2017年08月05日

ジャガーン 2 にしだ けんすけ, 金城 宗幸(小学館 ビッグコミックス)

ジャガーン 2 (ビッグコミックス)
Posted with Amakuri at 2017.7.31
にしだ けんすけ, 金城 宗幸
小学館

1巻は「このマンガがすごいWEB」でランキング入りしていたので。
ストレスがたまったら怪人に変化して人間を襲うようになる病気が蔓延する。
主人公は銃を手にもつ正義の怪人になる。怪人を退治することでまともに保つ薬を飲むことでシラフでいられるみたいな。
2巻は主人公と同級生の恋愛話を軸に謎の存在が現れたり物語にさらなる肉付けが行われた。
恋愛話といってもわりあいと穏やかなのは主人公のほうで、同級生のほうは歪みっぱなしのエグ味の強いものでしたね。主人公は1巻に前恋人とエグい「別れ」を体験してるしね。
そう、基本的にグロっぽく悪趣味に展開していく作風なんです。そして悲しいのです。人間の悲哀が描かれてます。だってストレスで怪人になるわけですから。学校の先生はモンスターペアレンツと受験のことばかり考えてる生徒に爆発して生徒を食い殺すワニの怪人になるわけですから。
悲しいしグロいけどなんだかクセになる味ですね。
ただ、物語自体にもうちょいと強いフックがほしいかな。




posted by すけきょう at 10:57| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

エルフさんは痩せられない。 1巻 シネクドキ (ワニブックス ガムコミックスプラス)


書店みるとなんか売れてるなってわかったのよね。平積みでおいてあってへーと思ってたんだ。
だけど今年はグルメネタと亜人ネタはやめようかなーって1回目はスルー。
その次に書店にいったら残り1〜3冊くらいになって売れてるんだーって。さらに次行ったらまたドーンと山積み。そして買いましたよそりゃ。そうしたら2刷め。オー。

マッサージ業の主人公のところにエルフさんが登場する。ダイエットコースのマッサージを志望。いろいろとたずねたら異世界から地球にきたらポテトフライに目覚めてしまいすっかりとりこで食べまくっていたら太ってしまって、魔界に帰ることができなくなったそうで。魔界への扉は体重が同じじゃないと開かないんだって。
ということでがんばってダイエットさせるって1話。
その後、毎話体型で悩んでる亜人が登場するという段取りになっております。

亜人関係ないんだよねー、ぶっちゃけ。それが最大の難点。ただ、暴力的なくらいぽっこりお腹が出てそれを恥ずかしがったりポテトフライに執着するエルフさんがカワイイ。その1点で突破をこころみて見事に成功してなおかつ売れているという。

エロも出し惜しみするんかなと思ったらスーパー銭湯に行くシーンなんてあって主要メンバーが全裸披露してるしこの話からのオーガさんは全裸で初登場するという。

全員モッチモチの身体つきでそれを見事に描写しておるわけです。キモ中のキモですが、予想のかなり上に見事です。着衣から全裸まであまり嘘はない、でも、えげつなくなるギリのラインでムチムチに描いてる亜人たち(たぶん、亜人を描く理由の1位がここかなと)は素敵すぎるわけですよ。すげえそのスジのグラビアやビデオを見倒してるんだろうなあと。
そういう作者の「これが好きや!」って魂の入った熱筆に感動するというわけで。
ムチムチの描き分けもすげえんだよな。腹だけ出てるの、尻だけ出てるの。二の腕、筋肉質なのにデブとか、いろいろなムチムチを見事にまあ。またその身体つきが性格を表してもいるからすげえとしか言いようがない。

でもまあそういった点では2巻以降どうなるかね。延々とキャラを増やしていくのか。


posted by すけきょう at 23:07| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月03日

北陸とらいあんぐる 2 ちさこ(KADOKAWA MFコミックス フラッパーシリーズ)


富山、石川、福井出身のJKが3人ぼっちで東京の女子校で田舎自慢をするって図式でいうと排他的な北陸の人っぽいなーって思わせるほのぼの北陸あるあるショートギャグ。
と、2巻では新潟が絡んできたの。北陸4県になったがな。マンガ内でも突っ込まれてたかな。北陸4県とはいわないもんの。でも、かといって東北キャラってのもちがうしで、いつでもどっちつかずなのが新潟人なのよね。それで先輩キャラってのがまた。たしかに新潟は上級生感あるよな。石川、富山、福井が3県まとまってもいろいろな点でかなわない感ある。
新潟の2年生と福井のとなりの京都の3年生にはさまれてる感。なお、新潟にしか売ってないサラダホープは富山でもハラシンって新潟発チェーンのスーパーなら買うことができます。美味しい。

