2017年03月06日

アイアムアヒーロー in NAGASAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、ZQNの設定を踏襲してなおかつその「場所」ってのを活かしつつ展開。
長崎も茨城もも学生さんが主人公で、長崎編は弓道部の美少女ギャルJKと童貞少年。軍艦島に逃げようとしたら本編のショッピングモールやビルのようなボスとの攻防戦になる。
やっぱりスピンオフでも本編でやったパターンのどれかになるのかなと思ったり。
ただこの主人公が徹底的にヘタレで逃げよう逃げようとしまくるところが新しい(でもうざい)のと、女の子がカワイイ&エロいのが売りかしらねえ。
茨城編でも書いたけどこのシリーズは続けてほしいし、もっと斬新な切り口がありそうな気はするんだよなあ。


posted by すけきょう at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

アイアムアヒーロー in IBARAKI 花沢 健吾 (小学館 ビッグコミックススペシャル)


「アイアムアヒーロー」のスピンオフ作品ですね。大阪編が既刊であり、長崎編と茨城編が同時発売という。
世界観やこの物語でのゾンビ、「ZQN」の設定を踏襲してなおかつその場所を活かしつつ展開。
茨城も長崎も学生さんが主人公。茨城は犬と童貞くさい少年。それでいてモトトモダチ、現在いじめっ子いじめられっ子での「小競り合い」。でもZQNなわけで命がけの小競り合い。
本編もZQNが介在した命がけの痴話喧嘩がOPでしたからね。というか最後までそうか。
世界観が共通してるので入り込みやすいし話が早いのがいい。そういったところではおれはこのシリーズ買います。本編が終わってからもまたやってみてほしい。もうちょっと原作から離れた大胆な切り口がいいな。大阪も茨城も長崎も「入口」からはじまるじゃない。あれがねえ。もう入り口すら省略してもいいんだけど、それだと1本の作品としていろいろ困るのか。
・あ、あとアンソロジーもあったな。あれはダメだった。アレに比べればマシかな。

・茨城は小ネタの積み重ねが秀逸。一般市民や金の亡者の叔父一家のZQN化のときの滑稽さは本編もかくやというくらい細かくおもしろかった。
・犬がすごくたのもしかったけど、犬はZQN化しないんだよなこの設定だと。だから良かったのか。でも、どう考えても感染してるよな。ZQNに噛み付いてたし。
・茨城あまり関係ないのも痛かったか。ときおりZQNのいる茨城名所案内みたいなのがあってそれはそれで悪趣味でよかったけどさ。納豆まみれになっても工場でウロウロしているZQNとか。


posted by すけきょう at 18:46| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月04日

淋しいのはアンタだけじゃない 2 吉本 浩二 (小学館 ビッグコミックス)


待望の2巻。また一段とすごいところに到達し、多分、その最終着地点はとてつもないところになるのではないか。そしてそれは作者自身もきっちり読みきれてないというところがスゴイ。

佐村河内守氏は「聞こえているのか?」ということではじまった難聴者の世界をマンガにするという壮大なココロミは2巻にして急転直下。「聞こえてるのか」という問題は根深く厄介ということを丁寧に解き明かしていく。これはミステリーもかくやのスリリングな展開。
そしてホラー。まったく無音じゃない世界に生きる難聴者は、無音の世界より怖い。言葉の分からない国に置いてきぼりされた気持ちになる。他言語ならばその気になれば習得し理解できるが難聴者にとっては一生わかることがない。つまり、永遠に言葉が通じない国に「ひとり」なわけだ。最強の疎外感を味わっているわけだ。これはそのまま映画になりそうな題材ですよ。
で、当初の課題。「聞こえているのか?」ではなくて「どのように聞こえているのか?」になるんだよな。ただ、そういう「こと」と別に、相変わらず冷静沈着な「カメラ」をお持ちの吉本氏は同情の姿勢をみせつつもシビアに佐村河内氏を観察している。

医者への話が多い巻。みなすごく真摯に「先」を考えておられて感服する。


posted by すけきょう at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

大阪ハムレット(5) 森下 裕美 (双葉社 アクションコミックス)


シリーズひさしぶりでしたが最終巻とのことです。短編2編収録。
読み書きのできないおばあちゃんと少年の交流「サリバン先生」。男子高校生の目から通してみた在りし日の村の風景「山の花嫁」。

「ここだけのふたり!!」や最初の「少年アシベ」のときにあったトゲトゲした人間関係はすっかりなくなったのだけど、その分、熟成された甘みの中の苦味が非常に効果的な昨今の作品。
「いいひと」をストレートにいい人に描く。本作も裏がない「いいひと」が多い。「サリバン先生」の読み書きできないおばあちゃんの小動物のような愛くるしさ。「山の花嫁」に出てくる不細工な男に嫁いだ美人妻、少年が憧れた先輩。どちらも気持ちのいいくらいに裏表のないストレートな美人。昨今のマンガよりマンガ的な欠点がない美人。だけど非常に苦い展開が待ち受けている。なんだこの感じ?
さきほども書いたけど初期のトゲのあるひねったキャラ。「少年アシベ」だったか「ここだけのふたり」だったか忘れたけど、可愛くて清楚っぽい乙女が庭で草木に水をあげてるのを不細工な少年が木の陰でぽーっと見とれてる。その後ろから、あの子が水をあげてるのは大麻よって。それが好きではあるのでいまだに妙な違和感があるんだけど「これでいいんだ」と。それが森下先生が選んだ作風や道だしなあ。

少年の憧れた先輩と高校にいったら映画を一緒に行こうとバスで約束するシーンなんてしびれる。しびれはするしおもしろく読ませていただいたのです。
ただ、なんていうか、おれとはいろいろと合わなくなっている。その気持は残る。
「なのなフォトごろー」は好きだったけど、コママンガは合わない感じが強い。



posted by すけきょう at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月22日

このマンガがすごい!WEBの1月(11月刊行作品)の「このマンガがすごい!」ランキングに投稿した原稿

【もっともオススメする作品】
人間仮免中つづき (ビッグ コミックス〔スペシャル〕) 単行本 – 2016/12/12 卯月 妙子

【2番目にオススメする作品】
わたしのカイロス 2 (BUNCH COMICS) コミック – 2016/12/9 からあげたろう (著)

【3番目にオススメする作品】
あさは、おはよう -大澄剛短編集- (ヤングキングコミックス) コミック – 2016/12/26 大澄 剛 (著)

[このマンガがすごい!WEB]のアンケート協力者として、毎月、その月のベスト3を選び、寸評を書いております。
・毎月の投票によってランキングが決定するので毎回投稿した文章がすべて掲載されるとは限りません。
・もったいないので、その月の掲載期間が終わってから、すなわち次の月のランキングが掲載されてから、ここに載せることにしました。多少の加筆修正などもさせてもらいます。

・宝島社からは許可を得ております。


追記あり
posted by すけきょう at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | このマンガがすごい! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月21日

白暮のクロニクル 10 ゆうき まさみ (小学館ビッグコミックス)


大詰め。大詰めというよりクライマックスだわな。一見あっさり味(実はダシがしみしみ)で展開していくけど、それはマンガとして比較するとあっさりであって小説や映画だとこんな感じで理詰めでそれぞれの糸が寄っていく描写はよくあるわな。
そう、本作はどうも実写映画なニオイが強く感じられるんだよな。実際やると1本2時間じゃ収まらないで長くなるんだろうけど。
今回は「ああこの絵を構想時から描きたかったのかな?」って決めのグッとくる絵がたくさんあってそこもクライマックスらしかった。
次で終わるそうだけど、なにかドーンって展開があるのかしら。ゆうき先生は最後は静かに終わるって印象があるのでそれはないと思うのだけど。

posted by すけきょう at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月20日

それでも町は廻っている 16巻 石黒 正数(少年画報社 ヤングキングコミックス


最終巻。実に堂々たる最終巻。くわえて最終巻まつりとでもいいたくなるような最終巻。って最近読んだな。そうだ「中2の男子と第6感」の最終巻がそうだったのだ。ただ、中2は4巻で本作は16巻。「ひっくるめて」ということではそれ町のほうがだいぶ堂々としている。

もともと謎や仕掛けの多いマンガであるけどそれらに対するそこそこの謎解き編がある。でもなにかは終わるということでいろいろなことの「ケリ」がつく。つかないのもある。「ケリをつけ」進行することもある。

やっぱり残るのは日常。そして過ぎ去ったのは青春ってことなんでしょうか。ぶっちゃけ劇的な変化はない。だれかが去ったとか死んだとかない。でも泣けてくる。それは本作が「終わる」ということを暗示しているからなんだろうなあと。だから16巻はどれが最終話でも良かったんだよな。でも、作者が最後の最後にあれを用意したということはつまり「それ町2」はねえってことでもあるんだなあと。

おもしろかった。長いことありがとうございます。

あと紺先輩がかわいすぎ注意報。ありったけ在庫処分してますので注意。おれは実はたっつん派ですが(きいてねえよ)。

posted by すけきょう at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月19日

ダンジョン飯 4巻 九井 諒子 (KADOKAWA ビームコミックス)


いや愕然とした。完璧な起承転結の結だな。そうか本作は巻ごとの4コママンガだったのか。いわれてみれば、巻ごとにノリがちがってたからな。
3巻の転から4巻のための布石だったのね。そしてネタバレになるけど以降も続くための布石。結ではあるが終わらないという。すばらしく良くできてる。

しかも、話は1巻の起承転結の「起」であるドラゴンに食べられた主人公勇者の妹を助けるためのドラゴン戦という。伏線回収というか本線のクライマックスにあたる。
なおかつ、ドラゴン戦が本当熾烈でな。本作がグルメマンガというジャンルであるなら最高にハードな戦闘シーンがあるグルメマンガってことになる。
そしてグルメマンガでもあるという(なんだこの文章)。架空のモンスターを料理する。当然のことながら竜を食べるわけですが、かんたんには食べないのよ。それぞれモンスターならではのギミックみたいのがあって今回もそうとう「おー」ってなる。あと、この「世界」も。さらに深く描かれていた。そしてポイント。それには「意味」がある。なぜ世界を深く描くか? せっかく考えたから、ボクチンお利口さんだから、って様々な理由があります。本作の場合、「描く必要があったから」なんですね。そこに痺れる。

描くでいえば3巻4巻で増えたキャラもとってもいい。

すばらしかった。3巻では「なにやってるんだろう」とちょっと思ったけど、これで全部つながったわ。4巻まで買え&読め。それから本作を語れ。とくに批判めいたこと書いてる方。


posted by すけきょう at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

僕だけがいない街 9 三部 けい (KADOKAWA 角川コミックス・エース)


主人公以外の動きにフォーカスを合わせたスピンオフ。外伝。アナザーストーリー。なんでもいいけど。

ネパールのエッセイコミックを読んだときにそう思っていたけど、作者はたまらなく「ヒト」を描きたいヒトなんだなあと。
ヒトとヒトとの結びつき、つながり、関係、そういうものが生み出すミラクルを誰よりも強く信じ描こうとされておられる。
ということで、主人公が眠っている間に彼らが必死で生きていた様子を描いております。

また読み直したくなりました。ケンヤが涙が出るほどいいやつでなあ。

それはそれとしてわりと背景がぞんざいということにいまさら気が付きました。本編でそんな風に思ったことが1度もなかった。

参照:
[非日常的なネパール滞在記(1) 三部けい&りえ (スクウェア・エニックス ビッグガンガンコミックス): ポトチャリコミック]





posted by すけきょう at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

少女Aの悲劇(1) あさの (講談社 講談社コミックス)


同級生が地球観察の宇宙人だったけど、それを知ったのが人を人とも思わない冷血天才だったって。で、バラされないよう監視目的でいっしょに暮らそうってラブコメっぽい設定でギャグ。
小学館はショートラブコメは萌えに特化し講談社はギャグに特化する(他出版社はデータ不足)傾向にあるなあと思う。ちゃんとしたラブコメはコママンガでストーリーを押し出して展開してってスタンスが講談社らしいと思ったり。小学館はどっちでもいいから売れればおれの勝ちってスタンスっぽい。

美術は成績10で2だったけど、ひとつマンガにおいての絵の良し悪しを語らせてもらえるとしたら、人物に対するモノの大小のカタチが正確でないとシラケるってのがある。本作はすごくシラケる。それが効果的に使われるマンガもあるけど本作そうでもないし。便座は大きすぎるしベッドは小さすぎる。そういうのが随所。
主人公の宇宙人ちゃんはコメディエンヌとしてはとっても有能で、表情の豊富さやツッコミの的確さはかなりのものがあります。その年の主演女優賞ノミネートでもおかしくないかもしれません。デッサンはアレですが。あとノリとしてはイッテQのイモト的かな。
相方の冷血天才の言動や行動もおもしろい。

けど、そもそもの宇宙人というネタはほぼ活きてないまま1巻は終わります。耳がエルフ的なのと小便がメロンの臭いがする(わりに漏らす)のと。その臭いだけ非常に興味はありますが(おもちゃの消しゴム的に)。
そういう状態ですが、だいたいふたりのかけあい漫才で1巻の間は持たせてますからね。スゴイなあ。
メインが宇宙人をそうと知らずストーカーしているやつを退治する話で、次が宇宙人がこよなく愛してるエロフィギュアが壊れたのを直しにいく話だからな。不思議なセンスだよなあ。


ああそうか。集英社の落ちこぼれサキュバス出てくるギャグマンガに構造が似てるのか。だいぶちがいますが。


posted by すけきょう at 13:21| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする