ポトチャリコミック

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8月に読んだマンガ その3
(すけきょう at 09/05 19:58)
[かびんのつま 3 (ビッグコミックススペシャル)]
・完結。化学物質過敏症の妻の話を描いたエッセイコミック。
・文字通りの化学物質に対して異様な反応をする妻を描いているのだけど、外にも出られずアパートの隣室のリモコンの音や電磁波にも反応して、引きこもり状態、そしてついに東京に住めなくなり、作者の実家に妻だけ居候する。
・作者はそこで残酷で冷静にすべてを描写している。親が全く理解を示さないところか、妻が風呂に入ってると窓の外から「別れろ」とか「死ね」とかいってるそうな。
・そして作者はそのことに懐疑的。なぜなら作者には子供の頃からの優しい母親だけど。しかし、実際にいってるのを目撃してしまう。
・これすごいシーンだけど、それを「描く」ってのがもっとスゴイよな。実の母が、妻に対して「死ね」といってることをマンガに描くってことっすよ。
・2巻にしても作者が今まで妻がわがままで無理難題をいってたメンヘラ的なものの一種だと思ってたって正直に妻に話してる。
・そしておそろしいことに主役であり被害者である妻も、容姿自体はすごくかわいく描いてるけど、表情とかちょっとアレな感じに描いてる。どこまでも正直に描いてるなあと思った。
・同様のことは「ブラックジャック創作秘話」の吉本浩二氏の日本一周バイク旅を描いたエッセイコミックの[「日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~」2巻 吉本浩二(双葉社): ポトチャリコミック]でも思った。彼はそこで父親が浮気をして母と超険悪な状態に里帰りしている。
「描く」ってのは業ですよね。村上春樹さんも作家になって儲けたいからじゃなくて書かないと止まらないってなにかに急かされて書いているなんてことおっしゃってますし。
・日記とか毎日書いてるけどここまでのダークサイドは書いてないヘタレだからなあおれ。
・2人に末永くサチあれと。

[写真屋カフカ (ビッグコミックススペシャル)]
・ここしばらくの山川作品で1番好きだな。ここしばらくのスパンは10年とかかな。
・本作がいいのは「甘い」こと。そして「緩い」こと。
・過去を撮ることができる写真屋カフカの物語だけどわりにその設定が重要ってことでもないし、キャラもゆるくつながって増えているしで、妙にアットホームなんですよね。それがいいなあと。心地いいんだ。
・以前の作品に多く見受けられた孤独を愛するって感じが薄くなっている。それは加齢によるものか、家族ができたからか、友人などのつながりが増えたからか。
・そういえばすっかりブログなどを書かれなくなったね。桃鉄(ファンのご様子)があんなことになってどうなさってるんだろう。

[天国ニョーボ 1 (ビッグコミックス)]
・この作品に関しては個別にドーンと書こうと思ってるけど、またいうだけーになるんもアレなんで。
・本作は須賀原洋行版の「火の鳥」であり「フランケンシュタイン」であるなと。
・乳がんが脳に転移し高いされたニョーボさんをマンガの中で完全に生き返させるという話。
・命とは死とは生とは結婚とは家族とは宗教とはあの世とはこの世とはって、漫画家生活30年によって描かれるわけよ。
・ぶっちゃけ、おれも同じように乳がんからの転移で奥さんを亡くしております。だから、かなりヒトゴトじゃないんだな。よってかなりひいきの引き倒しになるところもある。
・だから2巻から本格的にはじまりそうな闘病生活が怖いような。

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