それで、彼女らほかにコネクション作らなくて大丈夫か問題はやや解決ね。
考えてみるとこういう女の子グループマンガってそういうところをとりあえずフォロー気味に描くのと、まったく切り捨てるのと、完全に組み込んでいて機能させるのと3種類あるよね。多分あとほど難易度が高い気がする。
あとまあ百合要素がグググと入ってきましたね。これもまた最近のはやりなのでしょうか。
やっぱり自県びいきになるんかね。富山県の子が1番カワイイと思うがどうだ?
あと、表紙秘話があとがきマンガにありますが、富山県民の食べている昆布のおにぎりはマジで富山県民はクレイジーなほど好きです。作るのめんどくせえのとちょいと高めの昆布つかってるのでうちとこノリのおにぎりより10円高く設定しているけどわりに圧倒的にみんな10円だして昆布のおにぎりをチョイスします。

しかし、よくも北陸3県のネタがメインで2巻までもたせたもんやの。3巻はどうなるんだろう。


posted by すけきょう at 23:05| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月02日

スローモーションをもう一度 4 加納 梨衣 (小学館 ビッグコミックス)


80年代好きの高校生カップルのラブコメ。4巻になりました。
恋の鞘当て登場ということで年上のショートカットのサバサバ系の姉御がでてきました。名前は小泉です。うーむ。キョンキョンは小さいけど彼女はすらりと長身。ヒロインの小柄ぽっちゃり系とはいい対比になってますね。

んまーいい頃合いだし、80年代好きというフックのほかはそれこそ80年代の王道ラブコメとして真ん中の道を「法定速度」に準じて的確にスピードを出している感じ。

絵で魅せるタイプのラブコメではあるんだよね。小泉さんの「なーんちゃって」はこのマンガ屈指の名シーンだわ。

5巻はヒロインの少しクセのある性格の謎が解けそう。

今回帯に「富山漫画祭りだ」と「ようことよしなに」の紹介がありました。作者は富山出身なんですよね。
富山県すげー。ということで富山県在住のポトチャリコミックも引き続きよろしく。明日もこちらは富山漫画祭りの予定です。


posted by すけきょう at 12:07| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月01日

ようことよしなに 1 町田 翠(小学館 ビッグコミックス)


富山県の田舎に住むJK2人が音楽ユニットを組んで群雄割拠のショービジネスに乗り出そうって話ではないようです。
なにもない田舎、それでもなにかしてやろうとあがく。でも、田舎の虚無感となにもなさとまわりの「それがあたりまえ」に飲み込まれて自分が消えてしまいそうになる。それに必死に逆らってるふたりに感動という。
身も蓋もない書き方をすればJK版「日々ロック」。ただもっとgdgdしてて汗臭さがないです。JKだから。でも泥臭さはあります。なんたって富山の田舎が舞台ですし。

というのと別に思ったこと。いろいろと察してほしいとも書いておきます。

まずざっくりした絵のようですがドン引くほど写実的です。「サクラクエスト」というアニメのように富山を舞台にしてますが架空の地名ではなくて思い切り実在する富山の地名が出てきてそこが舞台です。そしておそろしいことに背景に描かれてるものも中途半端に隠す必要があるのかと思うくらいその実在する地名にあるものです。それが写実的です。小さなコマの見切れてるような背景がどこって特定できるレベルで写実的です。
なおかつそれは「昔」のものなのですね。今はないところもあります。とくに駅。なんで知ってるのか口がさけてもいいませんが、カバー裏の駅舎の左側の木にカミナリが落ちて倒れて駅舎をぶち壊したんですよ。
JKがまだガラケーをポチポチしていた時代です。ただまあそれだと背景がおかしいところがある気もしますがまあそれはそれ。これまたドン引くほど写実的だった「おおかみこどもの雨と雪」もおかしなことになってましたしね。
こうなるともうまともな感想は書くことができません。たとえば、「この世界の片隅に」を広島の呉市在住の人がみたらざわざわとして気持ちになるのと同じですね。それを初体験しております。
なるほど、これまでも富山を舞台にしたりした作品はあちこちでありますがそういうレベルじゃないところを舞台にされるとまたちがった感慨を持つんだなとわかりました。

