2018年01月08日

賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編(16) 福本 伸行(講談社 ヤンマガKCスペシャル)



おー、今回ちょいと長いよな。やっとワンポーカーは決着した。このあとまだ続くそうな。
相変わらず1巻あたりにかける時間が短い。サーッと読み終わる。それはそれでいいし、まあまだギリその値段に見合ったものはあるような気はする。
今回の和也は敵キャラ史上でももっとも深く描かれていたしな。実質ラス前のボスだしな。
しかし、なんていうかなぼんやりとみえている「本スジ」はどうなっていくんだろうな。おれが生きているうちに決着がつくことがあるのだろうかね?
カイジは大金を持って兵藤と対決するってことになるんだろうか。

んま、つきあえるうちにはつきあいます。今度は和也のスピンオフがあったりしてなあ。少年和也みたいの。



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2018年01月06日

チェイサー 5 コージィ 城倉(小学館 ビッグコミックス)

チェイサー 5 (ビッグコミックス)
Posted with Amakuri at 2018.1.5
コージィ 城倉
小学館

手塚治虫が好きすぎて手塚の足跡をピッタリと追いかける男の話。年1冊ペースで5巻。
5巻は大阪万博の前後。手塚治虫氏がそのキャリアの中でもっともどん底だったころ。
そして一方で追いかけてきた男はジャンプの連載があたってアニメ化も決まりたぶんキャリアにおいてもっとも儲かっている。でも、手塚氏へのあこがれが強すぎて、そのころに描いておられる「暗い」マンガがえらくて、自分のジャンプノリのマンガを「おバカ」と卑下する感じ。
このころ、リアルには知らない。ギリ生まれてないし。おれがモノゴコロつくのは続く6巻での「ブラックジャック」の奇跡的な復活以降なんだよな。
だけど、このときの空気の「萌芽」みたいなものはわかる。やっとわかる時代になった感。正直、西岸良平氏の「三丁目の夕日」はなつかしくもなんともないんだよね。
そしておれの「手塚治虫」像ってのはここまでのキャリア。あとで知ったのもある(手塚治虫全集は大々的に発表されてどこの本屋でもあったしどこでも立ち読みできた時代だから)けど、それらが全部まとまってボーダイな量を描いた天才としてドバーって感じに入り込んでいる。そして藤子不二雄A氏の「まんが道」の神として。

本作の主人公は追いつけば追いつけそうな天才がいつしか神になる姿をおいかけているというどことなく宗教的、どことなく神話的なものすら感じられる。それでいて戦後マンガ史と手塚治虫の生涯も描いているという。生き神様の生涯を追い続けている男。「火の鳥」にそんなのいなかったっけ?

また週刊少年マンガ誌が出揃って、マンガすべての主戦場がそこに移り、以降半世紀近く(今もってことだ)続く血で血を争う戦争もよく描かれているな。マガジンのインテリ路線、ジャンプの専属契約、サンデーの若手の頑張りとか。

あとまあもういいんだけどさ5巻では主人公の奥さんの美人モードはなかったね。


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2018年01月05日

やわらかな鋭角 1 多田 基生(KADOKAWA it COMICS)

やわらかな鋭角 1 (it COMICS)
Posted with Amakuri at 2017.12.31
多田 基生
KADOKAWA


週刊誌記者が宗教施設に侵入取材。そこはひどいホテル火災で唯一生き延びた少女を教祖として奉っている。
そして記者が取材をしていくうちにいろいろなことが明るみになってくる。
1巻はまだ不気味な雰囲気と進行がメインでストーリーも芯を食ってないけど、この雰囲気が最高。また1巻のヒキがすばらしすぎる。
と、多くは語ることはできない。でも、2巻は買う。2巻だともうちょっと語ることができそう。


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2018年01月04日

五佰年BOX(2) 宮尾 行巳(講談社 イブニングKC)

五佰年BOX(2) (イブニングKC)
Posted with Amakuri at 2017.12.31
宮尾 行巳
講談社


蔵でみつけた箱。開けたらなかで小さい人たちが営みをしていた。箱の中はどうやら戦国時代のようだ。
そこでふと精巧にできた家を触ろうとして潰す。そうしたら現実の21世紀の世界に変化があった。

と、ドラえもんチックなひみつ道具をシリアスに展開していったらみたいなノリで2巻目。
各キャラもいい感じで展開し、謎が解けると別の謎も生まれるという具合に転がっている。話のゴール設定もいい感じであり、そこに主人公は猛進していっているのもいい。こういうの「どうしたい?」ってぼんやりすることが多いから。

1巻2巻と2冊買って、いっきに読んだんだけど、ちょっとした弱点は、1巻も2巻もヒキが弱いってことかな。あと、物語全体の引っ張る力もちょっと弱い。
基本、地味っちゃ地味な展開ではあるが奇天烈な発想で、これはこの先どうなるんだろうとは思う。


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2018年01月02日

よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 いしい さや(講談社 KCデラックス ヤングマガジン)


エホバの証人の王国を信じる母親とともに宗教活動を続けていた子供が描いた実録マンガ。
というと、「カルト村で生まれました」というのを思い出しますが、こっちのほうが閉塞感は強い。どこか呑気でいてまだ全然「抜け」てない「カルト村〜」の作者に比べるとかなり重い。
ずっと「これはおかしいのではないか?」という気持ちを抱えたために、抜け出したあとに今やってる「サタンの行為」とのギャップでおかしくなるとかはやっぱりそうなるよなあとは思う。
抜群のエピソードとしては、ツバメ。奉仕の日(つまりはタイトル通りの宗教勧誘をする日)ちょっと遅れ気味だったのでいそいでクルマで行こうとしたらフロントガラスにツバメがぶつかる。主人公は「まだ生きてるかもしれないから助けよう」という母親は遅れることを気にするが泣いている我が子のために舌打ちしつつも戻ろうとはする。そこに通りがかったおじさんがツバメを拾う。母親はこれ幸いと「あの人が助けてくれるからもう大丈夫」といってしまう。おじさんは横目であいつがやったのかと睨んでいる。それをずっと覚えているということだよな。
(一応書いておくとエホバは人間のための救済にだけ働く宗教で畜生は関係ないってスタンスらしいのでこういうのはどうでもいいらしいです)

あと、邪な心をが入った子供を「正す」ための「やり方」を母親たちが話すシーンもなあ。ベルトがいいとかゴルフのグリップが1番いうこと聞くとか。

争い事を避けるので運動会の応援練習などはなにもできない。選挙も白紙で出す。

そしておじいちゃんの葬式。行くけど焼香も合唱もしないでただ座っている。

そういうことの「おかしい」はやっぱりずっと蓄積されておぼえているんだなあ。そしてそれは一般人といっしょに暮らしてるから余計に際立つことで、そう考えると「カルト村〜」の人は田舎に「こっち側」の人間とばかり暮らしてるからそういうことはなかなか思わないので、ああいうちょっとした選民思想的なことがまだ抜けないんだろうかなあと思ったり。

んまあ、人とは、政治と宗教と好きなひいきのスポーツチームと仕事と給料の話をするなってのがよくわかるね。宗教がとくにタブー中のタブーだね。
このマンガの全部が全部そのままではないけど部分部分で思い当たるところはヤマのようにあります。うむ。こわいこわい。



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2018年01月01日

ようことよしなに 2 町田 翠(小学館 ビッグコミックス)


富山の田舎のJK2人のダラダラマンガ。
音楽で一発当てようって意識があり、2巻最初から中盤までの雪上ライブが白眉。後半はPVを作る編。ここらへん広がりそうで広がらない狭い人間関係と、暗くて地味な田舎の天気と風景が相変わらず抜群。というかまた別の場所ネタを大量に仕入れたなあ。
もうほぼアングル変えたらおれの店が映るのになあと思ったり。
こういう超地元ネタをからめつつもきちんと田舎JKライフの満喫度合いがわかるのがおもしろいなああ。
あ、そうそう。ヨニーの廃墟おれも犬と入ったことあるわー。実際は窓ガラス割れてないから内部侵入はかなりハードル高いし定期的にメンテの人がいたので中には入れなかったけどな。でも、こういうことだよなあ。


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2017年12月31日

ボクだけ知ってる一宮さん 2 甘詰留太(白泉社 ヤングアニマルコミックス)


隣の席のみんなに陰キャと思われてる一宮さんは超エロエロでナイスバディな女の子なのよって話。
同じく陰キャで変態扱いされている主人公がカメラに目覚める巻。
作者得意のSMのほうに行き過ぎるとそういうの好みじゃないからいやだなあと思うけど、そういうラインは薄く残しつつも、青春お色気マンガ(ラブコメではないね)になっているのがいいです。
エロ描写については成年コミック時からのベテランさんだもんバッチリなんですしカメラはフィルムカメラでニコンのFM2ってのがまたいいよなあ。名機ですよね。マニュアルの。

乳首の位置を服の上から割り出す話、いつの間にか集まる仲間との青春な感じ、すごくいいです。でも、ストーリーがなんていうかな。先が見えない感じがしてさ。
ドロドロの恋愛模様って展開にはならないとは思うんだけどね。


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2017年12月30日

マコちゃん絵日記(11) うさくん(茜新社 FLOW COMICS)


11巻ですよ。もう大河マンガですね。
小学生のマコちゃんが活躍するマンガ。11巻では2点の特筆すべきコトガラ。

ひとつは、掲載誌「Lo」に合わせてか、エロネタが多いね。ロリっ子はでもほかので十分間に合うし、そういうの知らずに買ってる人はとまどうくらいエロネタが多かったような気がしたなあ。おれはうさくん氏の本気エロコミックも持っているので全然なんですが。マコちゃん兄がシコろうと思うたび、親のエッチ声がきて萎えるって天丼が妙に叙情的だったなあ。笑えるというか。

あとひとつはマコちゃんの変化ですね。これが興味深い。本作はずっとループで同じ学年だけど、ずっとやってるだけあって、最初毛嫌いしていた父親のぬいぐるみ職人を「やってみてもいいかな」って気になっている。
「からかい上手の高木さん」ですよ。これは変わらないことがすごいことだったけど、変わることで味わいが生まれることもあるってことですよ。
・どちらもいいマンガではありますねえ。ただまあ、マコちゃんのほう、コミック内の構成が完全にパターン化してきてるなあ。
デコピン師匠、長豪近先生、小次郎くん親衛隊(今回アニメできないネタだったなー)、ハンハンベア島、マゲ天あたりは必ず1巻にひとつあるね。
良し悪しだけどさ、味わいに持っていってるのはいいことなのかね。もうちょっと「団地ともお」的な新ネタに挑戦ってのもみたいですね。それでいうと今回はお守りドッジの話はよかったね。

・手々焼の話が好きでした。


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2017年12月29日

ゴールデンカムイ(12): 野田 サトル(集英社ヤングジャンプコミックス)


12巻ですよ。
かなりごちゃごちゃしてますが、アホウとギャグはたっぷりあってそれがごちゃごちゃに拍車をかけているような気もします。そういうのが渾然一体になっておりゴールデンカムイです。今回白眉は自前二次創作ですかね。お色気ムンムン巻です。
でもって13巻へとむけてまた血生臭くなってきました。あんまり生き死にの戦いは少なかったですしね。

んま、おもしろい。ただ話がややこしい注意報かなー。シンプルっちゃシンプルなんだけどいろいろな要素が混ざってくるからなあ。


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2017年12月28日

丁寧に恋して 1巻 サワ ミソノ(KADOKAWA ハルタコミックス)


ジャケ買い。不思議なマンガ。
丁寧という台湾人の美少女がいます。みんなに「ていねい」と呼ばれてますが本当は「ディンニィン」と発音する。彼女は家が貧乏なので修学旅行に行けません。行き先が台湾なのに行けないのはカワイソウと義憤と下心にかられたクラスメイト男子がバイトで稼いだ金を担任に渡し「これで丁寧さんを内緒で修学旅行に連れて行ってやってください」と。

帯にトラベルロマンスと書いてます、270ページのちょっと厚めの本書ですが、驚くなかれ1巻では修学旅行がまだはじまってません。前日でもないです。

ダジャレじゃないですが、すごく丁寧にいろいろなことを描いております。ただ、これらはあとで芯を食うのか?と思う場面が多いです。そしてそれらが芯を食っていったらどれだけの大河ドラマになるんだ?と。3泊4日の修学旅行だぜ?

謎が多い。ただ、その謎やこの先どうなるかを知りたいか?っていうとちょっと微妙。2巻はタイミングが合えば。


posted by すけきょう at 19:42| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする