底感が少ないのにすごく諦念が漂っている。それと土手がマッチしてるんだよね。

どうにでもなれって諦めきった抜けるようになにもない土手のような心象風景が土手になっている感じ。

最終話も土手がラストシーン。そして唯一かわからないけどクライマックスに見開きに描かれていたのは食べさしのコンビニおでんの汁のドアップ。たまにあるワケのわからないアグレッシブさが作者の最大の武器ではあるわなあ。ただ、8割の読者が戸惑うんじゃないかなあと思ったり。

そのあとのセルフ聖地巡礼なエッセイコミックも、ハルモヤさんよりもっと創作系で、初期の蛭子能収さんみたいなホラー漫画もなんかいい。まんしゅうきつこ印の「幕の内弁当」感があって。

彼女にはぜひダーリンを作っていただいて西原さんとか卯月妙子さんみたいなノリのバカップルマンガを描いてもらいたいなあと思うんだけど、桜木さゆみさんのどうしようもない彼氏にハマるマンガになりそうだな。


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2017年05月15日

東坡食譜 大河原 遁 (集英社 ヤングジャンプコミックス)


中国の宋の時代の詩人蘇東坡先生はトンポーロー(東坡肉)なども発明した人だってことで、彼の作り出した料理と当時の歴史などを描く、時代物グルメ。

当時、豚肉は猫のエサにすることしかできない不浄の肉だったんですって。だけど、トンポーローのおかげで変わったんだと。で、住んでいるところの生産量もズンズン上がっていったと。
なんで豚肉が不浄の肉だったのかって理由もあって、「豚便所」って、汲み取り式の便所の穴の下に豚を入れて排泄物を食べさせていたんだって。だから、余計に寄生虫とか悪い虫がいっぱいあってアウトになることが多いので豚はより不人気になっていったそう。

そういうウンチクがあちこちにあって読み応えあり。

「王様の仕立て屋」の方だそうですがわかりません。描画にはかなりクセがあります。カゲ(ハイライト)を細い線をたくさん描くことで表現したり。
そうじゃなくても割合とバストショットや風景などもなくてネームの文章量で「読ませる」ってスタイル。たまにアクションシーンもあるけどね。
話としてはおもしろかった。いろいろとウンチクを仕入れたりな。


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2017年05月14日

残機0!! ザンキゼロ 1 アリマ ハレ (小学館 ビッグコミックス)


amazonのレビューに「汚いNEWGAME」ってあってすごく的確だなあと思った。
作者がかつて所属していたゲーム業界での残酷物語です。
主人公がヘタレで腹黒女子。あと描写が普通に汚い。悪い意味で同人誌クオリティなので「汚いNEWGAME」と。
彼女にとっては死ぬほどアレな環境だったろうけど、あのヤンキー上司も別にそういうもんだったんじゃないかなと思ったりもするがまあそれは人それぞれだしな。
主人公に1番だけど基本誰にも感情移入することができないまま「あー、はいー」って淡々と読み終わりました。
ただ、発売日にはそのゲームはさんざん遊び倒してるので飽きているってのはそうだろうなあと。


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2017年05月13日

ロッシとニコロのおかしな旅 1 深巳 琳子 (小学館 ビッグコミックス)


RPGよりグググと史実にそった現実的な中世を舞台とした医者のロッシと弟子のニコロの珍道中。
ゆく先々でミステリ的なことが起こりロッシが謎を解いたり解かなかったりと。
たとえば1話は殺人事件。誰が何のために殺したのか、に、中世という世界が絡む。
2話は道中で紙切れを拾う。これは恋文なのか魔女のまじないなのかロッシとニコロが賭けをする。
などと、中世ならではの風俗や歴史的背景を踏まえてのミステリやコメディが非常に興味深い。
作者は以前昔(時代は忘れました)の中国を舞台としたわがままな夫人の注文に四苦八苦する料理人の「沈夫人」シリーズをお描きになっておりそっちも楽しく読んでました。
いわゆる「できた人」がいなくてみんな人間臭いのがまたいい。中世も現代ももっといえば中国もヨーロッパも人間はあまりアップデートされることなく同じようなことで悩んだり喜んだり怒ってりしていたんだなあと。


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2017年05月12日

BEASTARS 3 板垣巴留 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


2ヶ月連続刊行の3巻。
2巻までにいろいろ散りばめられていた話は恋バナと学園生活ってラインで進行していくことになったみたい。
1巻冒頭の殺人事件ってミステリのライン、あと2巻まであった熱血スポ根風の演劇部の話は、わりあいと薄くなり、主人公ハイイロオオカミのラゴシを中心とした動物の世界による思春期のお話にフォーカスを絞った3巻。
ラゴシはヤリマンのウサギさんに恋をしてしまった。だけど、ウサギは草食動物でハイイロオオカミは肉食動物。そういう断絶がこの世界にある。そこいらが物語のキモになっているね。
3巻白眉は主人公とウサギの食事のシーン。学校のランチルームで食事しつつ、なんとか名前を聞き出そうとする素朴で純粋な少年のような主人公。ところがウサギのほうは本能が全力で「逃げろ」と叫んでいるのを隠して笑顔を作っている。その心理描写がすばらしい。

後半、演劇部の肉食動物のオスたちは町の「裏市」にいく。この世界に秩序をもたらすために必要なところ。んまあ、いわゆる「風俗」ですね。ところが人間の風俗とはまたちがうスタンス。ここいらにかなり深く踏み込んだ「ズートピア」の奥の世界観がまたすばらしくもエグい。

と、それとは別にインターミッション的にあるニワトリの女の子(めんどりねつまり)の読み切り的な話がまた素晴らしかった。あまりにも本編と関係なくてポンと入ってた感じが強いけど、これが1番おもしろく読むことができた。鳥類特有のポーカーフェイスなところもあっていいキャラだわ全く。主人公の「いいところ」もでてるしな。

このマンガ売れるわけだわ。


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2017年05月11日

六道の悪女たち 4 中村勇志 (秋田書店少年チャンピオン・コミックス)


2ヶ月連続刊行。
1巻から3巻までの流れをちょっと変えました変則巻。
これまでは毎巻新悪女が登場してはいろいろあって1巻かけて六道の仲間になるって流れ。今回はそれがちょっとなかった。そのかわり大きな風呂敷を広げにかかっている。
感動方面はちゃんと3巻のオチが最初に用意されていたのでそこいらは手堅い。

昨今の漫画事情を考えると風呂敷を広げることにすごい危惧を感じるけど、そんなことばかりいってると話が進まないってのもあるしなあ。難しい問題。

本作に関しては今のところあまり考えなくていい問題ですけどね。非常に前向きにあらゆる材料をぶっこんできていますよ。まさかラスボスがもうドーンと登場するとはなあ(それとも先があるのか)。ここいらの「いてまえ」な方針はスゴイ。なおかつ1巻で最低1回以上声を出して笑うところがあるのもいい。ここがおれにはけっこう大事。今回は182pの校舎だけ映ってるところのモノローグに笑った。

あと4巻からの乱奈さんのデフォルメ描写がいい感じ。


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2017年05月10日

スローモーションをもう一度 3 加納 梨衣 (小学館 ビッグコミックス)


「このマンガがすごいWEB」に載っていたので気にはなっていたのだけど決定打は地元の書店の「富山出身のマンガ家フェア」に並べられていたこと。作者富山の方なんですね。へー。
ということで1巻2巻買ったのも最近ですがやっとリアルタイムで追いつきました。

80年代のアイドルとか文化が大好きな現代の高校生が主人公。同級生女子も偶然同じ趣味だった。そうやって80年代をキーワードに展開するボーイミーツガールな初々しいラブコメ。
ヒーローは素直で純朴、ヒロインはリアルむっちりのJK体型でこれはけっこう希少な描写と思う。で、エロカワイイ話と。素直に2人の先行きを応援したくなる。そこいらは非常に好感。

で、あまり進行しないで大ゴマとかで引っ張るのがまた80年代っぽいというか、3巻でちょっとぬかるみにはまったかも注意報かな。もともとがわりと出落ちの一発ネタだった感は強いので1巻2巻で甘いところを全部放出した結果、ヒロインがカワイイ、主人公が純朴だけで押すには弱い。80年代ネタも使いどころがむずかしい。全員が80年代ファンってのもね。ひとりくらい仲いいけど80年代な事柄に「なんだコレ」的なツッコミ役を用意しておけばいいような気はするんだけど。鞘当で出した恋敵もキャラが弱い。ということで、ちょっと苦しめの3巻だった。
4巻以降どうするんだろう。ここいら踏ん張りどころな気がする。


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2017年05月09日

ライカンスロープ冒険保険 1 西 義之 (集英社ヤングジャンプコミックス)


「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」(名前しか知りません)の方の新作です。はじめて手に取りました。

剣と魔法の中世RPG世界で働く保険屋さんの物語です。
ゲームの世界でパーティーがダンジョンで全滅したときに次に気がついたら「死んでしまうとはなさけない」で生き返ってって所持金が半分なくなっているのはなぜか? それは保険屋がパーティーの死体と装備を回収してなおかつ手数料として所持金の半額を頂いているからなのですね。
ということで奮闘しているシャチョー(メガネで元魔法使い)とブチョー(ボインの拳法達人でスライム属性)コンビです。毎話読み切り。

1話目が1番イレギュラーな回ってのはどうだろうなあと。保険詐欺の話ですよ。だから中盤くらいまで読んでから「あ、そういうことか」って思ったりするところがあったり。
キャラ配置が上手いし描写がかわいいなと。ワキやゲストキャラと思っていたのがあちこちでさりげなくしかも意味があるリンクしていくのがベテランだなあと思いました。

「ヤングジャンプ」で連載されているだけあってわかりやすいエロもなんていうか少年誌からちょっとだけステップアップしてる感じでいいですし。

保険という存在に、クエストブレイカー(彼女のマッサージが1番エロかった)とかいろいろなネタを上手く消化しているし。おもしろかったです。


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2017年05月07日

鳥葬のバベル(2) 二宮 志郎 (講談社モーニング KC)


1巻はどう転ぶかわからなかったけど、どうも超能力対戦な感じか。
鳥に飲み込まれて再生したら能力者になる。それと人類の戦いのような図式。
特徴はみんな普通のルックスってことかな。老若男女いる。いろいろなタイプの能力者がいるのが新味かね。どうしたって若い美男美女になるじゃん?
そのおかげで誰が味方で敵かわかりづらい。あと描き分けで微妙なのが3人くらいいて紛らわしい。
普通の人だと思ってた主人公がみょうに強かったりワケアリだったりもしているよな。

あまり先を知りたいと思わないなあと。3巻までつきあうか。


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2017年05月06日

狭い世界のアイデンティティー(1) 押切 蓮介 (講談社モーニング KC)


暴力でのし上がっていくまんが道。兄が出版社から墜落死する。復讐のために妹が出版社にマンガを持ち込んでいくわけですね。
押切先生の得意でありメインである「負」の要素をぶちこんだ創作ですね。
なぜにWEBマンガを目の敵にしているのかわからないけどネタとしてけっこうぶっこんでいる。
最近は「ハイスコアガール」とかの叙情系の押切作品ばかりだったので新鮮ではあったけど、やっぱりこっち方面はおれはあまりかなあ。「でろでろ」だけでいいやって。

「岡崎に捧ぐ」の山本さほ氏をモデルにしたゲストキャラが妙に可愛かったな(帯に言及あり)。



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2017年05月05日

上野さんは不器用 2 tugeneko (白泉社 ヤングアニマルコミックス)


天才発明家の女子中学生の上野さんが毎回新発明を同じ科学部の男子の気を引くために、自分に夢中にさせるために使っては失敗する話です。

1巻の「新鮮フィー」はなくなった。そうして「クリア」な目でこのマンガを読むとエロいということがわかりました。エロいってのもまたクリアとは程遠いものですが、新鮮というフィルターを取り去ったらエロというフィルターがかかっていたことを発見したという次第です。

「エロい」といっても作品によって訴求するポイントがちがいますが、本作の場合「触感」が非常に描けていると思うのですよ。
上野さんも、もうひとりの女子部員山下さんも新キャラでいきなり全裸披露するというアクロバティックなことをした北長さんにしてもなんていうかな触感でいうと1番アピールするであろう「おチチ(本作表記)」はペタンコです。でも、たとえば、タイツや靴下やパンツの布(ごしの肌)の触感、二の腕のモチモチ感、そういう女子についてるお肉を恐ろしいくらいに描いてきて読者の脳やチンチンにビビビと反応を促すのです。

そして田中くんっすよ。ラブコメの定石といえば男性キャラが鈍いことだけど、あきらかにちがった切り口で鈍い。もしかしたら名前がつくタイプの病気じゃないのかと思うくらい。
ただ彼自身のとっても恵まれた環境にいて自覚のない感じは、でも、「なつかしい」という感情も呼び起こす。だって、現役女子高生と机となりで、話をしても無料だったんだぜ?

そして2巻のMVPは山下さんのエピソードでした。amazonのレビューでとてつもない人がいましたがやや気持ちがわかります。

エロかったエロかった。こりゃあ深夜でもアニメ化ムリかね。でも、声優さんの声付きで「おチチさわったー」とか「どグソが」とか聞いてみたい。ドラマCDとかあったら買うかもしれないけど、考えてみたらドラマCDってあまり聞かなくなったね(腐女子方面はまだバリバリなんでしょうけど)。


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2017年05月04日

僕らはみんな河合荘 9巻 宮原 るり (少年画報社 ヤングキングコミックス)


宮原るりは憎たらしい。
「そつがない」って微妙にホメ言葉にはならないかもしれないけど、これまで読んだ限りじゃ、そつがないことにかけては最上級を進呈してもいいんじゃないかと思うよ。ソツナシストってか。
画力ストーリーキャラ全てにまったく欠点がない。ギャグセンスは個人差があるから人それぞれだけどそれすらも大掛かりなネタの一部に組み込む技術の高さはすごいよ。
そう、「そつがない」の最上級はつまり「そつがない」という批評に対しての答えも用意してあるんだよ。9巻はそれが爆発してしまった。雑誌で読んでなかったので虚をつかれるというもんじゃなかった。

河合荘に住んでいるユカイな面々を描く。最年少の高校生は1コ上の女子高生に恋をしています。でも、告白もできないし、むこうも妙に気にしたりしつつも距離があいてって、「おなじみ」の寸止めラブコメです。

後半の爆弾投入にamazonのレビュー(画像クリックでリンクしてあるので読めますよ)もすごいことになってましたが、おれは前半の「仕込み編」であったヒロインとその恋敵だった人の「友情」がとってもいい感じだったしいい流れと思った。
それすらもいつもの「イメトレ」妄想パターンのギャグのあいだに滑り込ませているし。

すべてがつながっていて、この先もすべてがつながっていく感じ。あらゆるところに散りばめられているパーツのいっこいっこが全部機能しているという恐ろしさ。

そうみると9巻だけでも前半部の麻弓さん(もっといえば8巻の麻弓さんたち)のギャグも、前記の友情の流れを差し込むところも、花火大会の「いつもの」にみえる盛り上げようも、途中のベタすぎる怪談回での「元通り」感も全部周到に周到に計算されて配置し、作動させていることがわかる。

本当の神はそういうのすらまったく感じさせないんだろうけど、神ではないので分かってしまう。そしてそれでもかなり肉薄しており、その巧さに舌を巻かざるをえないわけですよ。

あー憎たらしい。


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2017年05月03日

ムッツリ真拳 1 杉田 尚 (集英社 ジャンプコミックス)


女性が圧倒的に力をもって支配してる世界、エロパワーで女性に対抗できる男が現れた。それがムッツリ真拳の使い手だったと。で、学園を牛耳る生徒会と戦うマンガ。
理屈なしのアホエロマンガなところが素晴らしすぎるのですが1巻分おれのモチベーションが続かないという弱点がありますね。
乳首OK、かなりきわどい疑似ペッティングOKと、こういうのの基準の移り変わりが、またいろいろあっておれが思春期のころの過激なレートに戻りつつありますねえ。

[[第1話]ムッツリ真拳 - 杉田尚 | 少年ジャンプ+]

Web連載だから?

すごく、整形のシリコンおっぱいなフォルムですね。


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2017年05月02日

妻に恋する66の方法(2) 福満 しげゆき (講談社 イブニングKC)


1巻は新書風のジャケットだったけど2巻はいきなり「いつもの」感じになっている。
しかし、しみじみ良くできているマンガだなあと思うのです。

本編とはちがう、ちょっと大きめな話からはじめさせてください。

エッセイコミックを描くことで1番必要なのはなにか?
コレに関してはわりと唯一解があると思うんですよ。
「観察眼」ね。
コレのない人でこのジャンル成功している人はただのひとりもいない。
「観察眼」はけっこう広義にわたるぼんやりした言葉であるけど、それもそのはずで、どこをどうみてるかってそれぞれちがうし、それをどう描くかってのもまたちがう。
極端な例でいうと手塚治虫氏の逸話を描いた「ブラックジャック創作秘話」でおなじみの吉本浩二氏のエッセイコミックなんかは「正確」という点ですごい観察眼。
正確に映しとるのは大事だけど、それをどう切り取るかってことで、えげつないほど正確にちゃんと描くのが吉本浩二氏。

エッセイコミックなのかどうかの論議もあるとは思いますが、「ど根性ガエルの娘」。1巻1話の話が実は全然ちがう視点で描かれたというので話題になったじゃないですか。あれをみると人がみえたこと、どう描くかってのは様々ってのがわかりますよね。

そういう中、すごいのって「あ、そうだった」と気づかせる思い出させるところですよ。

で、本作ですよ。いつまでも「モテナイ」という自身の気質が痛いほどよく分かるんですよね。いろいろと思い出させる。
おれも奥さんラブでありつつも、奥さんがこっちを好きなことにずっと懐疑的だったので、実家に帰って戻ってくるとホッとするし、遊びで喧嘩みたいなことをしてたときについ押し倒したらそこにまったくもって自分好みの人妻がいることにドキリとするとかまったくもって新鮮でありながらも同時にあるあるなんですよね。
ここいらができてないエッセイコミックってアホほどある。そして誤魔化すために自分を道化としておもしろおかしくだけを強調するというクソ寒いの。
いちいち具体例を挙げてもキリはない。そしてそういうのもけっこう「あるある」として重宝されてる方が多いし、そういう方を無駄に挑発してもいいことはないしな。

これらは本作に限ったことでもない福満マンガの特色ではあるんだけど、本作には、各話終了後に「中国嫁日記」のように奥さんからのひとことがあっていい。それがまたいちいち嘘がない「らしさ」があってさ。

奥さんカワイイなあホント。愛が溢れまくり。


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2017年05月01日

CITY(2) あらゐ けいいち (講談社 モーニング KC)


1巻で保留にしてましたけど、2巻はよくできていると思った。
1巻はモロモロ「動かす」ための仕込みに手間がかかっていたのではないかと推測。
あとおれ内の結論として主人公の南雲さんがイマイチなんだよね。2巻はわりと出番が少なかった。それが良かったんじゃないかな。
いろいろな仕掛けが連動しはじめた感じがあってそれも良かったな。南雲さんの出前勝負で2人の人生が変わってたりとかな。そのうちの1人は「日常」に出演されていた方の未来の姿だったり。

あと1巻では出演しなかった学生さんがいきなり「日常」のお蔵入りみたいなネタをぶっこんできたりと、シバリなしがシバリなのかと思うくらいの自由さがまた風通し良かったし。

しかししみじみ絵が上手い人で手間ヒマかかったもの毎回描いてるよなあと思う。そしてその1本の線にいたるまで「かわいい」が行き届いているのがいいね。

波長が合う「日常」の巻を読んでいるようだった。楽しむことができました。

あと登場するカメラ、中身はLOMOとかでいいから出してほしいわ。


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2017年04月30日

BOX~箱の中に何かいる~(2) 諸星 大二郎 (講談社 モーニング KC)


箱の中に閉じ込められたわけありが脱出しようとドタバタする話。
これが最近の諸星大二郎氏のギャグっぽい明るさと、デビューからの伝統である融合系&なんだかわからない系の気持ち悪さと、妙にヴァイオレンス(西遊妖猿伝なんかでも滲み出てる部分よね)なところと相まって、唯一無二の世界を作り出しておられますね。

ただ、こういうデスゲーム系にしちゃあ牧歌的すぎねえかなあと。新しいアプローチであるけど、新しいのは誰もがやってないからというよりやったら割合と台無しになるって分かっていたからじゃないのかなと思ったり。

次で終わりそう感。


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BEASTARS 2 板垣巴留 (秋田書店 少年チャンピオン・コミックス)


1巻はずっと気になっていたのよ。でも、チャンピオンで連載だろ?って。
ところが、心酔している「六道の悪女たち」と共同フェアを開催してる。両方2ヶ月連続新刊発売。おお、すげえなおい。それほどなのかと手にとってみましたよ。

動物の世界です。人間以外の哺乳類が服を着て文明の利器を使いこなして生活している世界。その学校の演劇部が舞台です。
1巻冒頭に殺人事件。草食動物が肉食動物に殺されたと。被害者は演劇部の部員。それでの悪評を晴らすべく舞台は予定通り開催されることになるって感じの2巻。演劇部マンガなんですね。
・主人公はハイイロオオカミ。ただし非常に心優しいし弱気。演劇部でも裏方に徹しております。ただ、2巻ではトラブルで舞台に立つことになりました。

1巻の殺人事件、2巻冒頭のビッチウサギ、そこいらがわりと「置いて」はあるけど、ないがしろになってる感じがした。今の話をすすめるにはちょっとワキによけていてもらうべきなんだろうけど、ちょっとだけでいいから進行させておいたりして読者に「忘れてませんよ」アピールをした方がいいんじゃないかと思ったわ。

それはそれとして。
「ふくらはぎが涼しい」というフレーズは本当にすばらしい。この1フレーズだけであの洋画のケモノ社会の長編アニメに肉薄した感あるね。

アイディアはいいし、きちんと青春物語になっているし、ケモノ世界のルールもよくわかるし、多分に「ズートピア」(ここでいうならぼやかすなよ)っぽいんだけど、ズートピアではなあなあにされていることも踏み込んでいて興味深い。

ということなので、「ズートピア」が生涯にみた映画ベスト3で発売日にブルーレイディスクを買ったマイドーターに読ませたところ「うーん」っていってました。

BEASTARS 1 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 (2017-01-06)
売り上げランキング: 1,553

まだ2巻ですし、すぐに3巻も出るので追いかけるタイミングとしてはいいですよ。

おれは来月は「六道の悪女たち」とともに発売をお楽しみにしてる1冊とします。




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2017年04月28日

うちのクラスの女子がヤバい(3)<完> 衿沢 世衣子 (講談社 マガジンエッジKC)


完結。
思春期のみにおこる誰の役にも立たない超能力、無能力があるJKのお話。
1話ひとりでだいたい1クラス。最後のエピソードが美しかったなあ。非常によかった。
本作はこれまでの衿沢作品にはないスケールの大きさ。アクションの動きの派手さと色恋沙汰をわりあいと表に出しておるという意欲作でありつつもそれらがすべて功を奏している。これまでの衿沢世衣子世界を壊さずになおかつ新味を出すのに成功している。

特筆すべきはみぞれちゃんかな。JCで巨乳という。ロリ巨乳でっせ。体型にわかりやすい特徴をもたせ、なおかつこれまでと顔の造形がちがう感じもまた意欲的。彼女とそのエピソードはラストエピソードに関係があるんだな。教育実習の方もそうか。そうずっとそうだったけど3巻はラストエピソードへと連なる伏線が張りまくり。

うむ。何回も読み返すがやっぱり最高傑作だ。高校1年が2年になるのにこんな感動するマンガは他にない。
おれが鈴木敏夫さんだったらヒゲモジャオバケにこれで長編アニメを撮れっていうけど、ヒゲモジャはもっと若いのが好みか。じゃあ、シンゴジラの監督でもいいかな。

次回作に期待してます。


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2017年04月27日

あしたのジョーに憧れて(3)<完> 川 三番地 (講談社 KCデラックス 月刊少年マガジン)


完結か。決められていたかのようなすっきりした完結。
ちばてつや氏のアシスタント時代を描いた、川版の「まんが道」ですね。
きちんとアシスタントとしての成長度合いも描かれているのが憎いですよね。1巻ではかなり初歩的なことを描かれてました。失敗もありました。
それが3巻では応用編であり、全マンガ家にむけたメッセージ的なこともあります。それでいてすでにしてロストテクノロジーとなりつつある技術を惜しげもなく公開してるよなあ。ちょっとした門外不出なところとか。

と、そういうマンガであるから、「これでもか」って背景の超絶具合に舌を巻く。自身のマンガ家生命だけでなくちばてつや氏や他スタッフの名誉も背負ってるんだもん、気合も入りまくりだったんだろうな。描いてある技術や熱意も惜しげもなく投入している。ページ単価というか手間がかかってるんだろうなあ。「まんが道」が手塚治虫ステマだったのと同じかそれ以上だな。「まんが道」で知った手塚治虫まんがって多いもんなあ。

あと物語最重要キャラの御城さんってやっぱりオリジナルなのかね? かなりそれっぽいけど同時期にデビューした超絶絵の女性SFマンガ家っているか?


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