そしてそれがなにか効果あるかというと、むしろ普遍的な青春讃歌を感じるから不思議なんですよね。同時に、たぶんに作者より頻繁に「そこ」をみているものとしては登場人物がここでギター弾いたり髪を引っ張って喧嘩したりしてると思うとこれまでにない「リアル」を感じると同時に、まったく逆のこと、つまり、どこでもそれはあることなんだなあという普遍的、いいかた変えるとおなじみの青春が繰り広げられているんだなあと。

応援します。2巻も楽しみ。いきなりロケ場所が広がるようだし。あとおれの店出して〜(そこでそんなこと書いたらダメか)。



posted by すけきょう at 23:44| Comment(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月31日

食の軍師(6) 泉 昌之(日本文芸社 ニチブンコミックス)


あ、実は5巻買ってません。買ってメディアマーカーってのに登録して判明しました。
でも、基本は本郷と力石の食べ物バトルで、巻ごとに趣向がちがうというもの。1話読み切りだしいつどこを読んでもわかる仕様なので問題はないけど、番号をそろえて1から順番に病なのでちょっと引っかかる(だからやってないゲームある)

6巻では大衆食堂でした。首都圏の大衆食堂をまわっては安い美味いをやってます。
うちとこも大衆食堂なわけでちょっと勉強になりました。
都内でももはや絶滅しそうになっているのね。大衆食堂って。

amazonレビューにもあったけど、基本「安い、美味い」になるわけで絶品とかこれは珍しいってのはあまりなくて、なんていうかな、「孤独のグルメ」でもよくみかけた「こんなんでいいんだよ」とか「安心の普通っぽさ」みたいな感じ。それを愛でる。それはよく分かるんだよな。実際に商売してるものとしては。
そこのところを強調してこられるのはグルメマンガにあってグルメマンガじゃなくて「常食」というか、普段着の味を至高とするのは久住氏の発明ではあります。

そして原作である久住昌之氏は現在ボーダイな数のグルメ系の原作を手がけておられてそうですが、その中にあって、アナーキーなほど肩の力が抜けている本作はちょっと際立ちますね。それこそが長年のコンビの泉晴紀さんとならではの安定感と定番感と阿吽の呼吸。あと長年の泉昌之ファンのしつけが行き届いている感。

ただまあ1巻で感じた「(料理のオーダーで競う)新しいグルメマンガ始まった!」みたいな興奮はなくなったな。2巻と実写ドラマがアレ過ぎたってのもあったけど。

5巻は買おうかなあ。あと続刊もなあ。うーむ。


posted by すけきょう at 14:37| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月29日

ドSだと思っていた担当がドMのドルオタだった話 タチバナ 一迅社


担当M山さんのアイドル追っかけのおもしろ話を中心にしたルポコミック。
マンガ家自身じゃなくて対象物があるってのは、「鉄子の旅」シリーズを思い出しますね。横見さんでしたか。アニメにまでなりましたしね。
担当のM山さんも横見さんに負けず劣らずのキャラの立った方です。

打ち合わせそっちのけでアイドルのTwitterを追いかけたり、ついにはそれを仕事にしたり、すさまじい金の使い方をしたりな。AKBの投票のためにamazonでCDを150枚買ったりすると、amazonから「間違いじゃないでしょうか?」ってメールがくるのな。

そういうすさまじい生き様を1巻通して。

興味深いのは、連載の間に、追いかけているアイドルが変遷していくんだよね。この現象つねづね不思議だけど、なんていうかオタクとしての「本能」なんだね。
フェスに出て、そこで新しく出会ったグループに心変わりして、前まで推していたアイドルちゃんとすれちがってもおたがいノーリアクションってのがなんかすげえエピソードだなと。
なるほど、アニメの新番組が出たら「嫁」を乗り換えるってのはあるのでそれと同じ現象ではあるんだけど、向こうは生身の人間なわけでそこにいるわけでな。こういうの「他界」っていうんだって。まあ、アイドルもゲスくなってもくるわな。そういう現実にファンやメンバーや太いお客さん相手に切磋琢磨してたら。

そんなこんなで1巻、まったくわからない世界が繰り広げられてます。ジャニヲタやバンギャやヅカや大相撲や歌舞伎やらに入れ込んでいる人にはわかるのかね。

あと大きな大きなオチは奥付にありました。担当編集の名前がねえ。そうかM山のMってこれかーって。それとアイドルちゃんもグループもまんま実名ですね。


posted by すけきょう at 17:47| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

女の解体新書 シモダ アサミ (日本文芸社 ニチブンコミックス)


女の子の赤裸々な実態をギャグめかして描くショート。
ぶっちゃけると、伊藤理佐〜けらえいこ〜ライン。最近の人は知らないけど、彼女らを明確な始祖として綿々と続いていっているであろう1ジャンル。
作者はそのジャンルでもベテランのひとりかしらね。アクションで連載されていた「中学性日記」が代表作になるかしら。

3人のヒロインを軸に「女ってこうよ」的なの。下着がダサいからカレシの欲求を断る。美人で身だしなみはスゴイけど、トイレで指先を水で濡らしただけとか。じゃんけんに負けてコンビニでコンドームを買うとか(これが表紙にもなってるわな)。
そういう感じ。
前半はそういう女の子シモネタあるあるで、後半は固まってきたキャラをつかってエロ含みのラブコメという感じ。前半のほうがおもしろかったかしら。

エロは思った以上に深めに踏み込んでいて、「ちょっとエッチなのかな」と思ってたらその予想より40%マシだった。うれしい誤算というべきか、でも、「実用」って感じのそれじゃないしね。

あとがきを読んで思い出した。おれが本作を買ったのは日本文芸社から出版されていたからだったのだ。「漫画ゴラク」に連載されていたのよ。だからどんなもんじゃと。
でも、こういうオヤジ雑誌に女の子の秘密的なのを連載ってのも考えてみると上記2人の先駆者が通っていた道だよな。

よくできてます。


posted by すけきょう at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月27日

夜さんぽ 木村いこ (徳間書店リュウコミックス)


絵本なども手がけられているイラストレーターの方のエッセイコミックです。
不安障害を改善されるために夜さんぽをはじめられて、そのときの夜の街の風景を描いておられてます。
エッセイコミックはいかに新鮮な視点があるかってのが第一とは思います。
本作は、とても新鮮です。
大阪が舞台だそうですが、田んぼに張ってある水に映ってる街灯りと高圧鉄塔を東京タワーにみたてて「東京」をみるなんてすばらしく新鮮。またそれを説得力ある風景として実現させている画力よ。
ほかには猫よけのペットボトルの観察とか、「手」の話とかな。
「目」のみならず、五感が全部活躍するのも特徴だね。音も臭いも味も触覚も。
カレシと作者だけがおもな登場人物かと思いきや、最後には沢山の人(花火の夜な)など、そういうバランスのとり方が抜群。同じような話がひとつとしてない。
パステルっぽい質感の絵もすばらしいすぎるし。電子書籍版だけでもいいからオールカラー版も発売してほしいなと思ったり。
作者とカレシのキャラもいいしなあ。
いいエッセイコミックっすよ。「いこまん」ってエッセイコミックも気になってます(これを書いてるあいだに結局買いましたキンドル版)。あと「夜さんぽ」は電子版のみペーパーがついてきているそうでずるいがな。
(という間に「いこまん」も読んだわ。こっちもいいけど完成度は「夜さんぽ」だね。絵の質感がね)


posted by すけきょう at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

好奇心は女子高生を殺す 1 高橋 聖一 (小学館 サンデーうぇぶりSSC)


最高です。
JK2人が少し不思議方面のSFな日常をおくる1話読み切りショート。
作者は「高橋聖一のよい子のSF劇場」という短編読み切りを読んだ記憶はあります(だから本作を買ったのだし)。ただ覚えていたのはそれくらいでした。内容は記憶ないです。ジジイになると読み書きできる記憶領域が激的に狭くなるのですよ。

で、本作は最高です。SFなところとふたりのキャラ、このブレンドが絶妙。
宇宙人が訪れます。地球の危機が訪れます。スーパーヒーローになって助けてくれと言われます。サンタに捨てられたトナカイを救います。これら別の話ね。
おきゃんなみかんさんと冷静沈着の天才あかね子さんがその問題を解決します。頭脳で解決します。友情で解決します。力技で解決します。偶然解決します。
ほんのり百合風味もアクセントです。

似た絵を思いつかない独自性。丁寧で確実な描き込み。かわいいキャラ(チーターとみっふがとくにかわいかった)さっぱりしつつも長く続く余韻。

このマンガは心に残ります。

すなわち名作。個人的最高傑作は6話。これが上記ふたつの融合具合で頂点。

読みましょう。


posted by すけきょう at 16:26| Comment(0) | TrackBack(0) | コミック感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする