2021年08月15日

いつも憂き世にこめのめし にくまん子 (ビームコミックス)

いつも憂き世にこめのめし(1) (ビームコミックス) [ にくまん子 ] - 楽天ブックス
いつも憂き世にこめのめし(1) (ビームコミックス) [ にくまん子 ] - 楽天ブックス

にくまん子さんの4冊目のコミックです。1,2冊は同時発売で3冊も間をおかず発売で、その3冊が発売された2019年はにくまん子イヤーとでもいえる画期的な年だったのですが、まあ、それからちょっと間がありまして、「どうしてらっさるのかしら?」なんて思ったころに新刊でした。わりに青天の霹靂で。というのもツイッターでフォローしててときおりあったツイッターマンガのほうも楽しみにしててそっちのほうもあまりみてなくてけっこう渇望してたんですね。だから素直にうれしい。

それが最高だったので最高にうれしい。

本作は連作長編というカタチでしょうか。作者の分身的な女性とその同棲している恋人とのいちゃいちゃ日常マンガ。

ここいらの経緯はあとがきに詳しいですが、かなり命削って描いていた前作らでやや燃え尽き症候群になったところからのリハビリをかねた「生活の話」的なゆるくて描きやすいのでいってみようってことらしいです。

それがすばらしいのです。

つきあって3年経ってちょうどいい具合の力の抜けたバカップルの最上級のバカップリスト状態の甘々でゆるゆるの毎日を描いてます。

1ページから3ページ4ページのマンガがつづくのです。

あー、いうたらなんだけどツイッターマンガっぽい感じで。緩さといい内容といいページ数といい。そして実際にツイッターに載っていたものもあります。

https://twitter.com/oic_oniku/status/1363322554128027648?s=20

ただまあ最近はあまりマンガをアップしてないんですね。ツイッターマンガ流行ってないからなあ。

そしてほのぼのとしたところに「ほのぼの」ベースは守りつつドーンって「これでもくらえ」マンガが挟まる。
この「ほのぼのベースは守りつつ」ってところがミソなのよね。ほのぼのマンガに突然ダークネスなエピソードぶっこむのあるじゃん。つじあやのさんのウクレレ弾き語りアルバムに突然デスメタル曲をはさむようなトンチキな構成の。それが効果的なのもあるけどさ。おれはその落差にどっちらけになってみなくなったマンガあるよ。名前はいわんけど。

「まだいっしょに」というドーン物件(物件か?)。カップルとその女友達と3人で飲んでいる。彼女がトイレにいってるあいだ女友達と彼氏が話をする。女友達が結婚とかその先のこと(結婚ね)をたずねる。そいでつられてガンガン飲んでしまい真っ赤になってぽやんぽやんになってしまう。そしてアパートに帰るとガバっと抱きついて「まだいっしょにいたい」と。
ってまあ、そのあとがあるからすげえんだけどね。そのエモで止まらないところ。

まえのときにも書きましたけど相変わらず嫌悪感を持たないキャラといちゃいちゃとエッチの内容です。ほんと不思議。同棲していちゃいちゃしてたり「男ってほんとバカ」的な内容で、なんつかもともこもない日常セックスだったりするけどすべてに「いい感じ」をもつ。

成年コミックの男向けのセックス描写に嫌悪を持つ女は多いでしょうが、逆もあるんですよ実は。ま、とくに非モテな人生を歩んでいた男がセックスがファミマでファミチキを買うくらい簡単にありつける人種がいるとどうしても妬み嫉みの気分が湧き立つのですよ。そこらへん成年コミックもそうなのになぜか女向けに描かれる「それ」にすげえ「いやだー!」って感じになるんですよね。ファミマでからあげクンたのむくらいの高いハードルに思えるのですね。

と、にくまん子氏って作風芸風でいうとモロそういう路線ではあるんだけど、不思議と嫌悪がない。これは本当不思議なんだよな。みんなナイスキャラだからなのかもしれないけど。あとマンガ内の全てに愛を注ぎながら描いてるからなのかしらね。わからんが。
で、前作品にも登場した作者と作者の同棲相手をモデルとしたキャラは最高にナイスですからねえ。そらもう最高なのです。

これが後半の構成がさらに最高なのよ。描き下ろし30p以上のメインを含む2本の短編に、ふたりが出ない短編でギューッとしめて、なおかつ最後にまたふたり登場するという。ここいらの有機的に結びつけて畳み掛けながらもキレイにキレイにエンディング。それで1冊としての完成度を飛躍的に高めている。
とくに今回キャラを固定したのがまた効果的だったのよね。ぐぐぐとまとまりができた。

最高じゃないか。現時点の最高傑作ですよそりゃ。

あと、なんでつじあやのさんだったのか?(知らんよ)

いつも憂き世にこめのめし (ビームコミックス) - にくまん子
いつも憂き世にこめのめし (ビームコミックス) - にくまん子
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2021年08月10日

映画映画大好きポンポさん

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映画大好きポンポさんの映画に対しては予告編を見てからずっと懐疑的だったのです。


原作は惚れ込んでます。こっちの都合で全部の感想は書いてませんが3までの全6冊のポンポサーガは全部読んでます。全部おもしろかった。




だからこそ映画化はうれしかったのですし、やった!って思いましたが、同時にわりに待たされたあとの予告をみて「ん?」と思ったんですよね。




あれ?おれの頭の中でのポンポさんの「ポンポさんが来ったぞーっ!」じゃない?って。


なぜ?なぜ?おれが思う声優でも随一のマンガのニュアンスを見事に捉えて発声できるプロで名人の小原好美さんなのに、おれのそれとちがう?って違和感。

(だいたい小原好美さんの素晴らしさをいっとき1万字くらい文章で書いてたんですが未発表だったり→ただのファンの妄想電波文になったから自主ボツ)


そして予告編の最後のほうも原作にないよなあ?の展開。「僕の映画にはひとつ足りないシーンがあるんです」というセリフ。


と、何抹もの不安を抱えつつも封切り初週と次の週と2回みました。なぜなら描き下ろしのマンガ小冊子の前編後編が配られてたから。


映画はおもしろかったです。より原作の謎が解けたような気がしました。それは同時に映画評にもなると思うのでそのラインで進行していきます。




この主題歌ほか4曲挿入歌されてます。ここが最大の「見解の相違」だったんだなあと。


誰と?


おれと監督と。




おれの感想文の最後のほう。


>>

蛇足ですが。

この完璧な作品で足りないのはエンドロールじゃないかなあと。

<<


で、




この動画を貼り付けてます。邦題は「我が愛のフィルム」です。

これをラストに流すのはどうか?と思ったのですね。ベタですがポンポさんが舌っ足らずの英語でカバーして登場人物がコーラスしたりボーカルまわしたりする感じを想定。

書くだけ書いて青臭くて中2っぽくて恥ずかしいからすぐに削除しようと思ったのですが「そう思ったのだから」って記念に残してたんですよね。それ、正解だった。


この曲というか想定こそが、おれのポンポさん観なんだなと。


「映画大好きポンポさん」という作品は以前の感想でも書いたとおり、チートでイレギュラーな映画のことならなんでもできるポンポさんという存在がいる映画世界ニャリウッドの話です。これ、限りなく地続きである異世界なんですよね。そう位置づけましょう。そうするとあらゆる点で無理がある「ポンポさん」という存在を成立させることができる。


うん、つまり、どこかおとぎ話、フェアリーテイルだと捉えてたんだよね。おとぎ話の中心にポンポさんがいる。

だからおれの選曲はどこか牧歌的なものだったんですよね。気の抜けたリズムマシーンに乗ったカラオケのようなカンツォーネでのんびりしたもの。


映画の「映画大好きポンポさん」の脚本監督である平尾隆之氏は作品のコンセプトに「マイノリティがマジョリティに一矢報いる映画」としてます。パンフレットのインタビューより、


え?そうなの?ってのがおれの最初の感想です。青天の霹靂です。そんなこと思ったこともないから。そう思って映画を思い返すと、「一矢報いる」感がすごいなと。

原作に牧歌的なものを感じた理由は「いろいろ」ありましたが、大きなものは映画を撮りはじめたら割合とスルスルと完成し上映までこぎつけたからです。それはなんでもできるおとぎ話の魔法使いで妖精なポンポさんいたからです。


(ここから映画版のネタバレに抵触していきます。昨今のエコな風潮に配慮して行間をあけたりせずにすぐにバレます)


というのも、原作ではジーン君やナタリーはポンポさんの手のひらの上でいうがままに動いてあれよあれよと成功へと導かれたように見えます。もちろん、当人の才能や努力もありましたが、そこらへんもきちんとジーン君やナタリーを見出したポンポさんの慧眼と的確なガイドによるものでした。


ところが映画版では、上記の予告編の最後にもあるようにジーン君は「僕の映画にはひとつ足りないシーンがあるんです」といってポンポさんに追加撮影をさせてくれと反旗を翻す展開になっていきます。


ここらへんは想定の範囲内ではあります。マンガを読んでおわかりでしょうし、なにをどうしても、この映画は90分で終わらせるべきなんですよ。10人映画監督がいても10人ともそれを守るでしょう。

しかし、もとが通常の少年誌の単行本1冊にも満たないページだったので、なんらかの「かさ増し」が必要であった。それをどうするんだろうなあとは映画前から思ってた。原作通りなぞったら60分ももたないような気がしてたから。


そのかさ増しのところに監督が想定した一矢報いるゾーンを入れた。ニューキャラとニュー展開をぶっこんで。なおかつ憎いのはそれまではあらゆる映画的アニメ的な技法を盛り込んでいってますが(おれの敬愛するブライアン・デ・パルマ監督の得意な画面分割があったときはうれしかった)、それなりに原作に忠実に展開していったのです。そのニューキャラとニュー展開は、映画を撮り終えて「編集作業」に入ってからなのです。編集作業でそこから平尾隆之の編集がはじまるのです。憎いことするなあ。


「一矢報いる」ってことに軸をおいてみると、ニャリウッドが舞台のおとぎ話からの逸脱ではあります。それすなわち、ポンポさんからの逸脱。

「ポンポさんなんでもおもしろく撮れちゃうのよ」と、話の最初のころにいってたとおり、ポンポさんはジーンくんがなぜ?と思うようなくだらない内容の映画もちゃんとおもしろく撮れてしまう。映画に愛されたチートキャラだから。それはつまり映画にまつわるところすべてでもあるわけです。ビジネスに関するところも。

だから、ジーンくんが「足りないシーンがあるから撮りたい」と土下座でたのんだときも怒ってましたが、なんとかするわけです。チートですからなんとでもなる。ただ、そこのところでチートキャラの無敵な存在ばかりでもなくなるわけです。

それでいて銀行員という生々しい役のニューキャラ。資金繰りという問題まで出てきます。なんか「そんなわきゃねえだろ」とも思います。現実的に考えてもそんなわきゃないし(普通に考えたら頓挫or普通に追加)、ニャリウッドというおとぎ話の関連でいうと、チートのポンポさんがなんとかしてしまいますよね。だから、そこがネックになるのはわりと「そんなわきゃねえだろ」と。


そこらへんの急に生々しいリアル。つまり、ニャリウッドからハリウッドに、ニャカデミー賞からアカデミー賞に抵触させていく瞬間です。そこの葛藤や生々しさを生み出すことで「一矢報いる」感がでるし、それはおれの想定していた「我が愛のフィルム」みたいな牧歌ではなくて「例えば」のように切迫感のある今どきの歌に寄せていき合ってくるわけです。


ドリフ大爆笑のコント「もしも、こんなニャリウッドがあったら」の世界だなあとか。そして平尾ワールドになるなあとも。

もちろん、原作者杉谷 庄吾【人間プラモ】氏も、たとえば、2ではジーン君とは別に映画を撮ったりしてるとか、3ではポンポさんが学校に通ったりとかしているし、そこらへんに1(便宜上)のおとぎ話というのはおれがいってるだけでいろいろな解釈をしているわけですし、それになにかいう筋合いではないことももちろんわかっております。クトゥルフ神話のようにポンポサーガが広がっていくわけです。


それで90分のドラマになり、すんなりと映画ができるってわけじゃないぞってメッセージにもなり、「一矢報いる」要素もより明確に入るわけです。


それを劇場で「なるほどなあ」と思ってみてました。こうすればいろいろな層にも波及するなあと(挿入歌主題歌4曲が1つの映画に収まるなら4つの歌い手のファンである私はみるってYou Tubeの予告編のコメントにありました)。


なによりエモくなる。


ということを教わった気がします。映画大好きポンポさんの映画が映画たらしめるための「編集」のマジックといいますか。実際、編集は大事ですよね。映画本編でもそこをテクニック含めてみっちりやってましたし、原作でもそういう方向の話もありました。


あとひとつ。


監督のジーン君とヒロインのナタリーは映画界の新人です。だから声優も新人の2人を起用してました。そして、世界一の俳優マーティンブラドックやポンポさん、あとベテラン女優のミスティアさん。ここらにはベテラン声優さんを起用してます。ここらへんの対比。


「ようこそ夢と狂気の世界へ」というポンポさんのセリフがありますが、それがまさにこの声優界にもあてはまるのではないか!って。


憎いな。ここらへんの仕掛けでまだ発見できてないところが盛りだくさんなのではないかと思われるので機会があったらこれを書いてる現在は発表はされてない円盤等で積極的にみていきたいなとは。


あ、それで冒頭にあった「ポンポさんが来ったぞーっ!」の違和感も本編ではそんなことはありませんでした。パンフレットのポンポさん役の小原好美さんのインタビューによると中身40代の感じで演じてくれとディレクションがあったのを聞いてなるほどと思いました。たしかに、ここでのポンポさんはそういうところもあるよなあとか。


ただ。いろいろ盛り込んだために原作の2にあたるところもちょっと抵触してね?って。仮に劇場版の2があったらそこらへんどうなるんだろうかなあと。


映画自体の完成度はすごいです。何度も読んだ原作のあんなところこんなところが動いて喋って様々な演出で映像化されているのを眺めるのは至福でした。


原作ファンも、原作を知らない人にも、刺さるところの多い映画だと思いました。満足ではあるのです。


posted by すけきょう at 13:55| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月06日

川尻こだまのただれた生活 川尻こだま

[まとめ買い] 川尻こだまのただれた生活 - 川尻こだま
[まとめ買い] 川尻こだまのただれた生活 - 川尻こだま

作者のほのぼのとした不摂生日常まんがをツイッターに描きためたのをまとめたものです無料です。2021/08/02に3巻が出ました。ただ1巻は2021/04/09です。
酒飲みで食いしん坊でめんどくさがりでお金もあまり持ってなさそうな食生活の筆者の日常マンガです。

たとえば、
さけるチーズのとうがらし味を食べたら予想の数倍辛くて思わず目をこすったら辛子まみれの手で目に入ってぐわああっって。
町のこ汚い中華料理屋。だらしないオヤジがやってる店。実はこういう店がうまいんだ!→まずかった。
スーパーにエコバスケットを持っていく。きれいに積み替えてくれて持っていくだけで快適→ひとり暮らしなのでバスケットから出すのがめんどくさい。

あとは無料なので読んでください。1冊でもけっこうな読みでがあります。

このマンガで最高に気に入ってることは「雑」なことです。そこを気に入るかどうかが分かれ目です。

実に巻がすすむほど絵があらくなっていく。ただまあ読みやすくもなる。まあ、絵があらくなる系の特徴ですね。西原理恵子さんを筆頭とする。

でもいいんですよ。無料ですから。もとはツイッターマンガですから。

ちょっと前までツイッターマンガという文化はたしかにあった。隆盛を極めていた気もする。ツイッターにマンガを定期的に載せる。そのことにより商業にみつけてもらい仕事を与えてもらってお金をもらいツイッターマンガを卒業して本格的に商業にいく。

そのシステムは、ジャンププラスやコミックデイズなどの最初から無料の商業サイトがマンガを載せることですっきりなくなりました。だって基本ツイッターは4枚しか絵を載せられないし。あとどこをどうしてもツイッターでたくさんのページで展開するマンガはよみづらいし。もう「1/8」って表示があったら最初から読みません。読みづらいからな!それならpixivやらnoteにリンク貼るほうが潔いわ。

ということでツイッターで衆目を集めることがかなわない以上、タダでマンガを載せていてもメリットないですもんね。漫画家は霞を食べて生きていけるわけじゃないし。
でも、メリットでマンガを載せたりするもんか?じゃあツイッターに文章やイラストを載せているひとはメリットだけ求めてそれをアップしてるのか?ってことですよ。

そこらへんの「ちょうどいい」雑さを体現してるのが川尻氏のマンガなんですよね。
だいたいいつも1ページ。本当はどうか知らないけどカロリーはあまり消費してなさそうだし、作者自身も多大なストレスを減らしながら書いているということもなさそうに「みえる」ちょうどいい力の抜け具合。それにはあまりある味わいのあるネタ。

なんつか、ツイッターに載せるのにそんなカロリー使うなよ?って気をつかわなくて済みそうな、読んでるこっちが罪悪感を持たなそうなサイズ感というか。逆に気合の入った絵だと、「どうせ商業狙ってるんだろ? 中国嫁日記みたいに!」って思うじゃない? 中国嫁日記はブログでしたけどあえて(というか最近は集客のためにツイッターに再録載せてるよね)。

そして、おもしろいんだよ。ここが最大のいいところ。

だから、それこそ、氏の好きな味の濃いジャンキーな食べ物です。栄養にはならないだろうがとても美味しい。ノーブランドのポテチ的な。

それがときおりツイッターに載ってて、それが適当なタイミングでKindleの無料に載る。この気楽さが最高。「最後」であり「最強」のツイッターマンガ。
みんなそう思ってるみたいで1巻配信したときはセールでバカ安になってた「カイジ」を抑えたことで話題になったし、いま現在もバカスカダウンロードされています。タダですらダウンロードされるのが難しいKindleにおいてあれだけバカスカダウンロードされてるんだからな。

くわえて痛快だったのが、まだ3巻までの作品集には載ってない、氏が愛するスーパー「いなげや」のPRマンガ。
ツイッターマンガが急速に廃れた一因でもあるPRを隠したPRマンガをツイッターマンガ家がいっせいにアップした事件。問題になったじゃないですか。その後はちゃんとハッシュタグをつけてPRマンガを載せて継続するひとはしてますが(いっさい止めたひともいるよね)、これがどれもこれもほんとおおおおおにつまらない。まだ普通のツイッターマンガは読むことができたのでこのPRマンガで馬脚を現しまくったのよね。(ここで実名を4人ほど書きましたがさすがにここは自重)。

その点、川尻こだまセンセのPRマンガのセンスが最高だったのです。しかも、完璧にPRマンガとして機能してるもん。おれ一都三県にしかないいなげやに行きたくてしょうがないもん。

https://twitter.com/kakeakami/status/1388312248204943361?s=20

その後に引用RTでおれが大絶賛してるのもあった。ちょっと恥ずかしい。


「これまで読んだTwitterマンガ屋のPRマンガで1番だ。この雑さと芸風のブレなさがこれまでのTwitterマンガ屋にはなかったんだよ!これからのTwitterマンガ屋に期待します!川尻先生にも!」
https://twitter.com/sukekyo/status/1388891256546226179?s=20

これっすね。

いなげや芸人・川尻こだま先生がPRマンガを任されるもマンガの内容がいつものノリ。「あんまわかってないのすき」「本能でレビュー」の声 - Togetter https://togetter.com/li/1707728

ということで実に大まじめに「このマンガがすごい」的なところにも今年のよかったマンガとしてプッシュしたいところです。ただ、「このマンガがすごい」的なところは商業じゃないと載らないからなあ。

で、ツイッターマンガ家はまだ残る余地も売れる余地もあるんだよなあと。最終的に商業を目指すやつは最初からジャンププラスとかにがんばれ。ツイッターをあらすなと。

参照:
Web上で既に公開している漫画やイラストの「まとめ本」を出すことについての話→Kindle無料配信の収益やまとめること自体の価値など - Togetter https://togetter.com/li/1754950
posted by すけきょう at 20:58| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月05日

片喰と黄金 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
片喰と黄金 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

2021年は例年になくマンガを読んでいる。タガが外れている。大きな理由は電書だ。安いしまとめて買うし。ブックオフなんかと比べ物にならないくらい安い。何年も連載されてた昭和の長編が全部揃いで500円とかだから。買った以上は読むし。ただしまったく追いつかなくて未読が増えるのはいつもの流れ。紙の本も大量に積んでるのでそこは問題ない。
本作はなんとなくまとめて買った。現在(2021/08/03)までに5巻。近々6巻が出る。

1849年。未曾有の大飢饉にあるアイルランド。そこで貧乏農場をやってた経営してた主人の娘と顔に傷があるその従僕の2人。彼らは死体漁りをして糊口をしのいでいた。
そして一攫千金を目指しアメリカを目指す。いわゆるゴールドラッシュですね。
1巻でニューヨークにたどりつき、そして金鉱山のあるカリフォルニアを目指す珍道中ですね。西遊記ですね。ゴーゴーウエスト。

精緻な考証と実在の人物を交え、いうても力なき移民の少年少女ができる範囲内で、ほがらかにギャグを交えつつ、ときおりシビアで暴力で道を切り開き進行していきます。

徐々に仲間ができてニューヨークからコニーアイランド、セントルイス、ケンタッキーと徐々に西を目指す。

5巻では黒人奴隷が農園から脱出し主人公の少女アメリアが盾として連行されて森の中逃避行したあと、ブラグというポーカーの原型のようなカードゲームでカジノ対決をするという。

人物がドガチャカ登場して、それぞれの思惑で動く。
いっしょにするには雑すぎるのですが便利なので書きます。「ゴールデンカムイ」っぽいところはあります。群像劇ですね。
謎のようなものはないですしいまのところゴールがカリフォルニアってことだけ決まっている感じですけどね。ただ、史実に沿ってる感じ、そこでの生活。酸いも甘いも苦いも辛いもなんもかんもあり、アメリカならではのものがあり、観光名所があり、なんたって時代はゴールドラッシュ。こりゃつまらないわけがないじゃないですか。

本作はぜひアニメ化してほしいなと思う。そして海外のアニメファン、とくにアメリカのそれに衝撃を与えてほしいなと思う。いや、アメリカンにはアニメファンじゃなくても衝撃を与えてほしいと思う。たぶん、ドラマや映画では本作に匹敵するものが多いとは思うけど、アニメでないだろう。本作がアニメ化し、リアクション動画で本作をみている外国の方が驚いてる顔をみるのがささやかな望みです。先に引き合いに出した「ゴールデンカムイ」も毎回リアクション動画をみてました。みんなの笑ったり驚いたりする表情がいちいち楽しかったです。

片喰と黄金 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
片喰と黄金 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
片喰と黄金 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
片喰と黄金 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一

片喰と黄金 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
片喰と黄金 5 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) - 北野詠一
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2021年08月03日

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11 (ヤングアニマルコミックス) - 武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11 (ヤングアニマルコミックス) - 武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 11 (ヤングアニマルコミックス) - 武田一義, 平塚柾緒(太平洋戦争研究会)

2021年は印象的な長編作品が終了する年であるように思える。
ペリリューも終わった。ただし、スピンオフがはじまり、アニメ化が決定するという、かなり発展的な終了だ。
2016年から連載がはじまっています。現在のパラオ共和国であるペリリュー島での日本とアメリカの戦争の話。
ゲリラ戦のようにあちこちに立てこもり戦う日本軍。圧倒的物資による爆撃などでガンガン攻めてくるアメリカ軍。
その一方的な負け戦をじっくり丁寧に描いている。武田というキャラを主人公に丁寧に各キャラも描く。
かわいらしいキャラで地獄のような世界を描いてます。

驚いたのは7巻だった。7巻で昭和20年8月15日を迎えたんだよな。終戦だよ。そしてそれでも彼らの戦争は終わってない。
基地を作っているアメリカ軍の物資を盗み、彼らが戦争が終わったというビラを「嘘だ」と信じない。そして食べ物や負傷兵、住環境(海からしか入ることのできない洞窟など)などで日本兵はどんどんおかしくなっていく。
それで11巻までつづくんだよ。
実際、11巻のおもな舞台は2017年。エモいのは10巻で終わるけど11巻は必要ではある。そして終わる。
11巻、および、全体の身も蓋もないメッセージとしては「戦争は死ぬまで終戦しない」ってことだったりな。
そして、多くの戦争漫画(映画でも小説でも同じ)に共通する長い人生における数年のことなんだよね。実際、主人公の武田は無事に生き延びで日本にいる時間のほうが長いし。でも、戦争の数年は一生を左右するわけですし。

ということを考えます。しかし、5年にも及ぶ長編になるとは。それを描ききったのもすごいな。

ペリリュー -楽園のゲルニカー 11 (ヤングアニマルコミックス) [ 武田 一義 ] - 楽天ブックス
ペリリュー -楽園のゲルニカー 11 (ヤングアニマルコミックス) [ 武田 一義 ] - 楽天ブックス
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2021年08月02日

日本短編漫画傑作集 VA. (小学館)







いろいろとすったもんだの上に発売された作品ではあります。だから、急遽「少年青年漫画編」という小さい字が「日本」と「短編漫画」の間に挿入されました。

日本漫画を時空列に沿って短編漫画のみにフォーカスし取り上げた作品集。とはいえ、日本名作漫画という区切りで長編漫画のほうがフォーカスされないよな。なぜなら長いから。


それはともかく。


1集が1959年から1967年。あとはだいたい4〜5年ごとに区切って並べてある。


毎巻選者によるあとがきがあり、6集のあとがき担当の江口寿史氏によると、6人が20作品ほどの推薦作を挙げてそれを年代別にソートして収録しているわけで本人もはじめて読むような作品が収録されているそうです。


恐怖と奇想 現代マンガ選集 (ちくま文庫) - 徳重, 川勝
恐怖と奇想 現代マンガ選集 (ちくま文庫) - 徳重, 川勝

2020年に発刊された傑作アンソロジー(本作品集とダブリがない)。この解説に、「現代漫画」を銘打ちながら60年代70年代の漫画をほぼ中心に編まれているのが解せないと作者の苦言があったが、本作はその点でもいちおう平成14年まで網羅されている。そしてそれだからこその「日本短編漫画」と大きく出たタイトルだったが(それだからこそモメゴトも発生している)、5集が1980年から1985年。そして6集は1986年から平成14年。一気に14年を雑に網羅してる。そこが最大の弱点なのかもしれないなあと思う。それこそ少女漫画がないことよりも弱点かなと。とはいえ、本作の価値は1980年からのセレクトにあるなと思う。5集6集がそう。


ただ、日本の文学全集といって明治から昭和初期のものが多いのと同様で、やはり1960年代から1970年代はマンガにとっても非常に重要な時期でここは丁寧に追っていかないとダメということもよくわかる。


また14年まとめた6集はともかくとして5集までは考え抜かれており、漫画史を俯瞰しつつも、それぞれの集の色分けや意図を感じ、ひいてはマンガの歴史を感じられるものになっている。この6冊でマンガの歴史がわかる。まあ、そういういいかたするとモメるので配慮した表現で日本漫画のざらっとした流れは把握できる。


1集では手塚治虫氏の「落盤」がすでにオーパーツのような輝きをはなっており、記憶の呼び起こしが真相に迫るにつれてマンガの画風をマンガマンガしたものからリアルになっていくというのちに赤塚不二夫氏がギャグとしてこすりまくったところを効果的なネタとする。

松本正彦氏の海外小説の短編。平田弘史氏の江戸の武士の読み物、白土三平氏は西洋映画、さいとうたかを氏は日本文学かしら。石川球太氏なんかはまさにもろ原作が小説。のちに矢口高雄氏もコミカライズしている戸塚幸夫氏の「羆嵐」。

と、かように「元ネタ」を多方面から引用しつつ、「マンガ」にしようというイキオイを感じされる。胎動とか萌芽とか。


2集はカンブリア紀の生物爆発のようにマンガのありとあらゆる表現を探る時期。この1集と2集のちがいに「こりゃあ細かく区切らないとあかんわ」とは強く感じる。とくにダディグース氏のぶっちぎりのアヴァンギャルド感。

個人的には全部のなかでもっとも刺激的で発見の多い集ではあった。とはいえ、永島慎二、水木しげる、横山光輝、藤子不二雄A、ちばてつやなどというビッグネーム揃いなんだもんな。


あと、全部に共通しているけど、短編漫画としての「読み応え」はしっかり担保されている。これが本全集の1番の目玉かもしれない。ずっしりとした物語構成。短編なのに後頭部がキーンとしてしばらくなにもできない余韻。そこらへんは実験的というより今読んでもちゃんとおもしろいエンタメを優先させている。


短編集は小説でも映画でも好きなんだけどいいのは「おもしろかったー」と後頭部がキーンとなる余韻に浸ってなお「まだ読む作品が残ってる」というお得感かもしれない。


3集にして完成形。昭和のマンガってこうだ!って実に現在にも通じる流れができてる。もう仮舗装終了といったオモムキ。これが1959年から10年の出来事です。鈴木翁二氏の「オートバイ少女」の萌えはすげえ。それに目をつけていたあがた森魚さんもすごいですが。

安部慎一氏と松本零士氏とジョージ秋山氏の3作品に通底する「孤独」に対する答えがそれぞれちがうのも興味深い。マンガの多様性の現れというか(掲載媒体のちがいというか)。

このころからブレてなくて画風芸風が変わってない諸星大二郎氏と、この先、画風芸風を臨機応変に変え続けるかわぐちかいじ氏が同居しているのもおもしろい。職業漫画家としてどう生きていくかなんてのもこのころから隠れテーマとして有るのかしらと思ったり。


そして3集までみて思ったことは漫画家の画力は1集から現在にいたるもほぼ変わってないということだな。もちろん上手い人を集めているのだろうし、CGを駆使して作った現在の完成原稿の美麗さはかなうべくもないが、たぶん、基本的な画力ということでは大きな変化がないと思われる。ド下手くそが減ったくらいか。


4集は1975年から1979年。ここでのトピックは、「おれ」がリアルタイムで読んでいるものが増えることだ。ここから読んだことの有るものはほぼラグなく発表の時期に読んでいるなと。

ますむらひろし氏、星野之宣氏、高橋葉介氏、さべあのま氏、新田たつお氏、いしいひさいち氏と、いちいち読んできちんと衝撃をもらっていた。

そして読んでいたしおもしろがっていた藤子・F・不二雄氏の「宇宙船製造法」の普通に1本のSF映画をみたような満足感とちゃんとしたデキにあらためて感心したり。

未読であるはるき悦巳氏の「力道山がきた」も同様に1本のかなりガツンとくる映画をみたような満足感。


どれか1冊だけだと2集と5集のどちらかをオススメしたいですね。それくらい5集のクオリティは高かったし、全てが凝縮されていたし、1番「古くない」とは思った。それはその後の時代をよりう長く網羅した6集よりも思った。というか6集は小学館の平成ベスト短編集というおもむきがある(もちろんそんなことないんだけど)。


作品のことよりも自分の思い入れが前に出てしまいがちになるのもここらへんからの特徴ではある。湊谷夢吉氏の作品集がほしくて受験で上京していたときにバスを乗り継いで目黒の北冬書房にいったこととか。高野文子さんの田舎での閉塞感。ひさうちみちお氏や泉昌之氏におけるガロ感ニューウエーブ感漫金超感。高橋留美子さんの「ふーんやるじゃん」感。いがらしみきお氏を神と崇めてたとき。いしかわじゅん氏の収録されてる作品集を買ったときの天気。後輩に貸したこと。そしてそれらを何度も何度も読んだ感じ。

この時代とは違う気もするが弘兼憲史氏の短編集などからもいろいろと思い出させるものがある。


ということで思い入れのある5集以降の時代のマンガ史を考えると、6集1冊に岡崎京子氏の作品とよしもとよしとも氏の作品が収まることに違和感はある。5年ちがいますし。そのあといろいろとありましたし。

青山剛昌氏、藤田和日郎氏、あだち充氏が入ってることに強い反対は持たないし、クオリティが落ちるとは死んでもいわないが、偏ってるなとは思う。でもま一生懸命探してみつけた唯一のアラくらいに思ってください。でも小学館に忖度するなら細野不二彦さんの作品をいれるべきだったよなあとか。彼は短編集を何冊出してると思ってるんだ?とか。そこらへんは選者も迷いに迷った末なんだろうなとも容易に想像つくけど。


で、問題になった少女マンガ編も1冊ほしいですね。とはいえ、竹宮恵子氏、萩尾望都氏の24年組が台頭してくるのは70年代になってからなのでなんというか10年ちがうんですよね。この6巻の短編漫画傑作選の作者にも女性による女性目線をテーマとした作品は多いし、たぶんに、そのテーマにおいて秀逸な少女漫画が生まれてくるのは70年代も少し経つ必要があるだろうしでなかなか難しいというか寡聞にして知らないのでぜひやってほしいものですね。

できればその範疇に収まらないものも。成年コミック編は無理だろうけけど(他所がやれ。成年コミックも名作をアーカイブする動きがないと消えていくぞ)、児童漫画の短編傑作を集めるのもいいかもしれない。


それはそれとして労作です。マンガはすばらしいと素直に思える良選集です。できるなら続いてほしいシリーズです。単価は高いですけどね。


日本短編漫画傑作集 (4) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, いしい ひさいち, 一ノ関 圭, ますむら ひろし, 星野 之宣, 高橋 葉介, さべあ のま, 新田 たつお, 藤子・F・ 不二雄, 坂口 尚, はるき 悦巳, 宮西 計三
日本短編漫画傑作集 (4) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, いしい ひさいち, 一ノ関 圭, ますむら ひろし, 星野 之宣, 高橋 葉介, さべあ のま, 新田 たつお, 藤子・F・ 不二雄, 坂口 尚, はるき 悦巳, 宮西 計三

日本短編漫画傑作集 (5) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, 高野 文子, 湊谷 夢吉, ひさうち みちお, 泉 昌之, 杉浦 日向子, 浦沢 直樹, 高橋 留美子, 谷口 ジロー, 関川 夏央, 弘兼 憲史, いがらし みきお
日本短編漫画傑作集 (5) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, 高野 文子, 湊谷 夢吉, ひさうち みちお, 泉 昌之, 杉浦 日向子, 浦沢 直樹, 高橋 留美子, 谷口 ジロー, 関川 夏央, 弘兼 憲史, いがらし みきお

日本短編漫画傑作集 (6) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, 吉田 戦車, 青山 剛昌, 岡崎 京子, すぎむら しんいち, よしもと よしとも, 松本 大洋, 藤田 和日郎, 村野 守美, とり・ みき, 筒井 康隆, あだち 充, 真造 圭伍
日本短編漫画傑作集 (6) - いしかわ じゅん, 江口 寿史, 呉 智英, 吉田 戦車, 青山 剛昌, 岡崎 京子, すぎむら しんいち, よしもと よしとも, 松本 大洋, 藤田 和日郎, 村野 守美, とり・ みき, 筒井 康隆, あだち 充, 真造 圭伍

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2021年01月26日

いつか中華屋でチャーハンを 増田 薫 (スタンド・ブックス )


8人編成のソウルバンド思い出野郎AチームのSAXの方によるグルメマンガ。
[思い出野郎Aチーム]

WEB連載なのでだいたいのところは読んでいただけばすっかりわかると思います。おれは書店でジャケ買いしたのですが、「あ、これ読んだことある。これだったんだ」と思いましたよ。
[いつか中華屋でチャーハンをの記事一覧 - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」]

書籍版は15話ですがここには12話載ってますわ。だからぶっちゃけここを読めばいいです。書籍版は大半がカラーではないですし。

ただ、表紙のハナコの岡部氏ほかの推薦文にまみれた文字のなかのオビの惹句「グルメ漫画エッセイの新たな金字塔」はマジでそうだなあと思ったよ。

本作は中華料理店に絞っております。ただし、ラーメン、チャーハン、餃子などの定番を気持ち避けて、変ったメニューや中華屋のカレーやオムライスを食べてみるというスタイル。しかも、あちこちで集中的に。しかも、多角的に。なおかつ、答えが出る。なぜなら、店のひとに話しを聞いているから。ただし、答えが出ないこともある。店のひともわからないことがあるから。

たとえば、大阪の中華料理屋の「あんかけカツ丼」。中華飯にカツが載っているスタイルでしょうか。それを食べ比べる。
[【漫画】大阪のあんかけカツ丼 | いつか中華屋でチャーハンを - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」]


たとえば、日本ではあまり馴染みのない酸菜(一応変換候補にある)に焦点を絞りいろいろと食べ比べる。
[【漫画】大陸系中華に潜む「酸菜」に気をつけろ! | いつか中華屋でチャーハンを - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」]

こういう感じ。「へー」があり、「うわ、食べたい!」っってのがあり、読むたびに、グーグルマップで検索しては印をつけていた(マンガ内の店は実名)。

イラストレイテッドな味のある人物画に精緻な料理画。随所にあるパロディなどの遊び。なによりネタのまとめかたがいい。

消えていくであろう料理が多いです。そういう儚さ、一期一会のものがあります。売れてるものが正解ってことじゃないよなあと。2度と食べることのできない美味しいものも歴史の中から現れては消えていくわけですよ。たとえば、わかりやすいところでいうと生レバーとかさ。本書の料理群も「いつまでもあると思うなよ」という儚さがあります。そして同時に「新しさ」もあるんですよね。たとえば、中華屋のオムライスなんてのは実に新しいものですよね。
自分語りゾーンに入りますが、中華料理系の食堂を営んでました(過去形です)。オムライスがわりに名物でした。かように中華屋のオムライスって意外に多いです。なおかつ、そこから派生して中華料理系のアレンジが加わったオムライスも多いのですよ。そういうものは新しいし儚いものです。この店がなくなったら食べることができなくなるワンアンドオンリーなものがありますから。
[【漫画】メリークリスマス!中華オムライスを食え|いつか中華屋でチャーハンを - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」]


前記にあった「グルメ漫画エッセイの新たな金字塔」っていうと思い出すものがあります。
近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は&quot;江ぐち&quot;というラーメン屋。 - 久住 昌之

「孤独のグルメ」でおなじみの久住昌之氏の1985年に発表された初の単独著作であるエッセイ。いまみたらamazonで12000円というどえらい値段で売ってた。

たぶん2010年に発表されたこの本と内容な似ていると思います(読んでません)。久住氏が通い詰めたラーメン店「江ぐち」の魅力について延々と1冊語り続けるというエッセイです。しかも、店に取材するでなし、店員はこういうひととか、こういう裏メニューがあるんだとか、友達と美味さについて語るだけとか、いろいろな点で影響を受けた本です。これもおれにとってはグルメ本の金字塔です。恐ろしいことに久住氏はこのころからあまりブレてません。美学や主義主張や芸風はこのころから一貫してます。すごい。
[【漫画】きみはラーメン屋で酒を飲んだことがあるか|いつか中華屋でチャーハンを - イーアイデムの地元メディア「ジモコロ」]

翻って本作。前記の「江ぐち」の後継店である「みたか」について語っております。そうだった。おれは上記の本を読んで「江ぐち」に行こうと思っていたのをすっかり忘れていた。
しかし、「みたか」を囲んで35年の時を経て2棟の金字塔がそびえ立ってるって考えるとすげえなあ。三鷹で降りたことねえなとも思ったけど。

腹が減ります。がっつり中華食べたいです。あちこち行きたくなります。なぜかはよくわかりませんが読むと「ウォー、がんばるぞ」と元気になるマンガです。すばらしい。


上記のハナコの岡部氏がコメントしてる理由。また、ハナコの単独ライブのジングルなども担当しているようです。



近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は&quot;江ぐち&quot;というラーメン屋。 - 久住 昌之
近くへ行きたい。秘境としての近所--舞台は&quot;江ぐち&quot;というラーメン屋。 - 久住 昌之



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2020年12月27日

犬釘を撃て! 伊図透 (双葉社)


たぶん、「本の雑誌」の影響。あるいは、そこ経由で知っただろう内藤陳さんの影響でハードボイルドというジャンルの小説を読み出していた。
正直なところ激ハマりするにはおれはお子様だったのですが、たとえば、「深夜プラス1」とか「死にゆくものへの祈り」なんてのの荒れ地に寒い風が吹きすさぶような心象風景はずっと覚えている。

本作を読み久しぶりにおれの中にあるハードボイルドを思った。ああ、こうだったと。

架空の国(まあロシアとか)の大陸を横断する線路を作っていく男たちの物語。

枕木
鉄軌
犬釘

この毎日。タイトルの犬釘というのは鉄軌を枕木に固定するための釘ですね。あれ犬釘っていうんですね。
主人公は、この作業に不正があるのではと派遣されるスパイ。そして主任のケニティが怪しいと睨む。

2部制になっており、1部と2部ではだいぶ趣がちがうけど、これが両方、ほぼ女性キャラが出てない鉄と油となにもない荒野と寒波のなかの男のギラギラした欲望が行き交う。

作者は前から気になってるけど、表紙からは中の絵が伺いしれない表紙ばかりなんだよな。まあ、小説のハードカバー的とはいえるのだけど、マンガ家の場合は、ちょっと二の足を踏むよね。
今回のはわりに絵が伺えるな。白っぽいけどシャープな線で、ありとあらゆることをきっちり描いている。そしてクライマックスの盛り上がりはちょっとすごい迫力ある描画。でも、なんていうかな、ハリウッド的ではない盛り上がり方があるな。

んー、東欧圏の大幅な予算をかけてハリウッドに対抗しようとした2時間30分の超大作「エンターテインメント作品」のようじゃ。

1冊でえげつない満足感があります。鉄道に関して別の興味がわきますね。考えてみれば鉄道はひとつづつ線路を敷いているひとがいるから走ることができるんだし、逆に考えると、野原にそのまま敷いてる線路の鉄なんてのは宝の山が落ちてるのといっしょなんだよな(そういう窃盗団も登場する)。そこでのせめぎあいってのは知らない世界だし、みなが知らないハードボイルドがあるという。
ディック・フランシスって作家は競馬をネタにしていくつものハードボイルドの名作を書いてる方がいらっしゃいますが鉄道も題材になるんだろうなという発見が。

冬に読むと効きますよ。

犬釘を撃て! (アクションコミックス) - 伊図透
犬釘を撃て! (アクションコミックス) - 伊図透
posted by すけきょう at 13:38| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

好奇心は女子高生を殺す(2)高橋聖一 (小学館)

好奇心は女子高生を殺す(2) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一
好奇心は女子高生を殺す(2) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一

電書は買い抜けもないしダブリもないし発売日0時に読むことができるし場所もとらないので便利だけど、書店で手に取ること以上にその本の価値が分かる方法はない。
それこそ、WEBで1話や1巻まるごと読むよりシュリンク包装で書店で現物をみたほうがわかることや伝わることが多い。「多い気がする」って書こうとして、いや、これは断定しておこうと思った。
あとまあ評価も紙の本と電書で読むのとちがうからなあ。

たぶん、紙の本で読むのが正しいとは今も思う。

とはいえ、

[好奇心は女子高生を殺す 1 高橋 聖一 (小学館 サンデーうぇぶりSSC): ポトチャリコミック]

この1巻のつづきである2巻が電書でしか出ないなんて思わないじゃないですか。すごくびっくりしましたよ。だって1巻大名作だからね。
でもって、2巻は買いますよそりゃ。だから、1巻は紙で2巻は電書って気持ちの悪いことになりましたよ。

だけど、おもしろいのよねえ。よって2巻出してくれてそれはありがとう以外ないよなあと。出ないままウヤムヤになるマンガが多いことは年輪を重ねているし知ってますから。なお、2巻発売は本人のツイッターで知りました。

あかね子と柚原さんのJK2人が活躍する少し不思議(SF)な1話完結の物語は2巻で完結しました。

2巻後半には1巻2巻のアイテムやキャラを使いつつ物語はギューッとした収束に向かいまして、あらゆる伏線を回収して、ついにはタイトルも回収して終わります。
好奇心は女子高生を殺すのです。すばらしいメッセージです。綺麗に綺麗に終わります。まるで最初から全2巻だったといわんばかりのきれいな終わり方。

作者の次回作は読みたいなあ、ものすごく。そして揃えるためにも1巻も電書で買おうかなーって思ったり。


好奇心は女子高生を殺す(1) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一
好奇心は女子高生を殺す(1) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一
好奇心は女子高生を殺す(2) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一
好奇心は女子高生を殺す(2) (サンデーうぇぶりコミックス) - 高橋聖一



posted by すけきょう at 01:21| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月05日

鬼滅の刃 23 吾峠 呼世晴 集英社


鬼滅の刃が終わった。23巻最高だった。書店でアホみたいに売ってたけどあれはすぐに売り切れるな。感動をありがとう。

って、Twitterか!

ということで、文字を読むのがめんどくさいTwitter以降の世代は上記感想で。では、以降はテキストサイト以前向けに。

正直なところ、トータルでマンガのデキはそこそこという感じではある。特大のまぐれ当たりとも思う。話も構成もキャラもときおりどうなのよこれ?って思う描画も(デフォルメやモブのテキトーさとか)。
ただ、最終巻がとっても最終巻だった。これで文句のない終わり方だった。そこが1番新しい。最終巻を読んだひとの多くが「これできちんとケリがついた」と感じただろう。それでも続編をみたいと思うひともいるだろうが、多くは納得して「いい最終巻だった」と納得いくことができるような気がする。おれはここしばらくで最高最上の長編マンガの最終巻だったと思う。

あ、今回、あらすじとか省略してますよ。いいでしょ? 2020年を日本で生きていたひとにとって、「鬼滅の刃」とはそんな存在だし。読んでいるひとはとっくにわかってるし、タイトルを知ってるにも関わらず興味を持たないひとは、そもそもこの文章を読まないだろうし。

と、推測してさらにネタバレ上等となります。全23冊読んできてください。

上記のようにマンガとしては「そこそこ」のデキです。ただ、作者の魂の削りぐあいが半端ない。それは「ONE PIECE」でも感じられる。ありったけを放出してる。いまできるスキルの105%を常に出して週刊連載に臨んでいる。1球入魂というよく耳にするフレーズをあらためて感じ入る。週刊少年ジャプという世界最高のマンガ誌においてトップを走るにはそれくらいは「アタリマエ」なのだろうね。

そこそこのデキだけど丁寧に丁寧に想いを込めた魂にはみんなに届いていた。それこそが小学生を中心にココロをつかんだのではないかと。その事実に胸アツです。これだけ選択肢がある様々な娯楽のなかにあって21世紀生まれにも紙にペン(かはわからんけど)で描かれたのですよ。

まあ、もうちょっと現実的なこというとアニメの鬼のような完成度が前提としてあるんですけどね。アニメはいまも込みでテレビで放映されたものとしてはS級のエンターテイメントです。映画も。これがたぶん日本映画で1位になんの遜色もないです(みました)。うん、信者みたいですね。
好きになりすぎると信者になるのでそこらへんの客観的な判断って難しいですよね。でもまあ信者でもいいです。実際、23冊読んでみろと。

そして最終巻です。これで吾峠呼世晴の全放出という感じはありました。話としては「みんなで協力してラスボスをやっつけた」です。これが完膚なきまでに「ちゃんと」やっつけたわけです。
ラスボスは形態変化ありますし、死んだと思ったけど実は、、、って展開もあります。登場キャラ全員が、それこそ敵全員も、モブも全員が全力を出してます。そういうのがみんな伝わるのでこの最終決戦。とくに最終巻は異様なグルーヴと盛り上がりがあります。それを1冊で畳み掛けます。すごい畳み掛けです。

実をいうと、22巻までは「さほど」でもなかったんですよね。やっぱアニメがすごいから人気になったんだろうなと。アニメは本当凄まじいデキと思う。毎週一瞬も気を抜かずにみてたもんな。だから「それ」なのかなと。

でもちがうよな。最終巻の畳み掛けと、これでもかこれでもかのダメ押し。それは本作連載分もそうだけど、オビにある「描き下ろし39p」もそう。これが正真正銘の全力39pだという。えーと、2020年初頭にあった「100日後に死ぬワニ」がdisられる原因となった「描き下ろし」のダメダメなやつと真逆の。あれで評判を下げたのと真逆でこれでかなり評判を上げるんじゃないかしら。

それで後日談というか子孫たちによる現代編がまた。ここで実は鬼舞辻無惨が生きていたなんで平成までの悪い悪習もなくスパッと終わったし(ま、現在はね)。この潔さが令和って感じよ。

本作できちんとささった小学生は幸せだと思う。ちゃんと「おもしろい」をばっちり受信できたわけだしと。これを最良と受け止めると、ムダに長続きするマンガ、各キャラが信号機のように死んだり生き返ったりするとかな。こういうのは「おもしろい」から外れるものとして認識されるわけだ。すごくいいことだと思う。

スタンスを告げるためにもあらためて断言しておこう。「長いマンガ」はダメ。少なくとも「1番おもしろい」ではない。それを小学生以下、いろいろひとが思い知ったことがとにかく痛快。これまでのマンガのセオリーである「人気があったらできるだけ続けよう」が誰にも文句をつけられない状態でぶち壊されてるのがいいんだよね。すごくパンクや。誰にってことでもないけどざまーみろっては思う。
(とはいえ、現状では少数派ではあるんだけどね。だけど世間に知らしめた功績は計り知れない)

もうひとつふと気がついたこと。最初からチェックしたわけでもないんだけど、本作、少なくとも手元にある19巻からはそうだけど、本作、タイトル以外、本編に見開きっていっさいないなと。
これもまた、電書に向けての配慮なのか、そういうスタイルなのかわからんけど、ちょうど見開きがガンガン使用されはじめた1970年代後半からマンガを読んでいるものとしては趣深い。
いろいろと変革のタイミングだったのかなと。やりすぎ都市伝説の関暁夫さんみたいなこと書いてますが。
見開きの効果というのはいろいろありますが、定番の効果としてはここで決めるってシーンで使われますよね。でも、そういうのがなくても迫力があるし脳内で補完ができますもんね。
なんたって映画よりマンガのほうが迫力があるという意見もみかけたくらいで。
文字だけの小説とちがい想像する余地がないからとマンガは軽んじられてきた。小説→挿絵入り→絵物語→絵本→マンガですかね。その理屈でいうと、すべて見開きのマンガを描くと迫力100倍ではないかと思ってましたが、そうはなってません。似たようなマンガはありましたしいま具体的なタイトルをあげようともしましたが単純に知名度も低くなったと思われるので省略します。毎回100p連載とかいって2ページおきに見開きを描いてたので急速に飽きられました。100pあるのに5分で読み終え内容がかけらもアタマに残らないシロモノでした。
本作のみならず見開きの効果はまだかなり有効ではあるかと思われますが、鬼滅の刃の効果で以後どうなるかとも。
最終巻は、最終決戦は、全ページ見開きでもおかしくないくらい見せ場が続いてますが、それで長引かせることを「是」としない作者の心意気はしびれますわ。

しみじみと空前絶後のマンガだと思います。マンガ史に残る「まぐれ当たり」だと思います。本作くらい魂を削っているマンガは過去たくさんあります。1球入魂で燃え尽きたマンガ家もたくさんいます。
何回も同じこと書きますが、その削った魂が100%、あるいは1000%でも100000%でもいいけど届いた読者がたくさんいたことです。これが「まぐれ当たり」ってことです。ここまでみんなに「おもしろい」ってしっかり万人に「同時に」受け止めてもらえたマンガということでは空前絶後です。それのほぼすべての評価は「魂の削り具合」ですよ。そこそこのデキを魂を込めて1000000%にしてるってことです。そういう結論にします。トータルで空前絶後になるかはわかりません。それはこの先歴史とアニメのデキが決めることじゃないかしら。

あと、小学生のココロをつかんだっていってるけど、小学生の数って減ってるんですよ?少子化ってやつです。聞いたことあるでしょ? 小学生が火付け役ってことじゃいろいろと解せない現象ではあります。
つまり、小学生と小学生のハートを持ってるひとが飛びついたと。がっちり受け止めたと。しかも男女とも。

と、まあ、素直にマンガをストレートにおもしろがって受け止めてもらえているって感じがするマンガであることがうれしいんですよね。しかも、あらゆる点で特異なところがあります。作者の長編デビューってのも功を奏しているところが多いかと。ベテランはこういうマンガをこういう描き方できないでしょう。それはONE PIECEの作者もいっしょですが、もっと「うまく」やってのけました。この「うまさ」は本当いろいろな解釈がありますが、うまくやりました。もちろんONE PIECEのほうでうまいところも多いですし、ジャンプ(だけじゃなく他)の各人気マンガのほうがうまいし、結果的には正解ではありますし、セオリーではあります。でも、それをぶっ飛ばしてこれです。

この先、最終回がアニメ化されるまではつきあいたいなとは思ってます。まあ、アニメのクオリティが落ちなければってことですが。

(あと最終巻で甘露寺さんのファンになりました。彼女よかったわ)

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス) - 吾峠 呼世晴
鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックス) - 吾峠 呼世晴
posted by すけきょう at 18:33| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする